pixiv作品 名探偵コナン
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「ん…っん…っ」
「…お前」
「は…っぁ…っな…っに…っ?」
「なんか…胸大きくなった…?」
ある日、冬華とシャワーを浴びていた時。
浴室の壁に手を付き、後ろから冬華の胸を揉んでいたんだが。
「…触ってる感触が…なんか…」
なんか、こう、手から零れる?
私の手の大きさには丁度良いサイズだったのに。
なんか、なんか…。
「…ン…っちょっと…っ揉むのやめて…っ」
言われた通り止めると、冬華が私へ振り返った。
「…その…まぁ…」
「大きくなったよな?」
冬華は恥ずかしそうに視線を逸らして。
「…まぁ…ブ、ブラ…が…小さくなったから…」
そう言った。
「私のは付けてみたか?」
「そ、それは…」
「合うなら使ってもいいんだぞ?」
今のやつが小さいなら、私のを使えば事足りるだろうと思って言ったら。
「……や…あの…っ」
「…なんだ、どうした?」
冬華の顔が見る見るうちに赤くなってきて。
「…そう思って…つ、付けて見たら…」
チラッと私の胸を見て。
「…っ千速のは…お、大きかった…っ」
両手で顔を隠した。
すでに私のは試し済み、と。
試した結果、大きかった、と。
はぁもう。
はぁ…。
はぁ…もう…。
「…お前ヤバすぎるだろ…っ」
たまらず抱き締めた。
なんでこんなに可愛いんだこいつは…。
「…可愛いな…くそ…」
「あ…っぁ…っあ…っ」
片手で腰を抱き、もう片方の手で胸を揉む。
「…このサイズ…かなり良い…」
「…っばか…っあ…っぁ…っ」
胸の先を口に含むと。
「ああ…っンぅ…っ」
冬華は白い喉を見せるように背中を反らせた。
はぁ…最高に良い…。
良過ぎる柔らかさと、冬華の可愛さに充てられながら。
「っイ…っ」
「ん、いいぞ…」
何度も冬華を抱いた。
「下着が合わなくなったのはいつからなんだ?」
「…気付いたのは3日前よ。でもその…胸が大きくなったというより…太ったのかなって最初は思って…」
風呂から上がり、ソファーでまったりする時間。
「体重計に乗っても変わってないし…洗濯して縮んだ?とかも思ったけど…ブラジャーが縮むとかある?と…」
「一人で悩んでたのか」
私はソファーに深く座り、その前に冬華を座らせる。
後ろから抱き締めている体勢を取っている。
「だって相談しにくかったんだもの…」
スウェットの上から冬華の胸に触れて。
「大きくもなく、小さくもない丁度良いサイズだったんだが」
「…っ触りづらくなった…?」
「いや」
私が大きくしたのかと思うと。
「非常に良い。むしろもっと大きくしてやりたい」
たまらなく興奮してしまう。
それこそ、私のが使えるくらいに。
「というか、忍にも言わなかったんだな」
「…それよ」
「ん?」
冬華は背中を傾けて私に寄り掛かって。
「こういう相談は絶対に千速に伝わるじゃない?忍、この手の話は面白がるから」
忍は声色と表情で判断しているらしいから、深刻な悩みなら絶対に言ってこない。
だがきっと今回のは恥ずかしそうに話すだろうから私に報告をしてくる案件だろうな。
「そうだろうけど、じゃあどうするつもりだったんだ?」
合わない下着を身に付けているつもりだったのだろうか。
「……こっそり買おうと思ってた」
「気付いてよかった」
絶対に一緒に選びたい。
「…ン…千速、今日はもうしないからね…?」
「ん?あぁ、わかってるよ」
と言いつつ、胸を揉む手は止めない。
いや、直で触ったほうが大きくなるかもしれん。
「千速…っ」
ほら、やっぱり柔らかさが違うよな。
「…っねぇ…っもうしないってば…っン…っんっ」
今までも柔らかかったんだが、少し大きくなったことにより柔らかさが増したというか。
「…っぁ…っあっちょ…っと…っ千速…っやめて…っ」
触っていて気持ち良いし、ずっと揉んでいたいまである。
「は…っぁ…っき、きいて…っちはや…っあ…っ」
だがこれでまだ私より小さいのかと思うと、自分では意識したことがなかったが私もなかなか良い体をしているものだよな。
「あっあ…っね…っやめ…っイ…っイきそ…っ」
ああ、私の下着を付けているところを見たかった。
付けて、サイズの違いに顔を赤くしている○○を見て揶揄いたかったなぁ。
「……ッも…っむり…っぅン゙……ッッ!!」
急に冬華がビクッと身体を震わせた。
「え」
「は…っぁ…っ」
冬華のスウェットから手を引き抜いて。
「…冬華…まさかイッたのか…?」
「……だからやめてって言ったのにぃ…っ」
余韻で小さく震えてながら、また両手で顔を隠してしまった。
「そんな触ってないのに?」
「…考え事をしてたでしょ…触り方がもうイかせるために触ってたって感じだったわよ…」
大きさと柔らかさの確認をしていただけのつもりだったんだが…。
「…ちょっともう一回「今日はもうしません!ほら寝るわよ!もう…!」
冬華は立ち上がって、スウェットを整えて。
「寝ないなら先に寝るから!おやすみ!!」
真っ赤な顔のまま寝室へと行ってしまった。
「…可愛いが過ぎるにも程ってもんがあるだろ…」
無意識にイかせた私も凄くないか?
