小話集2
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(支配人/恋人)
「ななし、すまん。今こんなもんしかないねん」
真島の手に握られているのはカップラーメン。
定番のカップラーメンでしょうゆ味だ。
******
昨晩グランドの営業が終了した後。
真島は恋人であるななしをアパートに連れ込み激しい行為に及んだ。
真島にとってななしとは小動物のように愛らしく、とても愛おしい存在だ。
そんな可愛くて可愛くて仕方の無いななしをアパートに連れ込んだ時点で、真島のありとあらゆる欲望が爆発し精魂尽きるまで腰を打ち付け結果、彼女は気絶するように眠ってしまった。
それから何時間か経過した昼時。目が覚めたななしが発した言葉は『おはよう』でも『こんにちは』でもなく『お腹すいた』の一言。
呟いた直後にか弱く腹の虫が鳴き、彼女が如何に空腹であるかを物語っていた。
昨晩まるで獣のように跨り、激しく全身を責め立て気絶させてしまったのだ。
それはもう体力も消耗しているだろうし、腹も減るだろう。
ななしを前にするとどうしても暴走してしまう自分に呆れつつ、腹を空かせた可哀想な彼女の為になにか食べ物はないかと部屋中を探したところ唯一見つけたのが今手にしているカップラーメンだったのだ。
せっかく恋人同士の空間で2人きりの朝を迎えたにもかかわらず食べるものがカップラーメンしかないと言うのも中々に侘しい。
それならば何か手料理でもと考えた真島だが、このアパートは基本的に寝泊まりするだけの空間であり何かを作ったりするような設備も器具もほとんど揃っていない。そもそも材料なども一切無い。
何かあるとすれば真島がよく飲んでいるタウリーナが2、3本冷蔵庫に入っているくらいだ。
そんな色気のないものをななしに差し出す訳にもいかず、かと言って起き抜けにカップラーメンを勧めることもとても憚られる。
こんなことになるならばななしの好物であるリンゴでも買い込んでおけばよかったと真島は深いため息を零した。
『かっぷ…らーめん…』
目覚めたばかりのななしは真島が持ってるカップラーメンをぼんやりと見つめたあとポツポツ呟いた。
寝起きということもありななしは舌っ足らずでとてもいじらしい。
それに今のななしはぶかぶかのワイシャツ一枚だけを着用している。ななしが寝落ちした際に真島が着せた真島のワイシャツだ。
故に着ているとは言え大きすぎて色々見えてしまいそうであるし、肌に張り付いた白い布は体が透けていてとても厭らしい。
とろんと覚醒しきらない瞳、眠いのか特有のほわほわとした雰囲気、舌っ足らずな喋り方、服装も顔も仕草も、全てがあまりに可愛らしくて。
目の前にいるななしの姿に落ち着いていたはずの性欲に再び火がつき、体の奥底が確かにじんわりと熱くなるのを真島はしっかりと感じた。
しかし自分のせいで空腹であるななしを、欲に任せて押し倒す事など出来るはずもなく。
まずは腹を満たしてやらねばいけないとなんとか体の昂りを沈めて、真島は目の前にいるななしに向き直った。
「ホンマにすまん、ななし。今なこんなもんしかないんや。起き抜けに食うようなもんやないけど、腹の足しにはなるかもしれん。どないする?」
『……なんで?』
「ん?どないしたんや?」
『なんであやまるんですか?』
こうして二人きりの時に食べるには色気もないし、なんの高級感もない。
それにカップラーメン一つで疲れた体を癒せるとも思えないし、起きたばかりの体で食べられるようなものでも無い。
しかし今ななしの腹を満たせる食料はこのカップラーメンしかないのだ。
昨晩無理に抱いたのは自分で、空腹にさせたのも自分、カップラーメンしか用意がないのも自分のせい。その為罪悪感しか湧かず自然と謝罪していた真島だが、当のななしは謝罪をされる理由が分からないとばかりに不思議そうに首を傾げている。
「恋人が腹空かせとんのにこんなもんしか持っとらんし、起きたばっかりでカップラーメンなんてなかなかしんどいやろ?もっとええもん用意しといたれば良かった思てな」
『真島さん、真島さん』
「どないしたん?ななし」
