姉妹 リザさん姉妹夢
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「……眠れない」
姉さんと和解して、普通の姉妹になって。
心が躍り過ぎて興奮しているようで。
寝付くことが出来ない。
そっとベッドから降りて、リビングへ行く。
姉さんはいない。
それはそう。
姉さんだって寝て…。
「…あら?」
姉さんの寝室から僅かに光が漏れている。
まだ起きてる?
お部屋へ伺ってもいいかしら。
一緒に寝…た…い…気が…する…から…。
え?私らしくない?
そんなの仕方ないじゃない。
だって、姉さんの前では妹だもの。
ずっと気を引き締めていたら疲れるじゃない。
だから姉さんの前でだけは、妹で居たいの。
プライベートに限り、だけどね。
私は姉さんの寝室の前に立って。
「……」
深呼吸をして。
コンコン
控えめにノックをした。
寝ていたらごめんなさい。
でもどうか起きていて。
『入っていいわよ』
中から声が聞こえた。
よかった、起きてたみたい。
「…失礼します…」
控えめに開けて、顔を覗かせれば。
姉さんはこちらを見てクスクス笑っていた。
「一人じゃ眠れなかった?」
「っそ、そこまで子供ではありませんっ」
一人で眠れないわけではない。
「ここにいらっしゃい」
姉さんは隣を空けてくれて、ポンポンとベッドを叩く。
「……」
そっと隣に寝転んで。
「あは!ホークアイ中尉のイメージが総崩れ!」
ギュッと姉さんに抱きついた。
「…姉さんの前でなら崩れたっていいです…」
「やだ可愛い…」
背中を優しくを摩ってくれて。
「…ねぇリザ」
「はい?」
「…背中…見せてくれない…?」
小さく呟いた。
「…せな…か…ですか…」
私の背中。
つまり、“焔の刻印”を見たいということ。
「…解読したいとかじゃなくて…ただ父にされたことを確認したいの…」
姉として。
妹を助けられなかったと思っているのでしょうね。
「……」
私は静かに体を起こし、ワイシャツのボタンを外す。
背中を肌蹴させた。
「…これが…」
姉さんも体を起こして、私の背中に触れた。
「…父は…“すまない、こうするしかないんだ”と言いながらこれを残しました…」
「確かにあの力を書物に残すのは危険だけど…」
“何も娘の体に残すことないのに…”と。
姉さんは言った。
「…それに、これをロイは見たってことよね」
「…はい」
「………ああ…腸が煮え繰り返る…」
マスタング大佐に対して怒りを露わにして。
「…ただ見ただけじゃなくて肌を焼くなんて…」
「それは私がお願いしたんです。誰にも解読出来ないように焼いてほしいと」
新たな焔の錬金術師を生まないように。
縛め(いましめ)を下ろし、リザ・ホークアイ個人になるために。
「………それにしたって…」
姉さんは沸々と湧き上がる怒りを抑えるために深呼吸をする。
そんな姉さんに、私はクスクス笑ってシャツを着直して。
「姉さんが私のために怒ってくださっていることが嬉しいです」
「当たり前でしょ!リザのお願いだとしても、やっぱり一発殴らないと気が済まないわ」
「…冗談ですよね?」
姉さんは小さく笑みを浮かべて。
「さぁ寝るわよ、リザ」
さっさと布団に潜ってしまった。
「姉さん、冗談だと言ってください」
「えー?じゃあ冗談よ」
「じゃあってなんですか」
「ほらほら、早く寝ないと始発に間に合わなくなるから」
姉さんはギュッと抱き締めてくれて。
「子守唄を歌ってあげましょうか?」
「もう…話を逸らさないでください…」
私も抱き締め返して。
「昔のままなら、音が外れるはずですが…」
「音痴で悪かったわねっ」
なんて、眠りもせずに遅くまで会話をしていたら。
「……おはよ」
「…おはようございます…」
寝不足になりました。
.
