短編 男主
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(Dc/暗黒騎士/ジョーカー)
『あの…なに?外なんだけど』
「はっはー!なに?ってなんだ?」
『いや、こっちが聞きたい』
「俺の方が聞きたいけどなぁ」
『はいはい、そうですね。分かりました。はい、どいてください』
何故、こうなったのだろうか。
現在、恋人ではあるが犯罪者のジョーカーに捕まっていた。しかも、場所は外。路地裏ではあるのだが、すぐそこは大通りで沢山の人が歩いている。
極力外で彼とは合わないようにしていたにも関わらず、自分の意志とは関係なく捕まってしまった。
『…ジョーカー…見られるからっ』
「いっそ、誰かに見せびらかすのも手かもしれねぇな」
『は!?む、無理だからね!?』
「それは、子猫ちゃんの答え次第だ」
『何がしたいんだよ~』
逃げようにもばっちり手を壁に押し付けるように捕まえれており、上手くいかない。
ようやく、仕事が終わったというのになぜまた疲れなければならないのか。なかなか離さないジョーカーにななしは不貞腐れ、そっぽを向いた。
そもそもこうなった理由も分からない。どうせジョーカーのことだからつまらない事で腹を立てたに違いないか。しかし何も外に来てわざわざする必要は無いんじゃないだろうか。
『ねぇ、だから何?怒ってるの?』
「ななしにはどう見える?それが答えだ」
『…怒ってるの?』
「さぁな?」
『分からないよ、教えてくれないと…』
「胸に手を当てて聞いてみな、手が動かせたらの話だけどな!ヒヒ!」
なんと、性悪か。動けないようにしているのはジョーカー自身なのに、わざわざ意地の悪い言い方をする。
確かにこの前、自分の気持ちに気づき非常に不本意ながらその好意をジョーカーにぶつけてしまった。それはもうこちらが恥ずかしくなるくらいによろこんでくれたし、ようやく恋人になった訳だが。
ジョーカーの行動には未だに慣れない。滅多なことはないが今のように理由もほどほどに強引に迫る彼はなんとなく苦手だ。
恋人なのにどうしてか狂人であるジョーカーが目立つから。
「よし、時間をくれてやる。そうだな一分てとこだな。答えられなかったらお仕置きだぜ」
『は、はぁ!?だからなににそんな怒ってるるんだよ!』
「ヒント1、ななし今日なぜ帰りが遅かった?んん?」
『え?あ、遅かったかな?』
「残業か?」
『いや、違うよ』
「じゃぁ、なんだ?なにをしてた?誰と?」
『なにもしてないんだけど…』
「本当に何もしてないと言えるか?子猫ちゃん」
『してないものはしてないもん。なんか、変だよジョーカー』
「ヒヒ!」
『んぅあ!?ちょっ、なに!?』
ワイシャツの隙間からジョーカーがななしの鎖骨に舌をぬるりと滑らせた。いきなりの出来事に驚きと、羞恥で顔が真っ赤になるななし。ジョーカーはそんなななしの首筋に鼻をすり寄せる。その度にささくれた髪が頬や鼻をくすぐり思わず目を閉じてしまった。
生暖かい感触と擽ったさでななしは小さく息を吐き出す。
『ジョーカーっ、』
「はぁ、くせェ」
『は』
「臭くて臭くて堪らねぇ…」
『ぇ、あ?嘘、…まじ?』
ななし、100のダメージ。
いきなりの悪口に魂が口から出ていく。
ようやくジョーカーが体を離したため身は自由に動くようになったが、仮にも恋人に臭いと言われたななしの心はズタボロだ。汗をかくような気温ではなくむしろ寒いというのになにがそんなに臭いのか。
自分で裾や袖を嗅いで見るがよく解らない。
