月光に散らす[宇髄天元夢連載]
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本当はもっと大勢の兄妹がいた。しかし鬼に襲われて生き残ったのは兄弟三人。
日光が実際のトドメだったとはいえ、家族を襲ったのは鬼に襲われて鬼と化した母だった。
それ以来兄弟3人で支え合ってきたが、稀血体質である実弥と雪姫のせいで鬼への遭遇率は高く、未完成ながらも結界を生み出した雪姫が鬼殺隊へスカウトされることになる。
施設で三人が暮らすことより、生活の保証が雪姫の判断を決めさせた。
そのことで兄の実弥が気にしているのは今に至る。
「玄弥は、俺らと違って稀血でもねェ。わざわざ鬼殺隊に入る必要がないだろォが」
「そう、なんだよねぇ。勝手に選抜に出かけて、今は強化合宿中かぁ……」
会話を何気なくしつつも、雪姫は神域結界の最中だ。
当たり前のようにこなしてはいるが、柱でもこれほど自在に結界を長期間持たせられる者はいない。
スマホに終了の点滅が出て、雪姫は結界を解いた。
「じゃ、帰ろうお兄!なにか夜食食べないと」
「おォ、帰りにスーパーでも寄るかァ」
鬼を倒した後とは思えない日常的な会話をしながら、駐車場に向かう。
柱が二人だと、年齢にそぐわない高収入だが覚えられないように、任務に出かける時は産屋敷家御用達のレンタカーが多い。
雪姫が実弥をちょんと突付いて、目を指差した。
「お兄、伊達メガネ」
「夜だから、もういいだろォ」
「とか言って、3日に一度は職質受けてるんだから!確か一昨日学校帰りに受けてたんだよねぇ?」
「んな、なんでそれを雪姫が知ってンだ!」
「義勇に聞いたー。と言うかあたしは出張中だったから報告させた」
「クソ、冨岡の野郎……雪姫とそんな連絡取り合ってやがンのか」
日光が実際のトドメだったとはいえ、家族を襲ったのは鬼に襲われて鬼と化した母だった。
それ以来兄弟3人で支え合ってきたが、稀血体質である実弥と雪姫のせいで鬼への遭遇率は高く、未完成ながらも結界を生み出した雪姫が鬼殺隊へスカウトされることになる。
施設で三人が暮らすことより、生活の保証が雪姫の判断を決めさせた。
そのことで兄の実弥が気にしているのは今に至る。
「玄弥は、俺らと違って稀血でもねェ。わざわざ鬼殺隊に入る必要がないだろォが」
「そう、なんだよねぇ。勝手に選抜に出かけて、今は強化合宿中かぁ……」
会話を何気なくしつつも、雪姫は神域結界の最中だ。
当たり前のようにこなしてはいるが、柱でもこれほど自在に結界を長期間持たせられる者はいない。
スマホに終了の点滅が出て、雪姫は結界を解いた。
「じゃ、帰ろうお兄!なにか夜食食べないと」
「おォ、帰りにスーパーでも寄るかァ」
鬼を倒した後とは思えない日常的な会話をしながら、駐車場に向かう。
柱が二人だと、年齢にそぐわない高収入だが覚えられないように、任務に出かける時は産屋敷家御用達のレンタカーが多い。
雪姫が実弥をちょんと突付いて、目を指差した。
「お兄、伊達メガネ」
「夜だから、もういいだろォ」
「とか言って、3日に一度は職質受けてるんだから!確か一昨日学校帰りに受けてたんだよねぇ?」
「んな、なんでそれを雪姫が知ってンだ!」
「義勇に聞いたー。と言うかあたしは出張中だったから報告させた」
「クソ、冨岡の野郎……雪姫とそんな連絡取り合ってやがンのか」