嫌いかもしれない
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騒がしくしてたらななしの目はぱっちり開いちゃったみたいだ。
布団の中でぼやーと目を開いている。
七つ子ルームには今俺とななししかいないからなんか暇そう。皆は居間で各々過ごしているみたいだ。ななしが、『風邪うつしちゃうから』っていってしおらしくしてたからいうこと聞いたみたいだけど。俺は残ったよ?だってななし心配だし。風邪なんてうつらないし。
「ななし、もう眠れない?」
『……なんか眠たくないかも』
「まだ、昼過ぎだしなー」
『……お風呂入りたい…』
「風呂は無理だよ。銭湯まで遠すぎるから。家の風呂も行くまでが寒いからやめといた方がいい。悪化しちゃうじゃん」
『……汗気持ち悪いんだもん…』
「ん、なら体ふいてやるよ。待ってろよ?」
『…ぇ、あ、うん』
七つ子ルームから出て少し離れにある風呂のお湯にタオルをつける。これで体を拭いてやろう。
着替えを持って七つ子ルームに戻る。
「ななしー。だるくないの?」
『……だいぶ楽かな?皆看病してくれたから。ちょっと申し訳ない』
「あー、また出たよそれ。申し訳ないじゃなくてさ、もっと言うことあるでしょ?」
『……ありがとう兄さん』
「ん、どういたしまして!ほら、上脱いで」
『……うん』
パジャマをぬいで、背中を俺に向けるななし。うわぁ、肌白すぎ。
七つ子なのにななしは本当に陶器みたい。なんでこんなに細いの。
ななしってね、『ごめんなさい』が常套句なんだよね。ありがとうより、先に来るのがどうしてもごめんなさい。多分昔からのくせだからなおしようもないだろうけど、それってなんだかつまらなくない?
どうしてななしを世話するのが迷惑になるとか思ってんのかな?ななしは可愛いし、愛しいんだけど少しだけ悲しいヤツ。
それ含めななしが好きなんだけどね、俺。
ぼけっと、どこかを見つめているななし。
その目が俺に向けられてたらどんなに幸せなんだろうか。叶わないのは知っているんだけど、俺は浅ましいから。ななしが俺達から離れないならってどんどん欲張りになってるんだぜ?ほら、今だって「おそ松兄さん」って振り返って欲しくてさ、たまんないの。
なぁ、気づいてるか?ななし。兄ちゃんはなお前が死ぬほど好きなんだ。ななしが俺を見てくれるならなんだって厭わない。
どんなにそう思ったところで実践に移せなかったら意味無いんだけどね。
でもさ、キスしたって伝わんないんだぜ?ななしになにをしたらきづいてもらえるだろうか。
あぁ、もう頭ん中ぐちゃぐちゃ。ななし以外の事考えられない。
『……兄さん』
「?」
『……2人で出かけたいっていってたじゃん?どこ行きたいの?』
「んー、そうだなー。ななしはどこ行きたいの?」
『……強いていうなら、駅前のケーキ屋。バイトの知り合いがうまいって言ってた』
「へー。ななし甘いもの好きだもんな!風邪治ったら行こうぜ?」
『……へへ、そうだね。兄さんは行きたい場所ないの?あ、パチンコはなし 』
「ななしとのデートなのに、パチンコなんていかないし!」
『……本当に?』
「信じてないの!?いやーん酷い!」
『ははっ、いやーんだって。似合わなさすぎ』
くつくつ笑うたびに肩が微かに揺れ振動がつたわる。ななしの全てが俺の物になったらいいな。でもさ、本当は、本当はそうなってはいけないって分かってるんだ。ななしは俺の弟だから。
今が心地よくて少し物足りないのは兄弟の距離にいるから。これを無理に縮めたらきっとななしは笑ってくれなくなる。
でも、俺も男なんだよ。好きすぎて暴走しちゃうんだよ。
ごめん、その度に傷つけて。兄ちゃん失格なのにななしはまだ兄ちゃんって慕ってくれるんだ。
この距離が縮む時は俺とななしが離れなきゃならない時。
あーあ、なんで兄弟に生まれてしまったのかな。
「ん、じゃあ、あそこ行かね?」
『どこ?』
「あの商店街のゲームセンター!兄ちゃんが好きなのとってやるよ」
『……えー。おそ松兄さんとれるの?』
「へっへーん?ななし知らないのか俺のゴットハンド。神業なんだからな!」
『……しらなかったな。じゃあ、俺のとってよおそ松兄さん。携帯につける!』
「兄ちゃんに任せなさい!」
『……おそ松兄さん』
「ん?」
『……ありがとう。おそ松兄さんって優しいよね』
「…どういたしまして…」
優しいやつはななしの心にはつけこまないよ。
今だって首筋に噛み付いてやりたい衝動を必死に抑えてるんだから。
きっとこれが一番幸せなんだろう。
でも、ななしが足りないんだよ。満たして、満たんにして。
ななし、いつだって俺はななししか見えてないんだ。
「ななし、ごめん」
『…?おそ松兄さん?んっ』
俺はななしの顎をつかんで優しい優しい、触れるだけのキスを二回した。
また、傷つけてしまっただろう。兄弟感でキスするなんておかしいからね。
「早く治して。俺に移す勢いで」
『………知らない、移っちゃえばいいんだよ…』
「ななし」
後からギュッと抱きしめた。
こんなに近いのにななしの心がないからずっとずっと遠い。
いつか、もし伝えられる日が来たら余すことなく伝えよう。
ななし、好きだよ。って。
「……早く治りますように!」
『……治るよ、きっと』