しゅん、と項垂れたななし。どうしようもなく狂った人間だがジョーカーを好きなことには変わりなく。そんな彼から「臭い」と言われればショックで立ち直れないかもしれない。
『…帰る』
「はっはー!おい、ななし」
『なに』
「もうすぐ一分だが、身に覚えはないんだな?このままだとお仕置きコースだ。まぁ、俺は構わないぜ?」
『嫌だよ!臭いだのお仕置きだの!何がしたいんだ!』
「分からないのか?」と言いたげに見つめてくるジョーカー。わかるもなにも彼を怒らせるようなことは全く身に覚えが無いのだから仕方が無い。
「これだけ鈍感なのも、才能の一つだぜ子猫ちゃん」
『…もういい。帰る!』
「怒りたいのはこっちなんだぜ?で、誰の香水だ子猫ちゃん?」
『は?香水?』
「甘ったるいこの香水だよ、香水。鼻につくし、うざったいこの香水」
『あ、もしかして…』
「ヒヒ!ようやく分かったか」
ジョーカーが何故こんなに怒っていたのか、ようやく理解したななし。どうやら自身からいつもは香らない香水の香りがしたため、嫌だったのだろう。
『ぁ…』
何故だか、顔中に熱が集まってくる。
自惚れかもしれないが、今の今までてジョーカーは嫉妬していたのかもしれない。
そう思うと気恥ずかしく、胸がキュゥンと締め付けられるようだ。
「たまたま今日はななしの会社の周りをふらついててよ、終わったら脅かそうとしたらまさか、こんなにマーキングされてるとは…知ってるか?ななし、香水やきつい匂いは移り香する。何時間も一緒にいれば、なぁ?」
『マーキングな分けないよ…仕事場の先輩の香水。今日ずっと同じ場所で書類整理してたから移ったのかな?』
「ある程度の距離があれば移らないんだぜぇ?それがどうしてこんなに臭うんだぁ?んん?」
『しょうがないだろ!倉庫でふたりきりだったんだから』
「開き直るのかァ?子猫ちゃん」
『だって、俺だってこんな匂いやなのに…』
ジョーカーだけではない。どんな匂いかは良く分からないがジョーカーが臭いという匂いではいたくはなかった。
いつもみたく火薬と少しの薬品の匂いに包まれていたいとななしは思っているのに、ジョーカーは露知らず。
どうせならジョーカーにマーキングされた方がいい。何といっても彼は恋人なのだから。
『…ジョーカー』
「んん?」
ななしはゆっくり腕を開いた。真意がわからずなんだ?と首を傾げるジョーカー。
そんな彼を無視しななしは飛びついた。高級そうなジャケットにしがみつくとふんわり香ってくるのはやはり、火薬と薬品それから少しの紙幣の香り。
とても犯罪的でミステリアスな香りだ。しかしとても落ち着く。
「おい、いいのかァ?誰かに見られるぜぇ?」
『顔見られなきゃ平気だし』
「俺は怒ってるんだぜぇ?」
『怒るなよジョーカー。だからジョーカーの匂いを俺に頂戴』
「…」
『駄目?』
「人を煽るのは天才だなぁ」
『ジョーカーだけだし』
「熱でもあるのか?」
『うるさい』
ジャケットを開き緑のベストに顔を押し付けた。固く冷たい感触であるがそれがとてもジョーカーらしい。頭上で楽しげに笑うジョーカーの声が聞こえた。
機嫌がいい時の笑い声だ。どうやらもう怒ってはいないようだ。
「そんなに俺がいいのかァ?」
『さぁ?』
「ヒヒ!ななし、顔を上げろ」
『なに?』
ポケットに手を入れたジョーカーは小さなななしをジャケットごと包むように抱きしめた。
誰が見ても横からではななしの存在は見えないだろう。みえるのはジョーカーの長い足と対照的に細い足だけ。
