おそ松さ/ん
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※15話ネタバレ含
※カラ松が大好きなななしの話
『……なっ、なにこれ』
「あ、ななしお帰りなさい」
母に頼まれていた買出しを終えて帰ってきたななしだったが目の前の光景に唖然とするしかない。持っていた袋も地面に落としてしまった。
お帰りなさいと言ったトド松は、あぁ、やっぱりねと苦笑い。
ななしの見つめる先にはカラ松とカラ松に寄り添う見たことない女性。「カラちゃん」と言いながら寄り添う女性をみてななしはわなわな震える。
『、か、カラ松兄さん!?』
「あぁ、ななしお帰り。フラワーだ」
『は?』
「ねぇ、カラちゃん!私ハーゲンダッツたべたいんだけどー」
「フッ、今すぐ買ってくるさ」
『……!カラ松兄さん!?え、なに?ドッキリ?』
パタパタ駆け出していったカラ松をただただみつめるしかないななしは、その場で固まってしまった。
……え、ちょ。嘘だよね。カラ松兄さんに恋人?え、鼻毛出てるよね?え?えぇえ?!
『……と、トド松兄さんっ』
「あー、可哀想なななし。よしよし、ちょっとあっちに行ってた方がいいよ」
『……か、カラ松兄さん…いなくなっちゃうのかな?』
「わかんない、ほら、二階行こう」
しょんぼりうなだれたななしはトド松に手をひかれて七つ子ルームへと歩く。
俯いているななしから負のオーラの凄まじいこと。生粋のカラ松っ子なななしにとって、今の状況は最悪だ。
七つ子ルームにはカラ松以外全員いるようで。俯くななしを見るやいなやおそ松達は駆け寄る。
「あーん、もう、泣くなよななし」
『……っ、だって、カラ松兄さんが』
「にしてもあのドブスはなんなの?」
「まず、ななしかアレかをえらぶ余地があることに、驚きだけどね」
「鼻毛でてたよー!」
『……でてたっ』
「もう、カラ松なんてほっとけよななし。あいつ今回ばかりは止めても聞かなさそうだし」
「クソ松が、殺してやる…」
「てか、家に居座られても困るんだけど、おそ松兄さんどうにかしてきてよ」
「えーやだよ。なんかくさそうだし…」
「僕もパス。ああいうのは無理だよ」
『……やる、』
「?ななし?」
『……カラ松兄さんは俺のだもん。俺がやる!』
鼻をずずっとすすりななしは元来た道を走る。おそ松達の静止もむなしくななしはフラワーがいる居間にドデーンと入った。
扉の隙間から兄達が不安げにななしを見ている。
『……カラ松兄さんと付き合ってるの?』
「そうだけど?」
『…っ…なんで、カラ松兄さんぱしらせるの?』
「カラちゃんが、やりたいっていうから」
『……』
「フラワー!買ってきたぞ!あぁ、ななし。ななしにも買ってきたんだ。食べるか?」
『……カラ松兄さん、ヘトヘトじゃん』
「久々に走ったからな」
「ちょーと、カラちゃん!これだけ?私1時間に一個食べないと枯れちゃうんだけど」
「え!?」
「はやく、買ってきて」
「わ、わかった!行ってくる!」
『……!カラ松兄さん!行かなくていいよ。倒れちゃう!』
「…ななし」
「なによ、私は枯れてもいいの?」
板挟みになっているカラ松はふたりを交互に見る。どこか不安げだ。ななしはというと負けじとフラワーを鋭く睨む。
火花散る中、フラワーは立ち上がりななしと対峙する。
言い知れぬ緊張感の中。ななしとフラワーは一歩も引かずににらみ合う。
『……カラ松兄さんは「うるさい」へぶっ!?』
べちゃ、
とフラワーのビンタにいとも簡単に倒れてしまっななし。
仕方ない、ななしはフラワーの半分ほどの細さなのだ。
ちーん、と地面で動かなくなったななし。
「カラちゃん、こんなヤツ放っていていきましょー」
「ななし!」
「なによ!カラちゃんその子の味方なの!?」
「…っ、」
『……カラ松兄さんのっ、優しさに、つけ込まないでっ』
俯いてい動かないななしはぼそっとつぶやくと、そのまま足早に退出していく。カラ松が手を伸ばすもフラワーに邪魔されつかむことは出来なかった。
一部始終をみていたおそ松達は皆頷き合う。あのななしがここまで頑張ったのに、フラワーと言う女の報復は目に余るものがある。