俺はななしの肩に顔をうずめた。そしてバレないようにその白い肌に唇をよせた。
兄松の、それぞれ おそ松
(たまに泣きたくなるんだ)
布団の中でぼやーと目を開いている。
七つ子ルームには今俺とななししかいないからなんか暇そう。皆は居間で各々過ごしているみたいだ。ななしが、『風邪うつしちゃうから』っていってしおらしくしてたからいうこと聞いたみたいだけど。俺は残ったよ?だってななし心配だし。風邪なんてうつらないし。
「ななし、もう眠れない?」
『……なんか眠たくないかも』
「まだ、昼過ぎだしなー」
『……お風呂入りたい…』
「風呂は無理だよ。銭湯まで遠すぎるから。家の風呂も行くまでが寒いからやめといた方がいい。悪化しちゃうじゃん」
『……汗気持ち悪いんだもん…』
「ん、なら体ふいてやるよ。待ってろよ?」
『…ぇ、あ、うん』
七つ子ルームから出て少し離れにある風呂のお湯にタオルをつける。これで体を拭いてやろう。
着替えを持って七つ子ルームに戻る。
「ななしー。だるくないの?」
『……だいぶ楽かな?皆看病してくれたから。ちょっと申し訳ない』
「あー、また出たよそれ。申し訳ないじゃなくてさ、もっと言うことあるでしょ?」
『……ありがとう兄さん』
「ん、どういたしまして!ほら、上脱いで」
『……うん』
パジャマをぬいで、背中を俺に向けるななし。うわぁ、肌白すぎ。
七つ子なのにななしは本当に陶器みたい。なんでこんなに細いの。
ななしってね、『ごめんなさい』が常套句なんだよね。ありがとうより、先に来るのがどうしてもごめんなさい。多分昔からのくせだからなおしようもないだろうけど、それってなんだかつまらなくない?
どうしてななしを世話するのが迷惑になるとか思ってんのかな?ななしは可愛いし、愛しいんだけど少しだけ悲しいヤツ。
それ含めななしが好きなんだけどね、俺。
ぼけっと、どこかを見つめているななし。
その目が俺に向けられてたらどんなに幸せなんだろうか。叶わないのは知っているんだけど、俺は浅ましいから。ななしが俺達から離れないならってどんどん欲張りになってるんだぜ?ほら、今だって「おそ松兄さん」って振り返って欲しくてさ、たまんないの。
なぁ、気づいてるか?ななし。兄ちゃんはなお前が死ぬほど好きなんだ。ななしが俺を見てくれるならなんだって厭わない。
どんなにそう思ったところで実践に移せなかったら意味無いんだけどね。
でもさ、キスしたって伝わんないんだぜ?ななしになにをしたらきづいてもらえるだろうか。
あぁ、もう頭ん中ぐちゃぐちゃ。ななし以外の事考えられない。
『……兄さん』
「?」
『……2人で出かけたいっていってたじゃん?どこ行きたいの?』
「んー、そうだなー。ななしはどこ行きたいの?」
『……強いていうなら、駅前のケーキ屋。バイトの知り合いがうまいって言ってた』
「へー。ななし甘いもの好きだもんな!風邪治ったら行こうぜ?」
『……へへ、そうだね。兄さんは行きたい場所ないの?あ、パチンコはなし 』
「ななしとのデートなのに、パチンコなんていかないし!」
『……本当に?』
「信じてないの!?いやーん酷い!」
『ははっ、いやーんだって。似合わなさすぎ』
くつくつ笑うたびに肩が微かに揺れ振動がつたわる。ななしの全てが俺の物になったらいいな。でもさ、本当は、本当はそうなってはいけないって分かってるんだ。ななしは俺の弟だから。
今が心地よくて少し物足りないのは兄弟の距離にいるから。これを無理に縮めたらきっとななしは笑ってくれなくなる。
でも、俺も男なんだよ。好きすぎて暴走しちゃうんだよ。
ごめん、その度に傷つけて。兄ちゃん失格なのにななしはまだ兄ちゃんって慕ってくれるんだ。
この距離が縮む時は俺とななしが離れなきゃならない時。
あーあ、なんで兄弟に生まれてしまったのかな。
「ん、じゃあ、あそこ行かね?」
『どこ?』
「あの商店街のゲームセンター!兄ちゃんが好きなのとってやるよ」
『……えー。おそ松兄さんとれるの?』
「へっへーん?ななし知らないのか俺のゴットハンド。神業なんだからな!」
『……しらなかったな。じゃあ、俺のとってよおそ松兄さん。携帯につける!』
「兄ちゃんに任せなさい!」
『……おそ松兄さん』
「ん?」
『……ありがとう。おそ松兄さんって優しいよね』
「…どういたしまして…」
優しいやつはななしの心にはつけこまないよ。
今だって首筋に噛み付いてやりたい衝動を必死に抑えてるんだから。
きっとこれが一番幸せなんだろう。
でも、ななしが足りないんだよ。満たして、満たんにして。
ななし、いつだって俺はななししか見えてないんだ。
「ななし、ごめん」
『…?おそ松兄さん?んっ』
俺はななしの顎をつかんで優しい優しい、触れるだけのキスを二回した。
また、傷つけてしまっただろう。兄弟感でキスするなんておかしいからね。
「早く治して。俺に移す勢いで」
『………知らない、移っちゃえばいいんだよ…』
「ななし」
後からギュッと抱きしめた。
こんなに近いのにななしの心がないからずっとずっと遠い。
いつか、もし伝えられる日が来たら余すことなく伝えよう。
ななし、好きだよ。って。
「……早く治りますように!」
『……治るよ、きっと』
俺はななしの肩に顔をうずめた。そしてバレないようにその白い肌に唇をよせた。
兄松の、それぞれ おそ松
(たまに泣きたくなるんだ)