友情エタニティ[霞柱生誕記念企画]
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「あーもー!!ど~~~~せあたしは男運ないですよ!!!」
四回目の同じ台詞をはいて、雪姫がドンとグラスをたたき付ける。
ちなみに、僕らは未成年だから、これはお酒じゃない。
ただのコーラだ。
「ちくしょう、結局男はみんな地味目で控えめで、そんでかわいらしく小首かしげちゃったりするけどそれって実は計算な女に騙されていくんだーー!」
叫んで、またドンとやる。雪姫、うるさいんだけど……。
やけ酒ならぬやけコーラ。
テンションも、かなり酔っ払いに近い。
「全部が全部そうじゃないし。大体もう飲むのやめなよ。炭酸でお腹おかしくなるよ」
「とめるな、無一郎!!おまえだって所詮そんな馬鹿な男たちの一人なくせに」
「誰が馬鹿だって?」
何度目だか数えるのも疲れるフラレ歴史を作っていく、この不器用なヒトは同じ小学校からの付き合いで。
なんていえばいいの……うーん、一言でまとめると、凄い馬鹿。
なんでわざわざそっち行く?みたいな男にばっかり騙されて、こうやって僕を泣き言に付き合わせる。
知らないし……。
それに、段々イライラしてきたんだ。
俺の気持ちとか全然気づかないまま、いい加減にしてよ。
ずっと愚痴ばっかり。
また、雪姫がせわしなくフラレてくるせいで。
僕が気持ちを言うタイミング逃したまんま
同じことが繰り返されてきて。
そろそろ同じ状況、飽きるよね。
「無一郎は好きな子いないのー?」
「いるよ」
目の前で、コーラ一気飲みしてる意味不明な君だよ。
ほんと、不思議だよね。僕もなんでいつまでも好きなのかな。
しかも、雪姫は聞いといて僕のつぶやきは聞いていないのか、机に突っ伏した。
「もうみんな恋しよーーよーーー!!」
だから、してるよ。
ずっとずっと。
ずっと雪姫のこと好きなんだよ。早く気がついて。
あとは、、叫ばないで欲しい。
一応ここ僕の家。
兄さんいたら、キレて喧嘩になってるよ?
「ってさあ、あたしは結局空振りばっかでー?皆さんは春を謳歌してるていうか、あっちこっちでイチャイチャしやがって」
恨みというか、呪いのような勢いでをはき捨てて、雪姫はまたシクシクと泣き出す。
その目から流れてる涙を、ぼうっと見てるしかない。
だって、何言っても聞いてないもんね。
「寂しすぎるよーこうやってあたしの青春はさ、ほろ苦い思い出ですべて終わるんだあああああ」
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