嫌いかもしれない
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『…………』
「待って待って待って!いたよね!?絶対いた!」
「トド松さわぎすぎだから。十四松起きるよ?」
「り、リプレイしなくていいし!ちょっ!止めないで!!!きっしょ!怖い!見るなぁ!」
「……怖いなら見なきゃいいじゃん」
「怖いもの見たさってあるでしょ?」
「まぁ、わからなくもないけどね」
正月特番実録恐怖映像2016!そんな題名のいわゆる怖い映像だけを集めた番組を今7人で鑑賞中だ。
おそ松やカラ松達は問題ないようで裂きイカ片手にTVを見る。しかしトド松は声を出さずにはいられない。
キャーキャー騒ぎながらこたつの布団で顔を隠している。
いつもなら十四松が一番騒がしいのだが彼はこたつにて居眠り中。なので今トド松が一番うるさい。
一方子供だましだなと呟くカラ松の隣には彼にピタリとくっついたななしがいる。カラ松の腕を強く掴み薄目で見ている。
無言だがかなり怖いようだ。
誰もあえてツッコミはしなかったもののあざとくおそ松はそれを見つけてななしの横でにやりと笑う。
「ななしちゃん怖いんだ~?」
『……別に』
「ならなんでカラ松に抱きついてんの?」
『……い、いいじゃん』
「おそ松からかってやるな」
「なんだよ。カラ松。1人だけななしといちゃこらして鼻の下伸ばしやがってさ!」
「おそ松兄さんも、茶々入れるなよ。ななしが見たいなら見させてやれよ。あ、ななしみかん食べる?」
『……うん』
「だってさーなんか小動物みたいで可愛いんだよ、ななし」
『……ウザイ』
ずいずい迫るおそ松に苛立つななし。ちょうどCMに入ったため、おそ松からはなれるようにカラ松にくっつく。松野家のこたつはちいさく一角には2人が限界だがななしとカラ松がこれでもかと密着しているせいで3人はいれそうだ。
それほどおそ松の存在が嫌なのだがポジティブすぎる、彼には伝わっていない。
『……』
「狭いな、いっそこっちに入れななし」
『……入る』
「あ!カラ松!ずる!?」
「一々騒ぐなって兄さん!」
「…十四松起きるよ」
「足の間はずるい足の間はヤバイ足の間は駄目だし!」
『……じゃ。ここは入れば?』
「えー、ならななしが足の間きて『嫌』ちぇ、」
カラ松の足の間で三角座りするななし。背中に回る一回り大きなカラ松にかなり安心しているようで。薄目もいまはぱっちり開いている。あまりにうるさいおそ松を先程までななしがいた場所に座らせれば渋々納得したようだ。
「うわぁ、怪奇現象とか」
「僕らん家は大丈夫だよ、遭遇したことないし」
「まぁ、そうだけど…」
『……』
「こんなのさ正直やらせだよトド松」
「えー、じゃあ、なんで勝手におとなるの?もの動くの?ひかるの?みえるの?映るの?」
「今のご時世何だってあるからね?結局誰でも偽物を作れる時代になっちゃったからこういう番組があるんだよ。わかる?」
「不可解ではあるけどね」
「でしょ!?」
怪奇現象なんてただの思い過ごし。あるはずないと豪語するおそ松。番組見ながら否定するなよと内心で思うチョロ松はジトリおそ松を見る。
しばらくは怖い映像ではなくなりつかの間の安らぎ。
カラ松の手を小さく握りながらテレビを鑑賞中するななし。
静かにテレビを鑑賞していれば、いきなりぱっと電気が消えた。
「は!?」
『っか、カラ松兄さん!』
「な、なんだ!?」
「おそ松兄さんが余計なこと言うから!」
「お、俺!?」
『……っ』
「ななし怖くない、だから泣くなよ」
『っ泣かないよ!』
「もう、マジ無理!チョロ松兄さん!電気!」
「…トド松携帯」
「あ、てらせばいい!?」
『…ひっ!?』
「どうしたの、ななし!?」
「どうした!」
『なんか、触られた』
「誰!?触ったヤツ!今なら殺さないよ!?」
「僕じゃないよ!!」
「一松か!?」
「…違うし」
『ひやっ!』
「くそっ!いやらしい!」
「アンタ本当にななしの兄か!!」
『か、カラ松兄さんこたつ!こたつのなかになんかいる!』
「一旦出るぞななし」
『う、ん!』
ズルッとこたつから出て縮こまっていたらななしの、腹に誰かがしがみつく。
咄嗟の出来事に慌てるななし。
暗闇の中何がなんだかわからずもはや涙目のななしはカラ松に助けを求める。しかしカラ松も暗闇になれておらずに困っている。
『も、なに!』
「ななし大丈夫!?」
『う、うん』
いきなりの停電に7つ子大パニック。
とにかく電気がつかなければ話にならない。いったん騒ぐカラ松とななしの周りに集まる他の松。
よくよくみれば寝ぼけた十四松がななしの腹にしがみついているだけであったが、それでも十分な恐怖を植え付けられた彼はため息をつくしたかなかった。
『……じゅ、十四松兄さんか…』
「本当に寝ぼけてるの?十四松兄さん」
「十四松だからな、なんでもありさ」
「…つか、停電なの?」
「ブレーカー落ちたのかな?トド松携帯もってついてきて」
「やだよ!ななしもいこ!」
『……えっ、か、カラ松兄さんも』
「俺もか?なら一松も行こう!」
「はぁ?チョロ松兄さん行きなよ」
「じゃあ!もう、皆でいこう!?ね?一松兄さん!」
かくして始まったプチ肝試し。
既に瀕死のななしトド松。
無事に電気がつくことを祈り彼らは扉を開いた。
嘘をつけない距離
(まだまだ続くよ!)
