短編 男主

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(空剣/魔族長/魔物右主/r15フェラ)


先程まで楽しげに「フッフフーフフーフーン」と鼻歌を歌っていたマスター。
見ているだけで胸がいっぱいになる不思議なダンスをしていたマスターなのだけど。

今は苛立たしげに眉をひそめてらっしゃる。

ダンスも鼻歌もやめ石の上に座り時たまに舌打ちさえ聞こえてくるほども機嫌が悪い。

まぁ、しかし致し方ないか。
かれこれ数時間緑のあの子をこの場で何もせずに待ちぼうけしているのだから。
マスターは待たされるのが死ぬほど嫌いだ。


「はぁ──」
『………』


触らぬ神に祟りなし、こんな時はマスターから離れていようかな。
俺はカニ歩きでこっそりとマスターから離れた。


ななし!」
『はぁい!?』


しかし、鋭い声に呼び止められてしまった。
しかも返事した声が裏返ってしまい、とてつもなく恥ずかしい。
マスターが早く来いとばかりに指をクイクイするので俺はしょうがなくマスターの座る石の前まで来た。

鋭い目がこちらを見ている。大きくてまるで黒真珠のように美しい目。
この目はかっこよくもあるし、恐ろしくもある。
見られただけでたまらず緊張してしまうほど。


「ワタシがいいたいことが分かるよね?」


マスターが俺の顎を擽るように持ち上げながら言う。
なんであろうか、あの緑の子をここまで連れてこいとかか。あるいは急襲しろ、とかかな。
どれにしろ今待っている、という状況をどうにかしろと言っているのは何となくわかった。

マスターの指に擦り寄りつつ『分かりました』と返事をすれば「いい子だね」と言われた。
顎から頭に手を移動させて髪をとくマスター。とても心地良い。


「よし、ななし舐めろ」
『はい!緑のあの子を連れてくればいいんですね!まかせ………え?』
「は?」


…舐めろ…。俺の聞き間違いでなければマスターはそう言ったらしい。
しかし何故緑のあの子を待っている今なのか。
そもそも一体どこを舐めろと言うのか。

石に座り優雅に組まれた美しい足か、それとも俺に優しく触れるしなやかな指か、或いは…。

俺の視線が最後の"舐めろ"の場所に向けられた。咄嗟に顔を逸らしたが耳まで熱い。
いつも熱くそそり勃ち、穿つような律動で俺を快感の渦に巻き込むそれ。
まさかとは思うが足や指ではなく、これを舐めろと言うのか。


「なに百面相してるんだい?」
『ま、マスター…な、舐めろとは一体…』
「今更だね。いつも舐めてるくせに…」
『じょ、状況が全然違う!』
「口答えするなら君をここで犯す」
『……だ、だって、そんな…』
「マスターの言うことが聞けない、か。あぁ、そうか、犯されたいってこと」
『ちーがーいーまーすー!』
「早くしろ、俺を待たせるな」
『(素に戻ってるし…)』
ななし?」
『わ、分かりました。舐めますよ』
「いい子だね」


もうなんでもいい。
どうせやってもやらなくてもマスターに犯されるのは時間の問題だから。
それに別段舐める行為自体嫌いではない。
マスターがそれで気持ちよくなってくれるなら俺はこの上なく幸せだ。

待っているという状況でなければ、だけど。

まぁ、マスターに掛け合ったって論を俟たないと一蹴されるに決まってる。

マスターは好きな時に好きなことをする。マスターらしいが迷惑この上ない。


『緑のあの子が来ても知りませんからね』
「視姦か…悪くないかもね」
『悪いでしょ、あの子に』
「それは違いない」


するとマスターは指をパチリと鳴らした。
みるみるうちに消えてくマント。魔法のたぐいらしい。俺は魔力を持たないから出来ないけど、使えたらとてもかっこいいと思う。
マントがなくなったマスターは不思議な出で立ちだ(マントをしていても変わりないが、マントをとるとより強調される)。あの白い服が上下繋がっていないと知った時は死ぬほど驚いたっけ。

懐かしい記憶を辿りながら俺はマスターの腰布をとり、ズボンにてをかける。

マスターがそれに合わせゆっくりズボンを脱ぐ。
取り出されたそれは何故か臨戦態勢。
一体何に興奮したというのか。ますますマスターがよく分からない。


『マスター…舐めますよ』
「あぁ」
『んっ…』


俺はゆっくりマスターのそれを咥えた。

もう緑のあの子が来るなんて言うのは忘れて、楽しんでしまえばいいじゃないか。
そう思うことにして俺は舌先を動かす。

唾液を沢山からませたまままずは先を優しく舐める。ゆっくりと溢れてくる先走りを唾液と絡ませながら口に含めきれない竿を手で扱くとマスターは艶の交じったと息を吐いた。

その凄まじい色香と俺の拙い口淫で感じてくださると言う事実に興奮して行く。
早く気持ちよくなってもらいたくて、早く疼く後ろにうちつけて欲しくて俺は必死にマスターへ奉仕する。

