嫌いかもしれない
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おそ松とチョロ松と買出しに行ったはいいが、出戻りした感が否めない。
トド松が不安そうだったのは多分五月蝿い二人がいてはななしが安静にしていられないと思ったからだろう。かく言う俺も思ったから。
だから遠回りをしてくると言ったのだがおそ松とチョロ松には通用しなかった。
ものの20分程度の買出し。
すまないトド松。
俺は買った二つのりんごを切りに台所にいく。母さんも父さんも仕事で不在だ。だから窓を開けて一服することにする。兄弟や親がいてはタバコは吸えないからな。
火をつけて包丁を探す。ななしは確かりんごが好きだったはずだ。
手先だけは器用な俺はりんごをうさぎに切っていく。せめて視覚的に喜んでもいたいから。
しかしおそ松もチョロ松も。ななしに構いすぎもどうかと思う。なによりななしが不自由そうにしているのは如何なものなのだろうか。ななしのためにはなっていないはずだ。理解してるのかは知らないがそれでもあいつら2人はななしに必要以上に固執している。そこに兄弟以上の何かがあるのだろうことはなんなとなしに分かっている。多分トド松も。
だが、あの2人がななしに近づけば近づくだけ何かしらで俺の可愛い末弟は傷ついている。
昔から少し過保護すぎる部分もあった。7つ子で唯一違う扱いを受けるのはきっとななしにとって不本意極まりなかったはずだ。
だから俺は中学に上がった頃からは必要以上にななしを甘やかしはしなかった。放任主義がしっくりくる。やりたいことはやらせてやればいい、おそ松やチョロ松が拒否したことでも俺はやんわり肯定し続けた。そうでないとななしという存在が亡くなってしまう。
おそ松とチョロ松の(悪い言い方だが)言いなりになってしまうのは可哀想だ。
きっとななしの調度いい距離感にいた俺はいい兄貴になれてるんじゃないいだろうか。
だけど、どうしてか。
少しだけ胸がざわつく。
……少しだけ、おそ松やチョロ松みたいに固執してみてもいいのではないだろうか。ななしは俺にとっても可愛くて大切な弟だから。
「っ、あつ!?」
モヤモヤ考えていたらタバコの火が手に落ちた。熱さに我に帰り急いで手とタバコを水にさらす。
危ない思考は消し飛んだがかなりじんじんする。
すこしだけ赤くなってしまったが気にしないでおこう。りんごに落ちなかっただけましだ。
さあて、そろそろ誰かが呼びに来るだろう。どうせおそ松あたりがななしにちょっかいを出して無理に起こしてしまってるはずだ。チョロ松もそれを止めるが彼の声も大きいから悪循環。ななしは目を覚ましてしまうんだ。
「兄さーん!!」
ほら、来た。
十四松が階段を降りてくる音がする。
「ななし起きたよ!」
「十四松も寝てただろ?」
「おそ松兄さんがうるさかった」
「…あいつは口から生まれたんだよ。りんご持っていこう」
「りんご!!」
「あ、ななしは大丈夫か?」
「熱は下がったって!トド松が熱はかってた!」
「そうか、よかった。ひどくならなければいいが、」
「兄さん!りんご食べていい!?」
「ん、一つだけならいいぞ?」
「わーい!ん甘ー!!」
むしゃむしゃたべる十四松を見ながら7つ子ルームにつく。
中がめちゃくちゃ騒がしいが、ななしは生きているのか。
「マイブラザー!体の調子はどうだ?」
『あ、……カラ松兄さん…おはよ』
「あぁ、おはよう。なんだかボロボロだな」
『……うん、』
「あ、そうだ、りんごを剥いてきた。食べるか?」
『!うさぎだ!へへ、兄さんは上手に切るね。食べる』
「フッ、俺の手にかかればこんな物さ」
『……ん、甘い、』
寝ぼけ眼だが熱は下がったのは確からしい。顔も赤くはなかった。
りんごをもしゃもしゃ食べるななしはどこか小動物みたいだ。
「僕も食べたい!」
「クソ松それ、頂戴」
『……カラ松兄さん上げていいよ?』
「お許しが出たぞ」
「わーい!おいしー!体にしみるー!」
「おじさんかトッティ」
「……甘」
弟達の姿を一瞥した後おそ松達に向かう。何故か取っ組み合いをしながら喧嘩している。一緒に来た十四松はおー!なんて言いながら喧嘩を眺めている。
「だから!あんたはがっつき過ぎなんだよ!」
「なんでそういう事いちいち気にするの!!馬鹿なの?童貞なの!?」
「本当っ、デリカシーない!死ね!!」
「死ね!?」
「だいたい、僕がいる前でさせるわけないだろ!」
「じゃあ、隠れてしますぅ!」
「そう言う問題じゃない!!」
「なら、どういう「おそ松、」なんだよ!カラ松」
「喧嘩はよせ、ななしが寝付けなくなるだろ」
「……あぁ!チョロ松のせいで」
「僕のせい!?」
『……うるさい』
「だよねぇ。本当にうざいっていうか、まじちょべりばって感じで」
「あの革ジャンマジきっもちわるいちょべりばって感じ?」
「ちょべりばちょべりば!まじ、ちょべりば」
「ちょべりばー!兄さんちょーべりーばっとー!」
『……』
あぁ、ななしの顔がだんだんやつれてく。
プチコントを開く弟もかなりうるさい。しかしおそ松とチョロ松も端で白くなっていてかなり、鬱陶しい。
だが、これが7つ子なんだ。
良くも悪くも。
『……カラ松兄さん、りんごありがとう』
「フッ、どういたしまして、マイブラザー」
