NOoooooooo way!!! 黒尾Ver.
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「雪姫ちゃん編入試験受かったって~、鉄朗と同じ学校だよ~!やったね、鉄朗!」
バレーに忙しい毎日のなか、待ちに待った吉報。
インターハイに向けて、部活漬けなのは嬉しいが。
電話片手に、母さんもなんか楽しそうネ。
「あー、何個か候補はあったみたいだけど、音駒に決めたって言ってたからなぁ」
雪姫が俺と同じ音駒にしたってことは、つまり。
つまり、――その、俺の婚約話オッケーしたってことだよな。同じ進路をとったら、って話だったし。
雪姫のやつ、去年忙しい夏に俺が会いに行った時は、相変わらずテレもせずに「そう、音駒でいいかなって」しれっと言ってたけど、つまり俺がいいって意味だよな。
聞いたこっちが反射で照れたのに、あのポーカーフェイス。末恐ろしいわ。
たしかに、小さい時から一緒で、しかも「将来鉄朗のお嫁さんは雪姫ちゃんだよ、お母さんたち約束したんだよー」って聞こえてきて。
中学1年の時でふと「あれってさぁ、マジなの?」って聞いたら「え、当たり前でしょ」と言われて、流石に親の前で赤面を隠す羽目になったわけで。
いやいや、そらもう幼馴染みたいなもんよ?
初恋の相手にね、婚約とか、今時マジで存在すんのね?なんて思ってたけど、そうか、やっぱ雪姫がいいんだよなぁ、俺は。と確信に至ってそのまま今になる。
思えば……振り回されることが多かった幼少時代。
引っ越ししたてで、研磨と雪姫しか友達がいなかった当時の俺は、顔面にボールを投げられた事もあったけども。
しかし、相手は末来の俺の奥さんだ、今から短気を起こすのはバカらしいじゃないかと思った。
まぁ、それに、べつにそういうのいやだと思ったことないしね。
いやいや〜そういう趣味はないんだけどね〜?
あの人、強気が表面だけど案外あれで脆いしね、甘えるのとかめちゃくちゃ下手だし。
そんで人前でわあわあ泣ける子じゃなかったんだなー、これが。
子供のときって、大人の矛盾だなーみたいなものに挟まれてうまくいえないのに、謝らないといけない。みたいな状況って多々あると思うし、まあ俺もあったけど
親と、じいちゃんたちと教育方針が違ってた、とか。父親と母親で言ってることが違うから。とか。あとは、言った親が忘れてて信じてた子供のほうがショック受けるとか。
そういうの、子供のときって、泣いたり怒ったりして懸命に「違う」って伝えても「いいから謝りなさい」とか強引にねじ伏せられて、理不尽だって思いつつも謝らされて。
今なら親も完璧な大人じゃねぇもんな、と思えるがガキの時は口でも力でも負けざるを得ない。
そう言う時、雪姫はがんとして譲らなくて、我が強いってまあ、よく親に怒られるのを見てた。
旅行なんかよく行ってたしね、ああいう旅先なんかがアクシデントが多いわけで親同士がすれちがってモメて、子供の俺らが挟まれるみたいなことがあっても、雪姫泣かねーんだもん。
でも、感受性が強いっていうか、そのとき踏ん張って後で必ず一人で泣くのよね……これが。
頑固って、雪姫の親は言ってたけど、小さい女の子がさー。健気じゃないの。眼に涙を溜めて、唇が震えてるのにギリギリで踏みとどまって泣かない様にしてるのがありありと分かって。
しかも俺は同じ年だし、姉きょうだいが居る分、他の男子よりはマセてはいたから「変なやつー」とかより、同じ目線で矛盾がわかる分、くっそぉ俺だって雪姫の言いたい事を俺がうまく言えれば!って思ったさ。
だから普段はけっこう俺が負けてたけど、そういうとき、一番傍にいたのが俺だったし、最初は「あっちいってよ」ってよくフられはしたけど、途中で雪姫から俺のとこに泣きに来て。
勝気な分、大人の前では我慢してた涙を俺の肩で流されると、なんて可愛いんだろうと。
他の誰もが知らない弱音を、俺には晒してくれてんじゃないのという、雪姫のツンデレなりのデレで。
それに、俺はガツンと来ましたよ。
俺が、雪姫に頼られてるんだーって思えたわけ。
だから、小学校高学年とか、中学なんかでは「おまえだれすきー?」とかそういう話題がでる度に、好きってなんだろなー、やっぱアレかなー。と
俺が思い描くのはずっと、雪姫だった。
だから、なんていうの?我を忘れて激情のような愛……そんな漫画みたいなものが存在するかはさて置き、つーか、俺にはそんなキャラはないと思うけど。
割と小さい頃から、急かすことなくまったりと、ただ大切にしていきたいな〜と思っていた。
--------キリトリ線--------
恐ろしい気温差で、可哀想な黒尾さんサイドです。
この時点で、音駒2年生として既に夜久と黒尾はチームメイトですが、夢主はそれを知らないままです。
バレーに忙しい毎日のなか、待ちに待った吉報。
インターハイに向けて、部活漬けなのは嬉しいが。
電話片手に、母さんもなんか楽しそうネ。
「あー、何個か候補はあったみたいだけど、音駒に決めたって言ってたからなぁ」
雪姫が俺と同じ音駒にしたってことは、つまり。
つまり、――その、俺の婚約話オッケーしたってことだよな。同じ進路をとったら、って話だったし。
雪姫のやつ、去年忙しい夏に俺が会いに行った時は、相変わらずテレもせずに「そう、音駒でいいかなって」しれっと言ってたけど、つまり俺がいいって意味だよな。
聞いたこっちが反射で照れたのに、あのポーカーフェイス。末恐ろしいわ。
たしかに、小さい時から一緒で、しかも「将来鉄朗のお嫁さんは雪姫ちゃんだよ、お母さんたち約束したんだよー」って聞こえてきて。
中学1年の時でふと「あれってさぁ、マジなの?」って聞いたら「え、当たり前でしょ」と言われて、流石に親の前で赤面を隠す羽目になったわけで。
いやいや、そらもう幼馴染みたいなもんよ?
