pixiv作品 名探偵コナン
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「はぁ…鍵がかかってる…」
冬華さん、入院生活3日目。
ついに私は仕事復帰をした。
一応、隊長と本部長にお礼と謝罪を伝えれば。
“もういいのか?まだ入り浸るんだと思ってた”
と、隊長に言われ。
“おや。もう復帰かい?まだ彼女の傍に居るものだと思ってたよ”
と、本部長に言われた。
まだ居てよかったのかよ。
くそ。
呼び出されるまで居ればよかった、くそ。
冬華さんにメッセージを送るにも、あの人のスマホは神奈川県警にあるしぶっ壊れてるし。
「…はぁ…冬華さんが足りない…」
本部に来て冬華さんが居ないなんて、今までなかったよな…。
「千速」
「…ん?ああ…重悟か…」
「極端に元気ねぇな…」
冬華さんの存在を感じない神奈川県警本部を歩いていたら、重悟に声をかけられた。
「…何か用か?」
「蒼月警視がいないからってお前…」
「…喧しい。早く要件を言え」
ジト目で重悟を睨み、腰に手を当てる。
「ん」
「ん?」
重悟は私に茶封筒を渡してきた。
「なんだこれ」
中を見ようとしたら。
「蒼月警視宛なんだから見るんじゃねぇよ」
と言われた。
私は眉間に皺を寄せて。
「はぁ?冬華さん宛のものを…なぜ…私…に……」
段々ときょとん顔になって。
「俺ら刑事課は警視不在で忙しいからよ。頼んだぞ」
重悟は咳払いをして、私に背中を向けた。
私はプルプルと震えて。
「愛してるぜ!!重悟!!」
叫んだ。
「ッだからやめろって!警視に殺されんの俺なんだよ!」
「喜べっつってんだよ!」
「喜べるかっつってんだ!」
重悟は顔を赤くしたり青くしたり、信号機みたいな表情を浮かべて去って行った。
重悟が私にこれを渡してきた理由は単純で。
冬華さんに届けろということ。
私に、冬華さんへ会いに行く正当な理由をくれたわけだ。
本当、隊長といい、本部長といい。
さらには重悟といい、ここの連中は随分と私を甘やかしてくれるものだ。
「さて、すぐ届けねばな」
これは警部の重悟に正式に頼まれたやつだから、白バイ乗って行っても大丈夫だろ。
で、2、3時間くらい居座ってから巡回に出るか。
「よし」
本日の予定が決まり、私は茶封筒を脇に抱えて。
「5時間くらい予定が入るかもしれんな」
ルンルンで冬華さんがいる病院へと向かった。
「起きてるかな、冬華さん」
ヘルメットを脇に抱え、同じ手で茶封筒を持って。
もう片方の手にはゼリーとアクエリが入った袋を持っている。
昨日傷が開いちまったが、そろそろ流動食が食えるはず。
「ゼリーよりうどんのがよかったか」
いや、病院食で出るだろうしゼリーでいいか。
プリンでもよかったかもしれんな。
なんて呟きながら歩き、病室に着いて。
「ん?」
病室の扉を開けようとしたら鍵がかかっている。
なんだ?
「冬華さん?いないのか?」
ノックをすると。
『すまん千速、今体拭いてもらってるから少し待ってくれ』
中から冬華さんの声が聞こえてきた。
「体を拭いてもらってるのか。わかった待ってるよ」
扉の横に背中を預け、スマホをタプタプして。
「ん?」
今、ん?
体を?
体を、拭いて?
「ッ体を拭いてもらってる!?!?」
ダメだろそれは!!
何してんだよ!!!
「おい開けろ!!何してんだ!!」
『だから体拭いてもらってるんだよ』
「なんでだ!!今じゃなくてもいいだろ!」
体を拭いてもらってるってお前!!
見られてるってことじゃねぇか!!
扉をガチャガチャして開けようとしたが。
『待て待て待て、壊れる。今終わるから』
開かず。
「待てない!!早く開けろ!!」
もうぶち壊すしかないかと思っていたら。
「お、お待たせしました!今終わりましたので!」
「失礼しますね!」
扉が開き、看護師が二人。
真っ赤な顔で出てきて足早に去って行って。
「ッ「今のは仕方ないでしょ?何日お風呂入ってないと思ってるの」
私は冬華さんへ慌てて駆け寄って文句を言おうとしたら、冬華さんが先に口を開きため息を零した。
わかる。
わかるよ。
今日を含めて四日間風呂に入ってないもんな!
