小話集1
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(真島/恋人)
『吾朗さんって意外と器用ですよね〜』
「唐突やのぉ」
真島組の事務所。
大きな机で書き物をしていた真島のそばに居たななしは彼が書いた字を眺めながらそう呟いた。
少し達筆ではあるが文字全体は見やすく、とても整っている。
奇抜な見た目に反してまるでお手本のような字を書いている真島が少し面白くて。所謂ギャップ萌えの一種かもしれないとななしは小さく笑いながらも『羨ましいです』とそう返した。
「字の上手さは器用不器用とは関係ないんとちゃうか?」
『そうかな?うーん、でもどの道吾朗さんは器用だと思う!』
「どこがやねん」
『細かい作業とか得意じゃないですか〜』
「細かい作業ぉ?あんまピンとこぉへんわ」
本人はあまり思い当たる節が無いらしいが、ななしには真島が器用だと思えるエピソードが沢山ある。
最近だと桐生と戦うためにと力を入れていたポケットサーキットという小さな車のマシンを使った遊びだ。
決まったコースに自分の手でカスタマイズしたマシンを走らせ速さを競うものらしい。
色々な道具を駆使してマシンを組み立てている真島の手先を見ては器用だな〜と感じたのは記憶に新しい。
他にも真島がゴロ美(女装)に扮する際の化粧だったり、愛用している刀の手入れだったり、数え出すとキリが無いほど真島器用エピソードがある。
『何だか吾朗さんて…女のアタシよりなんでも出来ちゃう系じゃないですか?女子力高めって感じ』
「あんまり褒められとる気ぃせんのぉ」
『えー?めちゃくちゃ褒めてますよ!試しに今度なにか料理作ってみて欲しい、本格的なもの出来上がりそう!』
「ほな、何食いたいか考えとけよ。俺が一から作ったるわ!」
『い、いいんですか!わぁーい、他のしみ〜』
「ヒヒッ、味の保証はせぇへんで?」
『なんだかんだ言って最終的にはそれはもう美味しいものが出来上がるんだろうなぁと予想します』
「ななしはちと俺を買い被りすぎとちゃうか?」
『吾朗さんがそれだけ器用だって事ですよ!』
「料理も器用不器用は関係ない気がするで」
短刀を使いこなす真島ならきっと包丁の扱いにも長けているのだろう。
野菜や果物をするすると綺麗に切る真島の姿がなんとなく想像できてななしは面白そうにクスクスと笑ってしまった。
同時に包丁の扱いが苦手な自分には少し羨ましくも思えた。
その器用さと女子力、少しだけで良いから分けてくれないかなぁ。
喋りながらもペンを動かしていた真島の手先を見ながらななしはそんな風に思っていた。
『アタシももう少し吾朗さんみたいに何でも器用にこなせる指先と要領の良さが欲しい…あと字綺麗になりたいなぁ』
「お前の字綺麗やんけ。丸っこくて可愛ええやろ」
『ふふ、それって綺麗っていいます?』
「見やすくて読みやすいんやし綺麗に分類されるんとちゃうんか?」
『アタシはどちらかと言うと吾朗さんみたいにカッコイイ字が書きたいですね!』
「別にいまのままでええやろ。カクカクな字ぃ書いとったら違和感あるわ」
『違和感ありますか〜』
「大ありや」
せめてもっと大人っぽい字を書くことが出来たらカッコイイんじゃないだろうか。
別に今までこの字でも十分生活できたことは確かだが、綺麗に越したことはないし見栄えもいいと思うのだが…。
真島は今のまま、少し癖のある丸い字でいいと言う。
決して否定的な意味ではなく、変わらなくていいという意味合いを含んでいたのだろうがななし的に真島の発言が少し面白くなくて、なんとなくシュンと項垂れててしまった。
「ななし」