……絶対に下も疼いてるはず。
「…明日非番だしな」
買い物に行くにしても、休みだから午後からでもいいし。
「…あと2、3回抱いてまたシャワーを浴びるか」
という計画を立てて寝室に行けば。
「…芋虫みたいになってる」
「……」
エスパーを発揮したようでされることを理解していた。
本当に可愛い奴だよまったく。
「じゃ今日は抱き枕にして寝るか」
そのまま布団に包まっている冬華を抱き締めようとしたら。
「ん?」
モゾモゾと布団に包まったまま器用に動き、目だけ出して私の場所を確認して。
「……可愛いが過ぎる…」
私と向き合う形で落ち着いた。
正面から抱き締めろということだろうな。
「今日はもうしないから布団から出てきてくれ」
「……本当?嘘じゃない?」
「誓って」
ジト目で睨んできたが、ゆっくりと芋虫を解除して。
「……」
ギュッと私に抱き着いてきた。
だ、抱きたい…。
しかし、約束をした以上手は出さない。
「…おやすみ、千速」
「おやすみ、冬華」
私も冬華を抱き締めて、眠りに就いた。
「外しやすいやつがいい」
「外れやすいのは嫌よ!」
翌日、某ショッピングモールにて。
冬華の下着を買いに来た私たち。
忍も誘ったんだが、残念ながら仕事だったため不在。
“真ん中に穴が空いてるやつとかいいんじゃない?”
“大賛成だ”
“下着の意味!”
三人のグループトークでの会話だ。
エスカレーターに乗り、私が冬華の後ろに立つ。
冬華はスカートだからな。
盗撮などさせてたまるか。
3階の下着売り場へ着き、外回りの展示品を見て回る。
「可愛いのが多いわねぇ」
「そうだな。こういう黒のレースが良い」
「…絶対に透けると思う」
私も手に取り、冬華に充てがっては戻してを繰り返して。
「やっぱりこれだ」
最初の黒のレースをプッシュする。
「…だからこれはさぁ…」
ライトアップされているマネキンが付けていて、レースの隙間から漏れる光が物語っているのは。
「……これ絶対…み、見える…のよ…」
何が?とは、皆まで言わずともわかるだろう。
「見えてもいいだろ。私が大興奮するだけだ」
「…私が欲しいのは勝負下着じゃなくて、普段着る下着だから…」
冬華は黒のレースの下着を自分の胸に充てがって。
「…県警のロッカーで着替えてる最中に誰かが入ってきたら、これを見られるってことよ?」
千速的にはそれでいいの?と。
言うものだから。
「いいわけあるか!誰だこんなものを選んだのは!」
バッと奪い取り、あった場所に戻した。
「けしからん!」
「あはは!千速が選んだのに…!」
冬華が笑っているのを横目で見て小さく笑う。
「こういうのでいいんじゃないか?」
と、今度はスポブラを充てがってやった。
「…極端すぎる」
「見られる可能性を考慮したら、こういうのが一番いいだろ」
と、色々見ていると。
「あれ?千速さん?」
突然、私を呼ぶ声が聞こえてきた。
「ん?」
冬華と声の方を見れば。
「!少年じゃないか。久しいな」
研二と陣平の仇を討ってくれた少年がいた。
「こ、こんにちは…!」
「めちゃ綺麗な人!蘭この人が前に言ってた人!?」
「う、うんそうだよ。神奈川県警の萩原千速さん!」
あと、少年の保護者の子たちも。
「萩原千速だ。よろしくな」
「鈴木園子です!蘭から話を聞いてて、一度会ってみたいと思ってました!」
明るい茶髪でショートボブの子と握手をする。
「千速、知り合い?」
ひょこっと私の後ろから顔を出した冬華。
「ああ、冬華。紹介するよ。こちら冬華と言って、私の恋人だ」
「「「恋人!?!?」」」
三人はギョッと冬華を見て、詰め寄った。
「…っ蒼月冬華です…!よろしくね?」
冬華は詰め寄られたことに驚き、はにかむように笑った。
「え!?千速さん恋人いたの!?」
少年が私と冬華を交互に見て驚いている。
「あぁ、まぁな。手を出すなよ?少年」
「だ、出さないよ!」
