花言葉 オリヴィエ百合夢
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「ん?」
約束のオープンカフェに行けば、すでにアイリが来ていた。
時計を見れば、私が遅れたというよりあいつが早くに着いていたという感じだな。
で、歩み寄ろうとすれば、何やら若い奴らに絡まれていた。
「お姉さん、暇なの?」
「俺らの相手してよ」
「ごめんね、お姉さん暇じゃないのよ」
ナンパ、というものだろう。
「!」
顔を上げた時に私に気付いたのか、若造らにバレないようにアイリに静止された。
横目で私を見て、小さく笑う。
…あの阿呆は…まったく…。
「でもカフェにいるってことは暇してるってことっしょ」
「仕事中なの」
「それ小説の本でしょ?仕事中にはさすがに読まないよね?」
「あら、良い観察眼を持ってるわね」
「金ならあるし、どう?」
アイリは本を閉じて。
「お金ねぇ」
テーブルに頬杖を付き、目を細めて。
「いくらくれるの?」
小僧らに問いかけた。
「「え?」」
…馬鹿者だな、本当に。
「私にも得がないと抱かせてあげる意味がないじゃない?」
「抱かせてあげるって…」
アイリの言葉の選び方に、小僧らは眉間に皺を寄せる。
「私は別にあなたたちに抱かれなくてもいいけど、あなたたちが私を抱きたいのなら抱かせてあげるで間違ってないと思うけど?」
目を細め、小僧らを挑発する。
…あんな表情もするのか。
…たまらなく妖艶で、私の理性がやばくなる。
「…金なら「ちなみに、これが私の今月のお給料。だからこれ以上の額をくれないと抱かせてあげる意味がないわね」
メモ帳に今月もらった給料を書いたらしく、小僧らの顔が青褪めた。
「はぁ!?冗談だろ!?毎月こんな額…っ」
「嘘なんて吐かないわよ。何せ私は国家錬金術師で国軍少将だから」
だからそのくらいの給料はもらっている、とアイリは笑う。
「え!?国家錬金術師!?」
「少将!?」
小僧らはギョッと目を見開き、顔を見合わせて。
「す、すみませんでしたー!!」
「失礼します!!」
慌てて去っていった。
「なんだ、つまらないなぁ」
「阿保。軍人が売春をするな」
「えー?10万センズくれたらあなたの好きに抱かせてあげるって言ったらどう?」
「出す」
「あは!あなたも阿保ね」
ため息を吐き、アイリの向かい側に座ると。
「どうやって時間潰してたの?」
「ホークアイたちに会った」
そう問われたため、ホークアイたちに会ったことを伝える。
「リザ、“たち”?」
「ホークアイは同期のレベッカ・カタリナと一緒にいたぞ」
「あの二人は本当に仲良いわね」
アイリはクスクス笑って。
「リザたちとどんな話をしたの?」
そう問いかけてきた。
「……」
「…なに?その無言」
ホークアイたちとした会話を知られれば、絶対に文句を言ってくるだろうな。
「大したことは話してない」
「絶対に嘘。私の話をしてたんでしょ?」
ジト目で睨んで来る。
「そうだが、大した話ではないと言ってるだろう」
「言えないことなのね」
アイリはジッと私を見つめてきて。
「なん「大方、夜の事情の話でもしたのかなー」
9割当ててきた。
「……」
「ほら黙った。大人しく話しなさい」
ニヤニヤ笑ってるところを見ると、話しても大丈夫そうだな。
「…私とお前、どちらが強いのかを問われた」
「あら。夜の事情でもなかったわね」
きょとん、としているが。
「しかし、ホークアイがお前を押し倒せる私の方が強いのでは?と」
「…あなたたちは何て会話を外でしてるのよ…」
すぐに呆れるようにため息を零した。
「士官学校時代の話をすれば驚いていたぞ」
「軍隊格闘訓練の時、あなたが舐めてかかってきたやつね」
