ミニ小話
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『うーん、やっぱり狂犬と言うより大型犬って感じ』
ななしの柔らかな太ももを枕にゾンビ映画を観ていた真島は聞こえてきた呟きに「なんやって?」と顔を起こした。
するとこちらを見下ろす大きく綺麗な瞳と視線が合わさる。
ななしが柔らかい笑みを浮かべ『ふふ、やっぱり貴方はシェパードとかハスキー系だと思うなぁ』と、前髪をかき上げるように額を撫でるため真島は擽ったくて仕方がない。
ななしの手の感触に目を細めつつ真島は、彼女が呟いた言葉を頭の中で反芻しながら意味を考えた。
「ちゅうと何や、俺はただの犬っころっちゅうことか」
『ふふ、でも吾朗さん巷では"狂犬"って言われてるんでしょ?だから犬と言えば犬じゃないですか』
「犬と言えば犬ってどんな文言やねん。俺は列記とした人間や」
『知ってます!貴方はかっこいいアタシの恋人様です!』
「おう、それを分かっとんならかまへんわ」
『ふふ、分かってますぅ〜ただ吾朗さんがね、狂犬って呼ばれてる理由が分からないなぁと思いまして。だって狂犬って程恐ろしいでしょうか?顔は威圧的だけどこんなに優しいのに…』
「あぁ?威圧的やとぉ?」
『威圧的じゃないの?この髭とか』
ななしはくすくすと笑いながらも触っていた額から手を離すと、次は顎髭へ手を伸ばした。
そのまま逆立てるように髭を撫でるためとてもむず痒い。
ジョリジョリとなんとも言えない音が響く中、妙な擽ったさを感じた真島は仕返しとばかりに己も手を伸ばし、無防備なななしの頬をむんずと掴んだ。
『あっ、ちょっと、吾朗さんっ、ふふ!擽ったい』
「おあいこやろがい」
見た目以上に柔らかな頬を伸ばしたり揉んだりしながら、真島は自身が"嶋野の狂犬"と呼ばれ始めた頃をぼんやりと思い起こした。
それは遠い昔。"兄弟"のため己の為にと監獄のような町で、色々な事に奔走していた頃だ。
二進も三進も行かず、日々憔悴していく中で今目の前にいるななしに出会いお互い強く惹かれあった。
味気ない毎日を彩ってくれる愛おしいこの子を手放したくはないと半ばヤケになりながらも据を解放すべく、怒り、狂い、暴れ、そして今に至る。
なりふり構わずに暴れ狂ったこと、自身の親にさえ牙を向いたこと、それらが"嶋野の狂犬"と言われる所以であり、きっかけだ。
あの頃の己は本当に猪突猛進であったし、ななししか見えていなかった。
真島は昔を思い起こしながら己が如何に自己中心的で視野が狭かったのかを改めて実感してしまい、思わず自嘲気味に笑ってしまった。
"嶋野の狂犬"とは見た目や性格、凶暴性など真島の内面や外見などを反映した渾名であると同時に、ななしへの愚直な迄の愛を含んだ渾名でもある。
あの時彼女を手に入れるために躍起になら無ければ付くことは無かった渾名なのだから。
真島は是が非でも失いたくはなかった愛おしいななしのよく伸びる頬をつかみ優しく引っ張りながら「理由なんて知らんでもええやんけ」とポツリと零した。
『えぇ〜知りたい』
「知ってどないするんや」
『うーん、少しは狂犬らしく見えるかなぁと思って』
「ヒヒッ……どやろなぁ」
『い、意味深!ますます気になります!』
「まぁ、そのうちどっかで分かるやろ」
『吾朗さんが教えてくれてもいいんですよ?』
「俺から言うつもりは無いで」
『え!?そっかぁ、じゃぁ、桐生さんに聞いてみます』