「それでもダメだろ!体を拭くなら私がしたい!」
「だってあなた、仕事じゃない。今日から復帰なのにどうしたの?サボり?」
ジト目で睨まれ、一瞬タジったが。
「重悟から冬華さんに渡してほしいっつって頼まれたんだよ!」
茶封筒を差し出した。
「私に?何かしら」
「その前に!」
冬華さんはまだ渡さずに。
「体を拭かせてくれ」
ジト目で睨み返してそう言うと。
「…あのねぇ。本当は、介助ありでならシャワー浴びてもいいって言われてるの。でもそれじゃ千速がまた嫌がるかなって思ったから体を拭いてもらうだけで我慢したの」
ジト目で睨み返したのをまた睨み返されて。
「嫉妬してくれるのも可愛いけど、私のことももう少し考えてほしいなぁ」
またため息を零した。
…丸四日、風呂に入れていないのはつらいだろうけど。
「……ぅうううう…ぃいいいい…っ」
冬華さんの裸を見られるのは我慢ならんけど。
絶対に嫌だけど。
嫌すぎて嫌すぎて、このまま退院させたいけど。
「…………すまん」
…確かに冬華さんの気持ちも考えずに発言してしまった感は否めなくはないから素直に謝った。
素直に。
「ふふ、ありがと」
冬華さんはクスクス笑ってくれたからまぁいいか…。
はぁ…でも嫌すぎる…。
今回のはセクハラではないから看護師には何も言えない…。
ちなみに寝泊まりは、小児科や産科、緩和ケア病棟、重篤な患者にしか認められてないみたいで無理だった。
一泊ぐらいいいだろって思ったが、感染症などのリスクがあるらしい。
「じゃあはい、それ見せて」
「ん」
冬華さんがまた手を差し出してきたから、茶封筒を渡す。
カサカサと開けて、数枚の書類を取り出す。
「何の書類だ?」
「今回の事件の報告書ね。警視庁からのもあるわ」
冬華さんは真剣な眼差しで報告書に目を通していて。
私はその報告書と冬華さんを交互に見る。
「冬華さん、今日の朝飯はなんだった?」
「今日はお粥。お昼はうどんみたいよ」
やっぱりゼリーにしてよかった。
私は椅子の上で胡座をかくように座って。
「普通の飯が食えるようになったら、最初に何食いたい?」
「そうねぇ、お肉かしら。三つ星レストランの」
肉か。
しかも三つ星…。
「…私は三つ星レストランは苦手だ」
「ふふ、前も言ってたわよね。千速はどこに食べに行きたい?」
私が行きたいのは。
「やっぱラーメンだな。美味いラーメン屋があるんだよ」
ラーメン屋。
たくさん食える店もいいが、がっつりニンニクが効いたラーメンが食いたい。
「ラーメンかぁ。私ラーメン食べに行ったことないからちょっと行ってみたいかも」
「え!?ラーメン食ったことないのか!?!?」
ガタッと立ち上がり、冬華さんへ詰め寄る。
「っ食べたことはあるわよ?ただ、お店に食べに行ったことがないの」
そ、そんなバカな…。
「…ラ、ラーメンを食ったことない奴なんてこの世にいるのかよ…」
「だからあるわよ。あるの。ラーメン屋さんに行ったことがないだけ!」
それにしても、だ。
「じゃあ!退院後一発目の飯はラーメンな!」
行ったことないのなら、初めてのラーメン屋を経験させたい。
「えぇ、わかったわ。楽しみにしてる」
冬華さんはクスクスと笑って、そう言った。
「ね、何か書くものない?」
「ん?ボールペンならあるよ」
胸ポケットからボールペンを取り出し、冬華さんに渡す。
「ほら」
「ありがと」
スラスラと全ての書類に何かを書き、茶封筒に入れて。
「これ、横溝に渡して」
茶封筒を返された。
「ん、わかった」
まぁ多分、閲覧したというサインだろう。
「あ、そうだ。千速の寝室に私のスーツがあると思うんだけど、クリーニング出しといてくれない?」
「スーツ?そういえばあったな」
寝室の、クローゼットの前に掛けてあったのを思い出す。
「あのスーツもなかなか高かったのよ」
「高そうな生地だなとは思ってた。クリーニングな。わかった、出しておくよ」
「えぇ、お願いね」
茶封筒を机に置いて。
「ゼリーとアクエリ買ってきたんだが、食べる?飲む?」
「アクエリアスほしー。水に飽きてたとこなの」
「ん」
買い物袋からアクエリを取り出し、コップに注いで渡す。
「ほら」
「ありがと」
冬華さんはコップに口を付けて、ゆっくりと飲んでる。
嚥下することで腹が動き、少し痛そうな表情を浮かべてる。
「ん」
「…っ!」
アクエリが口の端から垂れて、ティッシュへ手を伸ばしたが。
なんか、なんかエロくて…。
「……え なんで?」
思わずティッシュを遠避けてしまった。
「ちょっと、ティッシュちょうだいよ」
「……」
「千速?」
