PSYCHOBREAK2
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一方、扉からうまく逃げたせた二人はななしの寝室にいた。扉からはななしの部屋に繋がっていたらしい。
ようやくステファノに会え不安だった気持ちもはれななしは安堵のためいきをつく。
長い時間体がこわばっていたせいでなんだかそこら中が傷んだが、助けに来てくれたことがうれしく気にならない。
未だに荒い呼吸を繰り返すステファノに『ありがと、大丈夫?』と抱きつき問うななし。
しかしステファノは返事すら返さない、左目を押さえたままブツブツ何かを呟いる。
『ステファノさん?聞いてる?』
「チッ、君は少しここでまっててくれ。僕は準備がある。すぐに道具を持ってくるから、ベッドにいてくれ」
『え?な、なにするの?』
「君が悪いんだ…そうだろ?僕から逃げ出そうとした。しかも!あの忌々しい彼を使ってね!あぁ、腹立たしい!馬鹿だ馬鹿だとは思っていたけどこれ程魯鈍だとはねぇ…。思いもしなかったよ。これなら手に入れたその日に僕の作品にしておくべきだった!そうすれば僕の側を決して離れない、それなのに僕は君を生かす選択をした。それが間違いだったんだ」
『な、何言ってるのかわ、わからないけど…』
「君は今から僕の作品になるんだ、これでわかるか?」
『は、はぁ?作品って…』
ステファノの作品とは彼の手により殺され、飾られることを意味する。
もちろん初めこそ作品にされそうになっていたななしだが、今では「生きる芸術」と称されて、最終的に恋人になっている。
「もう構図は決まっているから。道具を持ってくる」
『ま、待てよ!?何でいきなり…作品だなんて…俺!や、やだよ!』
「君が逃げるからだろ?」
『逃げるつもりでセオドアのとこにいた訳じゃない!』
「ななしっ!!」
『っ、な、なに』
ステファノの大きな声を聞いたのはきっとこれが初めてだ。
髪を乱したステファノは口を歪めながらななしに近寄り、強引にベッドへと押し倒した。
力任せのステファノに『痛い!』と反抗するも彼は聞く耳を持たない。
こめかみに青筋を浮かべギリギリ歯ぎしりするステファノは本気で腹を立てているらしい。
「君が彼の名を口にするだけで腹立たしいよ。僕以外の名を口にするなっ。引き裂きたくなるだろっ」
いつもより何倍も低い声、鋭く狂気じみた瞳で睨まれ、彼が本気で怒っていることが理解出来た。
「君は普段何もしなくても美しいが、さらに君を美しくさせる瞬間がある。痛みを与えた時と快楽を与えた時」
『ステファノさん!俺の話を聞けよ!』
「だから思いついた。君の絶頂とともにナイフで心臓を、突き刺す。白濁と真紅がいい具合に飛び散り君の腹を汚し、滴るだろう。その瞬間僕のカメラで君を作品にする。題名は…そうだな…「憎愛」なんかどうだい?」
『ははは、ほ、本気じゃないよね?』
「嘘なんかじゃないよ、僕の目を見てごらん」
『っ、』
揺れた前髪から見える痛々しい右目。未だに残る銃弾が青く光り、彼の顔をより禍々しいものに変えていた。
だからといって殺されたいわけでも作品にされたいわけでもない。
ステファノにセオドアについて行くつもりはなかったと弁明しなければ本当に作品にされななしは死ぬだろう。
しかし腕をベッドへ縫いつけたステファノの手の力は強く容易く振り解けるものではない。
『ステファノさん!話を聞いてくれよ』
「聞く意味がわからない」
『ついて行く気はないって言うか…俺殺されかけたから!ステファノさん呼びに扉を開けたらもう真っ暗で…』
「過程は重要じゃない。肝心なのは結果だ」
