嫌いかもしれない
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チュンチュンとなく鳥の声と兄達のドタバタ走る音、終いには母さんのでかい声。
昨日はコンビニのバイトで年を越したななしにとってはこれまでに無い程の騒音だ。
布団に深くもぐり耳に手を当てて何も聞こえぬようにするが、如何せん6人。7つ子パワーはかなりの威力だ。
階段を二段飛ばしで走るこの音は十四松だ。
ななしは無意識に腹に力を入れた。
「ななしっ~!あけましておめでとう!」
『ぐぶっ』
ほら、朝イチ(といっても既に昼近いが)からこうやって俺の腹にダイブする。
カエルが潰れたような声を放ったななしは布団ごと十四松にくるまれもはや瀕死の状態だ。しかし十四松は気づいておらず。楽しそうに足をばたつかせている。
そんな中やはりまた階段を急いで登る音がした。扉が強く開かれて現れたのはチョロ松。
「十四松!ななし潰れちゃうから!」
「大丈夫大丈夫、ね?ななし」
『…………死ぬっ………』
「ほら、大丈夫だってぇ」
「死ぬって言わなかった!?」
「ほら十四松兄さん。ななし昨日遅かったんだからさ」
「えー、初詣いかないの?」
「…起きたら行くでしょ」
「俺はななしが起きるまで待とう。フッ、それが俺だからな」
「僕も待つよ。どうせ何も予定ないんだし」
『……』
「えー行こうよななし」
『…十四松兄さん、今何時?』
「んーとね。今は11時!」
『ん、わかった。起きる』
「だ、大丈夫?ななし。無理しなくていいから!」
「そうだよ」
『大丈夫。チョロ松兄さん、トド松兄さん』
7人分の布団をガバリと捲ってななしは上半身を起こした。流石に新年からぐうたらしてられない。
立ち上がり洗面所に向かうと、トイレからおそ松がでてきた。
奴はキラキラした目でななしを見ると、とたんに抱きつく。
「あけましておめでとう!今年もよろしくなー、ななし」
『うん』
「今年も俺にとってのビバ癒し!」
『……』
「つか、寝てなくていいの?」
『……十四松兄さんが初詣行きたいって』
「あー。十四松にたたき起こされたか。じゃ、後で別に行く?」
『……え?』
「いや、ほら俺居なくてもカラ松いるし。5人と母さん達でいってもらえばいいじゃん。寝てなよ」
『……』
「言いにくい?言ってくる?」
『……うん』
顔を洗いながら曖昧に返事する。後ろでにへらっと笑う感じがした。おそ松はそのまま二階に行く。多分他の兄さん達に言いに行ったんだ。
茶の間に行くと父さんと母さんがおはようといってくれた。
ちいさくおはようと返すななしに母さんは手をうちなにか思い出したように棚を漁り出した。
「えー、と、あった!」
「あけましておめでとうな!ななし」
「今年もよろしくね !ななし」
『……お、お年玉?』
「ニート達に上げてななしにあげないなんて、ねぇ?」
「日頃頑張っているんだ。甘えておけばいいさ」
『……うん、ありがと』
まさか成人してお年玉があたるとは思わなかったが、なんだか嬉しそうに渡してくれたのでななしもほかほかした気持ちになる。
「ななしー」
『……おそ松兄さん?』
「分かったって!二階いくよ」
『ぁ、母さん、父さん。ありがとう』
おそ松に手を引かれて二階にいけば他の兄さん達は既におなじみのジャケットを身にまとっていて。
やっぱり一番に近寄ってくるチョロ松。頭を撫で回され最後にまだねてなよ?と心配だっ!と言うような顔で囁いた。
「じゃあ、おそ松頼むぞ」
「カラ松もな、なんかあったら電話して」
「なにもないさ」
「ななしバイバイ!」
「おみくじ引いてくる!」
「いや、ななしが引かないと意味無いんだよ十四松」
「……することないしすぐ戻るけど」
「お前らななしの事大好きだよなぁ。まぁ、早く行ってこいよ。その間寝るし」
『ぅん、行ってらっしゃい』
バイバイと手を振って静まり返った部屋。ななしはおそ松の手を離して布団に倒れ込む。
やはりまだ眠いみたいだ。布団にのこった暖かい温もりが眠りへと誘う。いそいそ布団に潜るとおそ松もななしの隣にもぐる。
『…近い』
「いいじゃん!温かいし」
『……むさい』
「酷っ!?兄ちゃんめちゃくちゃ傷つく!!」
『……』
「こんなかまってくれる兄ちゃんなかなかいないよー?」
『……少し構いすぎだし。ウザイよ』
「俺脆いからハート。傷つけないで!?」
『…でも、……確かにあったかい』
「~っ!」
そう言って擦り寄るななしにおそ松が悶えている。
そんなこと知らずにはななしおそ松の胸に頭をあずけ再び眠りにつく。
2人分の体温が心地よく。
