恋心アナウンス
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
空は熱い熱をはらみ、風は凪いでいる。
買い出しにきたものの、二人して既に汗だくになっていた。
重い荷物もあるとはいえ、あからさまに雪姫と菅原の指名なのは部員全員が同じことを念じているから。
――さっさとくっ付け!
言うのは簡単じゃないかと、当の菅原はため息をつく。
引退までの時間、引退からの受験勉強。
勉強に関しては普段から備えてるものの、高校生活らしいデートはこの先あまりに少ない。
ハッキリと言葉にしていなくても、一年生の時からずっと遠征のバスの隣の席や試合の後の帰り道など、常に雪姫と一緒だったわけで。
卒業式の前には彼氏として確約しておきたい、でも今の友達以上恋人未満の座席は捨てがたい。
――俺も大分弱気だよなぁ。
嫌われてる事は無い、流石に。ただ雪姫がこれ以上踏み込んだことで、菅原の想定と真逆の反応を示したらと、二の足を踏む。
「先ず、荷物の軽いものから――」
言いかけた途端、背後からの中学生の団体が突入してきてあっという間に人波に流された。
――こういうとき、旭くらいのタッパがあれば
はぐれても見失う事はないのに、と気持ちがすぐさま捻じくれる。
買うものリストは雪姫の手元だが、おおよそは代わり映えのしない内容だ。
横断するには分厚い人海に、諦めてスポーツ用品店へ1人で足を向ける。
ただ、夏バテしかけている雪姫ならメインの買い物の前に水分補給に行くかなと、思案した。
スマホで連絡いれればいいだけなのだが、その菅原のスマホは雪姫のポケット充電器に繋がれて雪姫のバックの中だ。
ただ買っておいて、損はない。この暑さだ。夢主が飲まなくても後で自分が飲めばいい。
部費も雪姫が持っているから店で合流だな、と行き先を自販機に変更した。
――ない。
買い出しにきたものの、二人して既に汗だくになっていた。
重い荷物もあるとはいえ、あからさまに雪姫と菅原の指名なのは部員全員が同じことを念じているから。
――さっさとくっ付け!
言うのは簡単じゃないかと、当の菅原はため息をつく。
引退までの時間、引退からの受験勉強。
勉強に関しては普段から備えてるものの、高校生活らしいデートはこの先あまりに少ない。
ハッキリと言葉にしていなくても、一年生の時からずっと遠征のバスの隣の席や試合の後の帰り道など、常に雪姫と一緒だったわけで。
卒業式の前には彼氏として確約しておきたい、でも今の友達以上恋人未満の座席は捨てがたい。
――俺も大分弱気だよなぁ。
嫌われてる事は無い、流石に。ただ雪姫がこれ以上踏み込んだことで、菅原の想定と真逆の反応を示したらと、二の足を踏む。
「先ず、荷物の軽いものから――」
言いかけた途端、背後からの中学生の団体が突入してきてあっという間に人波に流された。
――こういうとき、旭くらいのタッパがあれば
はぐれても見失う事はないのに、と気持ちがすぐさま捻じくれる。
買うものリストは雪姫の手元だが、おおよそは代わり映えのしない内容だ。
横断するには分厚い人海に、諦めてスポーツ用品店へ1人で足を向ける。
ただ、夏バテしかけている雪姫ならメインの買い物の前に水分補給に行くかなと、思案した。
スマホで連絡いれればいいだけなのだが、その菅原のスマホは雪姫のポケット充電器に繋がれて雪姫のバックの中だ。
ただ買っておいて、損はない。この暑さだ。夢主が飲まなくても後で自分が飲めばいい。
部費も雪姫が持っているから店で合流だな、と行き先を自販機に変更した。
――ない。
1/2ページ