『お、俺だけが悪いのかよ!?』
「僕に何の非があるの?」
『うわ!?』
言うや否やステファノは手で遊ばせていたナイフでななしのTシャツを切り裂いた。
少し肌が切れ赤い血が滲み痛みに顔を歪めたななしだが気にした様子もなくステファノは次いでズボンにナイフを滑らせた。
ズボンとまとめて下着まで綺麗に着られななしは一瞬で丸裸だ。
腕を取られているせいで抵抗できず、足を割って入るステファノの体を受け入れるしかない。
「僕を好きだ何だいいながらキミは平然と他所へ行く。それくらいなら作品として僕と一緒にいればいい。痛みと快感を永遠に繰り返していればいいんだ…」
『すっ、ステファノさん!まっ、まって!いきなり入るわけないだろ!?ステファノさん!』
「昨日あれだけしたんだ。多少痛みはあれど入るだろう。もとより君は死ぬんだ…痛みに怯えていてはキリがないだろう?」
『いっ、いたい!』
ななしのアナルを親指で押し開きながらステファノは自身の陰茎をとりだしたゆっくりあてがった。多少の滑りもなくただただ乾いたそこにゆっくり、ゆっくり挿入していく。
ただでさえ大きなステファノの陰茎。易易入るわけもなく。
無理やりミシミシと押し開き挿入される痛みと苦しさでななしは息もできずただもがき涙を流すしかなかった。
『痛い痛い!いたぁ!い"っ、やだぁっ、痛い!!』
「うるさいなぁ!」
『助けてっ、誰か、助けてっ!』
「っ、ななし…こんな時まで僕でない誰かをよぶんだね…。とても憤ろしいよ。ほら!全部入った」
『ひっ、う…痛いっ、抜けよぉ、馬鹿ぁ!うっ、』
「泣いた顔はやはり美しいね」
『アンタなんかっ、嫌いだっ!』
「まさに憎愛だね」
『あっ!?ぃっ、う、動くなよっ、ぃ、痛っ、痛い!もうやだっ、痛いのやだ!うっ!あ"ぁ"!痛いっ!』
「君が悪いんだ!僕から逃げ出すから、僕は君を愛してるのに、憎たらしいほどにね!」
『俺っ、俺、信じてたっ、信じてるって…なのに、こんなの、あんまりだ』
セオドアに真っ直ぐに『ステファノさんを信じてる』と言ったのに。ステファノ自身がその言葉を裏切るとはななしは思ってすらいなかった。
痛みも苦しみもあったが、それよりも胸が痛く苦しい。千切れてしまいそうな想いを必死につなぎとめななしは泣きながらステファノを睨んだ。
『ステファノさんっ、聞いてくれよっ』
「この期に及んでまだ何か言いたいのかい?」
『だからっ、腰、止めてっ!』
「仕方ない、話だけ聞いてあげるよ。蟠りなく死ねた方がいいからね」
ようやく腰の動きを止めたステファノ。
ななしは勃起すらしていなかった。
『はぁっ、うっ、ぅ、はっ、ステファノさんは俺が、嫌いなのかよっ』
「どうして?」
『こんなん、レイプじゃんかっ』
「君と僕は恋人だ。強姦にはならない」
『気持ちが、何よりも大切なのにっ』
「そんなもの二の次だろう!君が逃げるから、僕は君を大切に扱っていたのに。何が不満なんだ?」
『逃げてない!!向き合ってた!ずっとそうじゃんかっ、俺だってセオドアのところに行きたくて行ったんじゃない!助けてくれたじゃん…助けてくれたのになんでこんな…』
「…」
『嬉しかったのに…ステファノさんは俺を殺すために探してたなんて、そんなの悲しすぎるじゃんかぁ』
そんなの知りたくなかった、とななしは子供のようにわんわん泣いた。手をステファノに抑えられ顔を隠すものがない彼は流れる涙を拭うことすらできない。
涙は目尻から頬へ流れベッドのシーツに染み込んでいく。
こんなにも悲しまなければならないならいっそセオドアに殺されていればよかったのかもしれない。