布団の上でちんまり座っているななしの少し癖だらけの髪を梳くように頭を撫でていれば、目が覚めてきたのか彼女は先程よりもハッキリとした声色で話し出した。
真島は頭に手を置いたままななしの話に耳を傾ける。
『アタシが思うに…重要なのはですね』
「おう」
『食べる場所とか食べるものじゃなくて…誰と食べるかだと思うんですよぅ…アタシは大好きな真島さんのお家で大好きな真島さんとかっぷらーめん食べられたらそれだけで嬉しいですもん…』
"綺麗な場所で高級なものが食べたいわけではない。恋人がいればそれだけで嬉しいのだ"と、なんの躊躇いもなく言い切ったななし。
彼女の瞳は真っ直ぐでどこまでも澄んでいる。
そんな綺麗な瞳を見れば内心をありのままを伝えてくれたことが明瞭に分かった。
言葉の節々に、ななしの穏やかな表情に思いやりや優しさを感じた真島。
途端に目の前の恋人への愛おしさが込み上げると、衝動的に「ななし」と名を呼び、小さな体をギュウと抱きしめていた。
「ななし…好きや」
優しいななしに感謝など言いたいことは沢山あったのだが、真っ先に口をついてでたのは「好き」の言葉であった。
『…真島さんあったかい…』
「なんでそないに欲しい言葉をくれるんや。ななしは優しすぎるわ」
『ふふ、真島さんだって優しいじゃないですか。だからアタシも貴方に優しくしたくなるんです』
「俺はアパート連れ込んで乱暴に抱く男やで、優しさの欠けらも無い獣や。調子に乗らせたらアカでななし」
『少し激しかったかもしれないけど…でも真島さんと一つになれるのはとても幸せだから。それに今だって色々気にかけてくれてる。凄く優しですよ ?』
「それはななしの心が広いからそう感じんねん。傍から見たら俺は不甲斐ない男やで」
『ふふ、そんな事ない。アタシは真島さんと出会ってから毎日が幸せで楽しいんです。貴方が傍にいて優しくしてくれるから。それに…たくさん悩んでくれる恋人のどこが不甲斐ないって言うんですか?』
「ななし…いや、俺は不甲斐ないで。せやけどななしがいつだって俺をええ男にしてくれとんのやろな」
『それはきっとお互い様ですよ真島さん』
「ほうか、お互い様か…」
ななしはお互い様だとそういうが客観的に見れば己が不甲斐ないことは明らかだ。
そんな不甲斐ない部分をななしの優しさが補ってくれているに過ぎない。
それでも優しいと言ってくれるななしの寛大さや穏やかさは暗闇で生きる真島にはどうにも眩しくて仕方がなかった。
「…ホンマにええ女やでななしは」
『そうですか?ふふふ、アタシには分からないけど真島さんにそう言われると嬉しいですね』
今まで出会った誰とも違う、ななしだけが兼ね備えている真っ直ぐで清らかな愛情。
そんな愛情をひたむきに注いでくれるななしが愛おしくて堪らない。
真島は腕の中で身を委ね嬉しそうに笑っているななしの顎を持ち上げ心のままに唇を奪った。
最初こそ驚いていたななしだが、一生懸命キスに応えようと彼女も唇を突き出し、お互い息を食むような口付けをする。
『んぅっ…ん、んぁ、ま、真島さん…』
「はぁ……ほな、ななし。これ食べよか?」
『ふふ、食べましょう!お腹すきました!』
「おう、」
このままキスをしていても良かったが、まずは腹をすかせているななしにカップラーメンを食べさせてやる必要がある。
食べたあと時間に余裕があったその時はまたキスをして今度はななしの全てを堪能しよう。
真島は真っ赤になったななしの頬をするりと撫でてお湯を沸かすために台所へ向かった。
『真島さん!』
「ん?」
『言い忘れてた!おはようございます!』
「ふっ、ななしは律儀なやっちゃな。おはようさん」
布団から駆け足で向かってきたななしが腰に張り付き『おはようございます』とそう言う。
とても元気で明るいななしに真島の頬は自然と緩んだ。
お湯が湧きカップラーメンが出来るまで、あともう少し。
この健気で可愛らしい恋人を構ってやろうと、真島は腰に張り付いているななしの頭をわしゃわしゃと撫で回した。
(アタシこのふかふかのタマゴ好きだなぁ。真島さんはやっぱり謎肉派ですか?)
(ん?俺はエビやな)
(確かにエビも美味しいですよね!)
