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階段をゆっくり降りる。一段一段ゆっくりと。降りる度に繋いでいる手の力が強まる。どこか離れたくない、そう言っているようだ。
最後の一段を降りる時、ピタリと足がとまる一松。最後まで降りきっていたななしはいきなり止まった一松に首をかしげる。後ろを振り返れば少しだけ鋭い目をした一松がいた。
何か言いたげに絡まる指の力が強まる。
「やっぱ、眠い」
『……何言ってるのさ』
「ねぇ。ななし」
『ん?』
「こっち向いて」
『え、んっ』
少し強引につないだ手をひかれた。振り向いた矢先一松はかぶりつくようにななしにキスをした。軽く触れるだけの可愛らしいキスだったのだが、それだけでもお互いの顔は真っ赤である。
「まだ、2人でいたいんだけど、」
その一言がなかなか、でてこない。
ななしを留めることか出来ない一松は呆ける
彼にまたキスをする。何度かも角度を変えて。
ほら、俺まだアンタといたいんだけど。伝われ伝われ、唇にのせて。
「ん、ななし」
『……はっ、朝からどうしたの、』
「腹減ってない」
『…………しょうがないなぁ、…』
「ななし?」
『……一松兄さん眠くなった!』
「俺も」
降りてきた階段をさきほどより幾分か早く登り七つ子ルームにかけこんだ。
せっかくの暖かくて心地よい日。
兄弟に邪魔なんかされてはなんとも面白くない。だからまだ2人でいよう。
七つ子ルームにはいりななしはカーテンを開く。太陽の光が眩く目を細める。
『うわぁ…いい天気』
「あ、ななし。それとって」
『?煮干?』
「屋根行こう」
『フフッ、いいよ』
「落ちないでよ?」
『……カラ松兄さんじゃないんだから』
「ヒヒっ、確に」
とある、暖かい日。
屋根の上に紫と黒。それぞれの膝の上には色とりどりの、猫が座っていて。
そこにいるみんなで太陽を一心に浴びる。
「眠っ」
『……暖かいからねぇ』
「膝貸して」
『いいよ』
「キス…して」
『やだ』
「いいよの流れじゃないの?」
『フフッ…じゃあ、いいよ?』
「じゃあって、いやいやならいいけど」
『……いやいやじゃないもん。一松兄さんキスして』
「いいよ」
『ん、』
「んっ」
『……なんか、いいね』
「かもね」
『しょうがないから…明日もずっとしよ?』
「しょうがないの?」
『全然』
「知ってる」
決して好きは聞こえては来ないのに2人の、空間は甘い。その一言につきる。
きっと、この2人は明日も明後日も続く限りこうして過ごすのだろう。
言葉はなくとも伝わるまさに、相思相愛。
それが一松とななしの淡い関係なのだ。
優しい春風に包まれながら一松とななしは笑った。重なり合った手の温もりに幸せを感じる2だった。
相思相愛
(俺とアンタ)
最後の一段を降りる時、ピタリと足がとまる一松。最後まで降りきっていたななしはいきなり止まった一松に首をかしげる。後ろを振り返れば少しだけ鋭い目をした一松がいた。
何か言いたげに絡まる指の力が強まる。
「やっぱ、眠い」
『……何言ってるのさ』
「ねぇ。ななし」
『ん?』
「こっち向いて」
『え、んっ』
少し強引につないだ手をひかれた。振り向いた矢先一松はかぶりつくようにななしにキスをした。軽く触れるだけの可愛らしいキスだったのだが、それだけでもお互いの顔は真っ赤である。
「まだ、2人でいたいんだけど、」
その一言がなかなか、でてこない。
ななしを留めることか出来ない一松は呆ける
彼にまたキスをする。何度かも角度を変えて。
ほら、俺まだアンタといたいんだけど。伝われ伝われ、唇にのせて。
「ん、ななし」
『……はっ、朝からどうしたの、』
「腹減ってない」
『…………しょうがないなぁ、…』
「ななし?」
『……一松兄さん眠くなった!』
「俺も」
降りてきた階段をさきほどより幾分か早く登り七つ子ルームにかけこんだ。
せっかくの暖かくて心地よい日。
兄弟に邪魔なんかされてはなんとも面白くない。だからまだ2人でいよう。
七つ子ルームにはいりななしはカーテンを開く。太陽の光が眩く目を細める。
『うわぁ…いい天気』
「あ、ななし。それとって」
『?煮干?』
「屋根行こう」
『フフッ、いいよ』
「落ちないでよ?」
『……カラ松兄さんじゃないんだから』
「ヒヒっ、確に」
とある、暖かい日。
屋根の上に紫と黒。それぞれの膝の上には色とりどりの、猫が座っていて。
そこにいるみんなで太陽を一心に浴びる。
「眠っ」
『……暖かいからねぇ』
「膝貸して」
『いいよ』
「キス…して」
『やだ』
「いいよの流れじゃないの?」
『フフッ…じゃあ、いいよ?』
「じゃあって、いやいやならいいけど」
『……いやいやじゃないもん。一松兄さんキスして』
「いいよ」
『ん、』
「んっ」
『……なんか、いいね』
「かもね」
『しょうがないから…明日もずっとしよ?』
「しょうがないの?」
『全然』
「知ってる」
決して好きは聞こえては来ないのに2人の、空間は甘い。その一言につきる。
きっと、この2人は明日も明後日も続く限りこうして過ごすのだろう。
言葉はなくとも伝わるまさに、相思相愛。
それが一松とななしの淡い関係なのだ。
優しい春風に包まれながら一松とななしは笑った。重なり合った手の温もりに幸せを感じる2だった。
相思相愛
(俺とアンタ)