「うわー!綺麗な人!千速さんとはどうやって知り合ったんですか!?」
ショートボブの子が興味津々で冬華の手を取る。
…相手は学生だ。
学生相手に嫉妬をするなど大人気がないぞ千速。
落ち着け。
「…こ、高二の同級生なの」
「「高校二年生の時から!?」」
毛利探偵の娘まで興味を示し始めた。
そんな中、少年だけが私の傍に立って、クイクイっと人差し指を屈伸させるから。
「なんだ?少年」
屈み、少年へと視線を合わせると。
「…あのさ、千速さん」
少年は私の耳元で。
「……(恋人いるのに婚活パーティーに来たの?)」
と。
聞いてきたから。
私はニコリと笑って、少年の耳元に顔を近づけて。
「……(その話題に触れたら私は君を逮捕しなければならなくなる)」
と警告をした。
「(なんで!?ボク悪くないでしょ!)」
「(というか、あれは友人の付き添いだから私は無実だ)」
というコソコソと話していたら。
「…小学生に手を出す大人ですか、あなたは」
「「!?」」
冬華がジト目で私を睨んできていた。
「…コナン君…マセてはいると思ってたけど…」
「まさか恋人の前で口説くなんて…」
「ちが…!違うよ!!ボクはただ…!」
少年はチラッと私を見る。
私はジト目で少年を睨み、首を横に振る。
絶対に言うな、と。
「…なんか結託してるわね」
冬華が私の顔を覗き込んできて怪しんでくる。
私は小さく笑い、冬華の額にキスを落として。
「お前が心配するようなことは「って、千速さん恋人がいるのに婚活パーティーに参加してたんですか…?」
何もしてない、と。
言い終える前に。
毛利探偵の娘に。
暴露された。
そうだった。
この子も居たんだった…。
「婚活パーティー?」
○○は私と毛利探偵の娘を交互に見て。
「え?千速が?婚活パーティー?嘘よね?」
眉間に皺を寄せた。
「…いや…あの…」
チラッと少年を見て、助け舟を求めたが。
「……」
少年は腕を組み、ジト目で私を見て首を横に振った。
毛利探偵の娘もショートボブの子も、少年も。
“どうしてなんだ”と物語る表情をしていて。
「…わかった。説明をするから場所を移そう…」
説明をせねば後には引けない状況になってしまった…。
ショッピングモール内にあるフードコート。
「で?千速、婚活パーティーにはどうして参加を?」
冬華を含める三人に詰め寄られる私。
少年は呑気にジュースを飲んで、助けてくれそうにない。
「…まぁ、大した話じゃないんだが」
私は冬華を見ながら。
「私と冬華の共通の友人の付き添いで行ったんだ」
そう言った。
「共通の友人って、忍?」
「あぁ、忍。私たちももういい年齢だからな。私にはお前がいるとしても、忍はまだそういう相手がいない」
冬華はきょとん顔を浮かべ、すぐに納得したように座り直した。
「でも!なんで恋人の冬華さんに黙って行ったんですか!?」
「友達の付き添いでも…や、やっぱり内緒にして行くのは違うと思います…!」
毛利探偵の娘とショートボブの子は、まだ納得していない。
「私がまだ意識不明だった時なのね」
「「「意識不明!?!?」」」
さすがの少年もジュースを吹き出した。
「そうだ。行くか迷ったんだが、忍の相手になる輩を見定めねばならんと思って付いて行ったんだ。まぁ女限定で食事が無料ってのに釣られたってのもあるが」
「それは絶対に行くべきね。変な虫付かなかった?」
「殺人事件が起きてそれどころじゃなくなった」
私は肩を竦め、苦笑を零した。
「殺「それより!冬華さんが意識不明ってどういうことなの!?」
今度は少年が身を乗り出して詰め寄ってきた。
「五年前に車に轢かれて、そのまま意識不明になったの。それで目覚めたのは三ヶ月くらい前なのよ」
「そ、それで千速さんは五年も待ってたんですか!?」
「いつ目覚めるかわからない眠り姫を!?」
「あ、あぁ、まぁ…」
他人から見れば、意外とすごいことなのか?
