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「詰めが甘いんだよななしは、まぁ最初から顔つきでバレてるから」
「ななしって嘘つく時すぐうつむくよね」
『……バレてるなら初めからいいなよ』
「はい、ななしに発言の許可はありません。お黙りなさい」
『……』
いつも、こうだ。
必ずこうだ。
結局簡単にバレンタインプレゼントは見つかってしまい現在、七つ子ルームでななしは正座させられていた。ソファに足を組むおそ松と、腕を組むチョロ松。さながらどこかのマフィアのような様子でななしを見ている。
肩身の狭いななしは早く終われを念仏のように心で唱える。
「でぇななしは誰からチョコレートもらったの?」
『……そんなの義理だから』
「誰から?」
『……バイト先の花さん』
「女?だよな、本当に義理なわけ?」
「ラッピングはかなり手かかってるっぽいけど?」
『……もぅ、なに。義理だって』
「それはななしが分かるわけじゃないじゃん?相手がいったとしても真実じゃないし…てか、ななし。兄ちゃん怒ってんのよ?」
「おい、おそ松兄さん。タバコはしまえ」
「あ、はいはい」
「でも、僕も怒ってるから」
相当イライラした様子の2人。おそ松に至ってはタバコを、尻ポケットから出す始末。チョロ松に牽制されしぶしぶ戻したものの未だにウズウズしているようで。貧乏揺すりが尋常でない。チョロ松もチョロ松でいつもより数段据わった目でななしを見ている。
ソファに座る兄がこれ程怒る理由があるのか。痺れた足をモジモジさせながら答えのない問題をぐるぐる考える。
「ななし分かってないから教えてやるよ」
『?』
「ななしは、僕ら"だけ"のななしなんだよ?」
『……はぁ』
「だから、ほかの誰からも好意を持たれてもいけないし。ましてやチョコレートだなんて。許すわけないし」
「残念だけどこれ十四松行きね」
『はぁ!?それはありえない!』
なんとチョロ松はこのチョコレートは十四松に食べてもらうというのだ。流石にそれはおかしい。せっかく貰ったのだ、義理だと言われていても誰かに渡すような真似はしたくはなかった。
それは嫌だと正座したまま2人に反抗してみたものの、2人の「はぁ!?」には勝てなかった。あまりの迫力に尻込みするななし。少々涙目である。
「別に、憎いからってやってんじゃないんだよ」
「ぎゃくだよぎゃく」
『意味わかんない』
「ななしは俺らから愛されてればいいじゃん、他って必要?」
「いらないよね?」
『……いる、いらないって問題じゃ、いた!足、足を触んないで!』
痺れている足をつんつんつつく根性わるのおそ松。痛みに悶えるななし。ドS2人はニマニマ笑いながら立ち上がる。
嫌な予感しかしないななしだが。痺れた足では何も出来ず。
近寄ってくるおそ松とチョロ松に最早生気のないななし。
対照的な彼ら。
足の痺れたななしに視線を合わせるようにしゃがんだおそ松は言うのだ。
「ななしは、俺らから愛されてればいいんだよ」
「そう、ほかは何にもいらないだろ?」
『……は、はぃ』
2人の執念は凄まじく。
ななしの否定も虚しくなぜだか馬乗りになるおそ松。チョロ松は頭上に回る。
「「ハッピーバレンタイン、ななし」」
『っバレンタインなんて嫌いだ!』
ななしの、その一言は虚しく七つ子ルームに響いたのだった。
大人しく愛されてなよ末弟
(骨の髄までね)
「ななしって嘘つく時すぐうつむくよね」
『……バレてるなら初めからいいなよ』
「はい、ななしに発言の許可はありません。お黙りなさい」
『……』
いつも、こうだ。
必ずこうだ。
結局簡単にバレンタインプレゼントは見つかってしまい現在、七つ子ルームでななしは正座させられていた。ソファに足を組むおそ松と、腕を組むチョロ松。さながらどこかのマフィアのような様子でななしを見ている。
肩身の狭いななしは早く終われを念仏のように心で唱える。
「でぇななしは誰からチョコレートもらったの?」
『……そんなの義理だから』
「誰から?」
『……バイト先の花さん』
「女?だよな、本当に義理なわけ?」
「ラッピングはかなり手かかってるっぽいけど?」
『……もぅ、なに。義理だって』
「それはななしが分かるわけじゃないじゃん?相手がいったとしても真実じゃないし…てか、ななし。兄ちゃん怒ってんのよ?」
「おい、おそ松兄さん。タバコはしまえ」
「あ、はいはい」
「でも、僕も怒ってるから」
相当イライラした様子の2人。おそ松に至ってはタバコを、尻ポケットから出す始末。チョロ松に牽制されしぶしぶ戻したものの未だにウズウズしているようで。貧乏揺すりが尋常でない。チョロ松もチョロ松でいつもより数段据わった目でななしを見ている。
ソファに座る兄がこれ程怒る理由があるのか。痺れた足をモジモジさせながら答えのない問題をぐるぐる考える。
「ななし分かってないから教えてやるよ」
『?』
「ななしは、僕ら"だけ"のななしなんだよ?」
『……はぁ』
「だから、ほかの誰からも好意を持たれてもいけないし。ましてやチョコレートだなんて。許すわけないし」
「残念だけどこれ十四松行きね」
『はぁ!?それはありえない!』
なんとチョロ松はこのチョコレートは十四松に食べてもらうというのだ。流石にそれはおかしい。せっかく貰ったのだ、義理だと言われていても誰かに渡すような真似はしたくはなかった。
それは嫌だと正座したまま2人に反抗してみたものの、2人の「はぁ!?」には勝てなかった。あまりの迫力に尻込みするななし。少々涙目である。
「別に、憎いからってやってんじゃないんだよ」
「ぎゃくだよぎゃく」
『意味わかんない』
「ななしは俺らから愛されてればいいじゃん、他って必要?」
「いらないよね?」
『……いる、いらないって問題じゃ、いた!足、足を触んないで!』
痺れている足をつんつんつつく根性わるのおそ松。痛みに悶えるななし。ドS2人はニマニマ笑いながら立ち上がる。
嫌な予感しかしないななしだが。痺れた足では何も出来ず。
近寄ってくるおそ松とチョロ松に最早生気のないななし。
対照的な彼ら。
足の痺れたななしに視線を合わせるようにしゃがんだおそ松は言うのだ。
「ななしは、俺らから愛されてればいいんだよ」
「そう、ほかは何にもいらないだろ?」
『……は、はぃ』
2人の執念は凄まじく。
ななしの否定も虚しくなぜだか馬乗りになるおそ松。チョロ松は頭上に回る。
「「ハッピーバレンタイン、ななし」」
『っバレンタインなんて嫌いだ!』
ななしの、その一言は虚しく七つ子ルームに響いたのだった。
大人しく愛されてなよ末弟
(骨の髄までね)