小話集2
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(真島建設/恋人)
「ななしさんお疲れ様です」
「お疲れ様です」
『あ、はい。お疲れ様です』
今日も仕事が終わり西公園内にある真島組の事務所にやってきたななし。
いつも通り"ななし専用入口"から中に入ると、二人の組員が仁王立ちで出迎えた。本来扉の前には監視役が一人だけしかいないはずだが、今日は何かが特別なのか二人おり、しかもどちらもかなり屈強な体つきをしていて見た目はかなり厳つい。
男たちの風貌と仁王立ちに威圧感を感じ些か戦いているとそのうちの一人が「ななしさん。危ないですさかいここにおってください」と事務所に行かないようにと道を遮った。
なにがどう危ないのか分からず素直に男たちに問えば"今作業場で乗り込んできたチンピラ達と真島組が喧嘩をしている"のだと事細かく理由を教えてくれた。
チンピラたちは地上げ屋で、この場所や仕事を奪いに真島組の事務所に頻繁に来ているらしい。
その度に真島組や駆り出された桐生によって追い返されているらしいが、今日はたまたまその喧嘩と遭遇してしまったようであった。
角材や資材が飛んでくるかもしれないということで喧嘩が終わるまでこの場で待っていて欲しいと男たちはそう言う。
ななしも巻き込まれて怪我をしたり痛い思いをするのは不本意であったため男たちの頼みを聞き入れ、なるべく物陰から身を隠しながら喧嘩をしているであろう真島を探した。
『(あ、いた!)』
真島の見た目はとてもド派手な為、ななしは直ぐ彼が何処にいるのか見つけることが出来た。
何故か真島はトレードマークのジャケットは羽織っておらず上半身は裸で、雄々しくも仰々しい般若や白蛇などが丸見えだった。
『……』
そんな般若が描かれた逞しく広い背中を見つめていると、どうしても目が離せなくなってしまうななし。
真島がパンチなどを繰り広げる際に浮き出た筋や筋肉が形を変えて動き、般若の表情が変動する。
桜や蛇に隠れている腕の筋や血管も真島の動きに合わせて浮かび上がったり消えたりし、何故かとても艶めかしい。
素敵な刺青もそうだが、真島の逞しく引き締まった体も楽しそうな表情も全てがとても男らしく思え、ただ見ていただけなのにななしの胸は早鐘を打ち始めた。
次第にその男らしさに当てられ下腹部がズクンと疼いてくるようで、ななしはキュッと下唇を噛み締める。
誤魔化しようなどない程。今のななしは喧嘩を楽しんでいる真島に、そして真島の逞しい体に欲情していた。
『……はぁ』
「……」
「……」
喧嘩をしている姿に体が疼く…なんてそんな事あるはずが無い、そう思っているななしだが意志とは関係なく悩ましい吐息が漏れた。
ななしは今自分がどれほどうっとりと目を細め、恍惚の表情を浮かべているか気づきもしない。
傍に立っていた真島組の組員だけがその事実を知ると同時に、急に厭らしい顔つきになったななしに少し動揺している。
『……』
「あ、兄貴!地上げ屋撤収して行きましたっす!」
「分かっとるわ。ななしさん、そんな顔しとらんと…やなくて!親父んとこ行ってやって下さい」
『えっ、あ、はいっ』
「真っ直ぐ振り返らず行って下さい!」
『?わ、わかりました』
あまりに扇情的でまるで男を誘うような顔をするななしに動揺を隠せない二人は、慌てて彼女を送り出した。
ななしは何故組員の二人が焦っているのか分からずキョトンとしながらも、言われたように振り返ることはせずに一直線に真島の元へと向かった。
『ご、吾朗さんっ』
「んぁ?お、ななしやんけ。来とったんか?」
『はい、今来たところです』
地上げ屋を追い返したことで喜ぶ組員たちとひと暴れし満足そうな真島に駆け寄ったななし。
真島は直ぐにななしの存在に気がついたようでくるりと振り返ると、どこか嬉しそうに楽しそうに口角を上げた。