どうせならステファノなんか来なければよかったのかもしれない。
「…ななし」
『うわぁっ、ひっく、う、わぁ』
「ななし」
『う、うっ、うっひっ、うわぁ…っ、』
「よく泣くね」
『だ、誰のせいだとっ!んぅ』
ステファノはななしの手を掴んでいた手を離した。
ようやく涙や鼻水を拭うことが出来たななし。えぐえぐと拭っているとステファノは先程なんか目じゃないくらいに優しく優しくななしの目尻をなでたのだ。
止まらない涙を拭ってやるように何度も。
怒り心頭のななしの唇を奪い、震えていた彼を抱きしめた。
「…わかっているんだよ。ついていくなんて思ってないことくらい。けどね僕は彼と会ったと言うだけで苛立たしい。度量が小さいと思うだろうがそれが僕だ。まぁ、盲るほどに愛していると思ってもらえればいい。けど…君を作品にしたいという思いは変わらないよ」
『ま、まだ言ってるのかよ!!痛いのは嫌だ!』
「僕の「憎愛」は、気に入ってもらえないみたいだね。痛みもあるけど快楽もあるのに」
『生きて…傍にいるのはダメなのかよ』
「駄目」
『…』
「と、言いたいが声が聞けないのはあまり面白くないような気がするね」
『…』
きっと、ステファノはもう怒っていないのだろうなと額の髪を解かれながらななしはぼんやり思った。
その優しい手つきでようやく涙もおさまってきた。
本当は、こんなにも優しいのに。ステファノの怒りをここまで引き出すセオドアは一体何者なのか。
それも多々気になったものの、ぶり返せばきっと今度こそ殺されかねない。
今はそちらには触れずにただただ優しく髪を撫でるステファノに寄り添った。
『痛いっ、』
「?」
『ケツ痛い』
「あぁ、まだ入れたままだったね」
『抜いて、い、今になって痛い!!』
「うーん。駄目」
『え!?やだやだっ、痛いのやだって言ってんじゃん!抜けよっ!』
「抜くのもいたいんじゃないかな?」
『や、優しく抜いてっ』
「優しく…僕が一番苦手な事だ」
『やだぁ。もぅ、やだっ』
ステファノの機嫌は辛うじで収まったが(微妙だが)まだ問題は山積みなのだ。
そう、ステファノの陰茎は未だにななしの中に深くぶっすりなのだ。
潤いもない状態で動かれるのはかなり辛く、抜くのも痛いのだがこのままでは結合部も切れそうで危うい。
どうすれば良いのか分からぬまま痛みに悶えるななし。ステファノも今回ばかりはうむと唸っている。
「取り敢えず君のココ、刺激すれば…」
『んっ、うぅ、』
「僕のも刺激されるだろう?自ずと君の中も濡れると思うよ」
『た、他人事だと思って…』
「これくらい我慢してくれ。僕は「憎愛」を作る予定だったんだ」
『それはもうやめてよぉ』
「今はしないよ。だけど次はないからね」
『し、知らないよっ』
「まぁ、君次第だってことだ」
『んっ』
やわやわと、ステファノはななしの萎えた陰茎を刺激してやる。
痛みでなく快楽を必死に拾うように集中するななしは目を瞑り吐息を吐き出した。
震える瞼に何度もキスをするステファノの優しい愛撫にななしの陰茎は徐々に屹立していく。
先走りを絡め人差し指で亀頭を擦ればより一層激しい喘ぎが響いた。
そうして愛撫してやればななしの中は蠢き、ステファノを刺激していく。
ステファノも刺激されれば陰茎から先走りが溢れそれがうまく潤滑剤となって行くだろう。
「そう、快楽だけを拾って」
『うっん、んっ、はっ、ぁ、あ、気持ちっ、はぁ』
「上手だね」
『ぁっ!す、ステファノさんっ、中、あ、熱ぃ!』
「良くなってきた証拠だよ」
『あ!?あ!そ、そこ!』
ようやく痛みも紛れた頃、ななしの前立腺を上手くこするようにステファノは腰を揺らした。
