嫌いかもしれない
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『……えっと、にんじん』
「ななしじゃねぇか!」
『……チビ太さん?』
「めずらしいじゃねぇか!昼間は寝てるだろ?」
『……バイトは明日まで休みだから』
「よかったな!お使いか?」
『……うん。カレーだってさ』
「ほかの奴らにも見習わせたいな。ななしが一番しっかりしてらぁ」
『……そうかな?』
「そうにきまってらぁ、まぁ!頑張れよ!」
『……うん!』
おでんの買出しに来たのかカゴいっぱいになにかをつめたチビ太。話しかけたかと思えばすぐにいなくなり慌ただしい人だなとななしはいつも思う。
後はじゃがいも、カレールー。お昼に間に合わせたいとのことだったのでいそいそ探しに行く。
レジを済ませてなんとなしに時間があるんじゃないかと、二階に行く。二階にはアクセサリーや服なんかが売っている。
最近寝るかバイトしかしていなかったななしだが久々に服なんかを見て回ろうかなんて考えている。
人が賑わっている場所はあまり好きではない。いつもは7つ子で出かけるため一人だと少し心もとない。
『あ、』
ななしが立ち止まったのはピアスの店。ちゃんとメンズ用のピアスもそろっているようだ。
ななしは高校に上がる時にピアスを両耳一つずつ開けているがピアスにこれと言って興味はない。当時は7つ子である事が嫌でなにか変わり映えすることをしたかったのだ。今でこそ何となしに付け替えたりはするがお気に入りがあるわけではない。
だからたまにピアスを買ってもいいんじゃないかと思うわけで。
『……いっぱいある』
「いらっしゃいませ!」
『……ども』
元気のいい店員。ななしが大人しくゆっくり選びたいと分かったのかレジからは出てこなかった。ニコニコしながらガン見はしているが。
一通り見て回る。いかつーいピアスからワンポイントの小さなやつまで種類豊富だ。
「ななし!」
『?…チョロ松兄さん』
「どうしたの?買い物?」
『……兄さんは?俺は母さんから頼まれた買い物ついでにちょっと』
「僕はCDをね!にゃーちゃんの新作を買いに来たんだ!」
『……そっか、買えた?』
「勿論!ななしは買えたの?」
『まだ、選べてない』
「僕も見てみていいかい?」
『……うん、一緒に選んで?』
ちょうど通路から歩いてきたのは緑のチェック柄の服を着たチョロ松。そう言えば家にいなかったと思い出して彼はCDを買っていたのかと納得した。
チョロ松はあまりピアスなどをまじまじと見たことはないため少しだけテンションがたかい。
「ななしには、リングのやつ?似合うと思う」
『ほ、本当に?』
「うん!いつもちっさいやつじゃないか。変わり映えしないからいっそ少し明るいヤツにしたら?」
『…は、派手なのはちょっと』
「じゃ、これは?」
『これ?わっ!』
「いって」
チョロ松が指さしたピアスを取ろうと横にズレれば
ななしの足がだれかの足をふんでしまったようで。相手が勢いよく足を抜いたためななしはよろめいてすとんと尻餅をつく。チョロ松が支えてくれたためたいしていたくはなかった。
『あ、あの。すみません、』
「余所見しやがってよ!」
『ッ、』
「あのピアス落としちまったろ!弁償しろや!」
『え、と、』
「ちょっと、不注意だったのはそっちもだろ」
「んだと!?」
足を踏まれピアスを落とした。と騒ぐいかついあんちゃん。ななしは少しおじけずいてしまい俯いてしまった。咄嗟にチョロ松がななしの前に出てあんちゃんを牽制する。しかしいきおいは止まらずあんちゃんはななしの手をつかんだ。
『いっ!』
「ななし!」
「弁償だ!弁償しろ!」
「お、お客さんおちついて!」
先程の糸目の店員が慌てる中、ななしは半ば引きずられレジに連れてかれた。
払えと背を押されてつまずく。
厄日だと財布を取り出そうとした時チョロ松がその手を抑えてあんちゃんを睨みつけた。
一触即発の嫌な空気にも負けずにチョロ松はずいっと前に出る。
