古き御伽話 しのぶさん百合夢
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たまには温泉に浸かりながらお酒でも、と思ってお酒を飲んでいたら。
飲みすぎたのか寝ちゃってて。
「…ぅ…頭痛い…」
いつもみたいにお酒に攻撃をされながら目が覚めたら。
「…しのぶが来てるわね」
しのぶの気配を感じた。
寝室からじゃない。
またあの子、寝室から出て遊んでるんだと思えば。
「…!」
どうやら“あの部屋”を見つけたようで。
「やっば」
慌てて上がり、走りながら寝巻きを着て。
「何をしてるのよあなたはもう…」
“あの部屋”で固まっているしのぶを助けた。
部屋の外からでも感じていた殺意が、私が入った途端消えた。
あんにゃろ。
死んでも威嚇してくるなんて可愛くない。
「…ッ」
しのぶは泣きそうな顔で私に抱きついてきた。
本当に可愛い子よね。
「ごめんね?遅くなって」
しのぶの背中を摩りながら謝ると、私を見上げてきた表情もまた可愛くて。
「…っな…なにをしてたんですか…!」
押し倒しそうになるのを我慢した。
まぁ、“アレ”も見ているからね。
しのぶに取り憑かれても困るし。
「たまには温泉で飲もうと思ってお酒飲んでたら、寝ちゃってたみたいで気付くの遅れたの」
私はクスクス笑う。
「まさかこの部屋を見つけるなんてね」
でもまさか、この部屋に居るなんて思わなかったからちょっと焦ったわ。
「…あの刀はなんですか…?触ろうとしたらすごい悪寒が…」
「そうねぇ。所謂“妖刀”ってのになってしまった刀かしら」
「…妖刀…」
妖刀なんて御伽話のようって思ってる顔ね。
「捨ててもよかったんだけど、これが人の手に渡った時のことを考えたら捨てるに捨てられなくてね」
誰かがこの刀を拾い、“アレ”に取り憑かれて暴れ出したら大変。
真っ先に私のところにきてまた頸を狙って来そう。
「…人の手に渡れば危険なんですか?」
「人形とか大事にしていたら、魂が宿るって言い伝えがあるでしょ?」
「…ありますが…白麗さんは触れるんですか?」
「触れるわよ」
カチャリ、と音を立てて刀を持つ。
「たまに手入れをしないと殺意を飛ばしてくるからね」
手入れ時期がわかるから便利だけど、なんで私がそこまでしなきゃいけないのって感じよね。
「…その刀の持ち主は一体…」
持ち主、ね。
「継国縁壱って知ってる?」
「もちろんです。“始まりの呼吸”である“日の呼吸”を生み出した最強の剣士を、鬼殺隊が知らないわけないですから」
“始まりの呼吸”である“日の呼吸”の使い手。
継国縁壱。
私は彼に出逢ったことがないからその強さはわからないけど、無惨がボコボコにされるくらいなんだもの。
私だってボコボコにされるくらい強かったんでしょうね。
私は刀を見つめて。
「四百年前、無惨がその縁壱にボッコボコにされたように、五百年も前に私もこの刀の持ち主にボッコボコにされたの」
そう言った。
「ッッッッ!?!?」
しのぶは、これでもか!ってくらいに目を見開いた。
私はクスリと笑って。
「聞きたい?」
そう問えば。
「…ッ聞きたいです…!」
身を乗り出すかのようにそう言った。
私としては良い話ではないけれど。
まぁ、縁壱のように語り継がれている人物じゃないからね。
私しか知らない“あいつ”の話をしましょうか。
私が刀を立て掛ければ。
「…ッ」
また殺気を放ってきた。
「やかましいわよ。後で手入れしてあげるからジッとしててちょうだい」
横目で刀を見て一つ文句を言えば、殺気が消えた。
「……意思があるんですね」
「死してもこうなんだからタチが悪いわよね」
肩を竦め、部屋を後にした。
