ミニ小話
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『なんでこんな場所でイチャイチャするんだろう…』
「そら、映画やしやろ」
真島とななしは事務所のソファに並び、ゾンビものの映画を観ていた。
"ここは俺に任せて先に行け"
"お前らなんかと一緒にいられるか!"
"ここまでくれば安全だ"
上記のように数々の死亡フラグをたてるセリフや行動というものがあるが、真島とよく観るゾンビ映画はどの映画と比べても群を抜いて多い。
今テレビに映し出されている映像も所謂フラグを立てる行動で、"カップルがイチャイチャ"している場面。
ゾンビ映画にありがちなシチュエーションであり、だいたい物語の序盤、最初の被害者になりがちだ。
きっと今映っているカップルも早々にゾンビに殺されてしまうのだろう。
案の定カメラのアングルが"いかにも"な視点に切り替わり、不穏なBGMが流れ始めた。
それからすぐにななしが思っていた通り、どこからともなく現れた大量のゾンビによりカップルは食い殺されてしまったのだ。
そんなシーンを観ている真島は楽しそうにケラケラ笑っており、一方のななしはうーんと唸っている。
『ゾンビがいるって知ってるのにどうしてこんな場所でイチャイチャしちゃうんだろぅ…』
「おいななし。最高にオモロいシーンやろが。ちゃんとテレビ見ぃ!」
『吾朗さんの笑いどころは良く分からないですねぇ』
「あ?人間がゾンビに殺られるシーンオモロいやろが!」
『えぇ?面白くないですよ。ちゃんと人間サイドの味方してあげて下さい』
「お前かて登場人物バカにしとるやろがい」
『バカにはしてませんよ!なんでフラグを立てるのかなぁって思っただけです』
「どんな感想やねん。もっと楽しんで見んかい!」
『そうなんだけど、だって気になっちゃうんですもん〜』
「変なやっちゃでホンマに」
映画、それらはフィクションで現実では無い。
フラグなどもそれらを盛り上げる要素の一部に過ぎないのだ。
だが映画だとしてももっと死なないように工夫して行動をしてもいいんじゃないだろうか。
特に今映っていたカップルに対してはそう思わざる得ない。
『だいたいゾンビがいなくても外では普通イチャイチャしなくないですか?』
「あ?ななしは分かっとらんのぉ。外やからええやんろが」
『え!?…じゃ、吾朗さんもゾンビがいたらフラグが立って真っ先に殺されちゃいますねぇ』
「ヒヒッ。せやったらお前も殺されるやろなぁ。俺とイチャイチャすんのはななししかおらんのやし」
『た、確かに!!』
「まぁ、せやけど安心せぇ。例えゾンビがこの世におったとしても、あんな貧弱なバケモンに殺される程軟 やない」
真島は可笑しそうにヒヒヒと笑うと「一度殺り合ってみたいのぉ」と、何故か少年のように隻眼を輝かせた。
彼は筋金入りの喧嘩バカであるため、例え相手が人間であろうとなかろうと拳を交えることができるなら嬉しいのだろう。
ゾンビが相手であると喧嘩とは言え無いような気もするが。
『でもアタシはパニックっちゃってすぐゾンビになっちゃいそうです』
「あぁ?そうならんように俺がおるんやろが」
『ふふっ、吾朗さんが守ってくれるんですか?』
「当たり前やろ。お前が立てたフラグっちゅうヤツも全部ぶちこわしたるわ」
ななしが苦しい時、ピンチに陥った時、悲しい時、いつだって傍で守ってくれたのは他でもない真島で、見た目は変われど彼の優しさや真っ直ぐさは昔から何一つ変わっていない。
そんな真島ならもしゾンビが現れたとしても本当に倒して、ななしが立てた色々な死亡フラグも壊してくれそうな気がする。
『ふふふっ、それじゃぁ外でイチャイチャしても大丈夫そうですね!』
「ヒヒッ!そらそうや。好きな時に好きな場所で好きなやつとイチャイチャする、それが俺や」
『吾朗さんはバリバリ最強ナンバーワンってことですね』
「まぁ、そういうことやな。お前は心配せんと傍におったらええ」
ゾンビが蔓延るそんな世界は来ないだろうが、どんな世界だろうとずっと傍で守るとそう言われているようでむず痒い。
真っ直ぐに言い切った真島にときめき、胸が高鳴るななし。
なんとなく嬉しくてななしは真島の逞しい腕にギュッと抱きついた。
『吾朗さん、神室町でゾンビが出たらよろしくお願いします』
「ヒヒッ、おう。任されたで」
優しい真島に頭を撫でられななしはうっとり目を細めた。
「そら、映画やしやろ」
真島とななしは事務所のソファに並び、ゾンビものの映画を観ていた。
"ここは俺に任せて先に行け"
"お前らなんかと一緒にいられるか!"