「桐生ちゃんも知らんやろ」
『……じゃぁ、西谷さんは?』
「知らん」
『誰なら知ってる?』
「今は俺くらいやろ」
『…吾朗さん、教えて?ね?』
「ヒヒッ。色仕掛けは通用せぇへんで」
『吾朗さんのケチ!』
『もう!』と少し拗ねたように言うななしが愛らしい。少し空気の入った頬は膨らみ、柔らかさが一段とました様だ。
だがななしに何を言われようとも渾名の理由を教えるつもりは真島にはない。
この重荷にもなり得る愛はまだななしに伝えるには早すぎる。
それに己のななし以外にこと関しての狭量さを知られるのは純粋に面白くないから。
『そんな意地悪な吾朗さんはやっぱり狂犬です!』
「大型犬やなかったんか?」
『今から狂犬になりました!貴方のマンションに狂犬注意!のシール貼っちゃいますからね』
「ヒヒッ!事実やしな。周知できてええかもしれんで」
『もっと嫌がってよ〜』
「お前がする行動が嫌なわけあるか。全部可愛らしいわ」
『な、なんですかそれ』
「お前が可愛ええっちゅうねん」
『吾朗さんっ、ん!』
触れていた頬が赤みと熱を帯びていく。
ななしの反応が可愛らしくて、堪らず後頭部を掴むと彼女を引き寄せ唇を奪っていた。
『はぁ、ん…やっぱり貴方は狂犬です』
「ヒヒッ!良かったのぉ、理由知れて」
『全然違っ、んっ…はぁ』
1度キスをしてしまえば止まることは出来ず。
己の中に芽生えた劣情をななしにぶつけるように真島は唇に食らいついた。
『んっ、あっ…吾朗さんのえっち』
「狂犬やさかいのぉ…許してや」
『もぅ…』
盲るほどななしを欲した"狂犬"。
それは今も昔も不変ない。
目の前で快楽に身悶えするななしに酷く興奮した真島は"狂犬"の如く彼女を押し倒すと、本能のままに貪る。
「(……"狂犬"か…言い得て妙や)」
ななしの柔らかな太ももを枕にゾンビ映画を観ていた真島は聞こえてきた呟きに「なんやって?」と顔を起こした。
するとこちらを見下ろす大きく綺麗な瞳と視線が合わさる。
ななしが柔らかい笑みを浮かべ『ふふ、やっぱり貴方はシェパードとかハスキー系だと思うなぁ』と、前髪をかき上げるように額を撫でるため真島は擽ったくて仕方がない。
ななしの手の感触に目を細めつつ真島は、彼女が呟いた言葉を頭の中で反芻しながら意味を考えた。
「ちゅうと何や、俺はただの犬っころっちゅうことか」
『ふふ、でも吾朗さん巷では"狂犬"って言われてるんでしょ?だから犬と言えば犬じゃないですか』
「犬と言えば犬ってどんな文言やねん。俺は列記とした人間や」
『知ってます!貴方はかっこいいアタシの恋人様です!』
「おう、それを分かっとんならかまへんわ」
『ふふ、分かってますぅ〜ただ吾朗さんがね、狂犬って呼ばれてる理由が分からないなぁと思いまして。だって狂犬って程恐ろしいでしょうか?顔は威圧的だけどこんなに優しいのに…』
「あぁ?威圧的やとぉ?」
『威圧的じゃないの?この髭とか』
ななしはくすくすと笑いながらも触っていた額から手を離すと、次は顎髭へ手を伸ばした。
そのまま逆立てるように髭を撫でるためとてもむず痒い。
ジョリジョリとなんとも言えない音が響く中、妙な擽ったさを感じた真島は仕返しとばかりに己も手を伸ばし、無防備なななしの頬をむんずと掴んだ。
『あっ、ちょっと、吾朗さんっ、ふふ!擽ったい』
「おあいこやろがい」
見た目以上に柔らかな頬を伸ばしたり揉んだりしながら、真島は自身が"嶋野の狂犬"と呼ばれ始めた頃をぼんやりと思い起こした。