(食感もええしな。お、ななしタマゴあんで、食べや)
(んっ〜!ふかふかぁ)
((可愛ええなぁ))
支配人は家に何も食べ物なさそうだなぁ…とふと思いできた作品。
カップラーメンだけは何個か常備してそう。
ななしちゃんは麺と具材を別々で食べてそう。タマゴも一つずつハグハグ食べていたら可愛い。
支配人はズズーッ!て食べてて欲しい笑
「ななし、すまん。今こんなもんしかないねん」
真島の手に握られているのはカップラーメン。
定番のカップラーメンでしょうゆ味だ。
******
昨晩グランドの営業が終了した後。
真島は恋人であるななしをアパートに連れ込み激しい行為に及んだ。
真島にとってななしとは小動物のように愛らしく、とても愛おしい存在だ。
そんな可愛くて可愛くて仕方の無いななしをアパートに連れ込んだ時点で、真島のありとあらゆる欲望が爆発し精魂尽きるまで腰を打ち付け結果、彼女は気絶するように眠ってしまった。
それから何時間か経過した昼時。目が覚めたななしが発した言葉は『おはよう』でも『こんにちは』でもなく『お腹すいた』の一言。
呟いた直後にか弱く腹の虫が鳴き、彼女が如何に空腹であるかを物語っていた。
昨晩まるで獣のように跨り、激しく全身を責め立て気絶させてしまったのだ。
それはもう体力も消耗しているだろうし、腹も減るだろう。
ななしを前にするとどうしても暴走してしまう自分に呆れつつ、腹を空かせた可哀想な彼女の為になにか食べ物はないかと部屋中を探したところ唯一見つけたのが今手にしているカップラーメンだったのだ。
せっかく恋人同士の空間で2人きりの朝を迎えたにもかかわらず食べるものがカップラーメンしかないと言うのも中々に侘しい。
それならば何か手料理でもと考えた真島だが、このアパートは基本的に寝泊まりするだけの空間であり何かを作ったりするような設備も器具もほとんど揃っていない。そもそも材料なども一切無い。
何かあるとすれば真島がよく飲んでいるタウリーナが2、3本冷蔵庫に入っているくらいだ。
そんな色気のないものをななしに差し出す訳にもいかず、かと言って起き抜けにカップラーメンを勧めることもとても憚られる。
こんなことになるならばななしの好物であるリンゴでも買い込んでおけばよかったと真島は深いため息を零した。
『かっぷ…らーめん…』
目覚めたばかりのななしは真島が持ってるカップラーメンをぼんやりと見つめたあとポツポツ呟いた。
寝起きということもありななしは舌っ足らずでとてもいじらしい。
それに今のななしはぶかぶかのワイシャツ一枚だけを着用している。ななしが寝落ちした際に真島が着せた真島のワイシャツだ。
故に着ているとは言え大きすぎて色々見えてしまいそうであるし、肌に張り付いた白い布は体が透けていてとても厭らしい。
とろんと覚醒しきらない瞳、眠いのか特有のほわほわとした雰囲気、舌っ足らずな喋り方、服装も顔も仕草も、全てがあまりに可愛らしくて。
目の前にいるななしの姿に落ち着いていたはずの性欲に再び火がつき、体の奥底が確かにじんわりと熱くなるのを真島はしっかりと感じた。
しかし自分のせいで空腹であるななしを、欲に任せて押し倒す事など出来るはずもなく。
まずは腹を満たしてやらねばいけないとなんとか体の昂りを沈めて、真島は目の前にいるななしに向き直った。
「ホンマにすまん、ななし。今なこんなもんしかないんや。起き抜けに食うようなもんやないけど、腹の足しにはなるかもしれん。どないする?」
『……なんで?』
「ん?どないしたんや?」
『なんであやまるんですか?』
こうして二人きりの時に食べるには色気もないし、なんの高級感もない。
それにカップラーメン一つで疲れた体を癒せるとも思えないし、起きたばかりの体で食べられるようなものでも無い。
しかし今ななしの腹を満たせる食料はこのカップラーメンしかないのだ。
昨晩無理に抱いたのは自分で、空腹にさせたのも自分、カップラーメンしか用意がないのも自分のせい。その為罪悪感しか湧かず自然と謝罪していた真島だが、当のななしは謝罪をされる理由が分からないとばかりに不思議そうに首を傾げている。
「恋人が腹空かせとんのにこんなもんしか持っとらんし、起きたばっかりでカップラーメンなんてなかなかしんどいやろ?もっとええもん用意しといたれば良かった思てな」
『真島さん、真島さん』
「どないしたん?ななし」
布団の上でちんまり座っているななしの少し癖だらけの髪を梳くように頭を撫でていれば、目が覚めてきたのか彼女は先程よりもハッキリとした声色で話し出した。