初恋の相手にね、婚約とか、今時マジで存在すんのね?なんて思ってたけど、そうか、やっぱ雪姫がいいんだよなぁ、俺は。と確信に至ってそのまま今になる。
思えば……振り回されることが多かった幼少時代。
引っ越ししたてで、研磨と雪姫しか友達がいなかった当時の俺は、顔面にボールを投げられた事もあったけども。
しかし、相手は末来の俺の奥さんだ、今から短気を起こすのはバカらしいじゃないかと思った。
まぁ、それに、べつにそういうのいやだと思ったことないしね。
いやいや〜そういう趣味はないんだけどね〜?
あの人、強気が表面だけど案外あれで脆いしね、甘えるのとかめちゃくちゃ下手だし。
そんで人前でわあわあ泣ける子じゃなかったんだなー、これが。
子供のときって、大人の矛盾だなーみたいなものに挟まれてうまくいえないのに、謝らないといけない。みたいな状況って多々あると思うし、まあ俺もあったけど
親と、じいちゃんたちと教育方針が違ってた、とか。父親と母親で言ってることが違うから。とか。あとは、言った親が忘れてて信じてた子供のほうがショック受けるとか。
そういうの、子供のときって、泣いたり怒ったりして懸命に「違う」って伝えても「いいから謝りなさい」とか強引にねじ伏せられて、理不尽だって思いつつも謝らされて。
今なら親も完璧な大人じゃねぇもんな、と思えるがガキの時は口でも力でも負けざるを得ない。
そう言う時、雪姫はがんとして譲らなくて、我が強いってまあ、よく親に怒られるのを見てた。
旅行なんかよく行ってたしね、ああいう旅先なんかがアクシデントが多いわけで親同士がすれちがってモメて、子供の俺らが挟まれるみたいなことがあっても、雪姫泣かねーんだもん。
でも、感受性が強いっていうか、そのとき踏ん張って後で必ず一人で泣くのよね……これが。
頑固って、雪姫の親は言ってたけど、小さい女の子がさー。健気じゃないの。眼に涙を溜めて、唇が震えてるのにギリギリで踏みとどまって泣かない様にしてるのがありありと分かって。
しかも俺は同じ年だし、姉きょうだいが居る分、他の男子よりはマセてはいたから「変なやつー」とかより、同じ目線で矛盾がわかる分、くっそぉ俺だって雪姫の言いたい事を俺がうまく言えれば!って思ったさ。
だから普段はけっこう俺が負けてたけど、そういうとき、一番傍にいたのが俺だったし、最初は「あっちいってよ」ってよくフられはしたけど、途中で雪姫から俺のとこに泣きに来て。
勝気な分、大人の前では我慢してた涙を俺の肩で流されると、なんて可愛いんだろうと。
他の誰もが知らない弱音を、俺には晒してくれてんじゃないのという、雪姫のツンデレなりのデレで。
それに、俺はガツンと来ましたよ。
俺が、雪姫に頼られてるんだーって思えたわけ。
だから、小学校高学年とか、中学なんかでは「おまえだれすきー?」とかそういう話題がでる度に、好きってなんだろなー、やっぱアレかなー。と
俺が思い描くのはずっと、雪姫だった。
だから、なんていうの?我を忘れて激情のような愛……そんな漫画みたいなものが存在するかはさて置き、つーか、俺にはそんなキャラはないと思うけど。
割と小さい頃から、急かすことなくまったりと、ただ大切にしていきたいな〜と思っていた。
--------キリトリ線--------
恐ろしい気温差で、可哀想な黒尾さんサイドです。
この時点で、音駒2年生として既に夜久と黒尾はチームメイトですが、夢主はそれを知らないままです。