嫌いかもしれない
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あぁ、眠い。
本来ならまだ布団で寝てるはずなのに今はななしと2人でそとをあるいてる。しかも隣にいるななしはいつもより、少しオシャレだ。強いていえばトド松と同じくらいかな。
まぁ。洒落松って言われてるくらいだからね。
普段ボケェっとしてるななしだけど今日は印象が違う。くわえて怒ってる。
さっきから愚痴ばかりをこぼすななしに僕は曖昧に頷いてる。ななしと2人ででかけるのは悪くないけど、正直怒ったななしとでかけるのは気が引ける。しかも怒ってる理由が理由だけに面倒臭くて仕方ないわけ。
まぁ、遡ること数時間前。
昨日野球をみんなでやってる時におそ松兄さんが嬉嬉として「明日ななしとデート!」と言いふらしてた。ななしも否定しなかったところを見ると本当にでかける約束をしているらしい。
テンションが上がりまくったおそ松兄さんは帰る時まで競争だ!とか言って十四松と走ってた。僕らはそこまで馬鹿じゃないから。疲れてる体をいたわる様に雑談しながら帰ったよ。
だからおそ松兄さんはガキだの馬鹿だの言われるんだよ。底なしの体力の十四松と張り合っても勝てない勝てない。
で、結局おそ松兄さんは朝を起きられなかった。気合を入れたななし(デートかよ)は何度もおそ松兄さんを、起こしたらしいがピクリともしなかったらしい。
それでななしは機嫌を損ねたんだ。
最終的に僕に『猫カフェ行こう』と相当イライラした顔で言われて冒頭にいたる。
そんな不本意で一緒に行かれても楽しくないってことに気づかないかな。
しかも僕はおそ松兄さんの当て馬だろ。
あぁ、ダルぃ。
「ななし」
『……なに?』
「そんな怒って楽しいわけ?」
『……だって…』
「だってもヘチマもないし。おそ松兄さんじゃなくて僕とだったら楽しくないでしょ?」
『そんなことないもん』
「じゃあ、そんな顰めっ面やめてくんない?猫怖がるよ」
『ほへん』
頬を伸ばしてやった。よく伸びる伸びる。
ようやく落ち着いたらしいななしはまた『ごめんなさい』を2、3度呟いたけど誤ってもらいたいわけじゃない。
どうせ猫カフェにいくんだし怒ってても、しょんぼりしてても駄目。猫はそういう感情にすごく敏感だし、もしかしたらストレスを与えてしまうかもしれない。何より僕がつまらない。ななしは控えめだけどよく笑ってる。そんなななしと猫カフェに行きたかったんだ。
まぁ、言えないけど。
言葉には到底出来っこないから僕はななしの手を握った。相変わらず温かい。
身長の低いななしをちらっと盗み見れば嬉しそうにはにかんでいた。
本当に猫みたい。
怒ってるかと思えば笑ってる。
だから手懐ける甲斐があるんだけどね。
駅近くの猫カフェについた。1人でいくよりも随分早くついた気がする。
『……うわぁ!い、いっぱいいる』
「猫カフェだしね」
『…っ!も、モフモフだっ』
「猫だしね」
この猫カフェは猫をだっこするのが駄目、以外特に決まりはない。漫画だってあるし猫におやつもあげれる。ただ飲み食べする時は別室。猫が食べてしまうから。
僕はいつも日の当たる窓際に座る。暖かい日は猫がきやすいから。ななしをひきつれて窓際の席に座る。
先程からキョロキョロあたりを見渡すななしは猫に興味津々だ。普段見慣れない猫を目の当たりにしてはしゃいでいる。ななしの目がキラキラしてるのはなかなか珍しい。
『……こ、この子離れないよ、一松兄さん』
「気に入られてるんじゃない?」
『……そ、そかな?なでても怒らないかな?』
「膝に乗ってくつろいでるし大丈夫でしょ」
