おそ松さ/ん
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「はじめては君がいい」同一主/おそ松/付き合ってます
『どうしよう、おそ松』
「前にも後ろにもいけないねぇ」
『呑気なんだよ!ばかやろ!』
「だって騒いだって始まんないし…」
『お前のせいなんだよ!わかってんの!?』
「前駆だって知らないじゃん、四駆だとおもったもん」
『だもん!!むかつくぅ!』
低く響くタイヤのすべる音にイライラと不安がますななし。
そう、今ななしの車は坂道の真ん中で止まっている。
なぜなら坂道がツルッツルに凍結しているから。何度エンジンを強く踏んでも車は前進せず、ましてや少し足を離せば後ろに下がっていってしまう。
元凶は一生懸命登ろうとするななしの隣にいるおそ松だ。
この道は俺の家の近道だから!という一言にまんまと騙されたのだ。何度凍ってないか?と問うたことか。その度に融雪あるからと返ってきたがこの大惨事!
どうにもならないもどかしさにななしは泣き出しそうだ。
「凄い音してんな」
『呑気すぎる!もう、なんとかして!』
「…ななしちょっーと待っててくんない?」
『は!?』
「絶対ブレーキ離すな!」
『な、なんで。一人にしないで!』
「大丈夫、また絶対来るから待ってろって」
後頭部を引かれ額におそ松の唇にが触れる。チュッと可愛らしいリップ音が響いた後おそ松は車を降りて走っていく。やはり地面は滑るようでおそ松の走る姿は覚束無い。
一方取り残さたななしはもはや瀕死。いきなりのおそ松の失踪に心は折れそうだ。
このまま車を坂下まで滑らせてぶつけた方が早いのかもしれない。
足に全神経を集中させておそ松をまつ。プルプル震えながらななしは耐える。つい先日車を修理したばかりなのに。
『無理ー!!マジであかん!助けて、助けてぇ…なくガチでなく…』
うわぁっと痛くなる頭を振る。
いよいよ雪も振り始めて状況は悪化する一方。まだか、おそ松。というか何をしにどこへ行ったのか。
ワイパーを動かしてめを凝らしてみる。赤いパーカーが見える。どうやらおそ松が帰ってきたらしい。と、思うと紫のパーカーも見える。一松もこちらに来ているらしい。
『おそ松!と、一松?』
「ほら、これ!」
『あ、お湯?』
「たぶん一回じゃ無理だから、俺何回か往復するし。家近いからな」
「まぁ、俺はアンタの応援」
『いらない!一松いらない』
「お湯かけるからアクセル踏んでみ?」
『う、うん!』
やって来たおそ松はバケツいっぱいにお湯を組んできてくれたらしい。ついでに走ってきた一松はぼやっと眺めているだけだ。何しに来たんだ。
「よし!踏んでみ!」とおそ松が言うのに合わせてアクセルを踏む。鈍い音がなるが登りきることはやはり無理であった。若干進んだもののまだまだお湯が足りない。再び走り出したおそ松にななしは言い知れぬ不安にかられる。
『おそ松…』
「あーはいはい、ラブラブだね」
『お前は!応援しろよ!馬鹿!』
「ガンバレー」
『くそっ!もうやだ!一松ちょっと車押してみておそ松しんぱ…「いや無理」何なんだよ!』
「おそ松兄さんだし大丈夫でしょ」
『大丈夫じゃない!』
「家十四松もいたしクソ松もいたから多分すぐあがれる」
『で、でも』
「あんたがおそ松兄さん信じないでどうすんのさ」