返事をせずにギシッとベッドに腰をかければ。
「…もう。あんまり激しいのは出来ないからね?」
意図を理解してくれて、冬華さんは小さく笑って。
「…少し我慢してくれ」
私は冬華さんへとキスをした。
…リップノイズを立てながら。
角度を変えながら。
冬華さんの唇を啄んで。
冬華さんの手が私の頬に添えられたから、冬華さんの首に腕を回して舌を差し入れた。
「ん…ン…っ」
久しぶりの深い口付け。
色を含む冬華さんの眼差しに捉えられ、逸らすことが出来なくて。
「ふ…っン…っ」
痛みで眉間に皺を寄せたが、やめてやることが出来ず。
冬華さんはもう片方の手で制服の裾の隙間から、ネイビーの県警Tシャツの裾を引っ張り出して。
「あっ…ぁ…っ」
下着の中に手を侵入させ、指先で胸の先を摩られて肩が震えた。
ああ、まずい。
止まらない。
「んっ…ん…っンっぁ…っ」
唇を離し、冬華さんの肩に額を付けて。
「あ…っやば…ぃ…っ冬華さ…ン…っ」
これ以上は、本当に声が出る。
「…っ」
手が止まり、冬華さんを見ると。
「あ…っやめ…よう…すまない…」
痛みから、額に少しだけ汗が滲んでいた。
「…っごめんね…ちゃんと抱いてあげたいんだけど…」
痛すぎて…と苦笑を零した。
「…いや、いいんだ。無理をさせてすまん…」
ティッシュで冬華さんの額を拭って、キスをしたことで私の口紅が付いてしまったからそれも拭った。
「ん」
すると、冬華さんもティッシュで私の口を拭ってくれて。
「口紅、引き直さないとね?」
「…今は持ってないから、本部に戻ったら直すよ」
引っ張り出されたTシャツを整え、制服もピッと伸ばして整えた。
「……」
正直、今のキスと愛撫で身体が疼いてやばい。
抱いてほしいんだけど、無理をさせるわけにもいかないし耐えるしかない…。
「ふふ、欲求不満?」
冬華さんが私の頬に手を伸ばし、親指で唇を撫でてきた。
「っそ、そんなわけあるかっ」
今だよ。
欲求不満に今なったんだよ。
…キスなんてしなきゃよかったな。
そうしたらこんなに身体も疼かなかったのに…。
冬華さんはクスクス笑いながら、時計を見る。
「千速、そろそろ行ったほうがいいんじゃない?」
「えー…まぁ…わかった…」
「ふふ…っだから…っぃ…た…っ笑わせないでって…っ」
あまりにも嫌な顔をする私に、冬華さんは笑いながら痛がっている。
そんな冬華さんに小さく笑って。
「じゃあ行ってくるよ」
「えぇ、気を付けてね?」
ちゅ、とキスをして。
私は病室を出た。
「……」
「なんだよ重悟。お前そうやって黙るの悪い癖だぞ」
巡回を終え、神奈川県警本部へと戻り重悟へ茶封筒を渡すために刑事課へ行く。
すると重悟は、いつぞやと同じようにチラッと私を見て視線を逸らした。
…今回は前みたいな失態はせん。
キスはしたがキスマークを付けられたわけでもない。
だから大丈夫なはずなのに。
「お前…」
「なんだよ」
私は腰に手を当てて、重悟をジト目で睨むと。
「…なんで毎回わかりやすいんだよ…」
重悟はまた頬を赤らめた。
「何がだ。はっきり言えよ」
「…言っていいのか?」
刑事課にはまだちらほら人がいるが。
別に変なことをしてないし。
「いいよ。疚しいことは何もしてないぞ」
言え、と促せば。
「警視とキ、キ…、キス…したろ…」
重悟はチラッと私を見て、視線を逸らした。
「………」
きょとん顔をする私。
徐々に顔が熱くなってきたが…。
「…まぁ…その…キ…それ…くらいは…するだろ…」
こ、恋人なんだし、何も間違ってないだろ。
チラッと私を見て。
「…口紅が…落ちるくらいの…」
そう言われた瞬間。
「っ!?!?」
バッと手で口を隠す。
「………」
忘れてた…。
あのキスで口紅が落ちてたんだった…。
「…お前…よく見てるな…」
口を隠しながら重悟をジト目で睨む。
「…病院行くまでは付いていたのに、戻ってきた時に落ちてたら誰でも気付くっつの…」
照れを隠すのに重悟は咳払いをして。
「…まぁ…あんま警視に無理させて入院長引かせんじゃねぇぞ…」
「っわ、わかってる!」
茶封筒を掲げ、刑事課のオフィスの中に戻って行った。
「…くそ。重悟め…」
あいつ毎回鋭すぎだろ。
っつか、キスくらいするっつーの。
恋人同士だぞ?私たちは。
ま、まぁ…その…病室でその…激しいのをしたのは…アレだったが…。
…でも腹の傷 痛がってたし…無理させたんだよな。
重悟の言う通り、入院が長引いちゃ困るから。
怪我が良くなるまで我慢しないとな…。
なんて思いながらも。
「……はー…早く退院しねぇかなぁ…」
思いっきり…その…抱い………抱き締めたい!