ニッコリ笑ってくれたななし。この笑顔でなんだか、頑張れそうな気がするんだ。
兄松の、それぞれ カラ松
(これが7つ子さ)
トド松が不安そうだったのは多分五月蝿い二人がいてはななしが安静にしていられないと思ったからだろう。かく言う俺も思ったから。
だから遠回りをしてくると言ったのだがおそ松とチョロ松には通用しなかった。
ものの20分程度の買出し。
すまないトド松。
俺は買った二つのりんごを切りに台所にいく。母さんも父さんも仕事で不在だ。だから窓を開けて一服することにする。兄弟や親がいてはタバコは吸えないからな。
火をつけて包丁を探す。ななしは確かりんごが好きだったはずだ。
手先だけは器用な俺はりんごをうさぎに切っていく。せめて視覚的に喜んでもいたいから。
しかしおそ松もチョロ松も。ななしに構いすぎもどうかと思う。なによりななしが不自由そうにしているのは如何なものなのだろうか。ななしのためにはなっていないはずだ。理解してるのかは知らないがそれでもあいつら2人はななしに必要以上に固執している。そこに兄弟以上の何かがあるのだろうことはなんなとなしに分かっている。多分トド松も。
だが、あの2人がななしに近づけば近づくだけ何かしらで俺の可愛い末弟は傷ついている。
昔から少し過保護すぎる部分もあった。7つ子で唯一違う扱いを受けるのはきっとななしにとって不本意極まりなかったはずだ。
だから俺は中学に上がった頃からは必要以上にななしを甘やかしはしなかった。放任主義がしっくりくる。やりたいことはやらせてやればいい、おそ松やチョロ松が拒否したことでも俺はやんわり肯定し続けた。そうでないとななしという存在が亡くなってしまう。
おそ松とチョロ松の(悪い言い方だが)言いなりになってしまうのは可哀想だ。
きっとななしの調度いい距離感にいた俺はいい兄貴になれてるんじゃないいだろうか。
だけど、どうしてか。
少しだけ胸がざわつく。
……少しだけ、おそ松やチョロ松みたいに固執してみてもいいのではないだろうか。ななしは俺にとっても可愛くて大切な弟だから。
「っ、あつ!?」
モヤモヤ考えていたらタバコの火が手に落ちた。熱さに我に帰り急いで手とタバコを水にさらす。
危ない思考は消し飛んだがかなりじんじんする。
すこしだけ赤くなってしまったが気にしないでおこう。りんごに落ちなかっただけましだ。
さあて、そろそろ誰かが呼びに来るだろう。どうせおそ松あたりがななしにちょっかいを出して無理に起こしてしまってるはずだ。チョロ松もそれを止めるが彼の声も大きいから悪循環。ななしは目を覚ましてしまうんだ。
「兄さーん!!」
ほら、来た。
十四松が階段を降りてくる音がする。
「ななし起きたよ!」
「十四松も寝てただろ?」
「おそ松兄さんがうるさかった」
「…あいつは口から生まれたんだよ。りんご持っていこう」
「りんご!!」
「あ、ななしは大丈夫か?」
「熱は下がったって!トド松が熱はかってた!」
「そうか、よかった。ひどくならなければいいが、」
「兄さん!りんご食べていい!?」
「ん、一つだけならいいぞ?」
「わーい!ん甘ー!!」
むしゃむしゃたべる十四松を見ながら7つ子ルームにつく。
中がめちゃくちゃ騒がしいが、ななしは生きているのか。
「マイブラザー!体の調子はどうだ?」
『あ、……カラ松兄さん…おはよ』
「あぁ、おはよう。なんだかボロボロだな」
『……うん、』
「あ、そうだ、りんごを剥いてきた。食べるか?」
『!うさぎだ!へへ、兄さんは上手に切るね。食べる』
「フッ、俺の手にかかればこんな物さ」
『……ん、甘い、』
寝ぼけ眼だが熱は下がったのは確からしい。顔も赤くはなかった。
りんごをもしゃもしゃ食べるななしはどこか小動物みたいだ。
「僕も食べたい!」
「クソ松それ、頂戴」
『……カラ松兄さん上げていいよ?』
「お許しが出たぞ」
「わーい!おいしー!体にしみるー!」
「おじさんかトッティ」
「……甘」
弟達の姿を一瞥した後おそ松達に向かう。何故か取っ組み合いをしながら喧嘩している。一緒に来た十四松はおー!なんて言いながら喧嘩を眺めている。
「だから!あんたはがっつき過ぎなんだよ!」
「なんでそういう事いちいち気にするの!!馬鹿なの?童貞なの!?」
「本当っ、デリカシーない!死ね!!」
「死ね!?」
「だいたい、僕がいる前でさせるわけないだろ!」
「じゃあ、隠れてしますぅ!」
「そう言う問題じゃない!!」
「なら、どういう「おそ松、」なんだよ!カラ松」
「喧嘩はよせ、ななしが寝付けなくなるだろ」
「……あぁ!チョロ松のせいで」
「僕のせい!?」
『……うるさい』
「だよねぇ。本当にうざいっていうか、まじちょべりばって感じで」
「あの革ジャンマジきっもちわるいちょべりばって感じ?」
「ちょべりばちょべりば!まじ、ちょべりば」
「ちょべりばー!兄さんちょーべりーばっとー!」
『……』
あぁ、ななしの顔がだんだんやつれてく。
プチコントを開く弟もかなりうるさい。しかしおそ松とチョロ松も端で白くなっていてかなり、鬱陶しい。
だが、これが7つ子なんだ。
良くも悪くも。
『……カラ松兄さん、りんごありがとう』
「フッ、どういたしまして、マイブラザー」
ニッコリ笑ってくれたななし。この笑顔でなんだか、頑張れそうな気がするんだ。
兄松の、それぞれ カラ松
(これが7つ子さ)