それは遠い昔。"兄弟"のため己の為にと監獄のような町で、色々な事に奔走していた頃だ。
二進も三進も行かず、日々憔悴していく中で今目の前にいるななしに出会いお互い強く惹かれあった。
味気ない毎日を彩ってくれる愛おしいこの子を手放したくはないと半ばヤケになりながらも据を解放すべく、怒り、狂い、暴れ、そして今に至る。
なりふり構わずに暴れ狂ったこと、自身の親にさえ牙を向いたこと、それらが"嶋野の狂犬"と言われる所以であり、きっかけだ。
あの頃の己は本当に猪突猛進であったし、ななししか見えていなかった。
真島は昔を思い起こしながら己が如何に自己中心的で視野が狭かったのかを改めて実感してしまい、思わず自嘲気味に笑ってしまった。
"嶋野の狂犬"とは見た目や性格、凶暴性など真島の内面や外見などを反映した渾名であると同時に、ななしへの愚直な迄の愛を含んだ渾名でもある。
あの時彼女を手に入れるために躍起になら無ければ付くことは無かった渾名なのだから。
真島は是が非でも失いたくはなかった愛おしいななしのよく伸びる頬をつかみ優しく引っ張りながら「理由なんて知らんでもええやんけ」とポツリと零した。
『えぇ〜知りたい』
「知ってどないするんや」
『うーん、少しは狂犬らしく見えるかなぁと思って』
「ヒヒッ……どやろなぁ」
『い、意味深!ますます気になります!』
「まぁ、そのうちどっかで分かるやろ」
『吾朗さんが教えてくれてもいいんですよ?』
「俺から言うつもりは無いで」
『え!?そっかぁ、じゃぁ、桐生さんに聞いてみます』
「桐生ちゃんも知らんやろ」
『……じゃぁ、西谷さんは?』
「知らん」
『誰なら知ってる?』
「今は俺くらいやろ」
『…吾朗さん、教えて?ね?』
「ヒヒッ。色仕掛けは通用せぇへんで」
『吾朗さんのケチ!』
『もう!』と少し拗ねたように言うななしが愛らしい。少し空気の入った頬は膨らみ、柔らかさが一段とました様だ。
だがななしに何を言われようとも渾名の理由を教えるつもりは真島にはない。
この重荷にもなり得る愛はまだななしに伝えるには早すぎる。
それに己のななし以外にこと関しての狭量さを知られるのは純粋に面白くないから。
『そんな意地悪な吾朗さんはやっぱり狂犬です!』
「大型犬やなかったんか?」
『今から狂犬になりました!貴方のマンションに狂犬注意!のシール貼っちゃいますからね』
「ヒヒッ!事実やしな。周知できてええかもしれんで」
『もっと嫌がってよ〜』
「お前がする行動が嫌なわけあるか。全部可愛らしいわ」
『な、なんですかそれ』
「お前が可愛ええっちゅうねん」
『吾朗さんっ、ん!』
触れていた頬が赤みと熱を帯びていく。
ななしの反応が可愛らしくて、堪らず後頭部を掴むと彼女を引き寄せ唇を奪っていた。
『はぁ、ん…やっぱり貴方は狂犬です』
「ヒヒッ!良かったのぉ、理由知れて」
『全然違っ、んっ…はぁ』
1度キスをしてしまえば止まることは出来ず。
己の中に芽生えた劣情をななしにぶつけるように真島は唇に食らいついた。
『んっ、あっ…吾朗さんのえっち』
「狂犬やさかいのぉ…許してや」
『もぅ…』
盲るほどななしを欲した"狂犬"。
それは今も昔も不変ない。
目の前で快楽に身悶えするななしに酷く興奮した真島は"狂犬"の如く彼女を押し倒すと、本能のままに貪る。
「(……"狂犬"か…言い得て妙や)」