天の邪鬼の恋
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「あんたとあたしは幼馴染でしょうが!?いつ付き合った!?」
「おまえは俺のモンだと俺が決めた。だからいつとか関係ねえし」
「ジャイアン理論だすな!しかもあたしはモノじゃないし!」
「じゃあ、なにか。おまえ俺より炭治郎のがいいってのか」
「はあ!?なにいってんの!?ねえ、炭治郎、このわけわかんないのどうにかして!!」
伊之助とあたしは炭治郎を見た。
そんな炭治郎は、のどかに地域雑誌をめくってお茶を飲んでいた。
おいいいい、このマイペース!!!お前も空気よめよ!!
「ん?なに?俺は伊之助のほうはわかってたつもりだから、あんまり口挟むつもりないぞ」
「わかってたってなにを!?」
「おー、炭治郎わかってんな」
だーかーら、何をだよ!?
この幼馴染共、時々あたしが通じない会話を始める。
「あとはさ、雪姫の気持ちだけじゃないのかなあ。伊之助、あと少し待てば?」
「嫌だ」
「嫌とか言っても、伊之助の気持ちだけで片付く問題じゃないだろ」
大体、なんで伊之助はあたしを抱えたままなんだよ。
炭治郎助けなさいよ、伊之助はあたしを今日すでに一回殺しかけたでしょうが!
わかったとか、わかってないとか、なに
伊之助の気持ち?
あたしの気持ち?
「炭治郎、もう誰に聞かれても俺の彼女は雪姫だっつえよ。絶対だぞ」
「あぁ、もう。だから、そういう問題は勝手に決められないんだ!雪姫の気持ち待てって」
「関係ねえよ!こいつの気持ちとか関係なく、俺はこいつが彼女だって思ってんだから、そういやいいだろうが」
「それって片思いじゃないか」
「結果が追いつきゃいいんだよっ!」
ええ?
伊之助にさっさと彼女ができればいいって思ってた。
そうすればあたしも炭治郎も女子の陰謀に巻き込まれないし。
でも、伊之助の彼女になる子は可哀想だってずっと思ってた。
こんなわがままで横暴で、やたらにモテるやつ、さぞかし苦労するだろうと。
だから、伊之助に彼女ができなきゃいいと思ってた。
三人で遊べなくなるし、三人でどっか行ったり何かしたり、できなくなるのは嫌だ。
……これって、恋か?