友情エタニティ[霞柱生誕記念企画]
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
雪姫がこのまま、ずっと鈍感な限りね。
「切ないですよ、友に電話をかけても『ごめーん、これからデート』とか言われて切られてさ、友情より恋ですか!!!」
その理屈だと、雪姫の電話に出て付き合ってる僕はなんなんだろう。
どういう位置づけなのかな。
何度も同じ愚痴に付き合って、
コーラで酔っ払い化してる泣き上戸につき合わされてる、僕の立場ってなに。
「さみしい……女の友情なんて!!ぬくもりってなに?誰があたしをあたためてくれるんだーー!」
「はいはい」
「泡のでない炭酸、おかわりぃぃ」
「そんなもの、ないんだけど?」
これ以上、冷えたものあげたくもないんだけどな。
冷蔵庫から麦茶を出して、空いたグラスにいれる。
それをグビグビ飲んで、机にドンとおく雪姫の残念な姿はおっさん化してきている。
「あーーーー駄目。飲みすぎてきもちわるい」
「わぁ、馬鹿の自覚出てきたかな?」
だから止めたのに。
椅子から立とうとして、ふらついた雪姫を慌てて抱きとめる。
「無一郎ォ、あたしはこうやってさびしく誰にも見取られず死んでいくのだろうか……施設の為のお金を今から貯金しようかな」
「なんで10代から老後の心配?もっと目先のこと心配したら?低下してく女子力とか」
泣きごとをいう雪姫を抱きとめたまま、背中をさする。
手間がかかる女だなぁ。
さっさと僕で手を打ちなよ。
自分で言うのもなんだけど、僕は結構いい案件だと思うな。