真島なりに気にかけてくれた発言だったのだと己に言い聞かせて自分の名前を呼ぶ彼に向き直ったななし。
顔を起こした瞬間。
『わっ!』
椅子に座っていた真島に腕を掴まれて、強く引き寄せられてしまったのだ。
彼の太ももの上に乗っかるような形で倒れ込んでしまったななしは慌てて起き上がろうと机に手を置き足を地面につけようと姿勢を正したのだが。
それを静止するように真島の逞しい腕で頭と腰を抱き寄せらてしまい結局また彼の太ももの上に落ち着いてしまった。
『ご、吾朗さん?どうしました?』
ぎゅうと強く後頭部を押さえつけれてしまい、自ずと真島の分厚い胸板に頬がくっついてしまう。
地肌と地肌が触れ合うとほんのり暖かく、とても心地よく感じられた。
急に真島に抱き寄せられた真意が分からずななしは上目で彼を見上げると頭上から「ここに字かいてみ」と、低い声が降りてくる。
『わ、分かりました。何て書きます?』
「ほな真島吾朗って書いてみ?」
『真島吾朗ですね〜』
頭を抑えていた手が離れたため真島の上でモゾモゾと動き、机に体を向けたななしは言われた通りに紙に"真島吾朗"と書いた。
ほかの紙に書かれている真島の文字と見比べてみると自分の字はやはり丸っこくて。
まるで子供が書いたように見えてしまってななしは自嘲気味に笑うしか無かった。
『ふふふ、もうアタシの字と吾朗さんの字並べちゃマズイですって』
「何でや。別にええやろが」
『だってこんなに違うんですよ、笑っちゃいます』
「この角が少し丸なっとる所、筆圧がやたら濃い所、どこをどうとってもななしらしいで。可愛ええやん」
『うーん、可愛いいでしょうか…』
「おう、これ見とるとななしに見えてくるわ」
『ふふ、それってどうなんですか?』
黒の革手袋が嵌められた手がゆっくりと紙の上に書かれた字を滑り、まるで慈しむかのように動いた。
普段は体を動かす事が好きで喧嘩ばかりのその逞しい手が、まるで壊れ物を扱うように流麗に動くので少しだけ面食らってしまうななし。
器用だとは思っていたがそんな風にも動くのかと、寧ろ感心してしまう。
真島の流れるように動く手を目で追っていると、紙から離れて今度はボールペンを握っていた自分の手にゆっくりと重ねるように触れてきた。
まさかこちらにやってくるとは思っておらずビクッと肩を揺らしてしまったななし。
振動が真島にも伝わったのか頭上からクスクスと喉の奥で笑うような声が聞こえてきて何だか気恥しい。
しばらくすると指と指の隙間に真島の指が入り込んで来て、そのまま手の甲を包むように握られた。
大きな手に覆われた自分の手はたちまち見えなくなってしまい、『やっぱり大きいなぁ』と真島との体格差を感じていると不意に背後の彼が動き、そっと肩付近まで顔を寄せてくるのだ。
「お前は気に入らん気に入らん言うけど、俺は字も手も全部可愛ええと思っとんねん。変わってくれんなや」
そのまま耳元で低く真島に囁かれて一瞬にして顔に熱が集まってくるのを感じた。
鏡を見なくても分かってしまう、今の自分はとんでもなく顔が真っ赤になっているのだろう。
同時に真島の優しさと、自分を大切に思ってくれている気持ちを思い知らされてしまいどうしようもなく胸が締め付けられてしまうようだった。
『ご、吾朗さんっ…』
「まぁ、どうしてもかっこええ字が書きたいって言うんやったら俺が教えたるわ。まちごうても習いになんか行ったらアカンで。ただでさえ会える時間決まっとるんやさかい」
『ふふっ、いつも同じ家に帰ってるのに?』
「それでも足りんねん。絶対変な時間増やしたらアカン」
『習いに行きません。ついでに吾朗さんからも聞かないです。だって貴方がそれで良いって言ってくれたから、アタシもそれでいっかって思っちゃった』
