友情エタニティ[霞柱生誕記念企画]
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だって、僕なら雪姫を泣かせることもないし、さびしい思いもさせないし。
いつだって、優先してるのに。これじゃあ未だ足らないっていうの。
なんなら、心配してるその老後も、僕が最後まで、ちゃんと看取ってあげるけど?
「こうやって恋も叶わず、一生一人でいきてゆくのか……恋も結婚も出来ず……」
「安心しなよ、嫁なら僕がもらってあげるから」
「――――はい……?」
あーあ、だからやだったんだよね。
こういう、ふられた矢先につけこむみたいな真似。
でも、このままずっと待ってると、それこそ一生言うタイミングなさそう。こんなせわしないんじゃ。
それに、もう、待つのは疲れてきたんだ。
「大丈夫だよ、僕は雪姫のこと好きだから。これだけフラレてる姿みてるのに、残念ながら未だに幻滅もしてないからね。今の失恋ダメージ乗り越えたら、ほかに行く前に少しは僕を意識してよ。いい加減待ってるんだからね、こっちも」
まあ、ずっと待ってたから。
しょうがないよね、好きになっちゃったんだから。僕があと少しだけ待ってあげる。
でも、もう逃がす気もないから。
「え!?だ!!??って、えええ!!!!???」
「なにその反応。鈍すぎてちょっとびっくりする……」
「待って、コレはギャグ?」
「……僕、そんな属性もったことないんだけど?しってるよね?」
なにが悲しくて、雪姫の唖然とした顔見ないといけないの。
思った以上の反応の酷さに、ちょっと僕も悲しくなるよね、これは。
僕が泣くべきシチュエーションなのかな?
「え……でも――そのさ。無一郎はすごい身近で、異性として考えたことなくて」
「だから、次までは待つよ?」
「ど、どんくらい?」
「とりあえず急げば?次にいつ騒ぐか決めるの、雪姫の側でしょ」
「急げってあなたね……」
うなる雪姫の額に、キスをした。
ずっと雪姫の幸せを願ってきたんだから。
今度は僕が幸せになる番。
ねぇ、そろそろ「友達」じゃない景色、見たいんだ。
二人で。
ずっと、一緒にね。
きっと、友達のときより賑やかで、幸せな時間がくるはずなんだ。
あとがき