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バレンタイン当日。
いつになくそわそわしているのは喧嘩上等のななし。忙しなく首を振りながら誰かを探しているようだ。
既に今日の授業も終わり下校時間。
別にカラ松が気になるわけではない。決してないのだが、それでも足は止まらない。
そのため机やら下駄箱に入っていた謎の手紙には目を通さずにごみ箱いき。
どうして探してない時に現れるくせに探している時にはでてこないのか。
あぁ、むかつく!
やはりカラ松の事になるとどんなことでもいらいらに変わっていく。こうなれば一回カラ松をぶん殴らないと気持ちは収まらない。
「ななし君!」
『あぁん!?んだよ、って…なんだお前、クラスの』
「た、高島です、あの私…これ」
『…は?』
「バレンタインの!チョコレートケーキ受け取って下さい!」
いきなり声をかけてきたのは同じクラスの高橋恵。顔も可愛いく、スタイルもいい所謂モテ女。ゆるいウェーブのかかったら髪を耳にかけながらモテ女の高橋は「受け取って下さい」と綺麗な紙袋をこちらに差し出してくる。
しかし、一向に受け取らないななし。眉間にはシワが深々刻まれていた。
どちらもはてなマークを浮かべている。
「あ、あれ?ななし君、チョコレートケーキ好きだよね?」
『は?無理俺甘いヤツ大嫌いだから』
「え、ぁ、?だって、カラ松君が……」
『カラ松が?』
「私はななし君がチョコレートケーキ好きだって聞いて…」
『は、そういう事かよカラ松…』
「ななし君?」
『俺食えねぇから、じゃあな』
「ななし君!!」
あぁ、カラ松よくわかったぜ。
お前いっつも喧嘩ふっかけてきやがって。バレンタイン嘘ふれまわって貰えなくする作戦か?はは、むかつくくらい成功してんぞ、
どっかで見て笑ってんだろうが!
『キザ松!!』
「ななしか?どうしたそんなに慌てて」
『お前だけは本当に大嫌いだ!大人しく殴られろ!』
「無理な相談だな」
『ムカつく!だいたいお前はなんでそんな、まわりくどいんだよ!どうどうとかかってこいよ、陰気な真似しやがって!』
「……ななしも大概鈍いな」
『はぁ!?んだとこるぁ!!』
「分からなくていいさ、まだ一年ある」
『何言ってんだ?頭おかしくなったかキザ松』
「フッ、」
『~っ!そういう態度が気に食わないんだよ!!』
鼻で笑ったカラ松にななしは拳をぶつけようと振りかぶる。しかし簡単に避けられてしまって無駄な動きになる。
何度も殴りかかるがひらひらと器用によけるカラ松は一発も当たらない。読めない動きに悪戦苦闘しながらななしは下唇を噛み締める。
むかつく!
どうして、俺には殴りかかってこないんだよ。
拳に一層力を入れてパンチを繰り出した。
『うわぁ!?』
「甘いな、ななし」
パンチを簡単に受け止めて手を強く引くかれた。カラ松より幾分か小さいななしは容易くカラ松に倒れ込んでしまい、必然的に密着した2人。
カラ松の、澄んだ目がななしをみつめる。ただそれだけのことなのに時が止まったような変な感覚に苛まれて声が上がることは無かった。
カラ松の形のいい唇がもちあがると言うのだ。
「ななし、お前は俺のだ?違うか?」
『な、なにっ』
「……お前にバレンタインは必要ない」
『なんだよっ、はなせって』
「来年に期待しておこうかな」
『何をだよ…』
「分かるさ、どうせまだまだ時間はある」
『っ!いいから!はなせって!!』
カラ松から逃げるように体をくねらせて脱出する。
ようやく逃げ出した時、カラ松の鋭い視線がまとわりついてなんとなく鳥肌が立つ。
お前本当にカラ松かよ。
そんな鋭い目もできるんだ。
『っ!!!帰る!死ね!ばーか!!』
「顔が赤いぞ?」
『!そういうの、ばっか見つけやがって!!』
「止められないな」
『はぁ!!?むかつく!むかつく!!』
もう止めだ。帰ろう、そう踵を返すななしだったが彼の後をニコニコ追いかけるカラ松。
何度、ついてくるなといっても無駄らしい。玄関をすぎてもついてくる。
「なぁ、ななし」
『あ!?』
「明日も学校に来るだろう?」
『当たり前だろうが!』
「だったらいい、」
なぁ、知ってるか?#name名字#ななしが大人しくなったらしい。俺だって理由はわからないさ。それでも松野カラ松とは喧嘩してるみたいだけど。
そうそうひとつ変わったのはななしが顔を真っ赤にして逃げて、喧嘩が終わるパターンが増えたこと。
え?その後どうなったのか?
確に学校は静かになったような気がするけど。
「ななし、」
『く、来るな!馬鹿!』
「逃げることはないだろ?前までの威勢はどこに行ったんだ?」
『知らねぇよ!!と、とにかくこっちくんな!』
「照れてるのか?」
『~!!死ね!!』
「当たらない」
『むかつく!』
「そうだ、購買に行くぞ!」
『いきなりだな!手を引くな!』
でもまだまだ犬猿の仲。
それが松野カラ松と#name名字#ななしの日常らしい。
好きの反対の反対
(き、嫌いだバカヤロー)
いつになくそわそわしているのは喧嘩上等のななし。忙しなく首を振りながら誰かを探しているようだ。
既に今日の授業も終わり下校時間。
別にカラ松が気になるわけではない。決してないのだが、それでも足は止まらない。
そのため机やら下駄箱に入っていた謎の手紙には目を通さずにごみ箱いき。
どうして探してない時に現れるくせに探している時にはでてこないのか。
あぁ、むかつく!