「あぁん?やんのか?」
「やらないけど、あんたがやるならやるよ」
『チョロ松兄さんっ』
「大丈夫だよななし」
「ふざけやがって!」
あんちゃんが振りかぶった。店員もななしも目をつむり戦くがチョロ松は別段問題ないよう。振りかぶった手を簡単に避けてよろめいた相手の腹にひざけりをする。続けて顔にパンチすればあんちゃんは簡単に逃げ出した。
いたたと手を振るチョロ松にななしはあわあわしかけよる。
『あ、に、兄さん!』
「大丈夫大丈夫。昔はやんちゃしてたんだから。でも、久々にちょっと痛かったな。そういうのおそ松兄さんとカラ松がやってたし」
『ごめ、んなさい…』
「ななしは悪くないよ。あ、店員さんこれください!」
「は、はい!」
店員がチョロ松の言うピアスを袋に詰めながら会計をする。ななしは小さく震えながら俯く。怖かったんだなとチョロ松は安させるようにななしをぎゅっと抱きしめた。
「僕達の可愛い可愛い弟なんだからななしは甘えとけばいいんだよ。蔑ろになんかしないから」
『……ぅん』
「あ、あの。ピアス、オマケしとくんで!あのお客さんに困ってたんで本当にありがとうございました!えへへ、ご贔屓に!」
「え!?オマケ!やったねななし」
『あはは!そだね、兄さん。ありがとうございます』
「いえいえ!」
ほっこりしているチョロ松の手は少し赤くなっていて。ななしはそんなチョロ松の人差し指を優しく握る。そのまま他愛ない話をしてゆっくり家まで歩いた。
家に帰ったらすぐにピアスを付け替える。傍にずっと十四松がいてかなり興味津々にみつめていた。
「綺麗だね!ななし!」
『……そうかな?ありがと十四松兄さん』
ニッコリ笑ったななしの耳につくピアスがキラリと光る。
黒のリングに緑のラインの入ったシンプルなピアス。
このピアスはお気に入りになりそうだな。ななしは久々に十四松と野球にでかけた。
後日、あのあんちゃんが謝りにきた。おそ松とカラ松の顔がかなりにやけていたがななしはきにしないことにした。
甘やかすのも程々に
(いや!甘やかすよ!?)
「ななしじゃねぇか!」
『……チビ太さん?』
「めずらしいじゃねぇか!昼間は寝てるだろ?」
『……バイトは明日まで休みだから』
「よかったな!お使いか?」
『……うん。カレーだってさ』
「ほかの奴らにも見習わせたいな。ななしが一番しっかりしてらぁ」
『……そうかな?』
「そうにきまってらぁ、まぁ!頑張れよ!」
『……うん!』
おでんの買出しに来たのかカゴいっぱいになにかをつめたチビ太。話しかけたかと思えばすぐにいなくなり慌ただしい人だなとななしはいつも思う。
後はじゃがいも、カレールー。お昼に間に合わせたいとのことだったのでいそいそ探しに行く。
レジを済ませてなんとなしに時間があるんじゃないかと、二階に行く。二階にはアクセサリーや服なんかが売っている。
最近寝るかバイトしかしていなかったななしだが久々に服なんかを見て回ろうかなんて考えている。
人が賑わっている場所はあまり好きではない。いつもは7つ子で出かけるため一人だと少し心もとない。
『あ、』
ななしが立ち止まったのはピアスの店。ちゃんとメンズ用のピアスもそろっているようだ。
ななしは高校に上がる時にピアスを両耳一つずつ開けているがピアスにこれと言って興味はない。当時は7つ子である事が嫌でなにか変わり映えすることをしたかったのだ。今でこそ何となしに付け替えたりはするがお気に入りがあるわけではない。
だからたまにピアスを買ってもいいんじゃないかと思うわけで。
『……いっぱいある』
「いらっしゃいませ!」
『……ども』
元気のいい店員。ななしが大人しくゆっくり選びたいと分かったのかレジからは出てこなかった。ニコニコしながらガン見はしているが。
一通り見て回る。いかつーいピアスからワンポイントの小さなやつまで種類豊富だ。
「ななし!」
『?…チョロ松兄さん』
「どうしたの?買い物?」
『……兄さんは?俺は母さんから頼まれた買い物ついでにちょっと』
