嫌いかもしれない
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「あー、チョロ松ぅ!おちゃくんでくんなぁい!?」
「はぁ!!自分でいけよ!」
「ほら、俺ななし抱きしめるのに必死だから」
「なんだよそれ!!」
「あ、チョロ松兄さん僕も!」
「僕も~!!」
「じゃ、僕も」
「…なら、俺もついでにたのむよ。チョロ松」
「…~っ!!」
ななしから貰ったシュークリームを各々食べていたらおそ松兄さんが茶を汲んで来いだって。次いで他の兄弟も言い出して結局行かないといけない雰囲気になる。
なんで自分らでいかないんだよ。
真正面でななしを抱きしめながらニヤニヤしているクソ馬鹿兄さんを睨みながら僕は仕方ないから台所に向かう。
こういう役はいつも僕ばかりだ。まぁ、あんぽんたんな兄弟にそのへんは期待出来ないし。
唯一常識があって愛おしいのはななしだけだ。
『……チョロ松兄さん』
「ん?あ、ななし?」
悶々と考えてたらななしが僕をよんだ。振り返れば顔だけをひょっこり覗かせたななしがいた。「どうしたの?」と聞けばななしは小さな動きでこちらにやってきた。
なんて愛らしいんだろう。いちいち動きが可愛い。
目の前にやって来て無言で見つめてくるななしを抱きしめてやりたい衝動に駆られながらしばし待ってみる。
モジモジしてるななしは『ん』と僕に何かを差し出した。
綺麗に包装された小さな箱が僕の手に乗る。
「…チョコレート?」
『……これのお礼』
「ピアス?」
『……うん。俺の為に似合うやつ選んでくれたし。あの時守ってくれたじゃん?だから…』
「ななし…」
だから受け取ってください、と尻込みしながら呟いたななしはなんだか顔が赤い気がする。きっとそれを突っ込んだら機嫌を損ねてしまうから言わないけど。
凄く凄く可愛い。
可愛いくて仕方ない。
僕は本当に嬉しくてななしの少し低い位置にある頭をわしゃわしゃなでまわす。
ホッとしたように緩く笑うななしに釣られて僕も笑う。
『……チョロ松兄さん、あんまり甘いの好きじゃないでしょ?迷ったんだけどこれ。一応…甘さ控えめの』
「生チョコだね!」
『うん』
「そっか、ななし。僕のために悩んでくれたんだ。ありがとうななし」
『…っう、うん!』
手の中にある生チョコの入った箱を親指で撫でる。茶色の箱に金色のロゴ。大人の雰囲気を纏うそれは確か駅前のケーキ屋のものだった気がする。
僕がななしに買ってあげたピアスなんかよりもきっと高価なヤツ。
でもそんなことよりも。
ななしが一瞬でも僕を考えて悩んでくれた事。それが嬉しくて仕方ないんだ。いつも傍におそ松兄さんがいて僕の付け入る隙はないんだけど、少しでもななしの中に"チョロ松"がいることがわかったから、ちょっとだけ優越感。いつだっておそ松兄さんが1番だなんてことはないんだ。
あぁ、勘違いしてんじゃねぇよ!っておそ松兄さんを指さしていってやりたい。
キラキラした目で『あけて』と催促するななしの通り包装をはがしていく。
出てきたこれまた綺麗なはこのフタを開ければ八つに切られた生チョコが並んでいた。
一緒に入っていたピックで一つ食べてみる。
「ん、美味しい」
『……ほ、本当に?』
「うん。僕の好みを熟知してる。甘すぎないからいくつもいけそう」
『……チョロ松兄さん…』
「食べたいんだろ?ほら、あーん」
『……ん。苦いけど美味しい』
「そう。ななしは僕をよく知ってるよね」
『……当たり前。チョロ松兄さんも俺を知ってるのと同じ』
「そうだね。ほら、口についてるよ」
『ん』
ななしの口端につく生チョコ。僕は親指で優しく拭って柄じゃないんだけどそれを舐めとる。先程よりも、ずいぶん甘い気がする。なんでだろ。
気恥ずかしそうに頬を赤らめたななし。さっき親指に微かに触れた柔らかい唇を今すぐに塞いでやりたい。でも無理にそんな事をしてもななしは悲しむだけだから僕は手に力を込めて耐える。
本当に意気地無しだなぁ、僕は。
『……チョロ松兄さん、』
「ん?」
『……これね、実はお気に入りなんだ。本当にありがとうね』
僕のトレードの緑色がななしの両耳で光る。すごく気持ちがいい。
おそ松兄さん、悪いけどやっぱり僕ななしが大好きみたい。
やすやすおそ松兄さんには渡せないよ。
毎日一緒にいる分大好きが増えていく。
今日もななしに対する気持ちが増えた。
明日はもっと増えるんだろうな。それがちょっとだけ楽しみだなんて。
「お茶もってかなきゃ、」
『…だね』
歩き出したななしの耳に光る緑色のピアスに僕は、顔がほころんだ。肩が触れ合ってそこがポカポカする。
ななしも同じだったらいいな。
