嫌いかもしれない
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「なんで買い出しなんだよ!ななしの看病したかった!手取り足取り!」
「まぁ、おちつけおそ松」
「落ち着けるかよ!」
「本当に余裕ないよねおそ松兄さんって」
「悪かったな余裕なくて」
ななしが朝から風邪を引いてしまったため僕達は買出し中だ。弟達が看病するから!と半ば追い出されるように買い出しに行かされた。
それにしてもさっきからおそ松兄さんうるさい。ため息ばっかりだし、口を開けばななし、ななし。
ここでぶっちゃけるけど、僕もななしが死ぬほど大好きだ。もちろん恋愛対象として。目の前にいるおそ松兄さんも、ななしが僕と同じ意味で好きらしい。
でも、僕は端からこの恋を実らせようとは思わないんだ。
別におそ松兄さんが怖いからとかじゃない。ただ僕がななしを好きなことによってななし自身が不自由をするのが嫌なだけ。
もしも、ななしと両思いになれても長続きはしないんじゃないかな?
そうしてななしを傷つけてしまうことは僕が一番恐れていること。
7つ子の距離でいられなくなることが何よりも怖い。
深入りはしないつもり。だから、恋愛が成就しないなら兄弟の距離で沢山沢山ななしを甘やかしてやろうと決めたんだ。それだけは7つ子に生まれた僕の特権。
なのに、この馬鹿松ときたら。
僕がどれだけ慎重になってるのかを知りもせずズカズカななしに踏み入って。最終的にはかなり傷つけてる。
はぁ?なにそれだよ。僕が守ってきたラインをあの馬鹿はすんなり越してったんだ。確かにそれぞれ線引きの位置は違がうと思う。でもやっぱり超えちゃいけない部分は必ずある。のはずがおそ松兄さんはそんな世間体という一線なんて一切関係ないみたいだ。
それでどれだけななしが傷ついてるか知っているのか。
いってやりたいけど、言わない。
負け惜しみだと一喝されたくないから。
あぁ、僕って本当に弱虫。ななしに嫌われたくないし、かっこよくて頼りになる兄さんでいたい。けど好きになってもらいたい。
恋愛ってつくづく難しいよな、なんて考えてみる。
「あー、もう帰ろ寒いし」
「まぁ。まておそ松。せっかく買い出しにきたんだちゃんと買い物をして帰ろう」
「なんかいる?」
「スポーツ飲料とか、リンゴとか?かな?」
「うーし!早く買って帰るぞ!」
おそ松兄さんは適当なスーパーに入って直ぐに買い物を済ませてきた。これにはカラ松も飽きれるばかりだ。だって3分もしないうちにでてきたから。
だいぶ息が上がってるから、めちゃくちゃ走ったんだろうなぁ。
まぁ、僕も弟達だけではかなりしんぱいだがら早く帰れるにこしたことはない。
カラ松があーとかうーとか、唸っていたが無視だ。
そして足早に我が家に帰宅。
二階にいけば7つ子の布団で4人はすやすや眠っていた。なんか密着して寝てるのって可愛いよね。ななしを中心にしてくちゅっと寝てる弟達。前々から思ってた、こいつらマイナスイオン放出しすぎだから。
寝ているななしの髪を弄りながらおそ松兄さんは彼のかおをのぞき見ていた。
多分、勝ち目はないってわかってる。
兄さんってだけでだいたい勝敗はわかってる。けどおそ松兄さんは兄さんじゃなくたって勝ってると思うんだ。
僕には持ち合わせのない意気地を持ってるから。真っ直ぐで眩しい、どちらかと言えば鬱陶しいのだけどななしにとっては丁度いいのかもしれない。
だけどそれってあまりにつまらない。
「あー、おそ松兄さんちょっとどいて。タオル変える、から!!」
「うわ!?なにすんだよチョロ松!」
「ごめんね。かなり邪魔だったから足が出ちゃった」
「邪魔でも足は駄目だろ!足は」
「知らねぇよ、カス」
「いきなり辛辣過ぎない!?」
「まぁまぁ、ななしの前で騒ぐと起きてしまうぞ?」
「そうだね」
「あ、俺はリンゴ剥いてくる。ななしらが起きたら知らせてくれ」
「オー!わかったカラ松!」
氷の入った桶でタオルを冷やす。水を絞って顔の赤いななしに乗せてやる。
『ん、ぁ、チョロ松兄ちゃん?』
「あ、ごめんね。おこしちゃった?」
「兄ちゃん!?」
『……大丈夫、ありがとう兄ちゃん』
「うん、おやすみななし」
『ん、大好き』
「っ、僕もだよ」
頬を撫でればななしは擦り寄ってくる。なんなんだ、めちゃくちゃ可愛い。せっかく諦めてるのにそんな風にするから、完全に抜け出せないんだ。
「え?え?俺は?俺はななしちゃん!」
「うるさいから」
「だって、お前、ずるくね!?」
「なにが?浅ましいよね欲望の塊松」
「長っ!?そのままそっくり返すわ!」
「あんまりおそ松兄さんが不甲斐ないんじゃ、知らないから」
「は?」
「もう止めにする」
「なにを?」
「なんでもない」
「変なヤツ」
諦めてるんだけど、やっぱり止めにした。ななしが欲しいのは昔から変わらない。本当は傍に居られれば良かったのにどんどん欲張りになって、ほら。もう手遅れ。
こんなんにも独り占めしたくなってる。
ねぇ、ななし。
僕は君が好きなんだ。
「風邪早く治るといいね」
兄松の、それぞれ
(好き だいすき)
「まぁ、おちつけおそ松」
「落ち着けるかよ!」
「本当に余裕ないよねおそ松兄さんって」
「悪かったな余裕なくて」
ななしが朝から風邪を引いてしまったため僕達は買出し中だ。弟達が看病するから!と半ば追い出されるように買い出しに行かされた。
それにしてもさっきからおそ松兄さんうるさい。ため息ばっかりだし、口を開けばななし、ななし。
ここでぶっちゃけるけど、僕もななしが死ぬほど大好きだ。もちろん恋愛対象として。目の前にいるおそ松兄さんも、ななしが僕と同じ意味で好きらしい。
でも、僕は端からこの恋を実らせようとは思わないんだ。
別におそ松兄さんが怖いからとかじゃない。ただ僕がななしを好きなことによってななし自身が不自由をするのが嫌なだけ。
もしも、ななしと両思いになれても長続きはしないんじゃないかな?