ゆっくりジョーカーをみあげたななし。裂けた口はいつも以上に楽しげに笑っている。それだけでななしも楽しいのだからこの狂人を盲る程に愛しているのだなと思わざるを得ない。
しかしそれもまたひとつの恋なのだと、ななしは思っていたりする。
近寄る歪な唇にななしは吸い寄せられるように唇を寄せた。
軽く触れ合うだけのキスをし、2人は額をくっつけ見つめあった。
『嫉妬してたんだろ?』
「いちいち聞くのは可愛くないぜ?子猫ちゃん」
『ジョーカーも人の子なんだなって』
「当たり前だぜぇ?ヒヒ!」
『…温かい』
「おい、寝るなよ」
『寝ないよ』
もう一度キスをする。先程より長く長く。
一瞬でも離れるのがおしい気さえする。
『ふっ、ん、はぁ、ジョーカー…』
細い腕を健気に回しジョーカーのキスに応えるななし。そんな可愛らしい恋人を見てしまえばジョーカーの怒りもどこか彼方へと消えていくようだ。
どうせならこのまま済し崩しにまぐわるのも悪くは無いが、ここでは可愛い恋人が風邪をひいてしまうだろう。また無断欠勤し、ぶーたれる恋人を見るのもいいが今日はゆっくりベッドで愛し合いたい気分だ。
キスも程々に切り上げジョーカーはななしを担ぐ。
『なっ、こら!』
「暴れると落ちちまうぜぇ?」
『っ、』
「いい子だ子猫ちゃん。帰ったら沢山キスしてやる。俺の匂いが、体に染み付くくらいになぁ!ヒヒ!」
『明日仕事だから程々にしてね』
「お仕置きだっていたはずだぜぇ?」
『まだ有効なの!?』
「あぁ」
『わぁ!下ろせ!変態!』
「おいおい。恋人にそれはないだろ?」
さぁ、帰るぜ。歩きだしたジョーカー。路地裏からすいすいななしの家を目指した。
家に着く頃にはすっかりジョーカーの香りがななしに染み付いていた。そんな火薬と薬品と少しの紙幣の香りに包まれながら、ふたりは永遠お互いを求めあったのだった。
『あの…なに?外なんだけど』
「はっはー!なに?ってなんだ?」
『いや、こっちが聞きたい』
「俺の方が聞きたいけどなぁ」
『はいはい、そうですね。分かりました。はい、どいてください』
何故、こうなったのだろうか。
現在、恋人ではあるが犯罪者のジョーカーに捕まっていた。しかも、場所は外。路地裏ではあるのだが、すぐそこは大通りで沢山の人が歩いている。
極力外で彼とは合わないようにしていたにも関わらず、自分の意志とは関係なく捕まってしまった。
『…ジョーカー…見られるからっ』
「いっそ、誰かに見せびらかすのも手かもしれねぇな」
『は!?む、無理だからね!?』
「それは、子猫ちゃんの答え次第だ」
『何がしたいんだよ~』
逃げようにもばっちり手を壁に押し付けるように捕まえれており、上手くいかない。
ようやく、仕事が終わったというのになぜまた疲れなければならないのか。なかなか離さないジョーカーにななしは不貞腐れ、そっぽを向いた。
そもそもこうなった理由も分からない。どうせジョーカーのことだからつまらない事で腹を立てたに違いないか。しかし何も外に来てわざわざする必要は無いんじゃないだろうか。
『ねぇ、だから何?怒ってるの?』
「ななしにはどう見える?それが答えだ」
『…怒ってるの?』
「さぁな?」
『分からないよ、教えてくれないと…』
「胸に手を当てて聞いてみな、手が動かせたらの話だけどな!ヒヒ!」
なんと、性悪か。動けないようにしているのはジョーカー自身なのに、わざわざ意地の悪い言い方をする。
確かにこの前、自分の気持ちに気づき非常に不本意ながらその好意をジョーカーにぶつけてしまった。それはもうこちらが恥ずかしくなるくらいによろこんでくれたし、ようやく恋人になった訳だが。