おそ松もアクビを漏らしななしに抱きついてしばしば、眠りについた。
いくつになっても勝てない人
(おそ松兄さん)
昨日はコンビニのバイトで年を越したななしにとってはこれまでに無い程の騒音だ。
布団に深くもぐり耳に手を当てて何も聞こえぬようにするが、如何せん6人。7つ子パワーはかなりの威力だ。
階段を二段飛ばしで走るこの音は十四松だ。
ななしは無意識に腹に力を入れた。
「ななしっ~!あけましておめでとう!」
『ぐぶっ』
ほら、朝イチ(といっても既に昼近いが)からこうやって俺の腹にダイブする。
カエルが潰れたような声を放ったななしは布団ごと十四松にくるまれもはや瀕死の状態だ。しかし十四松は気づいておらず。楽しそうに足をばたつかせている。
そんな中やはりまた階段を急いで登る音がした。扉が強く開かれて現れたのはチョロ松。
「十四松!ななし潰れちゃうから!」
「大丈夫大丈夫、ね?ななし」
『…………死ぬっ………』
「ほら、大丈夫だってぇ」
「死ぬって言わなかった!?」
「ほら十四松兄さん。ななし昨日遅かったんだからさ」
「えー、初詣いかないの?」
「…起きたら行くでしょ」
「俺はななしが起きるまで待とう。フッ、それが俺だからな」
「僕も待つよ。どうせ何も予定ないんだし」
『……』
「えー行こうよななし」
『…十四松兄さん、今何時?』
「んーとね。今は11時!」
『ん、わかった。起きる』
「だ、大丈夫?ななし。無理しなくていいから!」
「そうだよ」
『大丈夫。チョロ松兄さん、トド松兄さん』
7人分の布団をガバリと捲ってななしは上半身を起こした。流石に新年からぐうたらしてられない。
立ち上がり洗面所に向かうと、トイレからおそ松がでてきた。
奴はキラキラした目でななしを見ると、とたんに抱きつく。
「あけましておめでとう!今年もよろしくなー、ななし」
『うん』
「今年も俺にとってのビバ癒し!」
『……』
「つか、寝てなくていいの?」
『……十四松兄さんが初詣行きたいって』
「あー。十四松にたたき起こされたか。じゃ、後で別に行く?」
『……え?』
「いや、ほら俺居なくてもカラ松いるし。5人と母さん達でいってもらえばいいじゃん。寝てなよ」
『……』
「言いにくい?言ってくる?」
『……うん』
顔を洗いながら曖昧に返事する。後ろでにへらっと笑う感じがした。おそ松はそのまま二階に行く。多分他の兄さん達に言いに行ったんだ。
茶の間に行くと父さんと母さんがおはようといってくれた。
ちいさくおはようと返すななしに母さんは手をうちなにか思い出したように棚を漁り出した。
「えー、と、あった!」
「あけましておめでとうな!ななし」
「今年もよろしくね !ななし」
『……お、お年玉?』
「ニート達に上げてななしにあげないなんて、ねぇ?」
「日頃頑張っているんだ。甘えておけばいいさ」
『……うん、ありがと』
まさか成人してお年玉があたるとは思わなかったが、なんだか嬉しそうに渡してくれたのでななしもほかほかした気持ちになる。
「ななしー」
『……おそ松兄さん?』
「分かったって!二階いくよ」
『ぁ、母さん、父さん。ありがとう』
おそ松に手を引かれて二階にいけば他の兄さん達は既におなじみのジャケットを身にまとっていて。
やっぱり一番に近寄ってくるチョロ松。頭を撫で回され最後にまだねてなよ?と心配だっ!と言うような顔で囁いた。
「じゃあ、おそ松頼むぞ」
「カラ松もな、なんかあったら電話して」
「なにもないさ」
「ななしバイバイ!」
「おみくじ引いてくる!」
「いや、ななしが引かないと意味無いんだよ十四松」
「……することないしすぐ戻るけど」
「お前らななしの事大好きだよなぁ。まぁ、早く行ってこいよ。その間寝るし」
『ぅん、行ってらっしゃい』
バイバイと手を振って静まり返った部屋。ななしはおそ松の手を離して布団に倒れ込む。
やはりまだ眠いみたいだ。布団にのこった暖かい温もりが眠りへと誘う。いそいそ布団に潜るとおそ松もななしの隣にもぐる。
『…近い』
「いいじゃん!温かいし」
『……むさい』
「酷っ!?兄ちゃんめちゃくちゃ傷つく!!」
『……』
「こんなかまってくれる兄ちゃんなかなかいないよー?」
『……少し構いすぎだし。ウザイよ』
「俺脆いからハート。傷つけないで!?」
『…でも、……確かにあったかい』
「~っ!」
そう言って擦り寄るななしにおそ松が悶えている。
そんなこと知らずにはななしおそ松の胸に頭をあずけ再び眠りにつく。
2人分の体温が心地よく。
おそ松もアクビを漏らしななしに抱きついてしばしば、眠りについた。
いくつになっても勝てない人
(おそ松兄さん)