NOoooooooo way!!! 黒尾Ver.
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「高校編入おめでとー!」
別にそーんなに難易度高いところを目指したわけじゃない。家から近いし公立だし、親がやたらにプッシュしてくるから、とりたててコレ!という夢もなく入ったあたしに、特にそんなおめでたいことでもなかった。大事なのは都内!
ので、しきりと喜ぶ親に、あーそーどーも、と芸能人がマスコミに追われているときに投げやりに返す挨拶のごとく、適当に受け流す。
高校二年で編入というのもおかしい話だけど、転勤族の親父にたまにはついて行ってみるか、と田舎の高校に入ったものの、都会での生活に慣れたあたしがのどかな田舎暮らし――チャリや電車使っても学校まで二時間越え、コンビニなどは見渡す限りない――なんて、およそ向かなかったのは事実だ。
スローライフどころか、現代とは思えない生活!WiFiエリアから離れたら繋がらない電話、人より虫と獣が多い村、三時間に一本しかない無意味なバス、オフラインゲームを極める日々に、親に流石のあたしも泣きを入れて都内の高校に編入することにした。
脱田舎の為に、珍しく勉強なんて頑張ったかいがあるというものだ。
あと、コンビニ!NO自炊!バンザイ、文明の世界!!
「そんな雪姫に、お母さんたちからのプレゼントがあります!!」
「現金のみ受け付けます」
大体、親からのプレゼントなんて辞書だの参考書だの、まー子供からしたらウンザリなものでしょーよ。勉強はもう既に頑張った!
えー、なんの期待をしておりません。だってそこまでめでたくないし。どうせなら現金でもらって自分が欲しいもの買うってば。
まあ、それでも電波が途切れないというこのシティーライフにまだ感激余波もある。
「なんと、雪姫ちゃんには実は小さい頃から親同士で決めたいいなずけがいるのです!!もうじき17!婚約おめでとう~!!」
笑顔の母から繰り出されたとんでもねー発言に、炭酸が、手からゴトっと落ちた。
コンニャク……確か漢字だと蒟蒻……いや、そうじゃない。こ・ん・や・く!?婚約!?
「はああああああああああ!!!??」
この親、今何時代だと思ってんだ!?
そりゃあドラえもんが存在するほどの近未来な21世紀でもなければ、火星や月なんかに移住できるような未来でもなく、パソコンとスマホが各社迎合されながら戦いつつ進化を遂げている現代において。
いいなずけ…………?
いいなずけだと…………?
「あのさ、まさか親の口約束で決めて、挙句相手が中国からやってきて水をかぶると女になるとかいうような婚約者じゃあないでしょうね!?それともうちは借金でもあるわけ!?あたしをかたに、担保でなにか借りたのか!?」
「やーーーだぁー、あんたってば、漫画の読みすぎよー!普通の男の子だってばー」
ノット笑い事!!!
いや、あたしもそうは思ったよ?でもまさかあんなに古い漫画が最近リスペクトされた挙句実写化すると思わなかったから、つい発想に及んだだけだけど!!
「で………………誰?あたし知ってる?そいつ」
「そいつなんて、末来の旦那様でしょ☆彡将来あなたの旦那様になるんですからね、ほぼ確定で!黒尾くんよ」
テツーーーーーーーーーーーーーー!!!!?
通称テツ、本名黒尾鉄朗は、小学校は一緒だったがその後の縁はなく……、といいたいが母親同士が仲がよくて、小さいうちは単身赴任の父親がいない休日、双方子連れでどっちの家でお茶飲んだりしてて、まああたしはテツのねーちゃんに遊んでもらってたけど。
そのあと小学校の途中までは、親ぐるみで旅行もいったけど!
感覚としては親戚のよーなもんだ。
なんで、アイツ!!??
いや、あたしだってさ、そりゃあ一応都内の高校に編入が決まって、「~~先輩ステキー!」なんてひそかに盛り上がったりして、そんで超かっこいい先輩にコクられて――
みたいな、一応世間的にお年頃が抱く、ごく普通の恋やロマンは期待していたさ。
それが何か、知らない間にもう黒尾鉄朗であんたの路線はオッケーよ、みたいな?