ジョーカーの行動には未だに慣れない。滅多なことはないが今のように理由もほどほどに強引に迫る彼はなんとなく苦手だ。
恋人なのにどうしてか狂人であるジョーカーが目立つから。
「よし、時間をくれてやる。そうだな一分てとこだな。答えられなかったらお仕置きだぜ」
『は、はぁ!?だからなににそんな怒ってるるんだよ!』
「ヒント1、ななし今日なぜ帰りが遅かった?んん?」
『え?あ、遅かったかな?』
「残業か?」
『いや、違うよ』
「じゃぁ、なんだ?なにをしてた?誰と?」
『なにもしてないんだけど…』
「本当に何もしてないと言えるか?子猫ちゃん」
『してないものはしてないもん。なんか、変だよジョーカー』
「ヒヒ!」
『んぅあ!?ちょっ、なに!?』
ワイシャツの隙間からジョーカーがななしの鎖骨に舌をぬるりと滑らせた。いきなりの出来事に驚きと、羞恥で顔が真っ赤になるななし。ジョーカーはそんなななしの首筋に鼻をすり寄せる。その度にささくれた髪が頬や鼻をくすぐり思わず目を閉じてしまった。
生暖かい感触と擽ったさでななしは小さく息を吐き出す。
『ジョーカーっ、』
「はぁ、くせェ」
『は』
「臭くて臭くて堪らねぇ…」
『ぇ、あ?嘘、…まじ?』
ななし、100のダメージ。
いきなりの悪口に魂が口から出ていく。
ようやくジョーカーが体を離したため身は自由に動くようになったが、仮にも恋人に臭いと言われたななしの心はズタボロだ。汗をかくような気温ではなくむしろ寒いというのになにがそんなに臭いのか。
自分で裾や袖を嗅いで見るがよく解らない。
しゅん、と項垂れたななし。どうしようもなく狂った人間だがジョーカーを好きなことには変わりなく。そんな彼から「臭い」と言われればショックで立ち直れないかもしれない。
『…帰る』
「はっはー!おい、ななし」
『なに』
「もうすぐ一分だが、身に覚えはないんだな?このままだとお仕置きコースだ。まぁ、俺は構わないぜ?」
『嫌だよ!臭いだのお仕置きだの!何がしたいんだ!』
「分からないのか?」と言いたげに見つめてくるジョーカー。わかるもなにも彼を怒らせるようなことは全く身に覚えが無いのだから仕方が無い。
「これだけ鈍感なのも、才能の一つだぜ子猫ちゃん」
『…もういい。帰る!』
「怒りたいのはこっちなんだぜ?で、誰の香水だ子猫ちゃん?」
『は?香水?』
「甘ったるいこの香水だよ、香水。鼻につくし、うざったいこの香水」
『あ、もしかして…』
「ヒヒ!ようやく分かったか」
ジョーカーが何故こんなに怒っていたのか、ようやく理解したななし。どうやら自身からいつもは香らない香水の香りがしたため、嫌だったのだろう。
『ぁ…』
何故だか、顔中に熱が集まってくる。
自惚れかもしれないが、今の今までてジョーカーは嫉妬していたのかもしれない。
そう思うと気恥ずかしく、胸がキュゥンと締め付けられるようだ。
「たまたま今日はななしの会社の周りをふらついててよ、終わったら脅かそうとしたらまさか、こんなにマーキングされてるとは…知ってるか?ななし、香水やきつい匂いは移り香する。何時間も一緒にいれば、なぁ?」
『マーキングな分けないよ…仕事場の先輩の香水。今日ずっと同じ場所で書類整理してたから移ったのかな?』
「ある程度の距離があれば移らないんだぜぇ?それがどうしてこんなに臭うんだぁ?んん?」
『しょうがないだろ!倉庫でふたりきりだったんだから』
