天の邪鬼の恋
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「今まで時々コソコソしてんなーと思ったらそんなんやってたわけ、おまえら。さては馬鹿だな」
「……ごめん」
「だから、あんたと友達やってると大変だっつってんでしょ!あんたには馬鹿とかいわれたくなーい!!!」
言い返しても、まったくわるびれる様子なし。
まあ、伊之助だけが悪いんじゃないけど、なんかはら立つわー。
「とりあえず、今は俺たち3人をどうこう言われただろ?雪姫は、あれはどうするつもりなんだ?」
「どーするって……。言うしかないじゃん。ただの幼馴染ですって。真実じゃん。ていうか、今回の誤解はでかいよ。いっそ炭治郎があたしの仮の彼氏役引き受けてよ」
「なんっだそれ!!おい、なんで炭治郎に頼んでんだおまえ。俺でいいじゃねえか!」
「あんたのせいでひどいトラブルに巻き込まれ続けたのに、あんたが彼氏って言ったらあたし死ぬから!馬鹿はあんたでしょ!」
「まーまー。もうちょっと穏やかに話そうよ」
ぜいぜいと息をきらしたあたしに、炭治郎がお茶を差し出す。
そして伊之助は炭治郎に空になったコップを差し出す。
「伊之助は、どうなんだ?正式に彼女作る気ないのか?」
「そーだ、そっからまとめよう。そんでいるなら付き合せてしまえばこっちのもん……ってなに、あたしにむかっていきなり指を指すな。海外だとケンカ売ってるから」
炭治郎とあたしでせっかくうまくまとめようとしているのに、なんでかいきなりペースを崩す伊之助。
どーしてそう、あんたって空気よまないかな、野生児!?
「だーから、なにこの指。伊之助、ヤメテ」
「おまえ」
「だから、あたしに指ささないでよ。何」
「だから!!!!おまえだっつってんだろーがぁ!!!」
「なにが!!!??」
伊之助の指を避けながら、それを無理に炭治郎に向けさせようとしていたあたしを、伊之助はいきなりハグした。
※抱きしめた。
※ギュウした。
※え、意味わかんない。なにしてんのコイツ
「俺の彼女は雪姫しかいねーだろ。いまさら何を言ってんだよ」
「はあああああああ!!!???」
何のジョーダン。
赤くなるな、あたし。惑わされるな!
あたしはずっと伊之助のダチだった。それだけだ!