賭けられた赤葦
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どうも音駒で唯一、言えないに賭けたらしい夜久をサラッと撒いて赤葦の横にきた雪姫の手を握る。
体育館中の試合の審判がタイムをかけた為に、合同合宿とは思えない静けさが広がった。
なんだこれは罰ゲームか。人の人生を賭け事にしないで欲しい。
自分の中の細い手のひら。確か雪姫は手を痛めやすいはずなのに、マネージャーとして仕事をしてくれている。
「木兎さんと黒尾さんとが発起人で俺が雪姫に『ラブラブずっきゅん』という言葉を言えるか賭けにしてたみたいだよ――なんなら、それでフラれるかどうかも」
「え……なにそれ?」
――言った!!!いや、今のはセンテンスとして言ったとは言えない!!
周囲が試合中の時よりけたたましくなる。
言った言わないでごった返す中、そっと膝を屈めて雪姫の赤い頬に囁く。ここまで来たら、言わないのは嘘だ。
「俺がほんとに言いたいのは、雪姫の事好きだよって言葉なんだけど」
うわーマジかーここでそれ言っちゃう?と、嘆く黒尾なんて、見せつけてやる。
そもそも起爆剤を自分に撒いたのはこの男だ。
真っ赤になった彼女を自分のジャージで包む。
「返事、いつでも待ってるから」
皆の見世物にされた恨みは、幾らでも聞く。
今は、その熱い体温を独占させて。
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体育館中の試合の審判がタイムをかけた為に、合同合宿とは思えない静けさが広がった。
なんだこれは罰ゲームか。人の人生を賭け事にしないで欲しい。
自分の中の細い手のひら。確か雪姫は手を痛めやすいはずなのに、マネージャーとして仕事をしてくれている。
「木兎さんと黒尾さんとが発起人で俺が雪姫に『ラブラブずっきゅん』という言葉を言えるか賭けにしてたみたいだよ――なんなら、それでフラれるかどうかも」
「え……なにそれ?」
――言った!!!いや、今のはセンテンスとして言ったとは言えない!!
周囲が試合中の時よりけたたましくなる。
言った言わないでごった返す中、そっと膝を屈めて雪姫の赤い頬に囁く。ここまで来たら、言わないのは嘘だ。
「俺がほんとに言いたいのは、雪姫の事好きだよって言葉なんだけど」
うわーマジかーここでそれ言っちゃう?と、嘆く黒尾なんて、見せつけてやる。
そもそも起爆剤を自分に撒いたのはこの男だ。
真っ赤になった彼女を自分のジャージで包む。
「返事、いつでも待ってるから」
皆の見世物にされた恨みは、幾らでも聞く。
今は、その熱い体温を独占させて。
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