本気 しのぶさん百合夢
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「こんばんはー、白麗さーん」
「……しのぶ、ちょっと声を落として。頭が痛いのよ…」
「どうして二日酔いになるまで飲むんですか」
「酒は百薬の長っていうでしょ?」
「百薬の長を浴びるほど飲むと、毒に変わりますからね」
「大丈夫、死なないから」
「……死なないからいいって問題じゃないです」
ある夜。
白麗さんのお屋敷へと訪れた。
白麗さんはまた二日酔いになっていて、しかもそれが夜まで長引いてるようで真っ青な表情をしていた。
「そんなことより、今日はどうしたの?」
「今日はいつも顔色が悪い白麗さんの健康診断をしにきました」
「健康診断?」
「そうです。」
「こんな夜に?」
「昼間は怪我人の処置で忙しくて来れませんでした」
白麗さんはきょとんとした表情をして。
「……鬼である私の?」
「はい、鬼の白麗さんの」
すぐに呆れるような表情に変えて。
「…健康診断じゃなくて、実験したいって素直に言いなさい」
ため息を零した。
「あ、バレちゃいました?」
「バレバレよ」
私はクスクスと笑って。
「実験ではなく、血液を採取させていただきたいなと思いまして」
「血液?血だけでいいならいくらでも。あ、でも私の許可なしに勝手に眷属を作らないでよ?」
ん、と白麗さんは腕を出してくれた。
「ありがとうございます。採取した血液でも眷属って作れるんですか?」
白麗さんの布団の隣に座り、鞄から注射器を取り出す。
「やったことはないけど、しのぶの知識ならなんか出来そうじゃない」
なんて、私を褒めてくれた。
「…褒めたってお酒はありませんよ」
「あら残念。でもあとでしのぶの血を少し舐めさせてね」
血液採取に協力するんだから、と。
白麗さんはニヤニヤ笑っていた。
…血を舐めるだけじゃ終わらなさそうですね。
ま、まぁ別に…。
私は…構いません…が…。
一本終わり、もう一本鞄から出す。
「お屋敷の子たちは元気?」
「元気です。炭治郎君たちは相変わらず傷だらけですし。伊之助君なんて肋骨を骨折していたのに走り回ってたんですよ?」
「ジッとしてるのが苦手そうだものね」
と、白麗さんはクスクス笑った。
二本目が終わり、もう一本鞄から出す。
「……しのぶ?」
「はい?」
白麗さんが注射器を見つめながら。
「あと何本あるの?」
問いかけてきたため。
「あと十本「待ちなさい」
さすがに待ったがかかりました。
「どうしました?」
「どうしました?じゃないわよ。十本はさすがに多いに決まってるでしょ?」
「でも再生されますし、不都合がないのでは?」
何かと便利な鬼の体。
血液だって、採取している瞬間から再生されていくらでも採取出来る。
「…体の構造は人と同じなの。だからあまりにたくさん抜かれると気持ち悪くなるのよ」
「気持ち悪くなるだけですよね?眩暈とかも出ますか?」
「…出ないけども…」
「じゃあ大丈夫ですね」
ニコニコと笑えば、白麗さんはまたため息を零して。
「実弥が来たわね」
門のほうへと視線を向けた。
「え?不死川さんが、ですか?」
採血を止め、立ち上がって門のほうを見に行く。
「…誰もおりませんが…」
「まだ門の外よ。入ろうか迷ってるのかしら」
入って来たらいいのに、と白麗さんは言う。
「見てきます」
草履を履き、ひょこっと外を覗くと。
「あ、本当にいた…」
「…!」
本当に不死川さんがいらっしゃった…。
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「こんばんはー、白麗さーん」
「……しのぶ、ちょっと声を落として。頭が痛いのよ…」
「どうして二日酔いになるまで飲むんですか」
「酒は百薬の長っていうでしょ?」
「百薬の長を浴びるほど飲むと、毒に変わりますからね」
「大丈夫、死なないから」
「……死なないからいいって問題じゃないです」
ある夜。
白麗さんのお屋敷へと訪れた。
白麗さんはまた二日酔いになっていて、しかもそれが夜まで長引いてるようで真っ青な表情をしていた。
「そんなことより、今日はどうしたの?」
「今日はいつも顔色が悪い白麗さんの健康診断をしにきました」
「健康診断?」
「そうです。」
「こんな夜に?」
「昼間は怪我人の処置で忙しくて来れませんでした」
白麗さんはきょとんとした表情をして。
「……鬼である私の?」
「はい、鬼の白麗さんの」
すぐに呆れるような表情に変えて。
「…健康診断じゃなくて、実験したいって素直に言いなさい」
ため息を零した。
「あ、バレちゃいました?」
「バレバレよ」
私はクスクスと笑って。
「実験ではなく、血液を採取させていただきたいなと思いまして」
「血液?血だけでいいならいくらでも。あ、でも私の許可なしに勝手に眷属を作らないでよ?」
ん、と白麗さんは腕を出してくれた。
「ありがとうございます。採取した血液でも眷属って作れるんですか?」
白麗さんの布団の隣に座り、鞄から注射器を取り出す。
「やったことはないけど、しのぶの知識ならなんか出来そうじゃない」
なんて、私を褒めてくれた。
「…褒めたってお酒はありませんよ」
「あら残念。でもあとでしのぶの血を少し舐めさせてね」
血液採取に協力するんだから、と。
白麗さんはニヤニヤ笑っていた。
…血を舐めるだけじゃ終わらなさそうですね。
ま、まぁ別に…。
私は…構いません…が…。
一本終わり、もう一本鞄から出す。
「お屋敷の子たちは元気?」
「元気です。炭治郎君たちは相変わらず傷だらけですし。伊之助君なんて肋骨を骨折していたのに走り回ってたんですよ?」
「ジッとしてるのが苦手そうだものね」
と、白麗さんはクスクス笑った。
二本目が終わり、もう一本鞄から出す。
「……しのぶ?」
「はい?」
白麗さんが注射器を見つめながら。
「あと何本あるの?」
問いかけてきたため。
「あと十本「待ちなさい」
さすがに待ったがかかりました。
「どうしました?」
「どうしました?じゃないわよ。十本はさすがに多いに決まってるでしょ?」
「でも再生されますし、不都合がないのでは?」
何かと便利な鬼の体。
血液だって、採取している瞬間から再生されていくらでも採取出来る。
「…体の構造は人と同じなの。だからあまりにたくさん抜かれると気持ち悪くなるのよ」
「気持ち悪くなるだけですよね?眩暈とかも出ますか?」
「…出ないけども…」
「じゃあ大丈夫ですね」
ニコニコと笑えば、白麗さんはまたため息を零して。
「実弥が来たわね」
門のほうへと視線を向けた。
「え?不死川さんが、ですか?」
採血を止め、立ち上がって門のほうを見に行く。
「…誰もおりませんが…」
「まだ門の外よ。入ろうか迷ってるのかしら」
入って来たらいいのに、と白麗さんは言う。
「見てきます」
草履を履き、ひょこっと外を覗くと。
「あ、本当にいた…」
「…!」
本当に不死川さんがいらっしゃった…。
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