月光に散らす[宇髄天元夢連載]
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「あ!鶏肉安い!唐揚げにしよ!!」
「夜食っていうかもう、夕飯じゃねぇか、まあいいけどよォ」
「明日のお兄のお弁当にもいれられるもーん」
何人か買い物中の不死川兄妹をチラ見してくるが、実弥の伊達メガネ越しの眼光にたじろいで去る。
不死川の血なのか、3人揃って長身だが、雪姫はヒールを履くと170センチほどになるので結構な数のモデル勧誘に合っている。
それが黒スーツに強面の実弥と歩いていると、かなり目立つのだ。
「あ、特売コーナー!!」
「一人で先にいくなっ!夜のスーパーなんて独身の野郎だらけだろーが!」
偏見に満ちた実弥の忠告をスルーして、雪姫がカートの中に食材をポイポイと投げ入れていた。
それをカートを押した実弥がカゴの中を直しながら進む。
酒類のコーナーにも寄って、なんだかんだ大荷物になったまま会計に向かう。
年齢確認の音がレジで鳴っても、店員が実弥の顔を見て確認もせずそのまま会計を済ませるのはもう日常だ。
「あ、あれ??お兄、電気つけっぱにした!?」
一戸建てを購入出来るのは不死川家の財政が潤っているのもあるが、これもまた稀血の者のセキュリティ強化と巻き添えを減らす対策でもある。
家の明かりがついているのが見えて、雪姫が怪訝な声を上げた。