そんな真島に釣られるようにして微笑んだななしは『痛むところは無いですか?』と、目の前の恋人を見上げ手を握りしめる。
「痛むとこなんて無い。そんなことよりななし」
『はい、何でしょう?』
「お前…大分エロい顔しとんで」
『…え?』
「なんでそないに蕩けた顔しとんねん。何があったか説明してみぃ」
『えっ、そ、そんな顔してないっ』
「俺を誰やおもとんねん。お前の恋人様やで。俺に分からんことなんてないわ」
『あっ…えっと……わっ!?』
ななしが握りしめた手を今度は真島がしっかりと握り直し力いっぱい引き寄せた。
急に真島の素肌に触れられるような近さになってしまい目を剥くななし。
組員が傍にいるのにと焦ったななしは離れようと藻掻くが真島がそれを許すはずもない。
黄色いヘルメットのツバと鼻先が触れ合ったまま、鋭い隻眼がこちらを見据えた。
「正直に言えんようなことか?」
『ち、違っ。そう言う訳では無いです。でも…少しここでは言い辛いから』
「言い辛い?ほな耳打ちしてみぃ」
『…』
真島はななしから耳打ちしやすいように横を向いた。
こうなってしまっては本当の事を真島に伝える他ないだろう。
正直に真島の喧嘩をする姿や体、そして表情に欲情してしまったのだと伝えることは憚られるが、こうなってしまっては正直に話さなければ真島は許してくれない。
ななしは真島の性格をよく知っていたため繕ったところで意味が無いと理解している。
それならば正直に伝えてしまった方が楽だと、意を決して真島の耳元まで近寄り小声で囁いた。
『あ、貴方の…喧嘩をしている姿がかっこよくて…ドキドキしてしまったんです…』
打ち明ける事は顔から火が出るほど恥ずかしい。
ななしの顔面はゆでダコのように真っ赤であった。
「ヒヒッ!なるほどのぉ…ほんでムラムラしてもうたんか」
『なっ、そんな大きな声でっ!それにそうじゃなくて!』
「隠さんでもええ。言うたやろ?俺にわからん事なんてないってな」
『あ、吾朗さんっ』
「俺もムラムラして可愛ええ顔しとるお前にムラムラしたさかい、帰ろか」
『えっ!?』
「ほなワシとななしは帰るさかい、適当に処理しとけよ」
「「「はいっ!!お疲れ様です!!!」」」
『ちょっと吾朗さんっ』
歩き出した真島に腰を抱かれたななし。
強引に前に進む真島に足がもつれてしまわないように注意しながらついて行く。
せっかく小声で真島にだけ伝えたというのに、意地の悪い彼により近くにいた組員たちに諸々バレてしまった。
気まずそうに目をそらす馴染みの組員たちに羞恥心と罪悪感が募る。
『あ、あのお仕事は?』
「明日や明日。お前を抱くほうが今はなによりも大事やろ」
『なに言ってるんですかっ』
「せやけどムラムラしてもうたんやろ?その熱沈めれんのは俺だけなんや、無視してもええんか?あ?」
『そ、それは…て、いうかムラムラなんてっ』
「素直になりや。ななしの顔には書いてあんねん。はよ、抱いてってな」
『書いてないっ!』
「ヒヒッ!はよ歩き」
『もぉー!意地悪っ!ていうか、ジャケット着てください!』
「置いてきた」
『え!?』
「お前を抱く方が大事や言うたやろ?」
色々とツッコミたい事はあるのだが、喧嘩をする真島がカッコイイと感じられたのは事実。
今からそんなカッコイイ彼に抱かれるのだと思うとななしの下腹部は先程よりも随分と深く疼く様であった。
向かった先は自宅…ではなく。近場のラブホテル。
真島曰く「我慢できひん」らしい。
この後ななしは喧嘩で昂ったのか真島にいつも以上に激しく抱かれ、散々喘がされる事となる。
(ななし、お前結構変態やな)
(え!?)
(喧嘩する裸の男で興奮するんか)
(貴方だからでしょ!!他の人が裸で喧嘩してても興奮しません)
(…なんやその殺し文句。もっかい抱いて欲しいっちゅう事か?)
(そんなわけないです)
(遠慮せんでもええ。俺に任せとき)
(えっ、あ、あー!!)
