おそ松さ/ん
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カラ松/付き合ってます/カラ松アルバイト中
『カラ松~』
「…ん?」
『まーひーなんだけど』
「そうか」
そうか、じゃないんだけど。
あぐらをかき机で必死にチラシを見ているカラ松の背中をベッドから足蹴する。しかしカラ松はん、とかあぁとか生返事しかしない。
ことの発端はななしが携帯を、弄りながら『二人で暮らしてみたいね』と言ったのが始まりだ。
今だって充分会えているし恋人らしいことも出来ている。不満があるわけではなく、ただ本当に言ってみただけた。しかしカラ松はそれを真正面から受け取ってしまい、チラシを漁るわ漁るわで大変だ。
みつけたマンションのチラシを机に広げかれこれ1時間経過している。
携帯を弄り終えたななしは未だ机でチラシとにらめっこするカラ松に後ろから抱きついた。
暇だ、構え。と言ってもやはり曖昧な返事しか帰ってこない。
まじめに考えてくれてるのは嬉しいが、暇なものは暇だ。
「ここなんか、どうだ!」
『へぇ、安いとこは安いな』
「あぁ、ピンキリだ」
『ふーん、』
あ、これは冗談だって言えないパターンだ!チラシにマジックでまるつけてあるもん!
カラ松には悪いが言ってみただけだということを伝えねば。ゆくゆくは二人で暮らせたらいいとは思うが、まだはやい。ななしもまだ高校在学中。カラ松はついこの間バイトを始めたばかり。
『な、なぁ?カラ松?あのな、その、』
「どうしたカラ松ボーイ?」
『うーん。えとな、』
言い辛い。カラ松の脇から手を入れ机においてあったサングラスを盗みとり、ななしはそれをかける。
なんだ?と顔だけ振り向かせたカラ松の背に指でのの字を書きながら『うーん』と再度唸る。
最後は決心し『カラ松、ほ、本気にした?』と遠慮がちに聞く。
「本気だ」
『ですよねー』
「だが、ゆくゆくはの話だが」
『え?』
「今ななしは大切な時期だろ?むりはさせられない。なんてたって、俺のカラ松ボーイだからな」
『カラ松っ』
「俺も働き出したばかりで貯蓄がない。養ってもらってばかりいたからな。そこはちゃんと準備しないと。俺の大切なカラ松ボーイを悲しませたくないからな」
フッと笑うカラ松。ななしの顔は真っ赤だ。正直ここまで考えてくれているとは思わなかったし、カラ松が(失礼だけど)こんなにしっかりしてるとは思わなかった。
ついこの間はニートバンザーイな一族
だったのにこの代わり様。
それが自分の為なのかと思うとななしはいてもたってもいられず顔を赤らめるばかりだ。
顔を見られたくなくて、嬉しさで震えた声も聞かれたくなくて。
さっきより強くしがみついてカラ松の背中にゆっくり"ありがとう"とかいてやる。すると頭上からフッと笑う声がして。
「どういたしまして」と言うカラ松は嬉しそうだった。
腹に回していた手の上からカラ松の大きな手が乗る。2人分の体温は暖かくて、冬真っ只中な今は心地よくて仕方ない。
しばらくして唐突にはじまったしりとり。
そんなささやかで暖かい時間をカラ松とななしはゆっくり堪能したのだった。
後日談だか、カラ松はこの日1回もしりとりにかてなかったのだった。
end
『カラ松~』
「…ん?」
『まーひーなんだけど』
「そうか」
そうか、じゃないんだけど。
あぐらをかき机で必死にチラシを見ているカラ松の背中をベッドから足蹴する。しかしカラ松はん、とかあぁとか生返事しかしない。
ことの発端はななしが携帯を、弄りながら『二人で暮らしてみたいね』と言ったのが始まりだ。
今だって充分会えているし恋人らしいことも出来ている。不満があるわけではなく、ただ本当に言ってみただけた。しかしカラ松はそれを真正面から受け取ってしまい、チラシを漁るわ漁るわで大変だ。
みつけたマンションのチラシを机に広げかれこれ1時間経過している。
携帯を弄り終えたななしは未だ机でチラシとにらめっこするカラ松に後ろから抱きついた。
暇だ、構え。と言ってもやはり曖昧な返事しか帰ってこない。
まじめに考えてくれてるのは嬉しいが、暇なものは暇だ。
「ここなんか、どうだ!」
『へぇ、安いとこは安いな』
「あぁ、ピンキリだ」
『ふーん、』
あ、これは冗談だって言えないパターンだ!チラシにマジックでまるつけてあるもん!
カラ松には悪いが言ってみただけだということを伝えねば。ゆくゆくは二人で暮らせたらいいとは思うが、まだはやい。ななしもまだ高校在学中。カラ松はついこの間バイトを始めたばかり。
『な、なぁ?カラ松?あのな、その、』
「どうしたカラ松ボーイ?」
『うーん。えとな、』
言い辛い。カラ松の脇から手を入れ机においてあったサングラスを盗みとり、ななしはそれをかける。
なんだ?と顔だけ振り向かせたカラ松の背に指でのの字を書きながら『うーん』と再度唸る。
最後は決心し『カラ松、ほ、本気にした?』と遠慮がちに聞く。
「本気だ」
『ですよねー』
「だが、ゆくゆくはの話だが」
『え?』
「今ななしは大切な時期だろ?むりはさせられない。なんてたって、俺のカラ松ボーイだからな」
『カラ松っ』
「俺も働き出したばかりで貯蓄がない。養ってもらってばかりいたからな。そこはちゃんと準備しないと。俺の大切なカラ松ボーイを悲しませたくないからな」
フッと笑うカラ松。ななしの顔は真っ赤だ。正直ここまで考えてくれているとは思わなかったし、カラ松が(失礼だけど)こんなにしっかりしてるとは思わなかった。
ついこの間はニートバンザーイな一族
だったのにこの代わり様。
それが自分の為なのかと思うとななしはいてもたってもいられず顔を赤らめるばかりだ。
顔を見られたくなくて、嬉しさで震えた声も聞かれたくなくて。
さっきより強くしがみついてカラ松の背中にゆっくり"ありがとう"とかいてやる。すると頭上からフッと笑う声がして。
「どういたしまして」と言うカラ松は嬉しそうだった。
腹に回していた手の上からカラ松の大きな手が乗る。2人分の体温は暖かくて、冬真っ只中な今は心地よくて仕方ない。
しばらくして唐突にはじまったしりとり。
そんなささやかで暖かい時間をカラ松とななしはゆっくり堪能したのだった。
後日談だか、カラ松はこの日1回もしりとりにかてなかったのだった。
end