『っ…うん』
応援係の一松はそういう。
なんとなくだがその言葉が胸にストンと落ちてきて。
そうだ、俺はおそ松と付き合ってて。それなのにおそ松を信じないなんて最低だ。
もう少し、頑張ろう。
おそ松は俺以上に頑張ってるし。
再びこちらにやってきたのは肩で息をするおそ松と、バケツを二つもっている十四松とカラ松。彼らがバケツをあける。
湯気が立ちおそ松が「ななし今!」と叫ぶ。ななしは言われた通りにアクセルを強く踏んで、きばる。体全体に力が入りついつい声が上がる。
うぉお!と力みながら前のめりになれば車が前にも後ろにも進んだ。少しずつ、少しずつ。見ていた十四松は後ろに周り車を押せば、ブォンと不思議な音を立てた。
「わぁ!」
『は!いったー!』
「良かったなななし!」
『動いた!動いた!』
ついに車が動いた。とまることなく坂道から脱出して、急いでおそ松にかけよる。
疲れたのか地面に座り込んでいるおそ松にななしは勢いよく抱きついた。
「うお!」
『ありがとう!おそ松!』
「良かったねー、ななし!」
『十四松と、カラ松もありがとう!本当に助かったよ』
「力になれてよかった。しかし、またなんでこんなところを登ったんだ?融雪はかなり前から出ていないぞ?」
『え!?』
「あの融雪は井戸水だったからな。これだけ寒いとそれも凍ってる」
『おーそーまーつー??』
「あはは!悪い!」
『…まぁ、もういいや。おそ松頑張ってくれたし…ほら皆車のって』
「え、怖い」
『もう、坂道ないから大丈夫だし!』
「皆気を付けろ、前駆だ!」
『だからもう今日松野宅に泊まらせて、帰れない俺』
「え!?ななし泊まるの!?やったー!」
「こらこら十四松、ななしは俺のだから」
バケツを持っていそいそ車に乗り込む。その後ちゃんと松野宅に到着する。
やっとのことななしは車から降りられたため安心してほっこりした気分になる。
『お邪魔します』と中に入ればコタツで温まっているトド松とチョロ松。
「あ、おかえりー」
「おかえりー。ななし大丈夫だった?」
『…まぁ』
「ププ。ななし聞いて、おそ松兄さんちょう必死だったよ」
「あ、こら!トド松!!」
「"ななしが死ぬ!お湯!"って騒ぎ回って「あーあー!何も聞こえない!!」照れてる」
『…まじか、おそ松』
どうしようもなく恥ずかしくなってお互いうつむいた。顔が熱いのはきっと雪のせいだ。
コタツの下ではおそ松とななしの指がしっかり絡まっていた。
頑張るのは何のため?
(貴方のため)
『どうしよう、おそ松』
「前にも後ろにもいけないねぇ」
『呑気なんだよ!ばかやろ!』
「だって騒いだって始まんないし…」
『お前のせいなんだよ!わかってんの!?』
「前駆だって知らないじゃん、四駆だとおもったもん」
『だもん!!むかつくぅ!』
低く響くタイヤのすべる音にイライラと不安がますななし。
そう、今ななしの車は坂道の真ん中で止まっている。
なぜなら坂道がツルッツルに凍結しているから。何度エンジンを強く踏んでも車は前進せず、ましてや少し足を離せば後ろに下がっていってしまう。
元凶は一生懸命登ろうとするななしの隣にいるおそ松だ。
この道は俺の家の近道だから!という一言にまんまと騙されたのだ。何度凍ってないか?と問うたことか。その度に融雪あるからと返ってきたがこの大惨事!