「ななしさんお疲れ様です」
「お疲れ様です」
『あ、はい。お疲れ様です』
今日も仕事が終わり西公園内にある真島組の事務所にやってきたななし。
いつも通り"ななし専用入口"から中に入ると、二人の組員が仁王立ちで出迎えた。本来扉の前には監視役が一人だけしかいないはずだが、今日は何かが特別なのか二人おり、しかもどちらもかなり屈強な体つきをしていて見た目はかなり厳つい。
男たちの風貌と仁王立ちに威圧感を感じ些か戦いているとそのうちの一人が「ななしさん。危ないですさかいここにおってください」と事務所に行かないようにと道を遮った。
なにがどう危ないのか分からず素直に男たちに問えば"今作業場で乗り込んできたチンピラ達と真島組が喧嘩をしている"のだと事細かく理由を教えてくれた。
チンピラたちは地上げ屋で、この場所や仕事を奪いに真島組の事務所に頻繁に来ているらしい。
その度に真島組や駆り出された桐生によって追い返されているらしいが、今日はたまたまその喧嘩と遭遇してしまったようであった。
角材や資材が飛んでくるかもしれないということで喧嘩が終わるまでこの場で待っていて欲しいと男たちはそう言う。
ななしも巻き込まれて怪我をしたり痛い思いをするのは不本意であったため男たちの頼みを聞き入れ、なるべく物陰から身を隠しながら喧嘩をしているであろう真島を探した。
『(あ、いた!)』
真島の見た目はとてもド派手な為、ななしは直ぐ彼が何処にいるのか見つけることが出来た。
何故か真島はトレードマークのジャケットは羽織っておらず上半身は裸で、雄々しくも仰々しい般若や白蛇などが丸見えだった。
『……』
そんな般若が描かれた逞しく広い背中を見つめていると、どうしても目が離せなくなってしまうななし。
真島がパンチなどを繰り広げる際に浮き出た筋や筋肉が形を変えて動き、般若の表情が変動する。
桜や蛇に隠れている腕の筋や血管も真島の動きに合わせて浮かび上がったり消えたりし、何故かとても艶めかしい。
素敵な刺青もそうだが、真島の逞しく引き締まった体も楽しそうな表情も全てがとても男らしく思え、ただ見ていただけなのにななしの胸は早鐘を打ち始めた。
次第にその男らしさに当てられ下腹部がズクンと疼いてくるようで、ななしはキュッと下唇を噛み締める。
誤魔化しようなどない程。今のななしは喧嘩を楽しんでいる真島に、そして真島の逞しい体に欲情していた。
『……はぁ』
「……」
「……」
喧嘩をしている姿に体が疼く…なんてそんな事あるはずが無い、そう思っているななしだが意志とは関係なく悩ましい吐息が漏れた。
ななしは今自分がどれほどうっとりと目を細め、恍惚の表情を浮かべているか気づきもしない。
傍に立っていた真島組の組員だけがその事実を知ると同時に、急に厭らしい顔つきになったななしに少し動揺している。
『……』
「あ、兄貴!地上げ屋撤収して行きましたっす!」
「分かっとるわ。ななしさん、そんな顔しとらんと…やなくて!親父んとこ行ってやって下さい」
『えっ、あ、はいっ』
「真っ直ぐ振り返らず行って下さい!」
『?わ、わかりました』
あまりに扇情的でまるで男を誘うような顔をするななしに動揺を隠せない二人は、慌てて彼女を送り出した。
ななしは何故組員の二人が焦っているのか分からずキョトンとしながらも、言われたように振り返ることはせずに一直線に真島の元へと向かった。
『ご、吾朗さんっ』
「んぁ?お、ななしやんけ。来とったんか?」
『はい、今来たところです』
地上げ屋を追い返したことで喜ぶ組員たちとひと暴れし満足そうな真島に駆け寄ったななし。
真島は直ぐにななしの存在に気がついたようでくるりと振り返ると、どこか嬉しそうに楽しそうに口角を上げた。
そんな真島に釣られるようにして微笑んだななしは『痛むところは無いですか?』と、目の前の恋人を見上げ手を握りしめる。