『……ふわふわ…あ、名前はむーたんだって。むーたん可愛いね』
ななしの膝に座るのはラグドールのむーたん。懐かない事で超有名。気まぐれでプライドが高いむーたんを手懐けたい人はたくさんいるはず。まぁ、僕のお気に入りはロシアンブルーのブルーだ。
しかし店員にすら懐かないむーたんがななしに懐いた事で店内は少しざわざわしだした。
むーたんが膝に乗るなんて普段ならありえないからね。
くわえて喉をぐるぐるならしてななしに甘えてる。
『……むーたん、可愛い』
「……」
ふにゃあと笑うななしと気持ち良さそうにゴロゴロなくむーたん。
トド松じゃないけど携帯があったら良かった。今のは写真で保存しておくべき瞬間だったに違いない。惜しいことをしてしまったが今度またななしと来よう。次はトド松の携帯を持って。
結局ななしの傍から一時も離れなかったむーたん。帰り際までななしの足元にいた。どんだけ懐かれてるんだ。これはまた来ないわけには行かないな。
『……一松兄さん!楽しかった』
「ななし猛獣使いになれると思う」
『……俺?なれるなら一松兄さんでしょ?』
「…あのむーたんが懐いたんだから、底知れぬ猛獣使いパワーがある、多分」
『……むーたん本当に可愛かったなぁ。むーたんしか見れなかったけど満足満足』
「また、行こ」
『……毎日行きたい』
「ひひ、猫沼にハマった」
『……そうかも』
来た時より随分楽しいそうだ。まぁ、ぜんぶおそ松兄さんのせいだけど。帰ったら占めるのは確実。
でも、隣で楽しそうに猫の話をするななしはもう怒ってはいないだろうけど。
こうやってまた2人ででかけてもいい。また猫カフェにね。
『……一松兄さん。ありがとうね』
「まぁ、こちらこそ」
そんな、初々しい会話をして来た時みたいに手をつないだ。
こうして僕達の初デートは終を迎えた。
つまるところ
(お疲れな訳だ)
本来ならまだ布団で寝てるはずなのに今はななしと2人でそとをあるいてる。しかも隣にいるななしはいつもより、少しオシャレだ。強いていえばトド松と同じくらいかな。
まぁ。洒落松って言われてるくらいだからね。
普段ボケェっとしてるななしだけど今日は印象が違う。くわえて怒ってる。
さっきから愚痴ばかりをこぼすななしに僕は曖昧に頷いてる。ななしと2人ででかけるのは悪くないけど、正直怒ったななしとでかけるのは気が引ける。しかも怒ってる理由が理由だけに面倒臭くて仕方ないわけ。
まぁ、遡ること数時間前。
昨日野球をみんなでやってる時におそ松兄さんが嬉嬉として「明日ななしとデート!」と言いふらしてた。ななしも否定しなかったところを見ると本当にでかける約束をしているらしい。
テンションが上がりまくったおそ松兄さんは帰る時まで競争だ!とか言って十四松と走ってた。僕らはそこまで馬鹿じゃないから。疲れてる体をいたわる様に雑談しながら帰ったよ。
だからおそ松兄さんはガキだの馬鹿だの言われるんだよ。底なしの体力の十四松と張り合っても勝てない勝てない。
で、結局おそ松兄さんは朝を起きられなかった。気合を入れたななし(デートかよ)は何度もおそ松兄さんを、起こしたらしいがピクリともしなかったらしい。
それでななしは機嫌を損ねたんだ。
最終的に僕に『猫カフェ行こう』と相当イライラした顔で言われて冒頭にいたる。
そんな不本意で一緒に行かれても楽しくないってことに気づかないかな。
しかも僕はおそ松兄さんの当て馬だろ。
あぁ、ダルぃ。
「ななし」
『……なに?』
「そんな怒って楽しいわけ?」
『……だって…』
「だってもヘチマもないし。おそ松兄さんじゃなくて僕とだったら楽しくないでしょ?」