やはりカラ松の事になるとどんなことでもいらいらに変わっていく。こうなれば一回カラ松をぶん殴らないと気持ちは収まらない。
「ななし君!」
『あぁん!?んだよ、って…なんだお前、クラスの』
「た、高島です、あの私…これ」
『…は?』
「バレンタインの!チョコレートケーキ受け取って下さい!」
いきなり声をかけてきたのは同じクラスの高橋恵。顔も可愛いく、スタイルもいい所謂モテ女。ゆるいウェーブのかかったら髪を耳にかけながらモテ女の高橋は「受け取って下さい」と綺麗な紙袋をこちらに差し出してくる。
しかし、一向に受け取らないななし。眉間にはシワが深々刻まれていた。
どちらもはてなマークを浮かべている。
「あ、あれ?ななし君、チョコレートケーキ好きだよね?」
『は?無理俺甘いヤツ大嫌いだから』
「え、ぁ、?だって、カラ松君が……」
『カラ松が?』
「私はななし君がチョコレートケーキ好きだって聞いて…」
『は、そういう事かよカラ松…』
「ななし君?」
『俺食えねぇから、じゃあな』
「ななし君!!」
あぁ、カラ松よくわかったぜ。
お前いっつも喧嘩ふっかけてきやがって。バレンタイン嘘ふれまわって貰えなくする作戦か?はは、むかつくくらい成功してんぞ、
どっかで見て笑ってんだろうが!
『キザ松!!』
「ななしか?どうしたそんなに慌てて」
『お前だけは本当に大嫌いだ!大人しく殴られろ!』
「無理な相談だな」
『ムカつく!だいたいお前はなんでそんな、まわりくどいんだよ!どうどうとかかってこいよ、陰気な真似しやがって!』
「……ななしも大概鈍いな」
『はぁ!?んだとこるぁ!!』
「分からなくていいさ、まだ一年ある」
『何言ってんだ?頭おかしくなったかキザ松』
「フッ、」
『~っ!そういう態度が気に食わないんだよ!!』
鼻で笑ったカラ松にななしは拳をぶつけようと振りかぶる。しかし簡単に避けられてしまって無駄な動きになる。
何度も殴りかかるがひらひらと器用によけるカラ松は一発も当たらない。読めない動きに悪戦苦闘しながらななしは下唇を噛み締める。
むかつく!
どうして、俺には殴りかかってこないんだよ。
拳に一層力を入れてパンチを繰り出した。
『うわぁ!?』
「甘いな、ななし」
パンチを簡単に受け止めて手を強く引くかれた。カラ松より幾分か小さいななしは容易くカラ松に倒れ込んでしまい、必然的に密着した2人。
カラ松の、澄んだ目がななしをみつめる。ただそれだけのことなのに時が止まったような変な感覚に苛まれて声が上がることは無かった。
カラ松の形のいい唇がもちあがると言うのだ。
「ななし、お前は俺のだ?違うか?」
『な、なにっ』
「……お前にバレンタインは必要ない」
『なんだよっ、はなせって』
「来年に期待しておこうかな」
『何をだよ…』
「分かるさ、どうせまだまだ時間はある」
『っ!いいから!はなせって!!』
カラ松から逃げるように体をくねらせて脱出する。
ようやく逃げ出した時、カラ松の鋭い視線がまとわりついてなんとなく鳥肌が立つ。
お前本当にカラ松かよ。
そんな鋭い目もできるんだ。
『っ!!!帰る!死ね!ばーか!!』
「顔が赤いぞ?」
『!そういうの、ばっか見つけやがって!!』
「止められないな」
『はぁ!!?むかつく!むかつく!!』
もう止めだ。帰ろう、そう踵を返すななしだったが彼の後をニコニコ追いかけるカラ松。
何度、ついてくるなといっても無駄らしい。玄関をすぎてもついてくる。
「なぁ、ななし」
『あ!?』
「明日も学校に来るだろう?」
『当たり前だろうが!』
「だったらいい、」
なぁ、知ってるか?#name名字#ななしが大人しくなったらしい。俺だって理由はわからないさ。それでも松野カラ松とは喧嘩してるみたいだけど。
そうそうひとつ変わったのはななしが顔を真っ赤にして逃げて、喧嘩が終わるパターンが増えたこと。
え?その後どうなったのか?
確に学校は静かになったような気がするけど。
「ななし、」
『く、来るな!馬鹿!』
「逃げることはないだろ?前までの威勢はどこに行ったんだ?」
『知らねぇよ!!と、とにかくこっちくんな!』
「照れてるのか?」
『~!!死ね!!』
「当たらない」
『むかつく!』
「そうだ、購買に行くぞ!」
『いきなりだな!手を引くな!』
でもまだまだ犬猿の仲。
それが松野カラ松と#name名字#ななしの日常らしい。
好きの反対の反対
(き、嫌いだバカヤロー)