「痛むとこなんて無い。そんなことよりななし」
『はい、何でしょう?』
「お前…大分エロい顔しとんで」
『…え?』
「なんでそないに蕩けた顔しとんねん。何があったか説明してみぃ」
『えっ、そ、そんな顔してないっ』
「俺を誰やおもとんねん。お前の恋人様やで。俺に分からんことなんてないわ」
『あっ…えっと……わっ!?』
ななしが握りしめた手を今度は真島がしっかりと握り直し力いっぱい引き寄せた。
急に真島の素肌に触れられるような近さになってしまい目を剥くななし。
組員が傍にいるのにと焦ったななしは離れようと藻掻くが真島がそれを許すはずもない。
黄色いヘルメットのツバと鼻先が触れ合ったまま、鋭い隻眼がこちらを見据えた。
「正直に言えんようなことか?」
『ち、違っ。そう言う訳では無いです。でも…少しここでは言い辛いから』
「言い辛い?ほな耳打ちしてみぃ」
『…』
真島はななしから耳打ちしやすいように横を向いた。
こうなってしまっては本当の事を真島に伝える他ないだろう。
正直に真島の喧嘩をする姿や体、そして表情に欲情してしまったのだと伝えることは憚られるが、こうなってしまっては正直に話さなければ真島は許してくれない。
ななしは真島の性格をよく知っていたため繕ったところで意味が無いと理解している。
それならば正直に伝えてしまった方が楽だと、意を決して真島の耳元まで近寄り小声で囁いた。
『あ、貴方の…喧嘩をしている姿がかっこよくて…ドキドキしてしまったんです…』
打ち明ける事は顔から火が出るほど恥ずかしい。
ななしの顔面はゆでダコのように真っ赤であった。
「ヒヒッ!なるほどのぉ…ほんでムラムラしてもうたんか」
『なっ、そんな大きな声でっ!それにそうじゃなくて!』
「隠さんでもええ。言うたやろ?俺にわからん事なんてないってな」
『あ、吾朗さんっ』
「俺もムラムラして可愛ええ顔しとるお前にムラムラしたさかい、帰ろか」
『えっ!?』
「ほなワシとななしは帰るさかい、適当に処理しとけよ」
「「「はいっ!!お疲れ様です!!!」」」
『ちょっと吾朗さんっ』
歩き出した真島に腰を抱かれたななし。
強引に前に進む真島に足がもつれてしまわないように注意しながらついて行く。
せっかく小声で真島にだけ伝えたというのに、意地の悪い彼により近くにいた組員たちに諸々バレてしまった。
気まずそうに目をそらす馴染みの組員たちに羞恥心と罪悪感が募る。
『あ、あのお仕事は?』
「明日や明日。お前を抱くほうが今はなによりも大事やろ」
『なに言ってるんですかっ』
「せやけどムラムラしてもうたんやろ?その熱沈めれんのは俺だけなんや、無視してもええんか?あ?」
『そ、それは…て、いうかムラムラなんてっ』
「素直になりや。ななしの顔には書いてあんねん。はよ、抱いてってな」
『書いてないっ!』
「ヒヒッ!はよ歩き」
『もぉー!意地悪っ!ていうか、ジャケット着てください!』
「置いてきた」
『え!?』
「お前を抱く方が大事や言うたやろ?」
色々とツッコミたい事はあるのだが、喧嘩をする真島がカッコイイと感じられたのは事実。
今からそんなカッコイイ彼に抱かれるのだと思うとななしの下腹部は先程よりも随分と深く疼く様であった。
向かった先は自宅…ではなく。近場のラブホテル。
真島曰く「我慢できひん」らしい。
この後ななしは喧嘩で昂ったのか真島にいつも以上に激しく抱かれ、散々喘がされる事となる。
(ななし、お前結構変態やな)
(え!?)
(喧嘩する裸の男で興奮するんか)
(貴方だからでしょ!!他の人が裸で喧嘩してても興奮しません)
(…なんやその殺し文句。もっかい抱いて欲しいっちゅう事か?)
(そんなわけないです)
(遠慮せんでもええ。俺に任せとき)
(えっ、あ、あー!!)