「もう動くよ。我慢はあまり好きじゃないんだ」と切羽詰まったように言うステファノ。彼はたれてきた前髪を撫でつけるとななしの細い足を肩に担ぎ腰を深くうちつけた。
『あっ!?ま、まだぁ!あっ、や!?ステファノさん!激しっ』
「充分ほぐれただろう」
『あんっ、あ、そこ!深いっ、苦しっ』
ずん、ずんと深く抉るようなピストン。
ベッドのシーツを力強く握りしめながら快楽に喘ぐななしは鎖骨まで赤くとても扇情的だ。
艶やかな肌に浮かぶ汗はななしの美しさを引き立てまるでステファノを煽るようである。
首筋にたれた汗を舐め取り、キスマークを付けてやればななしの体はひくんと揺れた。
『ハァ!やばいっ、気持ちいいっ!!あぁ、うっ、ステファノさんっ、ステファノさんっ!俺っ、も、イきそっ、』
陰茎を扱かれ、同時に前立腺を擦られるななしは堪らずステファノにしがみついた。
強い快感が脳から背筋を走り下腹部に。
足先に力がはいりいよいよななしは絶頂間近だ。
ステファノがめいいっぱい亀頭と前立腺を擦ってやれば面白いくらいに背がしなり、ななしは大きな声と共に勢いよく精液を吐き出した。
『あぁ!あ、あぁあ!』
「まだだよ」
『ぁっ!イったのにぃ、まだ動いてる!ステファノさん!止まってっ!あぁ!』
「僕はまだだ」
『や、あぁ!そんなにしたら、また俺イッ!?』
「好きなだけ出せばいいよ」
『やぁあ!』
射精し余韻に浸るまもなくステファノの刺激は続いた。一度射精した敏感な陰茎を再びしごかれ、前立腺をおしつぶすように擦られる。
許容範囲を超えた快楽が体中を駆け巡りななしは息をするのも忘れ喘いだ。
『ぁ!あぁ!ステファノさん!あぁ!やん!あん!あぁ!そこっ、駄目ぇえ!』
「っ、もう少し付き合ってくれ」
『あぅ!やぁ!あ!?うぁ!はぁ!あん!うっぁ、あ!』
「あぁ、僕も出そうだ」
『ステファノさん!一緒、一緒に!』
「はは、いいよ」
ななしの足がステファノの腰に絡みついた。
まるで離さないとばかりに力強く。それが合図だったようにステファノがななしの腰をつかむ手に力を入れた。
ななしの中が蠢き出した。彼の何度目かの絶頂が近いらしい。
蠢く中にステファノも刺激され絶頂間近であった。
『はぁ。あ!すきっ、すきっ!ステファノさん!』
「ななしっ」
『んぅ!』
深く唇をくっつけ唾液を交換するように舌を絡め、手を握り合えば2人はほぼ同時に絶頂した。
ななしは腹にステファノはななしの中にそれぞれ射精すると心地の良い倦怠感が体を包む。
汗ばんだ体を密着させ荒い呼吸を気にもしないでキスしあった。
『んっ、んぁっ、んむぅ』
「はっ」
『ステファノさん、っ気持ちいいっ』
「それは良かった」
『ね、もっかい』
「朝起きて痛くても僕は知らないよ」
『あんっ、んっ、いい、だって気持ちいいのすきっだもん』
「まったく、手放せないよ」
『んぁっ、はんっ、ステファノさぁん、早くぅ』
「…はぁ、ご期待に添えるようやってみるよ」
『あんっ!』
若いななしに根負けし第2ラウンドが開催された
。
まるで愛をたしかめ合うように、優しく激しく。
指を絡めあった2人は時間が曖昧なこの空間で文字通り永遠に愛し合ったのだった。
しかし、次目が覚める頃ななしの腰をとアナルはこれでもかと痛んだらしい。
ステファノいわくそれは「愛の痛み」なんだそうだ。
絶対違う、言うなれば「嫉妬された痛み」だ。
動くこともままならず、ベッドでしばらく休養なのだがその間ステファノがたくさん甘やかしてくれたためななしの機嫌が治るのはとても早かった。
愛の痛みでも、嫉妬された痛みでもなくもっと穏やかに過ごしたいものだ。