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『寒っ』
まばらに降る雪の冷たいこと。
微かに白くなった地面に自分の靴のあとが残る。
鼻先を赤らめたななしはマフラーを上げて自分の家に帰宅した。
時刻は11時。
階段を登り自室の鍵を開ける。
『あれ?』
しかし既に扉の鍵は空いていた。家を出る前にしめ忘れたか。いや、ちゃんと確認した。ならばなぜ空いているのか。理由はひとつ、合鍵をもった彼が家に上がり込んでいるからに違いない。
「…あ、」
『やっぱり一松じゃん。来てたの?』
ななしの予想通り合鍵で中に入ったのは恋人の一松だったようだ。今日は6つ子と幼馴染みとで、クリスマスパーティーを開くとか言っていた一松だったが何故か家にいて、エスパーニャンコとマイニャンコ、ギンタくんと戯れていた。服装は一松らしくないサンタ衣装。しかしちゃんと紫色をしている。
「…なんで、家にいなかった訳?」
『えー、一松幼馴染みとパーリー言ってたじゃん。だからこれ』
「……救いようないクズ」
これっとお馴染みポーズをしてみせる。パから始まりだコで終わるいわゆるギャンブルをしていた訳だ。
少しだけ勝ったお金でコンビニにより酒とおつまみを、購入した。
その袋を机の上に起き、ななしはコートをハンガーにかける。
ソファに座る一松の足の間を背もたれにしてななしもニャンコと戯れ始めた。
『飲む?』
「……うん」
『ほい』
「はい」
『いだっ!?あ、プレゼント!』
「……いらないの?いるの!」
『いるし!』
「あっそう」
頭をなにかではたかれ上を見れば綺麗な包装紙に包まれた、プレゼント。あしらってあるリボンが紫色をしていてなんだか、可愛らしい。
受け取り逸る気持ちで開封する。
中から出てきたのは
『………首輪…』
「いいでしょ?」
『え、えぇえ…』
紫色の首輪でした。
唖然としていれば一松がチビチビ飲んでいた酒を机におきななしの襟首をつかむ。
ぐえっとカエルが潰れたような声を出したななしはなに?と首をかしげる。しかしそうしたのがいけなかった。一松が首にがぶりと噛み付いたからだ。
あまがみとは違って肉を引きちぎらんばかりにだ。
あまりの痛みと衝撃にななしはじたばたもがく。
『痛い痛い一松!え、吸血鬼!?いだだだだ!いだい!』
「本当。色気ないよね」
『いらんわ!てか痛いから噛むな!』
「…無理」
『はぁ!?』
首、肩にくっきりと残る歯型。内出血したように赤黒くなっている。
一松はそれを見てニンマリ笑う。そしてら歯形をなぞるように舌を這わせる。痛みにしかめっ面をするななし。
『まじ、目立つからこれ!!』
「……よかったね、ちょうど隠せる」
『いいわけあるか!つか、首輪で隠せるわけっ』
「…何、俺のプレゼント嫌なの?」
『嫌、じゃないけど…』
「じゃ、しろよ」
『ちょっ!?ぐっ』
急な息苦しさに、眩暈がした。
一松が首輪を締めていると気づいた時には遅く、息をするのもやっとであった。だんだんしまる首輪をなんとかしようともがくが一松のちからは弱まるどころか強さをますばかり。
止めろと手をつかみ上を向く。
すると真っ黒な笑みを浮かべた一松と目が合う。
一松の手が頬にやって来てがしりと掴まれた。
「こんなんで、苦しいわけ?」
『かはっ。あ、当たり前だろっ、ケホッ!』
「ふーん」
『一松っ、っん!?』
逆さまになったまま一松がキスをした。首が占められていた直後のキスに呆気なくギブアップするななし。掴まれていた手を強めに叩く。やっと離れた一松はやっぱり真っ黒な笑みを浮かべていて
「……俺の愛、もっと苦しいけど…」
『ぶ、物理的に?』
「さぁ」
『…………オテヤワラカニオネガイイタシマス』
一松の愛は重い。知っていたつもりがまだ理解出来ていなかったらしい。
はぁと、ため息をついて首輪をとろうと手を伸ばすが何かが邪魔をして取れない。
よくよくみれば錠前。今まで以上に素っ頓狂な声がでた。
『は』
「コレつけといたから」
『うぇ、あ、え!?』
「一生離れられないよ?」
『……………』
「離れたいの?」
『め、滅相もございません』
「なら、鍵いらないね」
『え、それはっ、』
「ん」
『え、えぇぇええ!?』
錠前の小さなカギをあろう事か飲み込んだ一松。
欲しいなら俺を殺しなよだって。
絶対返り討ちに合うやつじゃん!
