恋心アナウンス
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
飲み物がないわけではないが、雪姫がここのところハマっているドリンクがピンポイントに売り切れのマーク。
芸能人の誰だかが名前を出してトレンド入りして手に入りくくなったと、確か昨日ボヤいていたが、まさかこれ程とは。
3箇所目の自販機――追い求めていたらかなり上の階の駐車場まで来てしまった。
そんな菅原の頭上で、迷子のアナウンスが流れる。
夏休みだからさもありなん、と他人事で自販機に向かったその足が止まったのはアナウンスの内容のイレギュラーさ。
「迷子のお知らせです。烏野高校三年四組、冬野雪姫さんの彼氏として身に覚えがある方は、至急3階の迷子カウンターまでお越しください」
アナウンスの声が少し震えるのは、こみ上げる笑いを堪えきれなかった模様。
――やられた。
告白に煮え切らない事にモヤモヤしていたのは雪姫以外の部員とクラスメイトだと思っていた。
だが、それはどうやら勘違いで、雪姫当人も焦れていたらしい。
菅原の名前で呼び出さずに、雪姫の彼氏を呼んでいる。
アナウンス嬢は微笑ましい様子だったが、『彼氏』と該当する身としてはちょっとした度胸が必要だ。とはいえ、譲るつもりなんて絶対に無い。
目の前の自販機は、奇跡的に雪姫の好きなドリンクが残っていて。
――これもひとつの景気づけってやつか。
これを受けなきゃ男もすたる。
よく冷えたボトルを掴む手が熱い。次に掴むものは雪姫の気持ちと、『彼氏』の座。
エスカレーターのステップを駆け下りて今。
今度は彼氏として、その横に並ぶから。
✄-------------------‐✄
あとがき
なかなか最推しの夢を書けない人間ですが、ポンと降りてきたので、するする書きました。
ちょっとじたばたするスガさんもいいー!
芸能人の誰だかが名前を出してトレンド入りして手に入りくくなったと、確か昨日ボヤいていたが、まさかこれ程とは。
3箇所目の自販機――追い求めていたらかなり上の階の駐車場まで来てしまった。
そんな菅原の頭上で、迷子のアナウンスが流れる。
夏休みだからさもありなん、と他人事で自販機に向かったその足が止まったのはアナウンスの内容のイレギュラーさ。
「迷子のお知らせです。烏野高校三年四組、冬野雪姫さんの彼氏として身に覚えがある方は、至急3階の迷子カウンターまでお越しください」
アナウンスの声が少し震えるのは、こみ上げる笑いを堪えきれなかった模様。
――やられた。
告白に煮え切らない事にモヤモヤしていたのは雪姫以外の部員とクラスメイトだと思っていた。
だが、それはどうやら勘違いで、雪姫当人も焦れていたらしい。
菅原の名前で呼び出さずに、雪姫の彼氏を呼んでいる。
アナウンス嬢は微笑ましい様子だったが、『彼氏』と該当する身としてはちょっとした度胸が必要だ。とはいえ、譲るつもりなんて絶対に無い。
目の前の自販機は、奇跡的に雪姫の好きなドリンクが残っていて。
――これもひとつの景気づけってやつか。
これを受けなきゃ男もすたる。
よく冷えたボトルを掴む手が熱い。次に掴むものは雪姫の気持ちと、『彼氏』の座。
エスカレーターのステップを駆け下りて今。
今度は彼氏として、その横に並ぶから。
✄-------------------‐✄
あとがき
なかなか最推しの夢を書けない人間ですが、ポンと降りてきたので、するする書きました。
ちょっとじたばたするスガさんもいいー!
2/2ページ