苦労人 カナエさん百合夢
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「あ、姉さん」
「!しのぶと銀麗君、おかえりなさい」
事後、白麗が眠ったのを見届けて静かに部屋を出る。
あの後、体も拭いて着替えもさせて、ご飯も食べさせて薬も飲ませた。
ちょっと無理させちゃったのは後悔してるけど、誘って来たのは白麗だから仕方ないわよね。
それで、部屋を出たところにしのぶと銀麗君が戻って来てて。
「丁度終わったところですか?」
「うんちょっと何を言ってるのかわからないなぁ」
「わかるでしょ。空柱様に無理をさせたんだから」
私はバレてたことに苦笑を零した。
「で、だけどね、姉さん」
「ん?」
しのぶは何やら荷物を持っていて。
「これ、姉さんの着替えと風邪薬。風邪引かなくても予防として飲んで」
「へ?」
渡された荷物としのぶを交互に見る。
私の着替え?どうして着替えを?
しかも風邪薬って…。
「とりあえず、2、3日はうちに居てください。で、風邪を移されてなきゃ戻って良しです」
銀麗君としのぶは、仁王立ちして腕を組んで頷く。
「で、でも今入院してる隊士たちもいるし…」
「私も医学と薬学の知識があるし、隊士たちのお世話は私と銀麗で何とかするわよ」
「花柱様は風邪を引かないように何とか頑張ってください」
また銀麗君としのぶは頷き合う。
「…えーと…」
私は荷物を抱き締めて。
「…ご迷惑をおかけします」
また苦笑を零した。
「まぁ、予想範囲内なので大丈夫ですよ」
「我慢出来たほうが予想外というか、ね?銀麗」
「うん」
「……あはは…」
大切な妹と義理の弟君は、本当に優秀で姉さんたち困っちゃう…。
それからは。
「ん、熱は下がったわね」
「まだちょっと体が怠いけどねぇ」
「…それは白麗が誘ったから」
白麗が寝ている間、私も食事を摂り薬を飲んだ。
白麗はクスクス笑って、時計を見る。
「戻らなくて大丈夫なの?」
「しのぶたちに、2、3日ここに居なさいって言われちゃったの…」
「あは!移ってたら患者さんに移してしまうかもしれないものね」
もちろんそれもあるんだろうけれど。
きっと白麗の傍に居させてくれようとしてるんだと思う。
「本当にしのぶも銀麗君も優秀すぎなんだから」
私と白麗は小さく笑い合って。
「ほらほら、薬で熱が下がってるだけだからちゃんと寝ないと」
「もう大丈夫なのにー」
白麗の肩を押し、寝かせた。
ふと。
「ん?」
感じた違和感。
「カナエ?どうしたの?」
私は喉に触れて。
「…ちょっと喉に違和感が出て来たかも」
そう言うと、白麗はきょとんとして。
「うっそ…移った…?」
私たちは顔をまた見合わせて。
「あは!」
「ふふっ、移っちゃったわね」
また笑い合った。
けどまぁ…。
「アホの極みよ」
「お互いの姉には苦労するよな、本当」
銀麗君としのぶには呆れられちゃったけどね…。
END
「あ、姉さん」
「!しのぶと銀麗君、おかえりなさい」
事後、白麗が眠ったのを見届けて静かに部屋を出る。
あの後、体も拭いて着替えもさせて、ご飯も食べさせて薬も飲ませた。
ちょっと無理させちゃったのは後悔してるけど、誘って来たのは白麗だから仕方ないわよね。
それで、部屋を出たところにしのぶと銀麗君が戻って来てて。
「丁度終わったところですか?」
「うんちょっと何を言ってるのかわからないなぁ」
「わかるでしょ。空柱様に無理をさせたんだから」
私はバレてたことに苦笑を零した。
「で、だけどね、姉さん」
「ん?」
しのぶは何やら荷物を持っていて。
「これ、姉さんの着替えと風邪薬。風邪引かなくても予防として飲んで」
「へ?」
渡された荷物としのぶを交互に見る。
私の着替え?どうして着替えを?
しかも風邪薬って…。
「とりあえず、2、3日はうちに居てください。で、風邪を移されてなきゃ戻って良しです」
銀麗君としのぶは、仁王立ちして腕を組んで頷く。
「で、でも今入院してる隊士たちもいるし…」
「私も医学と薬学の知識があるし、隊士たちのお世話は私と銀麗で何とかするわよ」
「花柱様は風邪を引かないように何とか頑張ってください」
また銀麗君としのぶは頷き合う。
「…えーと…」
私は荷物を抱き締めて。
「…ご迷惑をおかけします」
また苦笑を零した。
「まぁ、予想範囲内なので大丈夫ですよ」
「我慢出来たほうが予想外というか、ね?銀麗」
「うん」
「……あはは…」
大切な妹と義理の弟君は、本当に優秀で姉さんたち困っちゃう…。
それからは。
「ん、熱は下がったわね」
「まだちょっと体が怠いけどねぇ」
「…それは白麗が誘ったから」
白麗が寝ている間、私も食事を摂り薬を飲んだ。
白麗はクスクス笑って、時計を見る。
「戻らなくて大丈夫なの?」
「しのぶたちに、2、3日ここに居なさいって言われちゃったの…」
「あは!移ってたら患者さんに移してしまうかもしれないものね」
もちろんそれもあるんだろうけれど。
きっと白麗の傍に居させてくれようとしてるんだと思う。
「本当にしのぶも銀麗君も優秀すぎなんだから」
私と白麗は小さく笑い合って。
「ほらほら、薬で熱が下がってるだけだからちゃんと寝ないと」
「もう大丈夫なのにー」
白麗の肩を押し、寝かせた。
ふと。
「ん?」
感じた違和感。
「カナエ?どうしたの?」
私は喉に触れて。
「…ちょっと喉に違和感が出て来たかも」
そう言うと、白麗はきょとんとして。
「うっそ…移った…?」
私たちは顔をまた見合わせて。
「あは!」
「ふふっ、移っちゃったわね」
また笑い合った。
けどまぁ…。
「アホの極みよ」
「お互いの姉には苦労するよな、本当」
銀麗君としのぶには呆れられちゃったけどね…。
END
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