本気 しのぶさん百合夢
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俺は高く飛び、白麗へと技を仕掛ける。
「【風の呼吸 玖ノ型 韋駄天台風】」
白麗は俺を見上げて。
「今度はしっかりと刀を握ってて偉いわね」
俺を見下ろした。
「……ッ!?!?」
何が起きた?
何故俺は、膝を付いている?
「でもまた奪われちゃったわよ?」
見上げた白麗は小さく笑みを浮かべている。
死んだ。
今俺はこいつに殺された。
手が震えて、力が入らない。
膝もガクガクと震えて、力が入らない。
何をされたのかもわからねェ。
白麗は俺の日輪刀で、刀の背を俺の頬に充てて。
「柱が、いつまで膝を付いているつもり?」
問いかけてきた。
二度目の死だ。
この一瞬で二度も殺された。
「……ック…ッソがァア!!!」
全集中。
全ての力を足へと貯めて。
白麗から刀を取り返し、白麗から距離を取る。
しかし白麗は動かず、手だけを俺へと向けて。
ギュッと握る動作をした瞬間。
辺りが暗くなったと思えば。
「ッッ!!!」
クソでけェ動物の口だった。
バクンッと喰われる前に前方へ飛び退き、それが雪の狼だと気付く。
「…ッ」
まずい。
白麗から視線を外しちまった。
すぐに振り返ろうとしたら。
トン、と。
背中に何かが当たった。
…おい嘘だろ。
「捕まえた」
振り返れば白麗が居て。
「…ッ」
片手で顔を掴まれた。
冷てェ。
なんて冷たい手をしてやがる。
顔を掴まれたまま、白麗を見上げる。
三度目の死。
こうまで。
こうまで差があるのかよ。
「実弥、あなた今死んだわよ」
わかってる。
んなこと、わざわざ口に出すなクソが。
笑みを絶やさない白麗。
クソ。
クソが。
クソがよ!!!
たった一太刀だ?
ふざけやがって。
戦いにすらならねェじゃねェか。
チラッと胡蝶を見れば、胡蝶は眉間に皺を寄せて俺を見ていた。
それは心配から来る表情じゃなく。
きっと俺と同じ。
白麗の強さを垣間見たことによる驚きの表情だろうな。
なんで振り解かねェかって?
馬鹿が。
顔を掴まれた瞬間、俺はもう死んでんだよ。
こいつに殺す意思がないだけで。
勝敗は初撃で決まっている。
それにこの冷たさを無理に振り解けば、俺の顔の皮が剥がれる。
こいつにとってこれは戦いではなく。
そう。
ただの戯れだ。
「もう一度言うわよ、実弥」
白麗は俺の耳に顔を近づけて。
そして。
「まだまだ甘いわね、実弥ちゃん」
そう呟かれた瞬間。
「不死川さん…っ!」
俺の意識が遠退き始めた。
じゃあ俺だって、もう一度言うぞ。
この。
「……ばけ…もの…がァ……」
クソが。
.
俺は高く飛び、白麗へと技を仕掛ける。
「【風の呼吸 玖ノ型 韋駄天台風】」
白麗は俺を見上げて。
「今度はしっかりと刀を握ってて偉いわね」
俺を見下ろした。
「……ッ!?!?」
何が起きた?
何故俺は、膝を付いている?
「でもまた奪われちゃったわよ?」
見上げた白麗は小さく笑みを浮かべている。
死んだ。
今俺はこいつに殺された。
手が震えて、力が入らない。
膝もガクガクと震えて、力が入らない。
何をされたのかもわからねェ。
白麗は俺の日輪刀で、刀の背を俺の頬に充てて。
「柱が、いつまで膝を付いているつもり?」
問いかけてきた。
二度目の死だ。
この一瞬で二度も殺された。
「……ック…ッソがァア!!!」
全集中。
全ての力を足へと貯めて。
白麗から刀を取り返し、白麗から距離を取る。
しかし白麗は動かず、手だけを俺へと向けて。
ギュッと握る動作をした瞬間。
辺りが暗くなったと思えば。
「ッッ!!!」
クソでけェ動物の口だった。
バクンッと喰われる前に前方へ飛び退き、それが雪の狼だと気付く。
「…ッ」
まずい。
白麗から視線を外しちまった。
すぐに振り返ろうとしたら。
トン、と。
背中に何かが当たった。
…おい嘘だろ。
「捕まえた」
振り返れば白麗が居て。
「…ッ」
片手で顔を掴まれた。
冷てェ。
なんて冷たい手をしてやがる。
顔を掴まれたまま、白麗を見上げる。
三度目の死。
こうまで。
こうまで差があるのかよ。
「実弥、あなた今死んだわよ」
わかってる。
んなこと、わざわざ口に出すなクソが。
笑みを絶やさない白麗。
クソ。
クソが。
クソがよ!!!
たった一太刀だ?
ふざけやがって。
戦いにすらならねェじゃねェか。
チラッと胡蝶を見れば、胡蝶は眉間に皺を寄せて俺を見ていた。
それは心配から来る表情じゃなく。
きっと俺と同じ。
白麗の強さを垣間見たことによる驚きの表情だろうな。
なんで振り解かねェかって?
馬鹿が。
顔を掴まれた瞬間、俺はもう死んでんだよ。
こいつに殺す意思がないだけで。
勝敗は初撃で決まっている。
それにこの冷たさを無理に振り解けば、俺の顔の皮が剥がれる。
こいつにとってこれは戦いではなく。
そう。
ただの戯れだ。
「もう一度言うわよ、実弥」
白麗は俺の耳に顔を近づけて。
そして。
「まだまだ甘いわね、実弥ちゃん」
そう呟かれた瞬間。
「不死川さん…っ!」
俺の意識が遠退き始めた。
じゃあ俺だって、もう一度言うぞ。
この。
「……ばけ…もの…がァ……」
クソが。
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