なにより退出していくななしの顔は涙で凄いことになっていたのを見たからにはこのままにはしておけない。
「やいやい!ドブス!ななしを泣かせたな!」
「お、おそ松!」
「カラ松もカラ松だよ。馬鹿なの?」
「…す、すまない」
「クソ松さぁ、ななし泣かせてまだ、その、ブスと付き合えんの?神経疑うんだけど」
「……一松…」
「僕ね、カラ松兄さんの好きなとおりにすればいいと思うけどななし泣いてた!だから鼻毛毟る!」
「じゅ、十四松!?」
「カラ松兄さんイタイイタイとは思ってたけどさ。ななしにモテてるのに他にドブス必要なの?」
「トド松…」
「なんなの?ブスブスって!」
「ただの化け物!鏡見ろバーカ!!」
「ケツ毛燃えるわ!ブス!」
「まじ、消えろ。飯食えなくなる」
「アロマ企画でも無いねー、まぁ当然か」
「ワンナウト!(鼻毛)ツーアウト!(腹)スリーアウト!(顔)チェーンジ!!」
「な、なんなのよ!」
ほうら、カラ松!俺達がここまでしたんだ!切り出せる!
おそ松がアイコンタクトでカラ松に伝えると彼は力強くうなづく。
よし、大丈夫だ。ななし、もう泣かなくていいぞ!
まさにヒーロー気取りのおそ松は鼻の下を擦った。
「すまない、フラワー」
「はぁ!?カラちゃんふざけないで!」
「チビ太に負けじと花に水をかけたのがまちがいだったんだ。本当にすまない。自分勝手なのは分かるがななしが泣いていた」
「だから何なのよ!私をからすの!?最低、そんな男だったんだ」
「フッ、そうさ。まさにギルトガイさ」
「あっそう!知らないから!知らないからカラちゃん!寂しくて泣いても知らないからァ!!」
「知ってる知ってるだから帰ってくださいさようなら」
「うわぁ帰るとき律儀に玄関から出てくんだ、」
プリプリ怒りながらフラワーはピシャッと扉を占めて帰っていく。ちゃっかり片手にはカラ松がかったハーゲンダッツがにぎられていたが。
嵐が過ぎ去りカラ松は急いで二階に駆け上がる。
「馬鹿だよねー。初めからしなきゃいいのに」
「仕方ないよカラ松兄さんだもん」
「ななし泣かせるとか次は本気で占める」
「僕もー!」
「やっと静かになった」
「ななし!!」
『……カラ松兄さ"ん?』
「あぁ、カラ松だ。すまない、泣かせてしまって」
七つ子ルームには涙でぐしょぐしょのななしが隅でいじけていた。頬は少し赤らんでいて痛々しい。
こんなに傷つけてしまったと痛感したカラ松。
優しいななしを、抱き寄せた。
『……応援するからぁ…だから、嫌いにならないでっ、う、う』
「嫌いになるはずがない」
『…、本当?』
「それに俺には俺を理解してくれているななしだけで十分なんだ。他なんていらない」
『……う、うぇ…カラ松兄さん!』
「本当に済まなかった。好きだ、ななし」
『…俺もぉ!!』
うわぁんと、うれし泣きをしながらななしは逞しいカラ松に、しがみつく。
カラ松もそんなななしの頭をなでながらやはりこのぬくもりでないと落ち着かないことを実感する。
もう二度と泣かせないさ。
そうは言ってななしの額にキスをする。
ふにゃっと笑うななしをいつまでも、守っていくことを固く誓ったカラ松だった。
つまりは至極明快な理由がありまして
(好きだ、そういう事)
※カラ松が大好きなななしの話
『……なっ、なにこれ』
「あ、ななしお帰りなさい」
母に頼まれていた買出しを終えて帰ってきたななしだったが目の前の光景に唖然とするしかない。持っていた袋も地面に落としてしまった。
お帰りなさいと言ったトド松は、あぁ、やっぱりねと苦笑い。
ななしの見つめる先にはカラ松とカラ松に寄り添う見たことない女性。「カラちゃん」と言いながら寄り添う女性をみてななしはわなわな震える。
『、か、カラ松兄さん!?』
「あぁ、ななしお帰り。フラワーだ」
『は?』
「ねぇ、カラちゃん!私ハーゲンダッツたべたいんだけどー」
「フッ、今すぐ買ってくるさ」
『……!カラ松兄さん!?え、なに?ドッキリ?』
パタパタ駆け出していったカラ松をただただみつめるしかないななしは、その場で固まってしまった。
……え、ちょ。嘘だよね。カラ松兄さんに恋人?え、鼻毛出てるよね?え?えぇえ?!
