呟き

フリーレン

2026/03/16 19:14
フリーレン、ちょっと面白いかも。
ただ、勇者一行の話とかに移り変わったりするから見づらさはある気はするけど。

ちょっとだけお話を。









「なぁフリーレン」

「なに?シュタルク」

「あそこに集落みたいなのがあるんだけど、今日はあそこに泊まったほうがよくない?」

「え?」



それは。

シュタルクの言葉が始まりだった。




「本当だ。集落があるね」

「…気付きませんでしたね…」

崖の下からその集落を見下ろす。

この北側諸国は、かつてヒンメルたちと訪れた地だ。

全てとは言わないけど、北部高原にある村々もたくさん訪れた。

なのに。

今私たちの視線の先にある村は初めて見る村で。

シュタルクに言われるまで気付かなかった。

「行こうぜ」

歩き出そうとするシュタルクを。

「待って、シュタルク」

私は止めた。

「なんだよフリーレン」

「どうしたんですか?フリーレン様」

私は村から視線を外さない。

「確かにあそこには集落がある。でもね、あれは勇者・ヒンメルたちとこの北側諸国へ訪れた時には気付かなかった村だよ」

存在自体、私はもちろんのこと、ヒンメルやアイゼン、ハイターまでも気付かなかった。

「…それって…」

フェルンが私の言わんとしていることに気付いた時。

「!」

一つの気配がした。

私は視線だけをそちらに向ける。





「随分と勘の良い子がいるのねぇ」





そこに居たのは、一体の魔族の女。

「魔力探知阻害と視覚阻害の魔法を厳重にかけてたんだけど」

その子には効かなかったみたいね、と。

魔族は笑った。

「…!!」

フェルンが杖を構える。

「魔族!?」

シュタルクが斧を構える。

魔力量は差ほど多くはない。

なのに。

「二人とも、落ち着いて」

なのに、なんだろう。

この言い知れない違和感は。

「80年前は気付かずに通り過ぎてくれたのに」

クスクス笑う魔族が一歩踏み込んだ瞬間。

「待っ「ッ【ゾルトラーク】」

フェルンが魔族へと攻撃魔法を放った。

魔族は手を前に出し、魔力の玉を出現させれば。

「…ッな…!」

「……」

フェルンのゾルトラークがその玉に吸い込まれた。

あれは、ゾルトラークを解析されてる。

解析され、自分の魔力と結合して。




「得たいの知れない魔族に、不用意に攻撃なんてするものじゃないわよ?」



放たれた。

「「…ッ!!」」

瞬時に防御魔法を展開するも貫通したのにも関わらず。

「……え?」

「……ただの光?」

私とフェルンには怪我一つなかった。

「ちょっとびっくりしたでしょ?」

またクスクス笑った。

ムカつく。

「【光天斬】!!」

フェルンの攻撃時、すでに魔族の間合いに飛び込んでいたシュタルク。

でもそれは。

「残念だけど」

たった二本の指で止められて。



「あなたたちでは私を殺せない」



トン、と。

シュタルクの額に軽く人差し指を当てた瞬間。

「…ッシュタルク様!!」

シュタルクは膝から崩れ落ちた。

地面に落ちることはなかった。

なぜなら魔族がシュタルクを支え、寝かせてくれたから。

「魔族の言葉は信用出来ないと思うけど、私には戦う意志がないの。ちょっとお話ししない?」

「魔族の言葉は信用出来ないってたった今自分で言ったでしょ」

私も杖を構える。

下手に攻撃は出来ない。

魔族の間合いにはシュタルクがいる。

「シュタルク様…」

「じゃあこの坊やをお返しするから」

両手を上げ、攻撃の意思はないと示す。

私は魔法でシュタルクを浮かせ、こちらへと戻す。

その間、魔族から視線は外さない。

「どうしたら信じてくれるかしら」

「どうしたって信用しないよ」

魔族は言葉で欺いてくる。

だからどんな言葉を持ってしても、私は信用しない。

「ん〜…」

魔族は困った素振りを見せて。

「あ」

声を上げて。

「あなた、フランメって知ってるでしょ?」

先生の名前を口にした。

「……」

「…なぜその名を知ってるのですか」

フェルンの質問に。

「魔法を扱う者なら種族問わずに知らない者はいないと思うけど」

そう肩を竦めた。

「で、そのフランメがどうしたの」

私が続きを即す。

「フランメが私たちを魔族と定義付ける前、子供だったフランメを連れたゼーリエが私の前に現れてね」

“もしかしたら、この子がお前の呪いを解く鍵になるかもしれないぞ”

そう言ったらしい。

「…呪い?」

呪われているようには………。

いや。

まさか。

「……もしかして、元は人間なの?」

私の問いかけに、魔族は小さく笑って。

「あそこの集落に住んでるの。今夜雨が降りそうだし、泊まって行っていいわよ」

私の問いに答えずに、シュタルクを抱えて歩き出した。

「あ…シュタルク様…」

「この子は私が連れて行ってあげるわ。この子の背負う斧、なかなかの重さよ」

人間の女の子には些か重い、と。

魔族は言った。

「……名前は?」

魔族、と呼ぶのもアレだしね。

「アイリよ。よろしくね。フリーレン」

魔族、アイリはニコリと笑って。

「…まだ信じたわけじゃないよ」

「相当魔族を憎んでるわねぇ。まぁ言葉巧みに欺いてくるんだもの、仕方ないか」

私たちの憎しみに理解を示した。

変わった魔族だけど、信じない。

ただ今は。

私の知らない先生の話を聞けるかもしれないと。

少しだけワクワクにも似た感情をどうにかしないとね。


END

コメント

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  • ドンちゃん (非ログイン)2026/03/18 04:11

    フリーレン好きです!
    続き気になります!

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    • もも2026/03/19 10:03

      ありがとうございます!
      管理人はつよつよお姉さんが好きなので、フリーレンかゼーリエ、メトーデを書きたいなと思ってます\(^o^)/
      ただ、フリーレンの世界観が結構難しくて、なかなか書けずにいます…。
      しかし、お試しですが一作品は更新したいと思ってますので乞うご期待!\(^o^)/

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