森の民さんたちから・*.°

【そらこさん‐君と僕の軌跡(閉鎖)】
*旧サイト10000hit御祝

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きみに愛されたい
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どんなに君を想い続けても、決して叶う事がないこの想い。


だって僕はNo.6そのもので、ネズミはNo.6を嫌い、そして憎んでいる。

だけど時々期待をしてしまうんだ。

君の優しさに触れて、僕は君に愛されてるんじゃないかって。

……そんな事あるはずないのにね。


「ネズミ」
「何?」
「………キスがしたい。キミと……」


ネズミとのキスはそんな僕の不安をかき消す安定剤。甘くて思考回路から全身の神経までが全てショートする。

「っ、……ん、ネズミ……もっと」
「はいはい。今日の陛下は獣みたいだな。」


くすっと笑ってネズミは再び僕に口づけしてくれた。

嘘でもいい。

その場しのぎでも構わないから。


ネズミ、




(きみに愛されたい)



。 + ゜ * 。゜



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きみを愛したい
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紫苑。

あんたは俺が憎むNo.6そのものだ。

そう言ったのは他の誰でもない俺。

でも不思議とあんたを憎む事は出来なかった。

寧ろあんたの隣が凄く居心地よくて、そんな事どうでもよくなってた。

例えるなら紫苑は、温かい"太陽"みたいな感じ。


「………キスがしたい。君と……。」


俺は読んでいた本に栞を挟んでベットに座り直すと、了承を表す手招きをする。

すると懇願してきた時とは違い、顔を綻ばせ紫苑の方から熱烈な口づけをされた。


「ちょっと紫苑、キスは俺からするって決まりだろ。そんなに俺とキスしたかったわけ?」
「あっ……ごめん。僕の事………嫌いになった?」


顔を赤く染め、不安げに揺れる深紅の瞳。

嫌いになる?そんなわけないだろ。

だけどあんたには届かない。


「愛してる、紫苑。」


この言葉の意味が。俺の想いが。


そして俺達は今日もまた、交ざらない想いを抱えながら深く深くキスをした。

(きみを愛したい)

END.
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