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夜の11時。年末にかけて忙しいバイトをようやっとおえたななしの家にインターホンの音が鳴る。ちびちび酒を飲んでいたななしは何事かと玄関にいき扉を開けば、おそ松とカラ松がたっていた。ななしの了承も得ずにずかずか入ってくるおそ松。対してカラ松は礼儀正しく靴まで揃えて中に入る。
「えー、なに?もう飲んでたの!?」
『うん』
「なかなかせっかちなんだな、ななしは」
『つか、来るとか聞いてないから』
「毎年恒例なんだからさ、ほらビール!カラ松の分もね!」
『へいへい』
先程までビールを飲んでいたななしの摘みのさきいかを食べながらおそ松はテレビをいじる。
カラ松も座るとさきいかに手を出してテレビに食いつく。
どうして、そんなに我が物顔でリビングにいるのか。腐れ縁である二人だが親しきなかにも礼儀あり。ではないだろうか。
2缶持っていき二人に差し出す。
ななしも座り残りのビールを流し込む。
既に一本飲おえているななしは二本目に手を伸ばす。
「にしても、今年もなんも進展なかったね」
「代わり映えが無かったな」
「ニート、童貞、彼女なし。捨てられなかった」
『俺、ニートじゃないし。』
「バイトはじめていたのか?」
『知らなかったのかカラ松。スーパーで、バイトしてるぞ?』
「そうだったのか。めっきりななしと合わなくなったのはバイトをしていたからか」
「バイト如きでニート卒業って言いませんー」
『バイトもやれないくせによく言う』
おそ松はキーっと悔しがる素振りを見せる。彼は昔からそうだ。よく3人でつるんでいた時も誰が先に彼女を作るかなどと下らない争いをし、ななしが決まって最初に彼女を作り悔しがる。それが小中高まで続いて気づけば何十年も立っている。
ここまで続けば死ぬまでこうなんだろうなと考えなんとも言えない気持ちになったのは記憶に新しい。ななしはジタバタするおそ松の頭をクシャクシャにかき回しながら酒の回った頭で言う。
『3人どうせ、童貞じゃん。三冠王だよ』
「なにか違う気がするんだか…」
「よってんだよな。お前」
『酔ってないし…だいたいニートだろうがなんだろうがこうやって馬鹿やれればいじゃん』
「…酔ってる」
「…酔ってるな」
『だいたいこんな奴らでいたら一生卒業できねぇって!』
「え?ななし童貞卒業したいの?」
『え。おそ松とカラ松したくないの?俺男だししたいよ!卒業。来年必ずだな』
「あー、ご愁傷様ななし」
「あぁ、同情するぜ」
『はぁ?失礼なやつらだな』
ビールのペースが早まる。なんとなく眠くなってきたななしはソファにどかりと寝そべった。
ちょうど足が当たる位置にカラ松の頭がある。小突きながらどういう意味だよっと聞いてみるが意味深な笑いしか帰ってこない。
「ななしは俺らとつるむうちはどうせ卒業出来ないし」
「むしろ別のもの卒業できるかもしれないな」
「カラ松直球すぎだから!」
「そうか?」
『何の会話…?つか、眠いんだけど…』
「お。ななし寝るのか?」
「気にせずに眠るといい」
『はいはい、そうしますよ』
目を瞑れば微睡みに支配され意識が朦朧とする。この時が一番ふわふわしていて気持ちがいい。
夢心地にて、おそ松とカラ松の話し声が微かに聞こえた。
「本当に災難だよな、ななしも」
「俺もだが、おそ松から目をつけられたら終わりだな」
「はは、確かに。けどカラ松、お前も相当だよ?兄ちゃん心配なくらいななし大好きじゃん 」
「否定はしないでおこう」
「でさ、ジャンケンしよう!」
「なぜだ?」
「どっちが、貫通させるか」
「あぁ、恨みっこなしだぞ?」
「えー。一番になれなかったら恨むかも…」
「まぁ、負けると決まったわけじゃないさ。負ける気はしないけどな」
「なんか、自信なくなってきた!」
「行くぞ、おそ松」
「ま、待てよカラま「ジャンケン!」ポンッ」
「…フッ」
「もう一回!もう一回勝負しよ!!」
「男に二言はない。だろ?」
さあて、と革ジャンをぬぐカラ松。
ソファに眠るななしに馬乗りになる。
「いくぜ。カラ松ボーイ」
耳元で囁く。
運が良かったか悪かったか、ななしは先程覚醒し、二人の会話を聞いていた。すあまりの衝撃に眠気も吹っ飛んだ。
バレないようにカラ松を薄目で見る。
長ーい付き合いだからこそななしにはよく分かる。この二人が冗談を言っているわけでは無いということ。
「あ、ななし起きていたのか?」
「本当だ」
『……なぁ、俺さ、この状況おかしいと思うよ』
「そうか?おそ松?」
「全然!あ、セックス怖いの!?大丈夫だって」
「扱き合いの延長線だ」
『違う!絶対嫌だ!』
生憎一対二。しかも喧嘩が強いおそ松とカラ松。そんな、二人に叶うはずがなく。 ななしはおそ松に腕を抑えられ。腹にはカラ松の体重で動けなくされている。
「大丈夫だって。ななしも気持ちいいんだから」
『んなわけないだろっ!』
「調べたんだぞななし。だから不安にならないでくれ」
『不安しかないっ!!』
がっちり拘束されたてをふりほどくもなかなかとれない。
「ようこそ、ななし。これからうんと、可愛がるよ」
「快楽に身を任せればいいさ」
それぞれの意味不明な言葉を皮切りに服の下に侵入してきたらカラ松の手にななしはもう叫ぶしかなかった。
end