優しい気持ちが溢れてなんだかとても幸せな気分だ。
やっぱり好きだと確認した日
(今日もまた)
「はぁ!!自分でいけよ!」
「ほら、俺ななし抱きしめるのに必死だから」
「なんだよそれ!!」
「あ、チョロ松兄さん僕も!」
「僕も~!!」
「じゃ、僕も」
「…なら、俺もついでにたのむよ。チョロ松」
「…~っ!!」
ななしから貰ったシュークリームを各々食べていたらおそ松兄さんが茶を汲んで来いだって。次いで他の兄弟も言い出して結局行かないといけない雰囲気になる。
なんで自分らでいかないんだよ。
真正面でななしを抱きしめながらニヤニヤしているクソ馬鹿兄さんを睨みながら僕は仕方ないから台所に向かう。
こういう役はいつも僕ばかりだ。まぁ、あんぽんたんな兄弟にそのへんは期待出来ないし。
唯一常識があって愛おしいのはななしだけだ。
『……チョロ松兄さん』
「ん?あ、ななし?」
悶々と考えてたらななしが僕をよんだ。振り返れば顔だけをひょっこり覗かせたななしがいた。「どうしたの?」と聞けばななしは小さな動きでこちらにやってきた。
なんて愛らしいんだろう。いちいち動きが可愛い。
目の前にやって来て無言で見つめてくるななしを抱きしめてやりたい衝動に駆られながらしばし待ってみる。
モジモジしてるななしは『ん』と僕に何かを差し出した。
綺麗に包装された小さな箱が僕の手に乗る。
「…チョコレート?」
『……これのお礼』
「ピアス?」
『……うん。俺の為に似合うやつ選んでくれたし。あの時守ってくれたじゃん?だから…』
「ななし…」
だから受け取ってください、と尻込みしながら呟いたななしはなんだか顔が赤い気がする。きっとそれを突っ込んだら機嫌を損ねてしまうから言わないけど。
凄く凄く可愛い。
可愛いくて仕方ない。
僕は本当に嬉しくてななしの少し低い位置にある頭をわしゃわしゃなでまわす。
ホッとしたように緩く笑うななしに釣られて僕も笑う。
『……チョロ松兄さん、あんまり甘いの好きじゃないでしょ?迷ったんだけどこれ。一応…甘さ控えめの』
「生チョコだね!」
『うん』
「そっか、ななし。僕のために悩んでくれたんだ。ありがとうななし」
『…っう、うん!』
手の中にある生チョコの入った箱を親指で撫でる。茶色の箱に金色のロゴ。大人の雰囲気を纏うそれは確か駅前のケーキ屋のものだった気がする。
僕がななしに買ってあげたピアスなんかよりもきっと高価なヤツ。
でもそんなことよりも。
ななしが一瞬でも僕を考えて悩んでくれた事。それが嬉しくて仕方ないんだ。いつも傍におそ松兄さんがいて僕の付け入る隙はないんだけど、少しでもななしの中に"チョロ松"がいることがわかったから、ちょっとだけ優越感。いつだっておそ松兄さんが1番だなんてことはないんだ。
あぁ、勘違いしてんじゃねぇよ!っておそ松兄さんを指さしていってやりたい。
キラキラした目で『あけて』と催促するななしの通り包装をはがしていく。
出てきたこれまた綺麗なはこのフタを開ければ八つに切られた生チョコが並んでいた。
一緒に入っていたピックで一つ食べてみる。
「ん、美味しい」
『……ほ、本当に?』
「うん。僕の好みを熟知してる。甘すぎないからいくつもいけそう」
『……チョロ松兄さん…』
「食べたいんだろ?ほら、あーん」
『……ん。苦いけど美味しい』
「そう。ななしは僕をよく知ってるよね」
『……当たり前。チョロ松兄さんも俺を知ってるのと同じ』
「そうだね。ほら、口についてるよ」
『ん』
ななしの口端につく生チョコ。僕は親指で優しく拭って柄じゃないんだけどそれを舐めとる。先程よりも、ずいぶん甘い気がする。なんでだろ。
気恥ずかしそうに頬を赤らめたななし。さっき親指に微かに触れた柔らかい唇を今すぐに塞いでやりたい。でも無理にそんな事をしてもななしは悲しむだけだから僕は手に力を込めて耐える。
本当に意気地無しだなぁ、僕は。
『……チョロ松兄さん、』
「ん?」
『……これね、実はお気に入りなんだ。本当にありがとうね』
僕のトレードの緑色がななしの両耳で光る。すごく気持ちがいい。
おそ松兄さん、悪いけどやっぱり僕ななしが大好きみたい。
やすやすおそ松兄さんには渡せないよ。
毎日一緒にいる分大好きが増えていく。
今日もななしに対する気持ちが増えた。
明日はもっと増えるんだろうな。それがちょっとだけ楽しみだなんて。
「お茶もってかなきゃ、」
『…だね』
歩き出したななしの耳に光る緑色のピアスに僕は、顔がほころんだ。肩が触れ合ってそこがポカポカする。
ななしも同じだったらいいな。
優しい気持ちが溢れてなんだかとても幸せな気分だ。
やっぱり好きだと確認した日
(今日もまた)