「……眠れない」
姉さんと和解して、普通の姉妹になって。
心が躍り過ぎて興奮しているようで。
寝付くことが出来ない。
そっとベッドから降りて、リビングへ行く。
姉さんはいない。
それはそう。
姉さんだって寝て…。
「…あら?」
姉さんの寝室から僅かに光が漏れている。
まだ起きてる?
お部屋へ伺ってもいいかしら。
一緒に寝…た…い…気が…する…から…。
え?私らしくない?
そんなの仕方ないじゃない。
だって、姉さんの前では妹だもの。
ずっと気を引き締めていたら疲れるじゃない。
だから姉さんの前でだけは、妹で居たいの。
プライベートに限り、だけどね。
私は姉さんの寝室の前に立って。
「……」
深呼吸をして。
コンコン
控えめにノックをした。
寝ていたらごめんなさい。
でもどうか起きていて。
『入っていいわよ』
中から声が聞こえた。
よかった、起きてたみたい。
「…失礼します…」
控えめに開けて、顔を覗かせれば。
姉さんはこちらを見てクスクス笑っていた。
「一人じゃ眠れなかった?」
「っそ、そこまで子供ではありませんっ」
一人で眠れないわけではない。
「ここにいらっしゃい」
姉さんは隣を空けてくれて、ポンポンとベッドを叩く。
「……」
そっと隣に寝転んで。
「あは!ホークアイ中尉のイメージが総崩れ!」
ギュッと姉さんに抱きついた。
「…姉さんの前でなら崩れたっていいです…」
「やだ可愛い…」
背中を優しくを摩ってくれて。
「…ねぇリザ」
「はい?」
「…背中…見せてくれない…?」
小さく呟いた。
「…せな…か…ですか…」
私の背中。
つまり、“焔の刻印”を見たいということ。
「…解読したいとかじゃなくて…ただ父にされたことを確認したいの…」
姉として。
妹を助けられなかったと思っているのでしょうね。
「……」
私は静かに体を起こし、ワイシャツのボタンを外す。
背中を肌蹴させた。
「…これが…」
姉さんも体を起こして、私の背中に触れた。
「…父は…“すまない、こうするしかないんだ”と言いながらこれを残しました…」
「確かにあの力を書物に残すのは危険だけど…」
“何も娘の体に残すことないのに…”と。
姉さんは言った。
「…それに、これをロイは見たってことよね」
「…はい」
「………ああ…腸が煮え繰り返る…」
マスタング大佐に対して怒りを露わにして。
「…ただ見ただけじゃなくて肌を焼くなんて…」
「それは私がお願いしたんです。誰にも解読出来ないように焼いてほしいと」
新たな焔の錬金術師を生まないように。
縛め(いましめ)を下ろし、リザ・ホークアイ個人になるために。
「………それにしたって…」
姉さんは沸々と湧き上がる怒りを抑えるために深呼吸をする。
そんな姉さんに、私はクスクス笑ってシャツを着直して。
「姉さんが私のために怒ってくださっていることが嬉しいです」
「当たり前でしょ!リザのお願いだとしても、やっぱり一発殴らないと気が済まないわ」
「…冗談ですよね?」
姉さんは小さく笑みを浮かべて。
「さぁ寝るわよ、リザ」
さっさと布団に潜ってしまった。
「姉さん、冗談だと言ってください」
「えー?じゃあ冗談よ」
「じゃあってなんですか」
「ほらほら、早く寝ないと始発に間に合わなくなるから」
姉さんはギュッと抱き締めてくれて。
「子守唄を歌ってあげましょうか?」
「もう…話を逸らさないでください…」
私も抱き締め返して。
「昔のままなら、音が外れるはずですが…」
「音痴で悪かったわねっ」
なんて、眠りもせずに遅くまで会話をしていたら。
「……おはよ」
「…おはようございます…」
寝不足になりました。
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