「僕はCDをね!にゃーちゃんの新作を買いに来たんだ!」
『……そっか、買えた?』
「勿論!ななしは買えたの?」
『まだ、選べてない』
「僕も見てみていいかい?」
『……うん、一緒に選んで?』
ちょうど通路から歩いてきたのは緑のチェック柄の服を着たチョロ松。そう言えば家にいなかったと思い出して彼はCDを買っていたのかと納得した。
チョロ松はあまりピアスなどをまじまじと見たことはないため少しだけテンションがたかい。
「ななしには、リングのやつ?似合うと思う」
『ほ、本当に?』
「うん!いつもちっさいやつじゃないか。変わり映えしないからいっそ少し明るいヤツにしたら?」
『…は、派手なのはちょっと』
「じゃ、これは?」
『これ?わっ!』
「いって」
チョロ松が指さしたピアスを取ろうと横にズレれば
ななしの足がだれかの足をふんでしまったようで。相手が勢いよく足を抜いたためななしはよろめいてすとんと尻餅をつく。チョロ松が支えてくれたためたいしていたくはなかった。
『あ、あの。すみません、』
「余所見しやがってよ!」
『ッ、』
「あのピアス落としちまったろ!弁償しろや!」
『え、と、』
「ちょっと、不注意だったのはそっちもだろ」
「んだと!?」
足を踏まれピアスを落とした。と騒ぐいかついあんちゃん。ななしは少しおじけずいてしまい俯いてしまった。咄嗟にチョロ松がななしの前に出てあんちゃんを牽制する。しかしいきおいは止まらずあんちゃんはななしの手をつかんだ。
『いっ!』
「ななし!」
「弁償だ!弁償しろ!」
「お、お客さんおちついて!」
先程の糸目の店員が慌てる中、ななしは半ば引きずられレジに連れてかれた。
払えと背を押されてつまずく。
厄日だと財布を取り出そうとした時チョロ松がその手を抑えてあんちゃんを睨みつけた。
一触即発の嫌な空気にも負けずにチョロ松はずいっと前に出る。
「あぁん?やんのか?」
「やらないけど、あんたがやるならやるよ」
『チョロ松兄さんっ』
「大丈夫だよななし」
「ふざけやがって!」
あんちゃんが振りかぶった。店員もななしも目をつむり戦くがチョロ松は別段問題ないよう。振りかぶった手を簡単に避けてよろめいた相手の腹にひざけりをする。続けて顔にパンチすればあんちゃんは簡単に逃げ出した。
いたたと手を振るチョロ松にななしはあわあわしかけよる。
『あ、に、兄さん!』
「大丈夫大丈夫。昔はやんちゃしてたんだから。でも、久々にちょっと痛かったな。そういうのおそ松兄さんとカラ松がやってたし」
『ごめ、んなさい…』
「ななしは悪くないよ。あ、店員さんこれください!」
「は、はい!」
店員がチョロ松の言うピアスを袋に詰めながら会計をする。ななしは小さく震えながら俯く。怖かったんだなとチョロ松は安させるようにななしをぎゅっと抱きしめた。
「僕達の可愛い可愛い弟なんだからななしは甘えとけばいいんだよ。蔑ろになんかしないから」
『……ぅん』
「あ、あの。ピアス、オマケしとくんで!あのお客さんに困ってたんで本当にありがとうございました!えへへ、ご贔屓に!」
「え!?オマケ!やったねななし」
『あはは!そだね、兄さん。ありがとうございます』
「いえいえ!」
ほっこりしているチョロ松の手は少し赤くなっていて。ななしはそんなチョロ松の人差し指を優しく握る。そのまま他愛ない話をしてゆっくり家まで歩いた。
家に帰ったらすぐにピアスを付け替える。傍にずっと十四松がいてかなり興味津々にみつめていた。
「綺麗だね!ななし!」
『……そうかな?ありがと十四松兄さん』
ニッコリ笑ったななしの耳につくピアスがキラリと光る。
黒のリングに緑のラインの入ったシンプルなピアス。
このピアスはお気に入りになりそうだな。ななしは久々に十四松と野球にでかけた。
後日、あのあんちゃんが謝りにきた。おそ松とカラ松の顔がかなりにやけていたがななしはきにしないことにした。
甘やかすのも程々に
(いや!甘やかすよ!?)