老後の心配もないよくらいで、とんでもない契約ローン組んでやがった!!!
なんで、しかもテツ!?仲は悪くはないが、取り立ててよくもない。
っつーか、会う度に成長期で背だけは高くなるが比例して胡散臭い男を、あたしはどっちかっていうといじめていたほうが多い。
あたしの好みは、こーちょい可愛い素直なタイプであって、あんな胡散臭さが煙のように渦巻いてるたれ目男じゃないーーーーー!!
「ね?おめでとう☆彡」
「おめでたいのはアンタの頭だ!!解消してよ!!」
「ええー、無理よー。証文まで書いたもん」
証文て。
やっぱ借金のカタに売られるような契約じゃないの、あたしをなんだと思っている!?
我が親ながら、天然というには片付けられないレベルの事故だぞこれは……!
娘をなんだと思っとるんだ!!
「そ…………それ、テツは知ってんの?!?」
「編入試験に合格したら通達、だから今頃聞いてるはずよ。多分」
「多分ってなんだよ、あれだけ断言しておいてなんでそんな曖昧!!??」
いーーーやーーーー!!!!嘘でしょ、嘘だろーー!?
最後に会ったときは、確か去年の夏?とか、いや、編入試験の前に会ったから2ヶ月くらい前??
はっ!!
そうだよ……会ったときに、「お、俺と同じ音駒にしたのー」とか相変わらずヌケた調子でホザいてたじゃないの!!
もしや、親がシツヨウにプッシュしたのは、それのせい!!?
ああああ、こんなことなら女子高とかもっと制服可愛いとこ選んでれば良かったーーー!ていうかテツが音駒の受験落ちてさえいれば、こんなくだらねー時代錯誤な条件が揃わなかったはず!!
バカテツ、落ちればよかったのにーー!
あたしの幻のかっこいい先輩とのラブライフ(死語)が……!
いやいや、っていうか、将来が!!今後の人生が!!!
そんなまさかーーーーーーーー!!
--------キリトリ線--------
黒尾さんは好きです……!ほんとこんな残念な夢主ですいません!!!
がさつで残念な子です、、
別にそーんなに難易度高いところを目指したわけじゃない。家から近いし公立だし、親がやたらにプッシュしてくるから、とりたててコレ!という夢もなく入ったあたしに、特にそんなおめでたいことでもなかった。大事なのは都内!
ので、しきりと喜ぶ親に、あーそーどーも、と芸能人がマスコミに追われているときに投げやりに返す挨拶のごとく、適当に受け流す。
高校二年で編入というのもおかしい話だけど、転勤族の親父にたまにはついて行ってみるか、と田舎の高校に入ったものの、都会での生活に慣れたあたしがのどかな田舎暮らし――チャリや電車使っても学校まで二時間越え、コンビニなどは見渡す限りない――なんて、およそ向かなかったのは事実だ。
スローライフどころか、現代とは思えない生活!WiFiエリアから離れたら繋がらない電話、人より虫と獣が多い村、三時間に一本しかない無意味なバス、オフラインゲームを極める日々に、親に流石のあたしも泣きを入れて都内の高校に編入することにした。
脱田舎の為に、珍しく勉強なんて頑張ったかいがあるというものだ。
あと、コンビニ!NO自炊!バンザイ、文明の世界!!
「そんな雪姫に、お母さんたちからのプレゼントがあります!!」
「現金のみ受け付けます」
大体、親からのプレゼントなんて辞書だの参考書だの、まー子供からしたらウンザリなものでしょーよ。勉強はもう既に頑張った!
えー、なんの期待をしておりません。だってそこまでめでたくないし。どうせなら現金でもらって自分が欲しいもの買うってば。
まあ、それでも電波が途切れないというこのシティーライフにまだ感激余波もある。
「なんと、雪姫ちゃんには実は小さい頃から親同士で決めたいいなずけがいるのです!!もうじき17!婚約おめでとう~!!」
笑顔の母から繰り出されたとんでもねー発言に、炭酸が、手からゴトっと落ちた。
コンニャク……確か漢字だと蒟蒻……いや、そうじゃない。こ・ん・や・く!?婚約!?