そうしてななしを傷つけてしまうことは僕が一番恐れていること。
7つ子の距離でいられなくなることが何よりも怖い。
深入りはしないつもり。だから、恋愛が成就しないなら兄弟の距離で沢山沢山ななしを甘やかしてやろうと決めたんだ。それだけは7つ子に生まれた僕の特権。
なのに、この馬鹿松ときたら。
僕がどれだけ慎重になってるのかを知りもせずズカズカななしに踏み入って。最終的にはかなり傷つけてる。
はぁ?なにそれだよ。僕が守ってきたラインをあの馬鹿はすんなり越してったんだ。確かにそれぞれ線引きの位置は違がうと思う。でもやっぱり超えちゃいけない部分は必ずある。のはずがおそ松兄さんはそんな世間体という一線なんて一切関係ないみたいだ。
それでどれだけななしが傷ついてるか知っているのか。
いってやりたいけど、言わない。
負け惜しみだと一喝されたくないから。
あぁ、僕って本当に弱虫。ななしに嫌われたくないし、かっこよくて頼りになる兄さんでいたい。けど好きになってもらいたい。
恋愛ってつくづく難しいよな、なんて考えてみる。
「あー、もう帰ろ寒いし」
「まぁ。まておそ松。せっかく買い出しにきたんだちゃんと買い物をして帰ろう」
「なんかいる?」
「スポーツ飲料とか、リンゴとか?かな?」
「うーし!早く買って帰るぞ!」
おそ松兄さんは適当なスーパーに入って直ぐに買い物を済ませてきた。これにはカラ松も飽きれるばかりだ。だって3分もしないうちにでてきたから。
だいぶ息が上がってるから、めちゃくちゃ走ったんだろうなぁ。
まぁ、僕も弟達だけではかなりしんぱいだがら早く帰れるにこしたことはない。
カラ松があーとかうーとか、唸っていたが無視だ。
そして足早に我が家に帰宅。
二階にいけば7つ子の布団で4人はすやすや眠っていた。なんか密着して寝てるのって可愛いよね。ななしを中心にしてくちゅっと寝てる弟達。前々から思ってた、こいつらマイナスイオン放出しすぎだから。
寝ているななしの髪を弄りながらおそ松兄さんは彼のかおをのぞき見ていた。
多分、勝ち目はないってわかってる。
兄さんってだけでだいたい勝敗はわかってる。けどおそ松兄さんは兄さんじゃなくたって勝ってると思うんだ。
僕には持ち合わせのない意気地を持ってるから。真っ直ぐで眩しい、どちらかと言えば鬱陶しいのだけどななしにとっては丁度いいのかもしれない。
だけどそれってあまりにつまらない。
「あー、おそ松兄さんちょっとどいて。タオル変える、から!!」
「うわ!?なにすんだよチョロ松!」
「ごめんね。かなり邪魔だったから足が出ちゃった」
「邪魔でも足は駄目だろ!足は」
「知らねぇよ、カス」
「いきなり辛辣過ぎない!?」
「まぁまぁ、ななしの前で騒ぐと起きてしまうぞ?」
「そうだね」
「あ、俺はリンゴ剥いてくる。ななしらが起きたら知らせてくれ」
「オー!わかったカラ松!」
氷の入った桶でタオルを冷やす。水を絞って顔の赤いななしに乗せてやる。
『ん、ぁ、チョロ松兄ちゃん?』
「あ、ごめんね。おこしちゃった?」
「兄ちゃん!?」
『……大丈夫、ありがとう兄ちゃん』
「うん、おやすみななし」
『ん、大好き』
「っ、僕もだよ」
頬を撫でればななしは擦り寄ってくる。なんなんだ、めちゃくちゃ可愛い。せっかく諦めてるのにそんな風にするから、完全に抜け出せないんだ。
「え?え?俺は?俺はななしちゃん!」
「うるさいから」
「だって、お前、ずるくね!?」
「なにが?浅ましいよね欲望の塊松」
「長っ!?そのままそっくり返すわ!」
「あんまりおそ松兄さんが不甲斐ないんじゃ、知らないから」
「は?」
「もう止めにする」
「なにを?」
「なんでもない」
「変なヤツ」
諦めてるんだけど、やっぱり止めにした。ななしが欲しいのは昔から変わらない。本当は傍に居られれば良かったのにどんどん欲張りになって、ほら。もう手遅れ。
こんなんにも独り占めしたくなってる。
ねぇ、ななし。
僕は君が好きなんだ。
「風邪早く治るといいね」
兄松の、それぞれ
(好き だいすき)