婚約者 オリヴィエ百合夢
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「………」
“セイフォード少将もアームストロング少将もお互いの想いを“弱点になる”という言葉で蓋をしてしまっている”
“弱点になるほど、弱くはないでしょうに”
ノースシティ行きの電車を待つ間、駅のベンチに座る私。
リザの言葉が忘れられない。
舌を巻く。
寝耳に水。
青天の霹靂。
目から鱗。
今の私の心情を表す諺として、まだまだ足りないけれど。
“お互いの想いを“弱点になる”という言葉で蓋をしてしまっている”
そんなつもりはなかった。
そんなつもりはなかったの。
でも、本当に?
本当にそんなつもりはなかった?
生まれてしまった自分への疑問。
お互いの想いは通じ合ってる。
そう信じていたのに。
心のどこかで“この関係が崩れるのが怖い”と思ってしまっていた?
オリヴィエに、信じてるって言ったのに。
心のどこかで不安に思っていた?
“弱点になる”
そう言い聞かせて。
ズルズルと今の関係を長引かせて。
“待っている”だけ?
お互い、秘めた想いが溢れて口に出すのを、出してくれるのを。
でも溢れ出ないように。
“弱点になる”という言葉で蓋をして。
“弱点になったら困るから”ってきつく蓋をして。
でもリザは言った。
“弱点になるほど、弱くはないでしょうに”
私は両手で顔を覆う。
「……ダメだ会えない…」
今会ったら絶対に溢れる。
言葉にしちゃう。
蓋をしてきた想いの言葉を。
でもまた待つ?
オリヴィエから言ってくれるのを?
オリヴィエが言ってくれるわけない。
だって、リザから言われた言葉を聞いたのは私だから。
私しか気付いてないから。
何も知らないオリヴィエが言ってくれるわけない。
でも会ったら期待して。
辛くて、泣くかもしれない。
「…あー…やば…やばい…」
どうしよう。
どうすることが正解?
今日会うのをやめるにしても、これからどんな顔して会えばいいの?
あ、やば。
涙出そう。
もう気付いたら感情がもう。
本当にまずい。
「……なんかもー…本当にもー…」
あれだけ言い訳してたんだもの、オリヴィエだって私と同じ気持ちよね。
そうよね?
いえ、信じてないわけじゃないんだけど。
なんかもー、情緒が…。
「…落ち着いて…私…大丈夫……」
目を閉じて、深呼吸をして。
何回も深呼吸をして。
心が落ち着くまで。
何回も。
「……はぁ」
自分の太腿に肘を置き、頬杖を付く。
「…一歩くらい…進んでもいいのかな…」
いいのかな、というより進みたいな。
手を繋いだり、キスをしたり、セックスをしたり。
全てしてきたことだけど。
すでに付き合ってるみたいなものだけど。
それでも、“お互いが弱点にならないように”という理由で遠ざけてきた言葉を。
ずっと言わなかった言葉を。
言えないでいた言葉を。
“弱点になるほど弱くはないでしょうに”
オリヴィエに伝えてもいいのかな。
「…あーもう…リザめ…」
崩れてしまった心の均衡。
もう無理だ。
好きが溢れて、もう前みたいに戻れない。
「…とりあえず中央司令部に戻ろ…」
こんなんじゃ会えないから、ブリッグズじゃなくて中央司令部に戻ろう。
心を落ち着かせてからじゃないと。
って思ってたのに…。
「ふ〜…」
中央司令部に着き、私の執務室の扉を開ければ。
「戻ったか」
オリヴィエがいた。
.
「………」
“セイフォード少将もアームストロング少将もお互いの想いを“弱点になる”という言葉で蓋をしてしまっている”
“弱点になるほど、弱くはないでしょうに”
ノースシティ行きの電車を待つ間、駅のベンチに座る私。
リザの言葉が忘れられない。
舌を巻く。
寝耳に水。
青天の霹靂。
目から鱗。
今の私の心情を表す諺として、まだまだ足りないけれど。
“お互いの想いを“弱点になる”という言葉で蓋をしてしまっている”
そんなつもりはなかった。
そんなつもりはなかったの。
でも、本当に?
本当にそんなつもりはなかった?
生まれてしまった自分への疑問。
お互いの想いは通じ合ってる。
そう信じていたのに。
心のどこかで“この関係が崩れるのが怖い”と思ってしまっていた?
オリヴィエに、信じてるって言ったのに。
心のどこかで不安に思っていた?
“弱点になる”
そう言い聞かせて。
ズルズルと今の関係を長引かせて。
“待っている”だけ?
お互い、秘めた想いが溢れて口に出すのを、出してくれるのを。
でも溢れ出ないように。
“弱点になる”という言葉で蓋をして。
“弱点になったら困るから”ってきつく蓋をして。
でもリザは言った。
“弱点になるほど、弱くはないでしょうに”
私は両手で顔を覆う。
「……ダメだ会えない…」
今会ったら絶対に溢れる。
言葉にしちゃう。
蓋をしてきた想いの言葉を。
でもまた待つ?
オリヴィエから言ってくれるのを?
オリヴィエが言ってくれるわけない。
だって、リザから言われた言葉を聞いたのは私だから。
私しか気付いてないから。
何も知らないオリヴィエが言ってくれるわけない。
でも会ったら期待して。
辛くて、泣くかもしれない。
「…あー…やば…やばい…」
どうしよう。
どうすることが正解?
今日会うのをやめるにしても、これからどんな顔して会えばいいの?
あ、やば。
涙出そう。
もう気付いたら感情がもう。
本当にまずい。
「……なんかもー…本当にもー…」
あれだけ言い訳してたんだもの、オリヴィエだって私と同じ気持ちよね。
そうよね?
いえ、信じてないわけじゃないんだけど。
なんかもー、情緒が…。
「…落ち着いて…私…大丈夫……」
目を閉じて、深呼吸をして。
何回も深呼吸をして。
心が落ち着くまで。
何回も。
「……はぁ」
自分の太腿に肘を置き、頬杖を付く。
「…一歩くらい…進んでもいいのかな…」
いいのかな、というより進みたいな。
手を繋いだり、キスをしたり、セックスをしたり。
全てしてきたことだけど。
すでに付き合ってるみたいなものだけど。
それでも、“お互いが弱点にならないように”という理由で遠ざけてきた言葉を。
ずっと言わなかった言葉を。
言えないでいた言葉を。
“弱点になるほど弱くはないでしょうに”
オリヴィエに伝えてもいいのかな。
「…あーもう…リザめ…」
崩れてしまった心の均衡。
もう無理だ。
好きが溢れて、もう前みたいに戻れない。
「…とりあえず中央司令部に戻ろ…」
こんなんじゃ会えないから、ブリッグズじゃなくて中央司令部に戻ろう。
心を落ち着かせてからじゃないと。
って思ってたのに…。
「ふ〜…」
中央司令部に着き、私の執務室の扉を開ければ。
「戻ったか」
オリヴィエがいた。
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