「はああああああああああ!!!??」
この親、今何時代だと思ってんだ!?
そりゃあドラえもんが存在するほどの近未来な21世紀でもなければ、火星や月なんかに移住できるような未来でもなく、パソコンとスマホが各社迎合されながら戦いつつ進化を遂げている現代において。
いいなずけ…………?
いいなずけだと…………?
「あのさ、まさか親の口約束で決めて、挙句相手が中国からやってきて水をかぶると女になるとかいうような婚約者じゃあないでしょうね!?それともうちは借金でもあるわけ!?あたしをかたに、担保でなにか借りたのか!?」
「やーーーだぁー、あんたってば、漫画の読みすぎよー!普通の男の子だってばー」
ノット笑い事!!!
いや、あたしもそうは思ったよ?でもまさかあんなに古い漫画が最近リスペクトされた挙句実写化すると思わなかったから、つい発想に及んだだけだけど!!
「で………………誰?あたし知ってる?そいつ」
「そいつなんて、末来の旦那様でしょ☆彡将来あなたの旦那様になるんですからね、ほぼ確定で!黒尾くんよ」
テツーーーーーーーーーーーーーー!!!!?
通称テツ、本名黒尾鉄朗は、小学校は一緒だったがその後の縁はなく……、といいたいが母親同士が仲がよくて、小さいうちは単身赴任の父親がいない休日、双方子連れでどっちの家でお茶飲んだりしてて、まああたしはテツのねーちゃんに遊んでもらってたけど。
そのあと小学校の途中までは、親ぐるみで旅行もいったけど!
感覚としては親戚のよーなもんだ。
なんで、アイツ!!??
いや、あたしだってさ、そりゃあ一応都内の高校に編入が決まって、「~~先輩ステキー!」なんてひそかに盛り上がったりして、そんで超かっこいい先輩にコクられて――
みたいな、一応世間的にお年頃が抱く、ごく普通の恋やロマンは期待していたさ。
それが何か、知らない間にもう黒尾鉄朗であんたの路線はオッケーよ、みたいな?
老後の心配もないよくらいで、とんでもない契約ローン組んでやがった!!!
なんで、しかもテツ!?仲は悪くはないが、取り立ててよくもない。
っつーか、会う度に成長期で背だけは高くなるが比例して胡散臭い男を、あたしはどっちかっていうといじめていたほうが多い。
あたしの好みは、こーちょい可愛い素直なタイプであって、あんな胡散臭さが煙のように渦巻いてるたれ目男じゃないーーーーー!!
「ね?おめでとう☆彡」
「おめでたいのはアンタの頭だ!!解消してよ!!」
「ええー、無理よー。証文まで書いたもん」
証文て。
やっぱ借金のカタに売られるような契約じゃないの、あたしをなんだと思っている!?
我が親ながら、天然というには片付けられないレベルの事故だぞこれは……!
娘をなんだと思っとるんだ!!
「そ…………それ、テツは知ってんの?!?」
「編入試験に合格したら通達、だから今頃聞いてるはずよ。多分」
「多分ってなんだよ、あれだけ断言しておいてなんでそんな曖昧!!??」
いーーーやーーーー!!!!嘘でしょ、嘘だろーー!?
最後に会ったときは、確か去年の夏?とか、いや、編入試験の前に会ったから2ヶ月くらい前??
はっ!!
そうだよ……会ったときに、「お、俺と同じ音駒にしたのー」とか相変わらずヌケた調子でホザいてたじゃないの!!
もしや、親がシツヨウにプッシュしたのは、それのせい!!?
ああああ、こんなことなら女子高とかもっと制服可愛いとこ選んでれば良かったーーー!ていうかテツが音駒の受験落ちてさえいれば、こんなくだらねー時代錯誤な条件が揃わなかったはず!!
バカテツ、落ちればよかったのにーー!
あたしの幻のかっこいい先輩とのラブライフ(死語)が……!
いやいや、っていうか、将来が!!今後の人生が!!!
そんなまさかーーーーーーーー!!
--------キリトリ線--------
黒尾さんは好きです……!ほんとこんな残念な夢主ですいません!!!
がさつで残念な子です、、