抱き締めたいし!!
「…っはぁ…!」
私は背中を伸ばして。
「よし。さっさと支度して病院行こ」
交通課のオフィスに戻った。
「ふー…」
現在、21時。
少し前に病院から帰って来た。
面会終了時間は20時だから、いつもギリギリまで居る。
仕事再開してからは17時過ぎに病院へ行くから、一緒に居られる時間が少なくなった。
ソファーに座り、天井を見る。
「……」
昼間のアレを思い出す。
深く激しい口付けと。
… 冬華さんの、胸への愛撫。
あの後、疼きが治るまで結構かかった。
普段からしない日はもちろんある。
むしろ何日もしない日があるのに。
“しない”と“出来ない”は違って。
“出来ない”と思うと、なんか…なんか…ますます欲しくなってしまって…。
「……」
こうして考えてしまって…。
私は誰も居ないのに、誰も居ないことを確認するかのように周りを見回して。
ゆっくりと自分のスウェットの中に手を入れて。
冬華さんに触れられた胸の先へと触れてみると。
「…っん…っ」
ピクっと肩が僅かに震えた。
「……いやいや」
何やってんだ私は。
ダメだろこんなこと。
…ダメだろ。
「…ん…ぅ…っ」
ダメなのに。
「…っぅ…っ」
手が止まらない。
胸の先を摘み、指先で転がす。
でも違う。
違うんだよ。
冬華さんに触れられるのと、自分で触れるのとじゃ全然違う。
「…やっぱりダメだな」
服の中から手を脱ぎ、また天井を見て。
「……そういえば、スーツ…」
クリーニングに出しといてほしいって言っていたよな。
私は立ち上がり、寝室へ向かう。
「これか」
クローゼットの近くにハンガーに掛けられていたスーツに触れて。
「……」
袖を持ち、匂いを嗅いでみる。
「……冬華さんの良い香りがする」
ほとんどの服はうちの柔軟剤を使ってるから、私と同じ香りなんだが。
このスーツからは冬華さんちと同じアロマの香りがして。
「…はぁ…落ち着く…」
傍に居るような感じがする。
スーツを取り、抱き締めながらベッドに横になる。
「……」
スーツに顔を埋め、グリグリと顔を擦り付ける。
クリーニング出すと消えちまうし、すぐ出さなくても退院する前に出しときゃいいよな。
「はー…良い香りだ…」
こうして袖を背中に回すと、冬華さんに抱き締められてるって気がする。
抱き…締められてる…気が…。
「……」
私は顔を上げて、ドアを見る。
周りを見て、カーテンが閉まっていることも確認して。
「……」
冬華さんのスーツに顔を埋めながら、もう一度スウェットの中に手を入れて。
「…っぁ…ぁ…」
胸の先を摘んだ。
「…っン…っ」
指で胸の先を転がしても、どこかもどかしいだけで。
「…は…」
冬華さんに触れられるように触れても、これじゃないと思ってしまう。
…いや。
……下、か?
いや待て。
それは待て。
それをしちまうと…なんか…。
言わなければバレないけど羞恥心でおかしくなりそうになる。
でも。
でも…。
「…す…少しだけ…」
試しに…。
おずおずとスウェットのズボンの中に、手を差し入れて。
下着の中にも手を差し入れて。
秘部の小さな突起に触れてみた。
「んっ…あ…っ」
あ、これ。
これヤバいかもしれん。
冬華さんの香りに囲まれてのこれ。
「あ…っぁ…ぁ…っ」
ヤバい。
小さな突起を指先で引っ掻いたり、潰したり。
「ぁっあ…っぁ…っん…っ」
普段冬華さんがしてくれるだろう強さで。
「ぁ…ン…っん…っ」
静かな空間に、自分の嬌声と。
「…あ…ぁ…あ…」
僅かに聞こえる厭らしい水音に。
「…や…ヤバ…ぃ…っ」
羞恥心がえらいこっちゃになっちまってるが…。
“千速”
「ああっ冬華さ…っ」
止まらない。
冬華さんがシてる時に呼んでくれる私の名前を想像して。
“…痛くない?…ねぇ…千速…?”