「ちっ、覚えていたか」
舌打ちをすれば、アイリはまたクスクス笑った。
「だから、私がお前を押し倒せるのはお前も満更ではないだけだという話をしていたんだ」
「はぁ!?そんな話したの!?」
「した」
だがすぐに顔色を変えて立ち上がった。
「バ…ッ」
顔を真っ赤にさせて、罵倒しようとしたのを周りの目に気付いてすぐ着席したが。
「カじゃないの…!?」
少し声を抑え、罵倒してきた。
「だから大した話ではないと言ったろう」
「大した話でしょ!どうしてそんな恥ずかしい話を簡単に出来るのか不思議でならないわ!」
“そんな恥ずかしい話”か。
私はアイリを見据えて。
「否定はしないんだな」
そう言うと。
「え?」
きょとんと私を見た。
「“満更でもない”というのを否定してくるかと思っていた」
「………」
私の言葉に、アイリは黙った。
「その気になれば私など最も簡単に投げ飛ばせるし拘束出来るはずなのに、お前はそんなことをせず抵抗するだけだ」
「……ま、まぁそれは…」
ゴニョゴニョと言葉を濁す。
「満更でもないのだろう?」
「……次から投げ飛ばしてやるから」
顔を赤くさせながらぶちぶち文句を言っている。
「まぁあれだ。ホークアイたちはお前に軍隊格闘訓練をして欲しそうだった」
「軍隊格闘訓練はいいんだけど、日時がねぇ…」
手帳を開き、空いている日を探すが。
「…まぁ、再来月くらいなら何とか空けられるかな」
「…再来月か」
もしかしたら休めるかもしれん日なのかもしれないな。
「無理にとは言わん。実際頼まれたわけではないからな」
「えぇ、わかってる。ちょっと考えみるわ」
「うむ」
と。
「お待たせ致しました!」
「あ、きたきた。ありがとう」
タイミング良く料理が来たので。
「なるべくゆっくり食べましょ」
「長く休憩するためにな」
「そそ!」
なんて笑い合って、昼食を摂った。
.
「ん?」
約束のオープンカフェに行けば、すでにアイリが来ていた。
時計を見れば、私が遅れたというよりあいつが早くに着いていたという感じだな。
で、歩み寄ろうとすれば、何やら若い奴らに絡まれていた。
「お姉さん、暇なの?」
「俺らの相手してよ」
「ごめんね、お姉さん暇じゃないのよ」
ナンパ、というものだろう。
「!」
顔を上げた時に私に気付いたのか、若造らにバレないようにアイリに静止された。
横目で私を見て、小さく笑う。
…あの阿呆は…まったく…。
「でもカフェにいるってことは暇してるってことっしょ」
「仕事中なの」
「それ小説の本でしょ?仕事中にはさすがに読まないよね?」
「あら、良い観察眼を持ってるわね」
「金ならあるし、どう?」
アイリは本を閉じて。
「お金ねぇ」
テーブルに頬杖を付き、目を細めて。
「いくらくれるの?」
小僧らに問いかけた。
「「え?」」
…馬鹿者だな、本当に。
「私にも得がないと抱かせてあげる意味がないじゃない?」
「抱かせてあげるって…」
アイリの言葉の選び方に、小僧らは眉間に皺を寄せる。
「私は別にあなたたちに抱かれなくてもいいけど、あなたたちが私を抱きたいのなら抱かせてあげるで間違ってないと思うけど?」
目を細め、小僧らを挑発する。
…あんな表情もするのか。
…たまらなく妖艶で、私の理性がやばくなる。
「…金なら「ちなみに、これが私の今月のお給料。だからこれ以上の額をくれないと抱かせてあげる意味がないわね」
メモ帳に今月もらった給料を書いたらしく、小僧らの顔が青褪めた。
「はぁ!?冗談だろ!?毎月こんな額…っ」
「嘘なんて吐かないわよ。何せ私は国家錬金術師で国軍少将だから」
だからそのくらいの給料はもらっている、とアイリは笑う。
「え!?国家錬金術師!?」
「少将!?」
