天の邪鬼の恋
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「たん・じ、ろーぉ~~~?」
「だって、遊園地行ったり、伊之助の服買いにいったり雪姫の服買いにいったり、あっちこっちいったけど、俺ちゃんと二人の邪魔にならないように、抜けるときは抜けてきたじゃないか」
必死に過去の記憶データを引き起こす。
買いにいくまでは確かに三人だった。
会計済ませたときも三人だった。
肝心の選んだり、迷ったりしてるシーンをいくら思いだしても……確かに何故かそこに途中から炭治郎は居ない。
遊園地も……あれ?二人乗りのアトラクション、伊之助のデータしかない。
「抜けるタイミングを俺がうっかり見逃すと、伊之助が蹴り入れてくるからなぁ」
まさか……そんな
普段の日常という業務においても炭治郎は伊之助被害にあっていたのに、知らないところで炭治郎は伊之助から被害を受けていたのか!?
「まあ、でも、べつに俺そういうの気にならないし。俺も二人といるのは楽しいしね。だからこのまんまでもいいんじゃないか?」
「ええーと、一応確認するけど、このままっていう意味は」
「伊之助と雪姫が付き合ってて俺は二人の友達っていう位置?」
「ほらっ、おめーの意志もちゃんと尊重してっだろ?」
炭治郎が、だろうが!!
ていうか、なんで自然にあたしと伊之助はくっついてるんだよ!
「あたしの青春を暗くしないでよーーー。伊之助の彼女とかさあ。もうお先真っ暗だよ」
もう他校の女子だけじゃなく、大勢の女子を敵に回すかもしれないじゃないか……。
ああーー……
長年可哀想だと思ってた伊之助の彼女。
まさにあたしがそこに座るのか?
ため息まじりに俯いたら自然と抱きしめてくる伊之助に凭れる形になって
鼓動が跳ねる。
「ああ!?俺がいてありがてえだろうが!」
なんかジコチューなこと言ってる伊之助の顔が見えなくてよかった。
なにドキドキしてんの、あたしの心臓。
待て待て、何年こいつと一緒だったと思うの。
今頃ときめくか?
「まあ、雪姫が伊之助とくっついちゃえば雪姫のこと聞いてくる奴から俺も解放されるし、伊之助ファンの女子くらいからは俺も守ってあげるから大丈夫だよ」
「俺が、ンなこと簡単にさせるかっつーの。いいな、雪姫」
なにがいいのか、もう意味わからない。
わからないけど、
とにかく、これからも三人で一緒なのは変わらないんだよね。
自己認識、ゆるゆる変革始めます。
ゆるゆると。
「……いっとっけどなぁ、付き合ってステップ3に入ったら当然炭治郎はナシだからな。わかってんな」
「ステップ3?」
「だーーーーー!!!!////言わせんな!!」
「何照れてるの、こいつ」
「うーん、なんだろう……善逸から何か教わったのかもしれない」
「ちっ……(この超ゆるいペースに何年耐えてンだ俺は。全然進展しねえぞ!!)」
友情?恋?
赤でも白でもない。
ピンク色のいびつな形。
でも、それが最上なんです。あまのじゃくには。
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