どうにもならないもどかしさにななしは泣き出しそうだ。
「凄い音してんな」
『呑気すぎる!もう、なんとかして!』
「…ななしちょっーと待っててくんない?」
『は!?』
「絶対ブレーキ離すな!」
『な、なんで。一人にしないで!』
「大丈夫、また絶対来るから待ってろって」
後頭部を引かれ額におそ松の唇にが触れる。チュッと可愛らしいリップ音が響いた後おそ松は車を降りて走っていく。やはり地面は滑るようでおそ松の走る姿は覚束無い。
一方取り残さたななしはもはや瀕死。いきなりのおそ松の失踪に心は折れそうだ。
このまま車を坂下まで滑らせてぶつけた方が早いのかもしれない。
足に全神経を集中させておそ松をまつ。プルプル震えながらななしは耐える。つい先日車を修理したばかりなのに。
『無理ー!!マジであかん!助けて、助けてぇ…なくガチでなく…』
うわぁっと痛くなる頭を振る。
いよいよ雪も振り始めて状況は悪化する一方。まだか、おそ松。というか何をしにどこへ行ったのか。
ワイパーを動かしてめを凝らしてみる。赤いパーカーが見える。どうやらおそ松が帰ってきたらしい。と、思うと紫のパーカーも見える。一松もこちらに来ているらしい。
『おそ松!と、一松?』
「ほら、これ!」
『あ、お湯?』
「たぶん一回じゃ無理だから、俺何回か往復するし。家近いからな」
「まぁ、俺はアンタの応援」
『いらない!一松いらない』
「お湯かけるからアクセル踏んでみ?」
『う、うん!』
やって来たおそ松はバケツいっぱいにお湯を組んできてくれたらしい。ついでに走ってきた一松はぼやっと眺めているだけだ。何しに来たんだ。
「よし!踏んでみ!」とおそ松が言うのに合わせてアクセルを踏む。鈍い音がなるが登りきることはやはり無理であった。若干進んだもののまだまだお湯が足りない。再び走り出したおそ松にななしは言い知れぬ不安にかられる。
『おそ松…』
「あーはいはい、ラブラブだね」
『お前は!応援しろよ!馬鹿!』
「ガンバレー」
『くそっ!もうやだ!一松ちょっと車押してみておそ松しんぱ…「いや無理」何なんだよ!』
「おそ松兄さんだし大丈夫でしょ」
『大丈夫じゃない!』
「家十四松もいたしクソ松もいたから多分すぐあがれる」
『で、でも』
「あんたがおそ松兄さん信じないでどうすんのさ」
『っ…うん』
応援係の一松はそういう。
なんとなくだがその言葉が胸にストンと落ちてきて。
そうだ、俺はおそ松と付き合ってて。それなのにおそ松を信じないなんて最低だ。
もう少し、頑張ろう。
おそ松は俺以上に頑張ってるし。
再びこちらにやってきたのは肩で息をするおそ松と、バケツを二つもっている十四松とカラ松。彼らがバケツをあける。
湯気が立ちおそ松が「ななし今!」と叫ぶ。ななしは言われた通りにアクセルを強く踏んで、きばる。体全体に力が入りついつい声が上がる。
うぉお!と力みながら前のめりになれば車が前にも後ろにも進んだ。少しずつ、少しずつ。見ていた十四松は後ろに周り車を押せば、ブォンと不思議な音を立てた。
「わぁ!」
『は!いったー!』
「良かったなななし!」
『動いた!動いた!』
ついに車が動いた。とまることなく坂道から脱出して、急いでおそ松にかけよる。
疲れたのか地面に座り込んでいるおそ松にななしは勢いよく抱きついた。
「うお!」
『ありがとう!おそ松!』
「良かったねー、ななし!」
『十四松と、カラ松もありがとう!本当に助かったよ』
「力になれてよかった。しかし、またなんでこんなところを登ったんだ?融雪はかなり前から出ていないぞ?」
『え!?』
「あの融雪は井戸水だったからな。これだけ寒いとそれも凍ってる」
『おーそーまーつー??』
「あはは!悪い!」
『…まぁ、もういいや。おそ松頑張ってくれたし…ほら皆車のって』
「え、怖い」
『もう、坂道ないから大丈夫だし!』
「皆気を付けろ、前駆だ!」
『だからもう今日松野宅に泊まらせて、帰れない俺』
「え!?ななし泊まるの!?やったー!」
「こらこら十四松、ななしは俺のだから」
バケツを持っていそいそ車に乗り込む。その後ちゃんと松野宅に到着する。
やっとのことななしは車から降りられたため安心してほっこりした気分になる。
『お邪魔します』と中に入ればコタツで温まっているトド松とチョロ松。
「あ、おかえりー」
「おかえりー。ななし大丈夫だった?」
『…まぁ』
「ププ。ななし聞いて、おそ松兄さんちょう必死だったよ」
「あ、こら!トド松!!」
「"ななしが死ぬ!お湯!"って騒ぎ回って「あーあー!何も聞こえない!!」照れてる」
『…まじか、おそ松』
どうしようもなく恥ずかしくなってお互いうつむいた。顔が熱いのはきっと雪のせいだ。
コタツの下ではおそ松とななしの指がしっかり絡まっていた。
頑張るのは何のため?
(貴方のため)