『……と、トド松兄さんっ』
「あー、可哀想なななし。よしよし、ちょっとあっちに行ってた方がいいよ」
『……か、カラ松兄さん…いなくなっちゃうのかな?』
「わかんない、ほら、二階行こう」
しょんぼりうなだれたななしはトド松に手をひかれて七つ子ルームへと歩く。
俯いているななしから負のオーラの凄まじいこと。生粋のカラ松っ子なななしにとって、今の状況は最悪だ。
七つ子ルームにはカラ松以外全員いるようで。俯くななしを見るやいなやおそ松達は駆け寄る。
「あーん、もう、泣くなよななし」
『……っ、だって、カラ松兄さんが』
「にしてもあのドブスはなんなの?」
「まず、ななしかアレかをえらぶ余地があることに、驚きだけどね」
「鼻毛でてたよー!」
『……でてたっ』
「もう、カラ松なんてほっとけよななし。あいつ今回ばかりは止めても聞かなさそうだし」
「クソ松が、殺してやる…」
「てか、家に居座られても困るんだけど、おそ松兄さんどうにかしてきてよ」
「えーやだよ。なんかくさそうだし…」
「僕もパス。ああいうのは無理だよ」
『……やる、』
「?ななし?」
『……カラ松兄さんは俺のだもん。俺がやる!』
鼻をずずっとすすりななしは元来た道を走る。おそ松達の静止もむなしくななしはフラワーがいる居間にドデーンと入った。
扉の隙間から兄達が不安げにななしを見ている。
『……カラ松兄さんと付き合ってるの?』
「そうだけど?」
『…っ…なんで、カラ松兄さんぱしらせるの?』
「カラちゃんが、やりたいっていうから」
『……』
「フラワー!買ってきたぞ!あぁ、ななし。ななしにも買ってきたんだ。食べるか?」
『……カラ松兄さん、ヘトヘトじゃん』
「久々に走ったからな」
「ちょーと、カラちゃん!これだけ?私1時間に一個食べないと枯れちゃうんだけど」
「え!?」
「はやく、買ってきて」
「わ、わかった!行ってくる!」
『……!カラ松兄さん!行かなくていいよ。倒れちゃう!』
「…ななし」
「なによ、私は枯れてもいいの?」
板挟みになっているカラ松はふたりを交互に見る。どこか不安げだ。ななしはというと負けじとフラワーを鋭く睨む。
火花散る中、フラワーは立ち上がりななしと対峙する。
言い知れぬ緊張感の中。ななしとフラワーは一歩も引かずににらみ合う。
『……カラ松兄さんは「うるさい」へぶっ!?』
べちゃ、
とフラワーのビンタにいとも簡単に倒れてしまっななし。
仕方ない、ななしはフラワーの半分ほどの細さなのだ。
ちーん、と地面で動かなくなったななし。
「カラちゃん、こんなヤツ放っていていきましょー」
「ななし!」
「なによ!カラちゃんその子の味方なの!?」
「…っ、」
『……カラ松兄さんのっ、優しさに、つけ込まないでっ』
俯いてい動かないななしはぼそっとつぶやくと、そのまま足早に退出していく。カラ松が手を伸ばすもフラワーに邪魔されつかむことは出来なかった。
一部始終をみていたおそ松達は皆頷き合う。あのななしがここまで頑張ったのに、フラワーと言う女の報復は目に余るものがある。
なにより退出していくななしの顔は涙で凄いことになっていたのを見たからにはこのままにはしておけない。