真島は頭に手を置いたままななしの話に耳を傾ける。
『アタシが思うに…重要なのはですね』
「おう」
『食べる場所とか食べるものじゃなくて…誰と食べるかだと思うんですよぅ…アタシは大好きな真島さんのお家で大好きな真島さんとかっぷらーめん食べられたらそれだけで嬉しいですもん…』
"綺麗な場所で高級なものが食べたいわけではない。恋人がいればそれだけで嬉しいのだ"と、なんの躊躇いもなく言い切ったななし。
彼女の瞳は真っ直ぐでどこまでも澄んでいる。
そんな綺麗な瞳を見れば内心をありのままを伝えてくれたことが明瞭に分かった。
言葉の節々に、ななしの穏やかな表情に思いやりや優しさを感じた真島。
途端に目の前の恋人への愛おしさが込み上げると、衝動的に「ななし」と名を呼び、小さな体をギュウと抱きしめていた。
「ななし…好きや」
優しいななしに感謝など言いたいことは沢山あったのだが、真っ先に口をついてでたのは「好き」の言葉であった。
『…真島さんあったかい…』
「なんでそないに欲しい言葉をくれるんや。ななしは優しすぎるわ」
『ふふ、真島さんだって優しいじゃないですか。だからアタシも貴方に優しくしたくなるんです』
「俺はアパート連れ込んで乱暴に抱く男やで、優しさの欠けらも無い獣や。調子に乗らせたらアカでななし」
『少し激しかったかもしれないけど…でも真島さんと一つになれるのはとても幸せだから。それに今だって色々気にかけてくれてる。凄く優しですよ ?』
「それはななしの心が広いからそう感じんねん。傍から見たら俺は不甲斐ない男やで」
『ふふ、そんな事ない。アタシは真島さんと出会ってから毎日が幸せで楽しいんです。貴方が傍にいて優しくしてくれるから。それに…たくさん悩んでくれる恋人のどこが不甲斐ないって言うんですか?』
「ななし…いや、俺は不甲斐ないで。せやけどななしがいつだって俺をええ男にしてくれとんのやろな」
『それはきっとお互い様ですよ真島さん』
「ほうか、お互い様か…」
ななしはお互い様だとそういうが客観的に見れば己が不甲斐ないことは明らかだ。
そんな不甲斐ない部分をななしの優しさが補ってくれているに過ぎない。
それでも優しいと言ってくれるななしの寛大さや穏やかさは暗闇で生きる真島にはどうにも眩しくて仕方がなかった。
「…ホンマにええ女やでななしは」
『そうですか?ふふふ、アタシには分からないけど真島さんにそう言われると嬉しいですね』
今まで出会った誰とも違う、ななしだけが兼ね備えている真っ直ぐで清らかな愛情。
そんな愛情をひたむきに注いでくれるななしが愛おしくて堪らない。
真島は腕の中で身を委ね嬉しそうに笑っているななしの顎を持ち上げ心のままに唇を奪った。
最初こそ驚いていたななしだが、一生懸命キスに応えようと彼女も唇を突き出し、お互い息を食むような口付けをする。
『んぅっ…ん、んぁ、ま、真島さん…』
「はぁ……ほな、ななし。これ食べよか?」
『ふふ、食べましょう!お腹すきました!』
「おう、」
このままキスをしていても良かったが、まずは腹をすかせているななしにカップラーメンを食べさせてやる必要がある。
食べたあと時間に余裕があったその時はまたキスをして今度はななしの全てを堪能しよう。
真島は真っ赤になったななしの頬をするりと撫でてお湯を沸かすために台所へ向かった。
『真島さん!』
「ん?」
『言い忘れてた!おはようございます!』
「ふっ、ななしは律儀なやっちゃな。おはようさん」
布団から駆け足で向かってきたななしが腰に張り付き『おはようございます』とそう言う。
とても元気で明るいななしに真島の頬は自然と緩んだ。
お湯が湧きカップラーメンが出来るまで、あともう少し。
この健気で可愛らしい恋人を構ってやろうと、真島は腰に張り付いているななしの頭をわしゃわしゃと撫で回した。
(アタシこのふかふかのタマゴ好きだなぁ。真島さんはやっぱり謎肉派ですか?)
(ん?俺はエビやな)
(確かにエビも美味しいですよね!)
(食感もええしな。お、ななしタマゴあんで、食べや)
(んっ〜!ふかふかぁ)
((可愛ええなぁ))
支配人は家に何も食べ物なさそうだなぁ…とふと思いできた作品。
カップラーメンだけは何個か常備してそう。
ななしちゃんは麺と具材を別々で食べてそう。タマゴも一つずつハグハグ食べていたら可愛い。
支配人はズズーッ!て食べてて欲しい笑