「離れないでしょ、なら問題ないじゃん」
『べ、別問題!』
にっこり(真っ黒)笑う一松にななしももう笑うしかない。
後日、6つ子に出会った時哀れな目を向けられたのは言うまでもない。
end
まばらに降る雪の冷たいこと。
微かに白くなった地面に自分の靴のあとが残る。
鼻先を赤らめたななしはマフラーを上げて自分の家に帰宅した。
時刻は11時。
階段を登り自室の鍵を開ける。
『あれ?』
しかし既に扉の鍵は空いていた。家を出る前にしめ忘れたか。いや、ちゃんと確認した。ならばなぜ空いているのか。理由はひとつ、合鍵をもった彼が家に上がり込んでいるからに違いない。
「…あ、」
『やっぱり一松じゃん。来てたの?』
ななしの予想通り合鍵で中に入ったのは恋人の一松だったようだ。今日は6つ子と幼馴染みとで、クリスマスパーティーを開くとか言っていた一松だったが何故か家にいて、エスパーニャンコとマイニャンコ、ギンタくんと戯れていた。服装は一松らしくないサンタ衣装。しかしちゃんと紫色をしている。
「…なんで、家にいなかった訳?」
『えー、一松幼馴染みとパーリー言ってたじゃん。だからこれ』
「……救いようないクズ」
これっとお馴染みポーズをしてみせる。パから始まりだコで終わるいわゆるギャンブルをしていた訳だ。
少しだけ勝ったお金でコンビニにより酒とおつまみを、購入した。
その袋を机の上に起き、ななしはコートをハンガーにかける。
ソファに座る一松の足の間を背もたれにしてななしもニャンコと戯れ始めた。
『飲む?』
「……うん」
『ほい』
「はい」
『いだっ!?あ、プレゼント!』
「……いらないの?いるの!」
『いるし!』
「あっそう」
頭をなにかではたかれ上を見れば綺麗な包装紙に包まれた、プレゼント。あしらってあるリボンが紫色をしていてなんだか、可愛らしい。
受け取り逸る気持ちで開封する。
中から出てきたのは
『………首輪…』
「いいでしょ?」
『え、えぇえ…』
紫色の首輪でした。
唖然としていれば一松がチビチビ飲んでいた酒を机におきななしの襟首をつかむ。
ぐえっとカエルが潰れたような声を出したななしはなに?と首をかしげる。しかしそうしたのがいけなかった。一松が首にがぶりと噛み付いたからだ。
あまがみとは違って肉を引きちぎらんばかりにだ。
あまりの痛みと衝撃にななしはじたばたもがく。
『痛い痛い一松!え、吸血鬼!?いだだだだ!いだい!』
「本当。色気ないよね」
『いらんわ!てか痛いから噛むな!』
「…無理」
『はぁ!?』
首、肩にくっきりと残る歯型。内出血したように赤黒くなっている。
一松はそれを見てニンマリ笑う。そしてら歯形をなぞるように舌を這わせる。痛みにしかめっ面をするななし。
『まじ、目立つからこれ!!』
「……よかったね、ちょうど隠せる」
『いいわけあるか!つか、首輪で隠せるわけっ』
「…何、俺のプレゼント嫌なの?」
『嫌、じゃないけど…』
「じゃ、しろよ」
『ちょっ!?ぐっ』
急な息苦しさに、眩暈がした。
一松が首輪を締めていると気づいた時には遅く、息をするのもやっとであった。だんだんしまる首輪をなんとかしようともがくが一松のちからは弱まるどころか強さをますばかり。
止めろと手をつかみ上を向く。
すると真っ黒な笑みを浮かべた一松と目が合う。
一松の手が頬にやって来てがしりと掴まれた。
「こんなんで、苦しいわけ?」
『かはっ。あ、当たり前だろっ、ケホッ!』
「ふーん」
『一松っ、っん!?』
逆さまになったまま一松がキスをした。首が占められていた直後のキスに呆気なくギブアップするななし。掴まれていた手を強めに叩く。やっと離れた一松はやっぱり真っ黒な笑みを浮かべていて
「……俺の愛、もっと苦しいけど…」
『ぶ、物理的に?』
「さぁ」
『…………オテヤワラカニオネガイイタシマス』
一松の愛は重い。知っていたつもりがまだ理解出来ていなかったらしい。
はぁと、ため息をついて首輪をとろうと手を伸ばすが何かが邪魔をして取れない。
よくよくみれば錠前。今まで以上に素っ頓狂な声がでた。
『は』
「コレつけといたから」
『うぇ、あ、え!?』
「一生離れられないよ?」
『……………』
「離れたいの?」
『め、滅相もございません』
「なら、鍵いらないね」
『え、それはっ、』
「ん」
『え、えぇぇええ!?』
錠前の小さなカギをあろう事か飲み込んだ一松。
欲しいなら俺を殺しなよだって。
絶対返り討ちに合うやつじゃん!
「離れないでしょ、なら問題ないじゃん」
『べ、別問題!』
にっこり(真っ黒)笑う一松にななしももう笑うしかない。
後日、6つ子に出会った時哀れな目を向けられたのは言うまでもない。
end