"ここまでくれば安全だ"
上記のように数々の死亡フラグをたてるセリフや行動というものがあるが、真島とよく観るゾンビ映画はどの映画と比べても群を抜いて多い。
今テレビに映し出されている映像も所謂フラグを立てる行動で、"カップルがイチャイチャ"している場面。
ゾンビ映画にありがちなシチュエーションであり、だいたい物語の序盤、最初の被害者になりがちだ。
きっと今映っているカップルも早々にゾンビに殺されてしまうのだろう。
案の定カメラのアングルが"いかにも"な視点に切り替わり、不穏なBGMが流れ始めた。
それからすぐにななしが思っていた通り、どこからともなく現れた大量のゾンビによりカップルは食い殺されてしまったのだ。
そんなシーンを観ている真島は楽しそうにケラケラ笑っており、一方のななしはうーんと唸っている。
『ゾンビがいるって知ってるのにどうしてこんな場所でイチャイチャしちゃうんだろぅ…』
「おいななし。最高にオモロいシーンやろが。ちゃんとテレビ見ぃ!」
『吾朗さんの笑いどころは良く分からないですねぇ』
「あ?人間がゾンビに殺られるシーンオモロいやろが!」
『えぇ?面白くないですよ。ちゃんと人間サイドの味方してあげて下さい』
「お前かて登場人物バカにしとるやろがい」
『バカにはしてませんよ!なんでフラグを立てるのかなぁって思っただけです』
「どんな感想やねん。もっと楽しんで見んかい!」
『そうなんだけど、だって気になっちゃうんですもん〜』
「変なやっちゃでホンマに」
映画、それらはフィクションで現実では無い。
フラグなどもそれらを盛り上げる要素の一部に過ぎないのだ。
だが映画だとしてももっと死なないように工夫して行動をしてもいいんじゃないだろうか。
特に今映っていたカップルに対してはそう思わざる得ない。
『だいたいゾンビがいなくても外では普通イチャイチャしなくないですか?』
「あ?ななしは分かっとらんのぉ。外やからええやんろが」
『え!?…じゃ、吾朗さんもゾンビがいたらフラグが立って真っ先に殺されちゃいますねぇ』
「ヒヒッ。せやったらお前も殺されるやろなぁ。俺とイチャイチャすんのはななししかおらんのやし」
『た、確かに!!』
「まぁ、せやけど安心せぇ。例えゾンビがこの世におったとしても、あんな貧弱なバケモンに殺される程
真島は可笑しそうにヒヒヒと笑うと「一度殺り合ってみたいのぉ」と、何故か少年のように隻眼を輝かせた。
彼は筋金入りの喧嘩バカであるため、例え相手が人間であろうとなかろうと拳を交えることができるなら嬉しいのだろう。
ゾンビが相手であると喧嘩とは言え無いような気もするが。
『でもアタシはパニックっちゃってすぐゾンビになっちゃいそうです』
「あぁ?そうならんように俺がおるんやろが」
『ふふっ、吾朗さんが守ってくれるんですか?』
「当たり前やろ。お前が立てたフラグっちゅうヤツも全部ぶちこわしたるわ」
ななしが苦しい時、ピンチに陥った時、悲しい時、いつだって傍で守ってくれたのは他でもない真島で、見た目は変われど彼の優しさや真っ直ぐさは昔から何一つ変わっていない。
そんな真島ならもしゾンビが現れたとしても本当に倒して、ななしが立てた色々な死亡フラグも壊してくれそうな気がする。
『ふふふっ、それじゃぁ外でイチャイチャしても大丈夫そうですね!』
「ヒヒッ!そらそうや。好きな時に好きな場所で好きなやつとイチャイチャする、それが俺や」
『吾朗さんはバリバリ最強ナンバーワンってことですね』
「まぁ、そういうことやな。お前は心配せんと傍におったらええ」
ゾンビが蔓延るそんな世界は来ないだろうが、どんな世界だろうとずっと傍で守るとそう言われているようでむず痒い。
真っ直ぐに言い切った真島にときめき、胸が高鳴るななし。
なんとなく嬉しくてななしは真島の逞しい腕にギュッと抱きついた。
『吾朗さん、神室町でゾンビが出たらよろしくお願いします』
「ヒヒッ、おう。任されたで」
優しい真島に頭を撫でられななしはうっとり目を細めた。