私にしたら当たり前のことなんだが。
「…五年間も昏睡状態だったんだ」
少年は冬華を見ながら、驚きを隠せないでいる。
「昏睡、とはまた違うかな」
「え?」
「自発呼吸はしてたみたいだし、心電図くらいしか付けられてなかったわよね?」
「あぁ。医者に言わせれば、本当にただ“寝ている”という感じだったらしい」
だから医者も驚いていたな。
「…灰原が聞いたら検査したがるだろうな」
少年も苦笑いを零した。
「灰原?お医者様が知り合いでいるの?」
「え!?あ、いや!な、なんでもないよ!それよりも何か食べない!?ボクお腹空いちゃった!」
冬華の質問に、少年が慌てるが。
少年、冬華は察する能力が化け物だからな?
「あ、今なんか誤魔化したんじゃない?」
ほら見ろ、怪しんでる。
「今正直に吐いたら、ご飯奢ってあげるけど!?」
「いやいや!本当に何でもないって!ちょっとメニュー見てくるね!!」
少年は慌てたようにフードコート内にある飲食店のほうへ駆けて行った。
「とんでもなく不自然」
「不自然だな」
私がケラケラ笑うと。
「哀ちゃんはコナン君のお友達で、すごく頭の良い子なんです。白衣を着てるところとか見たことがあるから、将来はお医者様か科学者になるのかも」
毛利探偵の娘がそう言った。
「医者か科学者、か」
未来、冬華に起こった事象が解明出来るといいな。
夢を見ていたにしても長過ぎるし。
「さて、何か食ったら買い物を再開しよう」
「あ、そうだったわね。婚活パーティー浮気未遂事件で忘れてた」
「浮気未遂ではないだろ…付き添いだって…」
なんて言うが、疑ってないのがわかる。
忍に悪い虫を付けないための付き添いだから。
逆の立場なら冬華だって付いて行くだろうしな。
「あなたたちも何か食べない?ここは千速が奢ってくれるって!」
「本当ですか!?」
「ありがとうございます!」
「…一言も言ってないが、まぁ何かの縁だ。遠慮なく注文しておいで」
そうして私たちは。
「あ、これ美味しい。千速食べてみて」
「ん?ん」
「…至極普通にイチャイチャしてる」
「美人同士、絵になるわぁ」
「いいなぁ…」
「ほら、コナン君もあーん」
「え!?」
「それはダメだろ!私だけの特権だ!」
少年たちとのひと時を楽しんだ。
「…どうしても黒のそれが忘れられないのね」
「忘れられない」
少年たちと別れ、下着売り場に戻ってきた私たち。
で、手に取ったのは最初に見た黒のレースのやつ。
どうしても付けてるところを見たい。
「いらっしゃいませ!ブラジャーをお探しですか?」
店員が話を掛けてきた。
「あ、はい。あの、サイズアップしたくて…」
恥ずかしそうに、小さな声で店員に伝えると。
「かしこまりました!バストサイズを測ってみましょう!」
と、サイズを測ることになったが。
「千速?」
「お客様?いかがなされました?」
「ちょっと心の準備をさせてくれ」
嫌だ。
店員と言えど、仕方がないと言えど!!
冬華の胸のサイズを知られるのが凄く嫌だ!!