『そんなことないもん』
「じゃあ、そんな顰めっ面やめてくんない?猫怖がるよ」
『ほへん』
頬を伸ばしてやった。よく伸びる伸びる。
ようやく落ち着いたらしいななしはまた『ごめんなさい』を2、3度呟いたけど誤ってもらいたいわけじゃない。
どうせ猫カフェにいくんだし怒ってても、しょんぼりしてても駄目。猫はそういう感情にすごく敏感だし、もしかしたらストレスを与えてしまうかもしれない。何より僕がつまらない。ななしは控えめだけどよく笑ってる。そんなななしと猫カフェに行きたかったんだ。
まぁ、言えないけど。
言葉には到底出来っこないから僕はななしの手を握った。相変わらず温かい。
身長の低いななしをちらっと盗み見れば嬉しそうにはにかんでいた。
本当に猫みたい。
怒ってるかと思えば笑ってる。
だから手懐ける甲斐があるんだけどね。
駅近くの猫カフェについた。1人でいくよりも随分早くついた気がする。
『……うわぁ!い、いっぱいいる』
「猫カフェだしね」
『…っ!も、モフモフだっ』
「猫だしね」
この猫カフェは猫をだっこするのが駄目、以外特に決まりはない。漫画だってあるし猫におやつもあげれる。ただ飲み食べする時は別室。猫が食べてしまうから。
僕はいつも日の当たる窓際に座る。暖かい日は猫がきやすいから。ななしをひきつれて窓際の席に座る。
先程からキョロキョロあたりを見渡すななしは猫に興味津々だ。普段見慣れない猫を目の当たりにしてはしゃいでいる。ななしの目がキラキラしてるのはなかなか珍しい。
『……こ、この子離れないよ、一松兄さん』
「気に入られてるんじゃない?」
『……そ、そかな?なでても怒らないかな?』
「膝に乗ってくつろいでるし大丈夫でしょ」
『……ふわふわ…あ、名前はむーたんだって。むーたん可愛いね』
ななしの膝に座るのはラグドールのむーたん。懐かない事で超有名。気まぐれでプライドが高いむーたんを手懐けたい人はたくさんいるはず。まぁ、僕のお気に入りはロシアンブルーのブルーだ。
しかし店員にすら懐かないむーたんがななしに懐いた事で店内は少しざわざわしだした。
むーたんが膝に乗るなんて普段ならありえないからね。
くわえて喉をぐるぐるならしてななしに甘えてる。
『……むーたん、可愛い』
「……」
ふにゃあと笑うななしと気持ち良さそうにゴロゴロなくむーたん。
トド松じゃないけど携帯があったら良かった。今のは写真で保存しておくべき瞬間だったに違いない。惜しいことをしてしまったが今度またななしと来よう。次はトド松の携帯を持って。
結局ななしの傍から一時も離れなかったむーたん。帰り際までななしの足元にいた。どんだけ懐かれてるんだ。これはまた来ないわけには行かないな。
『……一松兄さん!楽しかった』
「ななし猛獣使いになれると思う」
『……俺?なれるなら一松兄さんでしょ?』
「…あのむーたんが懐いたんだから、底知れぬ猛獣使いパワーがある、多分」
『……むーたん本当に可愛かったなぁ。むーたんしか見れなかったけど満足満足』
「また、行こ」
『……毎日行きたい』
「ひひ、猫沼にハマった」
『……そうかも』
来た時より随分楽しいそうだ。まぁ、ぜんぶおそ松兄さんのせいだけど。帰ったら占めるのは確実。
でも、隣で楽しそうに猫の話をするななしはもう怒ってはいないだろうけど。
こうやってまた2人ででかけてもいい。また猫カフェにね。
『……一松兄さん。ありがとうね』
「まぁ、こちらこそ」
そんな、初々しい会話をして来た時みたいに手をつないだ。
こうして僕達の初デートは終を迎えた。
つまるところ
(お疲れな訳だ)