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たまには温泉に浸かりながらお酒でも、と思ってお酒を飲んでいたら。
飲みすぎたのか寝ちゃってて。
「…ぅ…頭痛い…」
いつもみたいにお酒に攻撃をされながら目が覚めたら。
「…しのぶが来てるわね」
しのぶの気配を感じた。
寝室からじゃない。
またあの子、寝室から出て遊んでるんだと思えば。
「…!」
どうやら“あの部屋”を見つけたようで。
「やっば」
慌てて上がり、走りながら寝巻きを着て。
「何をしてるのよあなたはもう…」
“あの部屋”で固まっているしのぶを助けた。
部屋の外からでも感じていた殺意が、私が入った途端消えた。
あんにゃろ。
死んでも威嚇してくるなんて可愛くない。
「…ッ」
しのぶは泣きそうな顔で私に抱きついてきた。
本当に可愛い子よね。
「ごめんね?遅くなって」
しのぶの背中を摩りながら謝ると、私を見上げてきた表情もまた可愛くて。
「…っな…なにをしてたんですか…!」
押し倒しそうになるのを我慢した。
まぁ、“アレ”も見ているからね。
しのぶに取り憑かれても困るし。
「たまには温泉で飲もうと思ってお酒飲んでたら、寝ちゃってたみたいで気付くの遅れたの」
私はクスクス笑う。
「まさかこの部屋を見つけるなんてね」
でもまさか、この部屋に居るなんて思わなかったからちょっと焦ったわ。
「…あの刀はなんですか…?触ろうとしたらすごい悪寒が…」
「そうねぇ。所謂“妖刀”ってのになってしまった刀かしら」
「…妖刀…」
妖刀なんて御伽話のようって思ってる顔ね。
「捨ててもよかったんだけど、これが人の手に渡った時のことを考えたら捨てるに捨てられなくてね」
誰かがこの刀を拾い、“アレ”に取り憑かれて暴れ出したら大変。
真っ先に私のところにきてまた頸を狙って来そう。
「…人の手に渡れば危険なんですか?」
「人形とか大事にしていたら、魂が宿るって言い伝えがあるでしょ?」
「…ありますが…白麗さんは触れるんですか?」
「触れるわよ」
カチャリ、と音を立てて刀を持つ。
「たまに手入れをしないと殺意を飛ばしてくるからね」
手入れ時期がわかるから便利だけど、なんで私がそこまでしなきゃいけないのって感じよね。
「…その刀の持ち主は一体…」
持ち主、ね。
「継国縁壱って知ってる?」
「もちろんです。“始まりの呼吸”である“日の呼吸”を生み出した最強の剣士を、鬼殺隊が知らないわけないですから」
“始まりの呼吸”である“日の呼吸”の使い手。
継国縁壱。
私は彼に出逢ったことがないからその強さはわからないけど、無惨がボコボコにされるくらいなんだもの。
私だってボコボコにされるくらい強かったんでしょうね。
私は刀を見つめて。
「四百年前、無惨がその縁壱にボッコボコにされたように、五百年も前に私もこの刀の持ち主にボッコボコにされたの」
そう言った。
「ッッッッ!?!?」
しのぶは、これでもか!ってくらいに目を見開いた。
私はクスリと笑って。
「聞きたい?」
そう問えば。
「…ッ聞きたいです…!」
身を乗り出すかのようにそう言った。
私としては良い話ではないけれど。
まぁ、縁壱のように語り継がれている人物じゃないからね。
私しか知らない“あいつ”の話をしましょうか。
私が刀を立て掛ければ。
「…ッ」
また殺気を放ってきた。
「やかましいわよ。後で手入れしてあげるからジッとしててちょうだい」
横目で刀を見て一つ文句を言えば、殺気が消えた。
「……意思があるんですね」
「死してもこうなんだからタチが悪いわよね」
肩を竦め、部屋を後にした。
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