「…測らないとどのサイズを買ったらいいかわからないじゃない?」
「わかってる」
わかってるんだよ、そんなことは。
「千速」
「待て、まぁ待て」
わかってるんだ。
「あー、では、お客様が測っていただいてもよろしいでしょうか?」
と、メジャーを私に差し出した。
「…い、いいのか…?」
「はい、もちろんです。恋人のバストのサイズを知られるの嫌ですよね!わかりますから大丈夫です!」
今度からここで下着を買おうと思った。
「よし、測るぞ」
メジャーを伸ばし、冬華の胸部を測る。
「どう?変わってる?」
「……変わってる」
やっぱり前より大きくなってる。
「ありがとうございました」
「はい!ごゆっくりお選びくださいね!」
私は口を押さえながら店員にメジャーを返すと、店員はニコニコ笑顔で去って行った。
「ニヤついてるの、隠しきれてませんよ!」
「…いやすまん。つい…」
ニヤつかずにはいられんだろ、これ。
「…もう。2、3着買って帰ろ」
シンプルなデザイン二着と、少し洒落たデザインと。
もちろん上下セットで。
「帰ったらファッションショーだな」
「しません!」
会計を済ませ、ランジェリーショップを出る。
「他に何か見てく?」
「そうだな。少しバイク用品を見に行きたい」
「えぇ、いいわよ」
専門店ではないから、大したものはないと思うが一応な。
冬華が財布を鞄にしまおうとした時。
「あ、千速、アメちゃん食べる?」
「どうしたんだそれ」
「一昨日忍にもらって、鞄に入れたの忘れてたわ」
丁度ランチの時だったから後で食べようとしてたらしい。
「……」
私は飴と冬華を見て。
「いや、私はいらないよ」
ニコリと笑う。
「そう?じゃあ食べちゃうからね?」
「あぁ、構わない」
冬華は飴の包みを開け、口の中に放り込む。
「おいし。飴を食べるの久しぶりかも」
カランコロン、と。
飴を転がす音が聞こえる。
よし。
「あっちからのほうが近そうだ」
「ん」
何も疑わずに歩いている冬華には申し訳ないが。
人気がないだろう場所へと誘導して。
「っ騙し––––
気付いた冬華が怒る前にキスで黙らせた。
「…ッんぅ…っン…っ」
私を離そうと肩を押している。
「…ふ…っぁ…っ」
飴を転がすように舌を絡め取れば、私を押す力も弱まって。
私の服を握り、必死に舌を絡めてくるようになった時に。
「!」
「…っ!」
あの少年が覗き見ていることに気付いた。
どうやら私たちを見つけて追ってきたようだ。
人気のない場所へと行くから気になったんだろうな。
私は目を細め、冬華に気付かれないように。
シッシッ、と手を払う仕草をすると。
「…っ」
少年は真っ赤な顔のまま去って行った。
「は…っ」
「ん」
唇を離せば、透明の糸が私たちを繋いでいた。
「……これをするためにいらないって言ったんでしょ」
「バレたか」
冬華の口の中にあった飴は、今は私の口の中にある。
「返してほしいか?」
飴を見せながら言うと。
「っけ、結構です…!」
冬華も顔を真っ赤にさせて視線を逸らした。
「…もう。本当にところ構わずにキスするのやめてね」
「お前だって満更じゃないくせに」
「っそうなるまでするほうが悪いでしょって言ってるの…!」
基本的には熱に呑まれて求めてくるまでやめないからな、私は。
私はケラケラと笑って、冬華の手を握る。
「今度は本当にバイク用品を見に行こう」
「…本当でしょうね?」
「本当だ。何なら人がたくさんいるところから行こうか?」
「…それがいいわね」
ずっと疑われていたが、無事にバイク用品が置いてある店に着いてホッとしていた。
「着て見せてくれよ」
「一度洗濯をします!」
帰宅後、着用してもらおうと思ったのに早々に洗濯してしまった。
むぅ、と頬を膨らませた私だが。
「あ、じゃあ」
ふと思いついたのは。
「これを着てみてくれ」
「…だ、だから千速のは…っおっきかったんだってば…っ」
私の下着を付けさせること。
「どのくらい大きかったのか見たい」
「…っ嫌!」
「少しだから!何もしないから!」
「絶対に嘘!断言出来る!」
ぎゃいぎゃいと取っ組み合いをして。
「…っ千速…っやだってば…っ」
冬華を押し倒し、上の服を脱がせて。
私の下着を付けた。
「………」
本当に私の下着は大きくて、胸と下着の間に隙間があって。
「……ちょっと立ってみてくれ」
「っ千速…!」
冬華を立たせれば、その隙間から。
「……はぁ……鼻血出そう…」
「だからやだって言ったのに…っ」
私は顔を押さえ、ソファーへ倒れ込んだ。
「っ着替えて来るからね!」
真っ赤な顔をして着替えに行った冬華を追いかけて抱いたのは言うまでもないよな。
後日。
神奈川で事件が発生した時、たまたま居合わせた少年に。
「あの時のことは誰にも言ってないよな?少年」
「い、言えるわけないじゃない…」
「よろしい。くれぐれも秘密にしてくれよ?」
「…わかってるよ」
釘を刺してやった。
「…冬華さんも大変だな」
「ん?なんだって?」
「何でもない!!」
END