「あ…っぁ…っ」
冬華さんの優しい指先を想像して。
“…良い?これ…”
「あ…あ…」
艶かしい眼差しを想像すると。
「あ…っは…っ」
厭らしい水の音が、少しだけ大きくなった気がした。
“千速…?どう…?良い…?”
「あ…っぃ…っあ…っ」
冬華さんのスーツを顔に押し当てて。
「ぁ…っあ…っ」
小さな突起を親指と人差し指で摩って、自分自身で導く。
「あっぁっ…あっ…冬華さ…っも…イ…っク…っ」
ギュッと片手でスーツを抱き締め、身を丸めて。
そして。
「あ…っああ…っイ…ッん゙…ッ!」
ビクッと身体が震えて、達した…。
「…は…は…」
ピクピクと身体が震える。
「……」
スーツに顔を埋めたまま。
何してんだ私はと思いつつ。
こんなのダメだし、違うだろって思いつつ。
…顔を上げられない。
正直。
……全然足りない…。
むしろ、冬華さんに触れて欲しい感が増した…。
「……」
スーツから顔を上げ、チラッとまたドアを見る。
またカーテンも確認して。
足りないから。
まだ足りないから。
「…んっぁ…っ」
もう一度、濡れるソコに指を這わせた。
「ン…っ」
濡れに濡れたソコは、少し指を動かすだけで厭らしい水音が耳に届いて。
「は…っぁ…っあ…あ…」
小さな突起を摘み、ユルユルと動かせば。
「っ…あっあ…っはぁ…っは…っ」
その音で羞恥心が抉られる。
けれどやっぱり止められなくて。
仰向けになり、冬華さんのスーツを顔に乗せて。
「あ…っん…っ」
胸の先と、秘部の小さな突起を同時に弄ると。
「あっヤバ…っやば…っィ…ッ」
背中が反れた。
“イキそ?千速”
「あっあ…っイ…キそ…っ冬華さん…っああ…っ」
指の動きを速め、また自分自身で絶頂へと導き…。
「あっああ…冬華さ…ッ」
冬華さんの名前を呼びながら、二回目…果てた…。
「……はー…」
スウェットから手を抜き、大の字になる。
気持ち良いは良いんだが…。
「…気持ち良さが全然違う…」
二回も果てたくせに、と思うかもしれんが。
やっぱり自分で導くのと冬華さんに導かれるのとじゃ全然違うんだよ。
ギュッと冬華さんのスーツを抱き締めて。
「…早く退院してくれよ…」
…早く退院してくれれば自分ですることないのに。
たくさん抱い……て……もらえ…る…のに…。
「…はぁ…とりあえずシャワー浴びるか…」
冬華さんのスーツの上着を持って寝室を出て。
「ん?忍からメッセージ来てた」
リビングに置いてあったスマホを確認すると、忍からメッセージが来ていた。
『冬華さん、どう?もし面会出来そうなら行きたいなー』
「ああ、ちゃんと紹介出来てないものな」
冬華さんの忙しさ故に、忍にちゃんと紹介出来てなかった。
「『わかった。明日聞いてみるよ』、と」
返信して、浴室へ行く。
もちろん冬華さんのスーツの上着を持って。
「冬華さん明日シャワー浴びれそうだし、シャンプーとか持って行くか」
病院のやつよりうちのがいいだろ。
髪を洗い体を洗い、泡を洗い流して。
「シャンプー、リンス、ボディソープ。タオルにドライヤーと」
シャンプーとかのボディをタオルで拭き、手頃な袋に無造作に詰める。
「銭湯行くみたいだな」
忘れないようにリビングに持ってきて、テーブルに置く。
もちろん冬華さんのスーツの上着は忘れていない。
「むしろ着ちまうか」
スーツの上着に袖を通し、自分を抱き締める。
「…うむ。なかなかに良い」
クリーニングに出すのを忘れないようにしないと。
「…よし…寝るかぁ…」
明日も仕事だし、…なんか疲れたし。
今日は早めに寝ておこう。
…そうして私は。
リビングの明かりを消して。
「……絶対にボロは出さない」
一人でシたことを墓場まで持って行くと誓いを立てて、眠りに就いた。
next