嫌いかもしれない
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*スタバァ回ネタバレ
ようやっと完全に風邪が治りチョロ松からバイト(夜)のお許しが出たななし。
バイトは今日の深夜からなので、まひっそり布団にこもっていようとまぶたを閉じる。微睡みは直ぐに訪れさぁ、眠りにつくぞ!
そんな一番気持ちの良い瞬間、枕元にあったスマホがポローンとなったのだ。
ななしは渋々スマホを手に取る。
『……あ、トド松兄さんから…』
どうやらななしの睡眠をタイミング良く邪魔したのはトド松らしい。ラインには「今すぐ外に出てきて」と書いてある。後付けに「ほかの兄さんにはバレないように」だそうだ。
寝起き一発目の意味不明なライン。あくびを漏らしながら仕方ないからと布団を転がす。
今すぐにと言われてもなかなか難しいものがある。その為にななしは開き直ったようにゆったり黒のパーカーを着てゆったり階段をおりた。
どうやら他の兄達は家にいるらしいが各自で寛ぎななしを気にもとめていないらしい。
それはかなり好都合だ。トド松も気づかれては不本意らしいので丁度良い。
クロックスをはいて戸を開ける。
すると既にトド松がおりななしが来るやいなや「遅い!!」と指を指すのだ。
「ラインしてから5分はたったよ!」
『……そう?急いできたつもりだよ。で、どうしたの?』
「んふふー、はいこれ!」
『……?割引券?』
「ななしにはね、一番に知らせたかったんだ!この度僕トド松はバイト始めましたァ!パチパチ!!」
『え、バイト?トド松兄さんバイト!!』
「そうなんだ。だからね、今から行かない?この券使って?僕も今からバイトだから。是非ななしに飲んでもらいたい」
『…うん!行きたいかも』
なんと万年ニートの一人トド松がバイトを始めたと言うのだ。驚きもあるがそれよりもすごく嬉しいななし。
夜皆が寝ている中バイトに一人出掛けるのはすごく寂しい。しかも誰も働いていない状況で、だ。
しかしトド松がバイトを始めた、それだけで大分状況が変わり気持ちが軽くなる。
寝に入っていたのを起こされ機嫌が悪かったななしもトド松のカミングアウトにより上機嫌。
スキップしだしそうな程にこやかなである。
そんな、お気楽洒落松を下世話に笑いながら見つめる五人の影。波瀾の予感だが、洒落松は全く気づかない。
窓際、先程頼んだダークモカチップフラペチーノと一目惚れし買ったアメリカンワッフルを頬張るななし。トド松が働いていたのはどうやら「スタバァ」らしい。おしゃれで世渡り上手のトド松によくあっているバイト先だと思う。
てきぱき働き合間にななしに手を振るトド松を眺める。
これ程慣れたように働けるならなぜ初めからバイトをしないのだろうか。やはり働きたくない根性が根付いて仕方ないのだろう。それはしょうがないにしても"アレ"はいただけないのではないか。
「ねぇ、トッティ!レポートは終わった?」
「うん、終わらせてるよ?何?」
「流石トッティ!慶應に通ってるだけあって凄いね!」
「まぁ、普通だよ?」
アレとはトド松の行き過ぎた嘘のこと。先程ななしの事を弟と真面目に紹介していたと思えばこれだ。今聞こえてくる情報をまとめるとトド松…トッティは慶應大学に通う学生、最近レポートが終わり週末に合コンを控えている、だ。
これ程だいそれた嘘を堂々とつくトド松は流石おそ松の弟。性根が腐っている。
最早止めても聞かないだろうし寧ろトド松の築いた地位を崩してしまいそうなのでななしはおとなしく黙っていることを選んだ。
不意に窓の外を見る。
『え』
ぱっちり目が合った。
目が合ったかと思えば彼らは特有の黒い笑みを浮かべてスタバァの扉に手をかけた。
ななしはトド松にご愁傷様と呟いた。
カランと来客を伝える音が鳴り誰もが振り返る。
トド松も「いらっしゃいませ」を元気よく言うのだがそれにかぶせるように彼は大きな声でしゃべる。
「あんれまーこれまた、ハイカラな店だっぺさー」
悪魔降臨。
ななしは被害を被らないように空いていた彼らから一番遠い責任避難したが、金太郎十四松により難なく捕獲されてしまった。
『終わった』
そんなつぶやきは虚しく響くだけだった。
波瀾の予感
(悲劇の予感)
ようやっと完全に風邪が治りチョロ松からバイト(夜)のお許しが出たななし。
バイトは今日の深夜からなので、まひっそり布団にこもっていようとまぶたを閉じる。微睡みは直ぐに訪れさぁ、眠りにつくぞ!