「ヒヒッ、それが一番ええ結果やな!」
変にカッコ良さを求めるよりも、恋人が認めてくれている今のまま、ありのままが一番いいのかもしれない。
全てを受け止めて可愛いと言ってくれた真島の溢れんばかりの好意を感じ取ったななしは心の奥底から満たされるようだった。
やはり器用な事も容量が良く女子力が高くて字が綺麗な所も羨ましいが、今のまま変わってくれるなとそう言った真島の言葉を信じてまずは今の自分を受け入れてあげよう。
そうすればきっとこの字も、不器用な自分の事ももっと好きになれる気がする。
『吾朗さん、ありがとう。…なんだか泣きそう』
「なんでやねん!どこに泣く要素があんねん!」
『んー、吾朗さんが優しくてカッコイイから』
「せやったら泣くんやなくて喜ばんかい」
『えへへ、確かに。吾朗さん、好きです』
「…不意打ちはやめぇ。仕事中やで」
『だって本当なんだもん。こんなアタシを受け入れてくれるスパダリはこの世で貴方しかいないです』
「スパダリってなんやねん」
『ふふ、スーパーダーリンですよ』
「聞いたことないで、死語やないか?」
『ちゃんと息してますぅ!聞いたことない言葉だからって死語にしちゃダメですよ〜』
知らんわと首を傾げている真島の可愛らしいこと。
先程はかっこよくて、素敵だったが今はうんと可愛いらしい。
これもギャップだと笑を零したななしは、未だに悩んでいる真島の逞しい体へと抱きついた。
ジャケットと素肌の間に腕を回し体重を預けるように抱きつけば、「お前ぬくいのぉ」とどこか優しい声音でそう言った真島。
自分の背中に回ってくる逞しい腕の心地良さにそっと目を閉じて、ななしは小さく『ありがとう』と呟いたのだった。
祝☆組長真島⑩話目!
ななしちゃんは家事とかは普通にできるけどちょい不器用。真島さんは多分やろうと思えばなんでも出来ちゃう器用な人。
お互い足りない部分を補って生きてたらエモいですよね( ˇωˇ )
『吾朗さんって意外と器用ですよね〜』
「唐突やのぉ」
真島組の事務所。
大きな机で書き物をしていた真島のそばに居たななしは彼が書いた字を眺めながらそう呟いた。
少し達筆ではあるが文字全体は見やすく、とても整っている。
奇抜な見た目に反してまるでお手本のような字を書いている真島が少し面白くて。所謂ギャップ萌えの一種かもしれないとななしは小さく笑いながらも『羨ましいです』とそう返した。
「字の上手さは器用不器用とは関係ないんとちゃうか?」
『そうかな?うーん、でもどの道吾朗さんは器用だと思う!』
「どこがやねん」
『細かい作業とか得意じゃないですか〜』
「細かい作業ぉ?あんまピンとこぉへんわ」
本人はあまり思い当たる節が無いらしいが、ななしには真島が器用だと思えるエピソードが沢山ある。
最近だと桐生と戦うためにと力を入れていたポケットサーキットという小さな車のマシンを使った遊びだ。
決まったコースに自分の手でカスタマイズしたマシンを走らせ速さを競うものらしい。
色々な道具を駆使してマシンを組み立てている真島の手先を見ては器用だな〜と感じたのは記憶に新しい。
他にも真島がゴロ美(女装)に扮する際の化粧だったり、愛用している刀の手入れだったり、数え出すとキリが無いほど真島器用エピソードがある。
『何だか吾朗さんて…女のアタシよりなんでも出来ちゃう系じゃないですか?女子力高めって感じ』
「あんまり褒められとる気ぃせんのぉ」
『えー?めちゃくちゃ褒めてますよ!試しに今度なにか料理作ってみて欲しい、本格的なもの出来上がりそう!』
「ほな、何食いたいか考えとけよ。俺が一から作ったるわ!」
『い、いいんですか!わぁーい、他のしみ〜』
「ヒヒッ、味の保証はせぇへんで?」
