姉妹 リザさん姉妹夢
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「もうこんな時間に…」
「遅くなったわね」
セントラルシティの駅でのトラブルに対応していたら、もう日も暮れていた。
結局汽車は運行見合わせになってしまった。
イーストシティに帰れない。
「どこかに公衆電話があれば…」
「公衆電話?」
「はい。東方司令部に帰還出来ない旨を伝えないといけないので」
こんなに遅くなって連絡していないのは由々しき事態。
「ああ、それなら大丈夫よ」
「え?」
アルバート少将は腰に手を当てて。
「グラマン中将があなたを私の下に寄越したんだもの。わかってるに決まってるわ」
そう仰った。
「そうだといいんですが…」
それでも一度連絡を入れたい。
マスタング大佐のサボり具合もきになるし。
「まぁ中央司令部に戻ったら、マスタング大佐へ連絡を入れておくから」
「あ、ありがとうございます」
私の心情を悟ってか、マスタング大佐へ連絡を入れてくださるみたい。
お手を煩わせてしまった…。
「あなた、これからどうするの?私は中央司令部に一度戻るけど」
「私は中央司令部の宿泊施設を借りようかと」
「宿泊施設?」
アルバート少将はきょとんとした表情を浮かべた。
「今日にはイーストシティに戻れないので」
セントラルシティのホテルでもいいのだけど、軍服のままホテルへは行きづらい。
「…宿泊施設じゃなくて、うちでいいでしょ」
突然、アルバート少将が言った。
「え?」
今度は私がきょとんとして、アルバート少将を見上げる。
今、うちでいいって言わなかった?
聞き間違いじゃないわよね?
アルバート少将はチラッと私を見て。
「…嫌じゃなければだけど」
そう仰った。
嫌なわけない。
嫌なわけない。
「嫌なわけではないのですが…ご迷惑では…」
今の今まで気まずくて。
私たちは姉妹ではなく上司と部下だったから。
「迷惑だったら言ってないわよ」
どうしよう。
行きたい。
アルバート少将ともっと話したい。
私は数回視線を泳がせて。
「で、では…お世話になります…」
「ん」
中央司令部の宿泊施設ではなく、アルバート少将のご自宅で一泊することにした。
「じゃあ一度中央司令部に戻りましょう」
「はい」
緊張してきた。
ドキドキと胸が高鳴り、手が震えそう。
だって。
アルバート少将と過ごすことなんて何年振り?
私たちは普通の姉妹らしいことなんて何もなく、上司と部下の関係だったから。
…姉さんって、呼んでもいいのかしら。
「どうしたの?」
「え?…あ、いえ、すみません」
緊張から色々考えていたら、アルバート少将が不思議そうに私を見てた。
やっぱり呼べないわよね。
私たちは普通の姉妹じゃないから。
今だってご自宅に招いてくださったのも、妹だからじゃなくて困っているからというだけ。
過度な期待は身を滅ぼす、というものね。
私とアルバート少将は上司と部下。
それ以上でもそれ以下でもない。
私はチラッとアルバート少将を見つめて。
小さく息を零した。
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「もうこんな時間に…」
「遅くなったわね」
セントラルシティの駅でのトラブルに対応していたら、もう日も暮れていた。
結局汽車は運行見合わせになってしまった。
イーストシティに帰れない。
「どこかに公衆電話があれば…」
「公衆電話?」
「はい。東方司令部に帰還出来ない旨を伝えないといけないので」
こんなに遅くなって連絡していないのは由々しき事態。
「ああ、それなら大丈夫よ」
「え?」
アルバート少将は腰に手を当てて。
「グラマン中将があなたを私の下に寄越したんだもの。わかってるに決まってるわ」
そう仰った。
「そうだといいんですが…」
それでも一度連絡を入れたい。
マスタング大佐のサボり具合もきになるし。
「まぁ中央司令部に戻ったら、マスタング大佐へ連絡を入れておくから」
「あ、ありがとうございます」
私の心情を悟ってか、マスタング大佐へ連絡を入れてくださるみたい。
お手を煩わせてしまった…。
「あなた、これからどうするの?私は中央司令部に一度戻るけど」
「私は中央司令部の宿泊施設を借りようかと」
「宿泊施設?」
アルバート少将はきょとんとした表情を浮かべた。
「今日にはイーストシティに戻れないので」
セントラルシティのホテルでもいいのだけど、軍服のままホテルへは行きづらい。
「…宿泊施設じゃなくて、うちでいいでしょ」
突然、アルバート少将が言った。
「え?」
今度は私がきょとんとして、アルバート少将を見上げる。
今、うちでいいって言わなかった?
聞き間違いじゃないわよね?
アルバート少将はチラッと私を見て。
「…嫌じゃなければだけど」
そう仰った。
嫌なわけない。
嫌なわけない。
「嫌なわけではないのですが…ご迷惑では…」
今の今まで気まずくて。
私たちは姉妹ではなく上司と部下だったから。
「迷惑だったら言ってないわよ」
どうしよう。
行きたい。
アルバート少将ともっと話したい。
私は数回視線を泳がせて。
「で、では…お世話になります…」
「ん」
中央司令部の宿泊施設ではなく、アルバート少将のご自宅で一泊することにした。
「じゃあ一度中央司令部に戻りましょう」
「はい」
緊張してきた。
ドキドキと胸が高鳴り、手が震えそう。
だって。
アルバート少将と過ごすことなんて何年振り?
私たちは普通の姉妹らしいことなんて何もなく、上司と部下の関係だったから。
…姉さんって、呼んでもいいのかしら。
「どうしたの?」
「え?…あ、いえ、すみません」
緊張から色々考えていたら、アルバート少将が不思議そうに私を見てた。
やっぱり呼べないわよね。
私たちは普通の姉妹じゃないから。
今だってご自宅に招いてくださったのも、妹だからじゃなくて困っているからというだけ。
過度な期待は身を滅ぼす、というものね。
私とアルバート少将は上司と部下。
それ以上でもそれ以下でもない。
私はチラッとアルバート少将を見つめて。
小さく息を零した。
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