「やいやい!ドブス!ななしを泣かせたな!」
「お、おそ松!」
「カラ松もカラ松だよ。馬鹿なの?」
「…す、すまない」
「クソ松さぁ、ななし泣かせてまだ、その、ブスと付き合えんの?神経疑うんだけど」
「……一松…」
「僕ね、カラ松兄さんの好きなとおりにすればいいと思うけどななし泣いてた!だから鼻毛毟る!」
「じゅ、十四松!?」
「カラ松兄さんイタイイタイとは思ってたけどさ。ななしにモテてるのに他にドブス必要なの?」
「トド松…」
「なんなの?ブスブスって!」
「ただの化け物!鏡見ろバーカ!!」
「ケツ毛燃えるわ!ブス!」
「まじ、消えろ。飯食えなくなる」
「アロマ企画でも無いねー、まぁ当然か」
「ワンナウト!(鼻毛)ツーアウト!(腹)スリーアウト!(顔)チェーンジ!!」
「な、なんなのよ!」
ほうら、カラ松!俺達がここまでしたんだ!切り出せる!
おそ松がアイコンタクトでカラ松に伝えると彼は力強くうなづく。
よし、大丈夫だ。ななし、もう泣かなくていいぞ!
まさにヒーロー気取りのおそ松は鼻の下を擦った。
「すまない、フラワー」
「はぁ!?カラちゃんふざけないで!」
「チビ太に負けじと花に水をかけたのがまちがいだったんだ。本当にすまない。自分勝手なのは分かるがななしが泣いていた」
「だから何なのよ!私をからすの!?最低、そんな男だったんだ」
「フッ、そうさ。まさにギルトガイさ」
「あっそう!知らないから!知らないからカラちゃん!寂しくて泣いても知らないからァ!!」
「知ってる知ってるだから帰ってくださいさようなら」
「うわぁ帰るとき律儀に玄関から出てくんだ、」
プリプリ怒りながらフラワーはピシャッと扉を占めて帰っていく。ちゃっかり片手にはカラ松がかったハーゲンダッツがにぎられていたが。
嵐が過ぎ去りカラ松は急いで二階に駆け上がる。
「馬鹿だよねー。初めからしなきゃいいのに」
「仕方ないよカラ松兄さんだもん」
「ななし泣かせるとか次は本気で占める」
「僕もー!」
「やっと静かになった」
「ななし!!」
『……カラ松兄さ"ん?』
「あぁ、カラ松だ。すまない、泣かせてしまって」
七つ子ルームには涙でぐしょぐしょのななしが隅でいじけていた。頬は少し赤らんでいて痛々しい。
こんなに傷つけてしまったと痛感したカラ松。
優しいななしを、抱き寄せた。
『……応援するからぁ…だから、嫌いにならないでっ、う、う』
「嫌いになるはずがない」
『…、本当?』
「それに俺には俺を理解してくれているななしだけで十分なんだ。他なんていらない」
『……う、うぇ…カラ松兄さん!』
「本当に済まなかった。好きだ、ななし」
『…俺もぉ!!』
うわぁんと、うれし泣きをしながらななしは逞しいカラ松に、しがみつく。
カラ松もそんなななしの頭をなでながらやはりこのぬくもりでないと落ち着かないことを実感する。
もう二度と泣かせないさ。
そうは言ってななしの額にキスをする。
ふにゃっと笑うななしをいつまでも、守っていくことを固く誓ったカラ松だった。
つまりは至極明快な理由がありまして
(好きだ、そういう事)