「開き直るのかァ?子猫ちゃん」
『だって、俺だってこんな匂いやなのに…』
ジョーカーだけではない。どんな匂いかは良く分からないがジョーカーが臭いという匂いではいたくはなかった。
いつもみたく火薬と少しの薬品の匂いに包まれていたいとななしは思っているのに、ジョーカーは露知らず。
どうせならジョーカーにマーキングされた方がいい。何といっても彼は恋人なのだから。
『…ジョーカー』
「んん?」
ななしはゆっくり腕を開いた。真意がわからずなんだ?と首を傾げるジョーカー。
そんな彼を無視しななしは飛びついた。高級そうなジャケットにしがみつくとふんわり香ってくるのはやはり、火薬と薬品それから少しの紙幣の香り。
とても犯罪的でミステリアスな香りだ。しかしとても落ち着く。
「おい、いいのかァ?誰かに見られるぜぇ?」
『顔見られなきゃ平気だし』
「俺は怒ってるんだぜぇ?」
『怒るなよジョーカー。だからジョーカーの匂いを俺に頂戴』
「…」
『駄目?』
「人を煽るのは天才だなぁ」
『ジョーカーだけだし』
「熱でもあるのか?」
『うるさい』
ジャケットを開き緑のベストに顔を押し付けた。固く冷たい感触であるがそれがとてもジョーカーらしい。頭上で楽しげに笑うジョーカーの声が聞こえた。
機嫌がいい時の笑い声だ。どうやらもう怒ってはいないようだ。
「そんなに俺がいいのかァ?」
『さぁ?』
「ヒヒ!ななし、顔を上げろ」
『なに?』
ポケットに手を入れたジョーカーは小さなななしをジャケットごと包むように抱きしめた。
誰が見ても横からではななしの存在は見えないだろう。みえるのはジョーカーの長い足と対照的に細い足だけ。
ゆっくりジョーカーをみあげたななし。裂けた口はいつも以上に楽しげに笑っている。それだけでななしも楽しいのだからこの狂人を盲る程に愛しているのだなと思わざるを得ない。
しかしそれもまたひとつの恋なのだと、ななしは思っていたりする。
近寄る歪な唇にななしは吸い寄せられるように唇を寄せた。
軽く触れ合うだけのキスをし、2人は額をくっつけ見つめあった。
『嫉妬してたんだろ?』
「いちいち聞くのは可愛くないぜ?子猫ちゃん」
『ジョーカーも人の子なんだなって』
「当たり前だぜぇ?ヒヒ!」
『…温かい』
「おい、寝るなよ」
『寝ないよ』
もう一度キスをする。先程より長く長く。
一瞬でも離れるのがおしい気さえする。
『ふっ、ん、はぁ、ジョーカー…』
細い腕を健気に回しジョーカーのキスに応えるななし。そんな可愛らしい恋人を見てしまえばジョーカーの怒りもどこか彼方へと消えていくようだ。
どうせならこのまま済し崩しにまぐわるのも悪くは無いが、ここでは可愛い恋人が風邪をひいてしまうだろう。また無断欠勤し、ぶーたれる恋人を見るのもいいが今日はゆっくりベッドで愛し合いたい気分だ。
キスも程々に切り上げジョーカーはななしを担ぐ。
『なっ、こら!』
「暴れると落ちちまうぜぇ?」
『っ、』
「いい子だ子猫ちゃん。帰ったら沢山キスしてやる。俺の匂いが、体に染み付くくらいになぁ!ヒヒ!」
『明日仕事だから程々にしてね』
「お仕置きだっていたはずだぜぇ?」
『まだ有効なの!?』
「あぁ」
『わぁ!下ろせ!変態!』
「おいおい。恋人にそれはないだろ?」
さぁ、帰るぜ。歩きだしたジョーカー。路地裏からすいすいななしの家を目指した。
家に着く頃にはすっかりジョーカーの香りがななしに染み付いていた。そんな火薬と薬品と少しの紙幣の香りに包まれながら、ふたりは永遠お互いを求めあったのだった。