『なんだかんだ言って最終的にはそれはもう美味しいものが出来上がるんだろうなぁと予想します』
「ななしはちと俺を買い被りすぎとちゃうか?」
『吾朗さんがそれだけ器用だって事ですよ!』
「料理も器用不器用は関係ない気がするで」
短刀を使いこなす真島ならきっと包丁の扱いにも長けているのだろう。
野菜や果物をするすると綺麗に切る真島の姿がなんとなく想像できてななしは面白そうにクスクスと笑ってしまった。
同時に包丁の扱いが苦手な自分には少し羨ましくも思えた。
その器用さと女子力、少しだけで良いから分けてくれないかなぁ。
喋りながらもペンを動かしていた真島の手先を見ながらななしはそんな風に思っていた。
『アタシももう少し吾朗さんみたいに何でも器用にこなせる指先と要領の良さが欲しい…あと字綺麗になりたいなぁ』
「お前の字綺麗やんけ。丸っこくて可愛ええやろ」
『ふふ、それって綺麗っていいます?』
「見やすくて読みやすいんやし綺麗に分類されるんとちゃうんか?」
『アタシはどちらかと言うと吾朗さんみたいにカッコイイ字が書きたいですね!』
「別にいまのままでええやろ。カクカクな字ぃ書いとったら違和感あるわ」
『違和感ありますか〜』
「大ありや」
せめてもっと大人っぽい字を書くことが出来たらカッコイイんじゃないだろうか。
別に今までこの字でも十分生活できたことは確かだが、綺麗に越したことはないし見栄えもいいと思うのだが…。
真島は今のまま、少し癖のある丸い字でいいと言う。
決して否定的な意味ではなく、変わらなくていいという意味合いを含んでいたのだろうがななし的に真島の発言が少し面白くなくて、なんとなくシュンと項垂れててしまった。
「ななし」
真島なりに気にかけてくれた発言だったのだと己に言い聞かせて自分の名前を呼ぶ彼に向き直ったななし。
顔を起こした瞬間。
『わっ!』
椅子に座っていた真島に腕を掴まれて、強く引き寄せられてしまったのだ。
彼の太ももの上に乗っかるような形で倒れ込んでしまったななしは慌てて起き上がろうと机に手を置き足を地面につけようと姿勢を正したのだが。
それを静止するように真島の逞しい腕で頭と腰を抱き寄せらてしまい結局また彼の太ももの上に落ち着いてしまった。
『ご、吾朗さん?どうしました?』
ぎゅうと強く後頭部を押さえつけれてしまい、自ずと真島の分厚い胸板に頬がくっついてしまう。
地肌と地肌が触れ合うとほんのり暖かく、とても心地よく感じられた。
急に真島に抱き寄せられた真意が分からずななしは上目で彼を見上げると頭上から「ここに字かいてみ」と、低い声が降りてくる。
『わ、分かりました。何て書きます?』
「ほな真島吾朗って書いてみ?」
『真島吾朗ですね〜』
頭を抑えていた手が離れたため真島の上でモゾモゾと動き、机に体を向けたななしは言われた通りに紙に"真島吾朗"と書いた。
ほかの紙に書かれている真島の文字と見比べてみると自分の字はやはり丸っこくて。
まるで子供が書いたように見えてしまってななしは自嘲気味に笑うしか無かった。
『ふふふ、もうアタシの字と吾朗さんの字並べちゃマズイですって』
「何でや。別にええやろが」
『だってこんなに違うんですよ、笑っちゃいます』
「この角が少し丸なっとる所、筆圧がやたら濃い所、どこをどうとってもななしらしいで。可愛ええやん」
『うーん、可愛いいでしょうか…』
「おう、これ見とるとななしに見えてくるわ」
『ふふ、それってどうなんですか?』
黒の革手袋が嵌められた手がゆっくりと紙の上に書かれた字を滑り、まるで慈しむかのように動いた。
普段は体を動かす事が好きで喧嘩ばかりのその逞しい手が、まるで壊れ物を扱うように流麗に動くので少しだけ面食らってしまうななし。