荒い息が喉の奥で声にならない声をあげ、まるで自分じゃないみたいだ。


『んっ、んぐっ、んっ』
「フフッ…ななし、何をそんなに焦ってるんだい?」


答えはきっと分かってらっしゃる。その上でからかうように耳を擽るものだから俺はもういっぱいいっぱいだ。

唇で絶対に歯が触れないようにピストンを始め、マスターの絶頂のお手伝い。

耳をくすぐる指先に力が入るのを見測って、唇をいったん上まで戻し少しヒクヒクしている鈴口を吸う。


「っは、上手くなったものだ」
『んっ、んむっ』
ななし、そろそろ出すよ。余すことなく飲みきるんだよ」
『ぁ、…んっ、ふぁ、い…ん!』


マスターが俺の頭を掴んだ。
すると荒々しく腰を振る。

自分のペースとは違い無遠慮に口を押し広げ入ってくるマスターのもの。
苦しくて涙があふれるけど、その苦しさも愛おしい。

唇に込めた力をましてマスターの太ももにしがみついた。


ななしっ」
『んぶっ!』


喉の奥。
吐き出された精と独特の香り。
魔力を持ったマスターの精液は俺の腹に収まっていく。
しかし、それでも飲みきれなかった液が口の端からながれた。余すことなく飲みきるはずが少し失敗してしまった。


『ん、ぁ、零れた』
「まぁ、いい。だけど次はないよ」
『はぁい…』
「しかし、君もあさましいね」
『んっ!?やぁ、うっ』


マスターは俺の口淫に勃起したそれを足でゆるく踏みつけた。途端に快感が襲いマスターの足を掴んでしまった。


「魔力は1ミリも持たないが、欲に忠実なのは実に魔族らしい」
『ほ、褒めてるんですかぁ!?』
「おや、褒め言葉だけど?」
『ん、ん!ま、マスター!足をっ…』
「ワタシの可愛い部下だ…褒美をやらないとね」
『マスター…』


マスターの足は離れた。刺激がなくなるのも物足りなくて俺は足をきゅっととじる。
マスターが俺に合わせて片膝をつきながらしゃがんだ。
見下ろされるのではなく、こうして真正面から向き合うのは少し気恥しい。

しなやかな指が頬に触れた。ゆっくり輪郭をなぞって顎へ滑っていく指に全神経を集中させる。
おもむろに顔を持たあげられマスターと唇が重なった。

美しい白い唇はとても柔らい。
キスをした隙間からマスターのまるで蛇のような舌が入ってくる。
その長い舌は口内を隅々まで愛撫し、俺の腰もガクガクと揺れた。
飲みきれなかった唾液が口の端を流れて地面を流れていく。その一滴も勿体なくて俺はマスターに飛びつくように抱きついた。


『んっ、っ!』


長い舌に俺の舌をなんとか絡めた。マスターは俺の舌を扱くように動かすのでたまらなくなる。

最後に歯列をなぞられ、ずるりと舌が抜き出された。
それさえも気持ちよくて本当に腰がぬけそうだ。


『きもちっ』
「だろうね」


力が入らない俺を指先ひとつで押し倒したマスター。あんな細くしなやかな体のどこにそんな力があるかは不明だけど、強いマスターは本当にかっこいい。
上に跨られた見下ろされた。
白く絹のような髪が俺の頬をくすぐる。
余りの心地良さにマスターの髪に触れてしまった。普段は触れられるのを嫌い、触れればたちまち怒り出すマスターだけど今は違った。

触る俺の手に小さくキスをしたんだ。

たまらず胸がキュンと締め付けられる。

あぁ、マスター、マスター!
本当に俺の心を鷲掴みにするのがお上手だ。


『マスター…かっこいいですね』
「当たり前だ。この美しさも全て周知の事実だ。こんな美しいワタシに抱かれるのだからお前も幸せ者だね」
『ふは、幸せ者です』


マスターが服に手をかけた。
いよいよはじまるのか。
マスターとのそれはいつも性急である。マスターが早く気持ちよくりたいからだ。
もちろん最終的には俺も死ぬほど気持ちよくなるから性急であるのは構わないけど。

服もむかれあとはマスターの愛撫に身を任せる。
ゆっくり目を瞑り息を吸い込んだ。

そんな時、あの重苦し扉が勢いよく開いたのだ。
もちろん咄嗟に反応出来るはずもなくて。


「えっ…」
「…」
『…』


現れた緑のあの子。


『ぇ、あ、』


完全に忘れていた。
いや舐める前までは覚えていた!

マスターと俺の荒い息だけが響いていた空間がまるで不気味なほど静まり返った。
緑のあの子がゴクリと唾を飲んだのが遠く離れているここからでも分かるほど。


「え、あ…ま、間違えました」
『え!?』
「…」


緑のあの子はそういうと重たい扉を再び閉じた。
何を間違えたと言うんだ勇者よ。


『ま、マスター!いいんですか!?』
ななし、リンク君を連れてこい」
『わ、わかりました!』
「やはり、視姦も悪くない」
『…そんな理由で?』
「そうだけど?」
『…』


マスターはまだ懲りていないらしい。
俺はもうこんなハラハラゴメンだ。

心底楽しげに笑うマスターがなんだか少し恨めしい。




END
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