小僧らはギョッと目を見開き、顔を見合わせて。
「す、すみませんでしたー!!」
「失礼します!!」
慌てて去っていった。
「なんだ、つまらないなぁ」
「阿保。軍人が売春をするな」
「えー?10万センズくれたらあなたの好きに抱かせてあげるって言ったらどう?」
「出す」
「あは!あなたも阿保ね」
ため息を吐き、アイリの向かい側に座ると。
「どうやって時間潰してたの?」
「ホークアイたちに会った」
そう問われたため、ホークアイたちに会ったことを伝える。
「リザ、“たち”?」
「ホークアイは同期のレベッカ・カタリナと一緒にいたぞ」
「あの二人は本当に仲良いわね」
アイリはクスクス笑って。
「リザたちとどんな話をしたの?」
そう問いかけてきた。
「……」
「…なに?その無言」
ホークアイたちとした会話を知られれば、絶対に文句を言ってくるだろうな。
「大したことは話してない」
「絶対に嘘。私の話をしてたんでしょ?」
ジト目で睨んで来る。
「そうだが、大した話ではないと言ってるだろう」
「言えないことなのね」
アイリはジッと私を見つめてきて。
「なん「大方、夜の事情の話でもしたのかなー」
9割当ててきた。
「……」
「ほら黙った。大人しく話しなさい」
ニヤニヤ笑ってるところを見ると、話しても大丈夫そうだな。
「…私とお前、どちらが強いのかを問われた」
「あら。夜の事情でもなかったわね」
きょとん、としているが。
「しかし、ホークアイがお前を押し倒せる私の方が強いのでは?と」
「…あなたたちは何て会話を外でしてるのよ…」
すぐに呆れるようにため息を零した。
「士官学校時代の話をすれば驚いていたぞ」
「軍隊格闘訓練の時、あなたが舐めてかかってきたやつね」
「ちっ、覚えていたか」
舌打ちをすれば、アイリはまたクスクス笑った。
「だから、私がお前を押し倒せるのはお前も満更ではないだけだという話をしていたんだ」
「はぁ!?そんな話したの!?」
「した」
だがすぐに顔色を変えて立ち上がった。
「バ…ッ」
顔を真っ赤にさせて、罵倒しようとしたのを周りの目に気付いてすぐ着席したが。
「カじゃないの…!?」
少し声を抑え、罵倒してきた。
「だから大した話ではないと言ったろう」
「大した話でしょ!どうしてそんな恥ずかしい話を簡単に出来るのか不思議でならないわ!」
“そんな恥ずかしい話”か。
私はアイリを見据えて。
「否定はしないんだな」
そう言うと。
「え?」
きょとんと私を見た。
「“満更でもない”というのを否定してくるかと思っていた」
「………」
私の言葉に、アイリは黙った。
「その気になれば私など最も簡単に投げ飛ばせるし拘束出来るはずなのに、お前はそんなことをせず抵抗するだけだ」
「……ま、まぁそれは…」
ゴニョゴニョと言葉を濁す。
「満更でもないのだろう?」
「……次から投げ飛ばしてやるから」
顔を赤くさせながらぶちぶち文句を言っている。
「まぁあれだ。ホークアイたちはお前に軍隊格闘訓練をして欲しそうだった」
「軍隊格闘訓練はいいんだけど、日時がねぇ…」
手帳を開き、空いている日を探すが。
「…まぁ、再来月くらいなら何とか空けられるかな」
「…再来月か」
もしかしたら休めるかもしれん日なのかもしれないな。
「無理にとは言わん。実際頼まれたわけではないからな」
「えぇ、わかってる。ちょっと考えみるわ」
「うむ」
と。
「お待たせ致しました!」
「あ、きたきた。ありがとう」
タイミング良く料理が来たので。
「なるべくゆっくり食べましょ」
「長く休憩するためにな」
「そそ!」
なんて笑い合って、昼食を摂った。
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