器用だとは思っていたがそんな風にも動くのかと、寧ろ感心してしまう。
真島の流れるように動く手を目で追っていると、紙から離れて今度はボールペンを握っていた自分の手にゆっくりと重ねるように触れてきた。
まさかこちらにやってくるとは思っておらずビクッと肩を揺らしてしまったななし。
振動が真島にも伝わったのか頭上からクスクスと喉の奥で笑うような声が聞こえてきて何だか気恥しい。
しばらくすると指と指の隙間に真島の指が入り込んで来て、そのまま手の甲を包むように握られた。
大きな手に覆われた自分の手はたちまち見えなくなってしまい、『やっぱり大きいなぁ』と真島との体格差を感じていると不意に背後の彼が動き、そっと肩付近まで顔を寄せてくるのだ。
「お前は気に入らん気に入らん言うけど、俺は字も手も全部可愛ええと思っとんねん。変わってくれんなや」
そのまま耳元で低く真島に囁かれて一瞬にして顔に熱が集まってくるのを感じた。
鏡を見なくても分かってしまう、今の自分はとんでもなく顔が真っ赤になっているのだろう。
同時に真島の優しさと、自分を大切に思ってくれている気持ちを思い知らされてしまいどうしようもなく胸が締め付けられてしまうようだった。
『ご、吾朗さんっ…』
「まぁ、どうしてもかっこええ字が書きたいって言うんやったら俺が教えたるわ。まちごうても習いになんか行ったらアカンで。ただでさえ会える時間決まっとるんやさかい」
『ふふっ、いつも同じ家に帰ってるのに?』
「それでも足りんねん。絶対変な時間増やしたらアカン」
『習いに行きません。ついでに吾朗さんからも聞かないです。だって貴方がそれで良いって言ってくれたから、アタシもそれでいっかって思っちゃった』
「ヒヒッ、それが一番ええ結果やな!」
変にカッコ良さを求めるよりも、恋人が認めてくれている今のまま、ありのままが一番いいのかもしれない。
全てを受け止めて可愛いと言ってくれた真島の溢れんばかりの好意を感じ取ったななしは心の奥底から満たされるようだった。
やはり器用な事も容量が良く女子力が高くて字が綺麗な所も羨ましいが、今のまま変わってくれるなとそう言った真島の言葉を信じてまずは今の自分を受け入れてあげよう。
そうすればきっとこの字も、不器用な自分の事ももっと好きになれる気がする。
『吾朗さん、ありがとう。…なんだか泣きそう』
「なんでやねん!どこに泣く要素があんねん!」
『んー、吾朗さんが優しくてカッコイイから』
「せやったら泣くんやなくて喜ばんかい」
『えへへ、確かに。吾朗さん、好きです』
「…不意打ちはやめぇ。仕事中やで」
『だって本当なんだもん。こんなアタシを受け入れてくれるスパダリはこの世で貴方しかいないです』
「スパダリってなんやねん」
『ふふ、スーパーダーリンですよ』
「聞いたことないで、死語やないか?」
『ちゃんと息してますぅ!聞いたことない言葉だからって死語にしちゃダメですよ〜』
知らんわと首を傾げている真島の可愛らしいこと。
先程はかっこよくて、素敵だったが今はうんと可愛いらしい。
これもギャップだと笑を零したななしは、未だに悩んでいる真島の逞しい体へと抱きついた。
ジャケットと素肌の間に腕を回し体重を預けるように抱きつけば、「お前ぬくいのぉ」とどこか優しい声音でそう言った真島。
自分の背中に回ってくる逞しい腕の心地良さにそっと目を閉じて、ななしは小さく『ありがとう』と呟いたのだった。
祝☆組長真島⑩話目!
ななしちゃんは家事とかは普通にできるけどちょい不器用。真島さんは多分やろうと思えばなんでも出来ちゃう器用な人。
お互い足りない部分を補って生きてたらエモいですよね( ˇωˇ )