そんな一番気持ちの良い瞬間、枕元にあったスマホがポローンとなったのだ。
ななしは渋々スマホを手に取る。
『……あ、トド松兄さんから…』
どうやらななしの睡眠をタイミング良く邪魔したのはトド松らしい。ラインには「今すぐ外に出てきて」と書いてある。後付けに「ほかの兄さんにはバレないように」だそうだ。
寝起き一発目の意味不明なライン。あくびを漏らしながら仕方ないからと布団を転がす。
今すぐにと言われてもなかなか難しいものがある。その為にななしは開き直ったようにゆったり黒のパーカーを着てゆったり階段をおりた。
どうやら他の兄達は家にいるらしいが各自で寛ぎななしを気にもとめていないらしい。
それはかなり好都合だ。トド松も気づかれては不本意らしいので丁度良い。
クロックスをはいて戸を開ける。
すると既にトド松がおりななしが来るやいなや「遅い!!」と指を指すのだ。
「ラインしてから5分はたったよ!」
『……そう?急いできたつもりだよ。で、どうしたの?』
「んふふー、はいこれ!」
『……?割引券?』
「ななしにはね、一番に知らせたかったんだ!この度僕トド松はバイト始めましたァ!パチパチ!!」
『え、バイト?トド松兄さんバイト!!』
「そうなんだ。だからね、今から行かない?この券使って?僕も今からバイトだから。是非ななしに飲んでもらいたい」
『…うん!行きたいかも』
なんと万年ニートの一人トド松がバイトを始めたと言うのだ。驚きもあるがそれよりもすごく嬉しいななし。
夜皆が寝ている中バイトに一人出掛けるのはすごく寂しい。しかも誰も働いていない状況で、だ。
しかしトド松がバイトを始めた、それだけで大分状況が変わり気持ちが軽くなる。
寝に入っていたのを起こされ機嫌が悪かったななしもトド松のカミングアウトにより上機嫌。
スキップしだしそうな程にこやかなである。
そんな、お気楽洒落松を下世話に笑いながら見つめる五人の影。波瀾の予感だが、洒落松は全く気づかない。
窓際、先程頼んだダークモカチップフラペチーノと一目惚れし買ったアメリカンワッフルを頬張るななし。トド松が働いていたのはどうやら「スタバァ」らしい。おしゃれで世渡り上手のトド松によくあっているバイト先だと思う。
てきぱき働き合間にななしに手を振るトド松を眺める。
これ程慣れたように働けるならなぜ初めからバイトをしないのだろうか。やはり働きたくない根性が根付いて仕方ないのだろう。それはしょうがないにしても"アレ"はいただけないのではないか。
「ねぇ、トッティ!レポートは終わった?」
「うん、終わらせてるよ?何?」
「流石トッティ!慶應に通ってるだけあって凄いね!」
「まぁ、普通だよ?」
アレとはトド松の行き過ぎた嘘のこと。先程ななしの事を弟と真面目に紹介していたと思えばこれだ。今聞こえてくる情報をまとめるとトド松…トッティは慶應大学に通う学生、最近レポートが終わり週末に合コンを控えている、だ。
これ程だいそれた嘘を堂々とつくトド松は流石おそ松の弟。性根が腐っている。
最早止めても聞かないだろうし寧ろトド松の築いた地位を崩してしまいそうなのでななしはおとなしく黙っていることを選んだ。
不意に窓の外を見る。
『え』
ぱっちり目が合った。
目が合ったかと思えば彼らは特有の黒い笑みを浮かべてスタバァの扉に手をかけた。
ななしはトド松にご愁傷様と呟いた。
カランと来客を伝える音が鳴り誰もが振り返る。
トド松も「いらっしゃいませ」を元気よく言うのだがそれにかぶせるように彼は大きな声でしゃべる。
「あんれまーこれまた、ハイカラな店だっぺさー」
悪魔降臨。
ななしは被害を被らないように空いていた彼らから一番遠い責任避難したが、金太郎十四松により難なく捕獲されてしまった。
『終わった』
そんなつぶやきは虚しく響くだけだった。
波瀾の予感
(悲劇の予感)