「待って待って待って!いたよね!?絶対いた!」
「トド松さわぎすぎだから。十四松起きるよ?」
「り、リプレイしなくていいし!ちょっ!止めないで!!!きっしょ!怖い!見るなぁ!」
「……怖いなら見なきゃいいじゃん」
「怖いもの見たさってあるでしょ?」
「まぁ、わからなくもないけどね」
正月特番実録恐怖映像2016!そんな題名のいわゆる怖い映像だけを集めた番組を今7人で鑑賞中だ。
おそ松やカラ松達は問題ないようで裂きイカ片手にTVを見る。しかしトド松は声を出さずにはいられない。
キャーキャー騒ぎながらこたつの布団で顔を隠している。
いつもなら十四松が一番騒がしいのだが彼はこたつにて居眠り中。なので今トド松が一番うるさい。
一方子供だましだなと呟くカラ松の隣には彼にピタリとくっついたななしがいる。カラ松の腕を強く掴み薄目で見ている。
無言だがかなり怖いようだ。
誰もあえてツッコミはしなかったもののあざとくおそ松はそれを見つけてななしの横でにやりと笑う。
「ななしちゃん怖いんだ~?」
『……別に』
「ならなんでカラ松に抱きついてんの?」
『……い、いいじゃん』
「おそ松からかってやるな」
「なんだよ。カラ松。1人だけななしといちゃこらして鼻の下伸ばしやがってさ!」
「おそ松兄さんも、茶々入れるなよ。ななしが見たいなら見させてやれよ。あ、ななしみかん食べる?」
『……うん』
「だってさーなんか小動物みたいで可愛いんだよ、ななし」
『……ウザイ』
ずいずい迫るおそ松に苛立つななし。ちょうどCMに入ったため、おそ松からはなれるようにカラ松にくっつく。松野家のこたつはちいさく一角には2人が限界だがななしとカラ松がこれでもかと密着しているせいで3人はいれそうだ。
それほどおそ松の存在が嫌なのだがポジティブすぎる、彼には伝わっていない。
『……』
「狭いな、いっそこっちに入れななし」
『……入る』
「あ!カラ松!ずる!?」
「一々騒ぐなって兄さん!」
「…十四松起きるよ」
「足の間はずるい足の間はヤバイ足の間は駄目だし!」
『……じゃ。ここは入れば?』
「えー、ならななしが足の間きて『嫌』ちぇ、」
カラ松の足の間で三角座りするななし。背中に回る一回り大きなカラ松にかなり安心しているようで。薄目もいまはぱっちり開いている。あまりにうるさいおそ松を先程までななしがいた場所に座らせれば渋々納得したようだ。
「うわぁ、怪奇現象とか」
「僕らん家は大丈夫だよ、遭遇したことないし」
「まぁ、そうだけど…」
『……』
「こんなのさ正直やらせだよトド松」
「えー、じゃあ、なんで勝手におとなるの?もの動くの?ひかるの?みえるの?映るの?」
「今のご時世何だってあるからね?結局誰でも偽物を作れる時代になっちゃったからこういう番組があるんだよ。わかる?」
「不可解ではあるけどね」
「でしょ!?」
怪奇現象なんてただの思い過ごし。あるはずないと豪語するおそ松。番組見ながら否定するなよと内心で思うチョロ松はジトリおそ松を見る。
しばらくは怖い映像ではなくなりつかの間の安らぎ。
カラ松の手を小さく握りながらテレビを鑑賞中するななし。
静かにテレビを鑑賞していれば、いきなりぱっと電気が消えた。
「は!?」
『っか、カラ松兄さん!』
「な、なんだ!?」
「おそ松兄さんが余計なこと言うから!」
「お、俺!?」
『……っ』
「ななし怖くない、だから泣くなよ」
『っ泣かないよ!』
「もう、マジ無理!チョロ松兄さん!電気!」
「…トド松携帯」
「あ、てらせばいい!?」
『…ひっ!?』
「どうしたの、ななし!?」
「どうした!」
『なんか、触られた』
「誰!?触ったヤツ!今なら殺さないよ!?」
「僕じゃないよ!!」
「一松か!?」
「…違うし」
『ひやっ!』
「くそっ!いやらしい!」
「アンタ本当にななしの兄か!!」
『か、カラ松兄さんこたつ!こたつのなかになんかいる!』
「一旦出るぞななし」
『う、ん!』
ズルッとこたつから出て縮こまっていたらななしの、腹に誰かがしがみつく。
咄嗟の出来事に慌てるななし。
暗闇の中何がなんだかわからずもはや涙目のななしはカラ松に助けを求める。しかしカラ松も暗闇になれておらずに困っている。
『も、なに!』
「ななし大丈夫!?」
『う、うん』
いきなりの停電に7つ子大パニック。
とにかく電気がつかなければ話にならない。いったん騒ぐカラ松とななしの周りに集まる他の松。
よくよくみれば寝ぼけた十四松がななしの腹にしがみついているだけであったが、それでも十分な恐怖を植え付けられた彼はため息をつくしたかなかった。
『……じゅ、十四松兄さんか…』
「本当に寝ぼけてるの?十四松兄さん」
「十四松だからな、なんでもありさ」
「…つか、停電なの?」
「ブレーカー落ちたのかな?トド松携帯もってついてきて」
「やだよ!ななしもいこ!」
『……えっ、か、カラ松兄さんも』
「俺もか?なら一松も行こう!」
「はぁ?チョロ松兄さん行きなよ」
「じゃあ!もう、皆でいこう!?ね?一松兄さん!」
かくして始まったプチ肝試し。
既に瀕死のななしトド松。
無事に電気がつくことを祈り彼らは扉を開いた。
嘘をつけない距離
(まだまだ続くよ!)